掲載日:2025年9月5日

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宮城県知事記者会見(令和7年9月3日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

【知事発表項目】節水への協力について

村井知事

まず、1点目は節水への協力のお願いであります。初めに、降雨状況及び貯水状況です。6月から8月の県内ダムの流域平均降水量は62ミリで、過去10年平均降水量190ミリの約33%にとどまっております。また、今月9月2日7時現在の県管理17ダム全体の貯水率は22.4%となっておりまして、過去10年における9月2日時点の平均貯水率70.1%と比較いたしまして、大きく下回る状況となっているわけであります。全ての県管理ダムで貯水率は減少傾向にあり、記載の15ダムでは半分以下となっております。特に、大崎広域水道用水及び北部工業用水の水源である漆沢ダム、南川ダムの貯水率の低下が課題となっております。

なお、国管理ダムである仙南仙塩広域水道用水の水源の七ヶ宿ダム及び仙台圏工業用水の水源の釜房ダム、県管理ダムである仙塩工業用水の水源の大倉ダムにつきましては、貯水量は確保されているそうであります。今後、(節水可能量)調査結果及び貯水率の状況等を踏まえまして、具体的な節水の要請を段階的に実施する予定としております。

最後に、県民の皆様へのお願いでございます。今後、まとまった雨がない場合は、取水制限をせざるを得なくなりまして、皆様のお手元に水が届かなくなる可能性もありますので、ぜひとも県民の皆様には節水のご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

Q

ダムの貯留量を調整しているということだったが、毎秒何トンくらい出しているのか。

(担当課)

ダムの貯水量が少なくなっていて、かんがい用水が終わりかけのところにつきましては、利水者の方と調整しまして、今知事がおっしゃったとおり流入量見合いで流しております。それ以外のところにつきましては、例えば今日みたいに河川の流況がよくなったところにつきましては、その状況を見ながら放流量を絞ったりしていますので、この量につきましては各ダムによって異なっております。

村井知事

昨日雨が降ったので、少しよくなっているみたいなんですよ。ただ、この先また雨がなかなか降らないと、決して楽観できないということです。基本的に入ってきた流入量と流出量をイコールにすれば、それ以上減らないということですね。

Q

9月6日以降かんがい期終了というふうに伝えられていると思う、従前の会見などでは何とかもちこたえているのではないかというお話だったと思うが、もっとも必要な時期が終わりかけているタイミングで、あらためて評価のところ、品質についてはこれからかもしれないが、農業用水という観点ではそういったところについてはどうか。

村井知事

おかげさまでぎりぎり、農業に与える影響というのは最小限に防げたと思っておりまして、今の段階では、農業に関してそれほど気を遣う必要はないのではないかと。今後は、飲み水であったり工業用水、こちらに影響が出る可能性がだいぶ出てきたということです。

Q

これまでは飲み水よりは、農業用水に使われるダムのところで厳しいパーセンテージになってきたという話だったが、それがほかの飲み水のところでも厳しくなってきたという、ちょっとそういう推移があるということか。

村井知事

はい、そういうことです。今まではどちらかというと北側の栗原を中心とする迫川水系がかなり厳しかったんですね。そちらのほうがまさに農業の盛んな地域ですので、非常に心配をしていたということなんですね。今回は、それはだいたい落ちついてきて、農業に対する影響はそれほどないのではないかと。逆に、大崎管内にかなりいろいろ影響が出そうになってきたと。また、北もまだ厳しい状況なので、みんなでやっぱり節水をしていただきたいと。南も、余裕は多少あるといえ、今までよりもかなり低いので、やはり県民全員で、みんなで力を合わせて節水に協力していただきたいというお願いをしたということです。

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【知事発表項目】はじめよう!「みやポイ活」!

村井知事

次、2点目でございます。みやポイ活についてお話をいたします。みやポイ活。ポイントをためる、ポイ活をされている人もおられるかと思うんですが、ぜひご協力をお願いしたいと思います。昨年度に引き続き、新規登録者向けキャンペーンを展開しておりますみやぎポイントにつきましては、今年度から様々な県事業でも活用を図っており、みやポを付与する事業の数が増えてきたことから、このたび一元的な情報発信に取り組むことにいたしましたので、お知らせをいたします。

まず、みやポがもらえる事業のアイコンを作成いたしました。それがこちらのアイコンでございます。みやポイ活は、宮城県の取組にポイントを獲得しながら楽しくお得に参加する活動を略したものでございます。今後、みやポがもらえる事業のパンフレットなどには、このアイコンをつけて公開をしてまいります。これまではキャンペーン要領などをよく読むと、みやポがもらえることが分かるといった事業もございましたが、今後は、このアイコンを目印として一目で分かるようにいたします。お手元の資料のとおり、現在みやポイ活に参加できる事業は9つございます。これに加えまして、本日新しいみやポイ活対象事業を2つご紹介いたします。

1つ目は、第二弾の友達紹介キャンペーンであります。7月1日に開始した現在実施中のキャンペーンでは、1名の紹介で300ポイントが5回までもらえるということで、およそ1万7,000名の方が紹介されました。既に上限となる5名を紹介したという方はこれで終わりなんですけれども、そこで9月6日に紹介件数を一度リセットいたしまして、再び全員が新たに5名の紹介を実施できるようキャンペーンを拡大することにいたしました。つまり、5名紹介してもう終わったと思った方は、また5名紹介できるということになるということでございます。これまで同様1名紹介ごとに300ポイントを付与いたします。開催期間は11月末までで、先着1万名様限定でございますので、お早めにご参加をいただきたいと思います。

2つ目は、半導体人材の育成の一環として、インターネット配信の講座を修了した方にインセンティブを進呈をするものであります。これはこのあと説明をいたします。

なお、ポケットサインの中に、ずっと下にスクロールしていきますと、リンクのところがあるんですが、そのリンクのところにこのみやポイ活も出ておりまして、それをぽんと押していただくとどこにあるのかというのが分かるようになるということでございます。ずーっとスクロールしていただいて、ぽんと押せばいいと。ポケットサインを見てもらって、ずうっと下のほうにスクロールしていただいていくとリンクがありますから、それを押していただくとみやポイ活、ポイ活をやれるのがどういうものかというのが出ているということでございます。

(ポケットサイン全体の登録者数について)今、72万5,000人まで来ました。

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【知事発表項目】“eラーニングで半導体を学ぶと「みやポ」がもらえちゃう”新たなインセンティブ事業を始めます!!

村井知事

そして、3つ目、半導体人材の育成支援の取組についてお話をいたします。先ほどのみやポイ活でも触れましたけれども、県では半導体人材の育成のため、いわゆるeラーニングで半導体を学んだ方々にみやぎポイントを進呈する取組を開始いたします。この事業のポイントは、大きく5つあります。

まず1点目は、時間や場所を選ばないeラーニング講座を対象とすることで、各自のペースで効率的に勉強できるということ。2つ目は、半導体産業の集積が進む九州で、関連人材の育成に定評のある福岡半導体リスキリングセンターの講座を対象としている点であります。実は、私昨年5月にこの福岡県までわざわざ行きまして、このリスキリングセンターを見てまいりました。福岡県の服部知事さんが直接私について説明をしていただきまして、本当にすごいなと。これをなかなか宮城県でやるとなるともう大変な、莫大なお金がかかります。まさにそのeラーニングですから、別に九州であろうが海外であろうが、いいものは使ったほうがいいのではないかと。お金もかからないだろうということで、職員にぜひこの事業を協力してやらせてもらえるようにしてくれということで、お願いして実現したものであります。

3点目は、学生さんは実質負担ゼロ円。どこかの携帯電話のコマーシャルみたいですけれども、実質負担ゼロ円。つまり受講料全額分のみやポを進呈する手厚い措置を講じております。これは学生さん限定です。皆さんは駄目です。特に、初心者に向けてつくられました特別価格の講座を受講されました学生の方には、受講料相当分に加えましてボーナスポイントを進呈します。ぜひ、皆さん勉強していただきたいということですね。

そして、4点目は、もっと学びたいを後押しする制度設計であります。こうした事業は、進呈ポイント等の上限額を設けるのが通例でありますが、今回は上限を設けず、意欲のある方はしっかりと勉強していただきたいと考えております。

最後の5点目は、デジタル身分証アプリの活用で、申請手続をとても簡単に行えるようにいたしました。ほかの県でも福岡のリスキリングセンターを使っているところがあるんですけれども、意外と若い人たちとか皆さん方がなかなかされないんですよね。なぜされないのかというのを職員が調べたら、やっぱり申請手続がすごい面倒くさいということであります。本人確認。こういったようなものが物すごい大変だということで、このデジタル身分証アプリを活用すれば簡単にできるということにいたしました。当然、みやポもご自身のスマホに届きますし、講座もeラーニングですから、受講から申請、ポイントの受け取りまでスマホ1つで完結できるということになります。詳しくは、資料の二次元コードから特設サイトをご覧ください。

最後に、半導体人材育成に関する今後の取組についてご紹介いたします。資料の裏面をご覧ください。まず、11月6日に東北学院大学を会場として、広く県内の大学、高専、高校の学生等を対象としたオープンセミナー、「みやぎ半導体キャリアフェス」を開催いたします。さらに、世界トップレベルの半導体研究人材育成拠点であります、東北大学による育成プログラムの公開を予定をしております。以上のとおり、県では半導体人材の育成に関する取組を一層加速してまいります。この件については、以上でございます。

Q

半導体のところだが、この取組に関してだが、事業者側からそもそもどういった人材が不足しているというところがあるのか。また、その取組でどういったところを手当てできていくのか、その辺を詳しくお伺いしたい。

村井知事

まず、半導体人材というのは、本当に全国的に不足しています。PSMCの事業が頓挫いたしましたけれども、引き続きいろいろな半導体関連の企業の誘致、大きなマザー工場だけではなくていろいろな半導体の企業、今活性化していますので、そういった企業の誘致に取り組んでいるんですが、半導体というのは、ほかのものづくりとちょっと違って、やっぱりかなり最初に知識がないと、ゼロから教えるというのは大変だという声を企業から聞いておりました。やはり、半導体の基礎的な知識がまずベースにあって、その上でいろいろな取組をしていっていただかなければならないと考えたということでございます。それで、それぞれのレベルに合わせて、しっかり勉強していけるような仕組みをつくりたいと前々から考えておりました。

ただ、これゼロからつくるというと大変でして、東北大学さんとも相談をしたんですけれども、東北大学さんでも、東北大学に入ってくる学生さんとか大学院の人に対する教育はできたとしても、それよりも東北大学に入らないけれども、入れないけれども、そういう勉強をしたいという方に対する教育っていうのは簡単にできないと。やっぱりかなりエネルギーが必要なんですよね。そのときに、福岡のほうが非常に先進的にされているというのを聞きまして、実際見て、驚くほどしっかり、建物もできていて、教える人たちのレベルもそろっていて、非常にすばらしい環境でありましたので、eラーニングであれば別に旅費を出すわけではありませんので、九州のものを使わせていただいたらいいんじゃないかと考えたということです。実際、福岡のリスキリングセンターは、九州全体で、ほかの県でも使っておられました。それだけレベルが高いということなんですよね。だったら、東北の宮城県が使わせていただいてもいいのではないかと考えたということであります。

Q

そうなると、基本的に狙いとして、本当に基礎のベースのところを主に狙いとしてやるという。

村井知事

基礎だけではないんですけれども、まず基礎からスタートしていって、だんだんレベルを上げていく。いろんな講座があるんです。かなり高いレベルの講座もあるので、しっかり受けていただいて。そして、ポイント欲しさに動画を流しているだけという人にポイントを付与するわけにいきませんので、最後にちゃんと試験を受けていただいて、認定証をもらった人にポイントを付与するとしていますから、ただ動画を流してポイントがついて、それこそポイ活というのは認められないということで、しっかり勉強していただいて、そして認定試験を受けていただいて、しっかりとレベルがそこまでいったという方にポイントを付与するという形にしたいと思っています。

Q

分かりました。

村井知事

そこ重要ですね。ポイ括って、本当にただのポイ活だと思われたら大変です。

Q

同じ件だが、高校生とか相当若い方にということだが、そういった大学院に入るとかではなくて高校生からやることもできるが、そこはどういうにしてやるのか。

村井知事

やっぱりそういう関心のある子どもたちに早めに基礎レベルをちゃんとつけていただいて、受験勉強とはまた違う分野で関心を持っていただき、できればそういう理系の人材をどんどん育てていきたいというのが、宮城県として根底にあるということですね。面白い取組ですよね。

Q

今の件に関して、昨年半導体産業振興ビジョンというのをまとめていらっしゃるかと思うが、その中で人材の拡大というのが大きな課題として挙げられていたかと思うが、今回の事業というのは、このビジョンに応えた形ということでいいか。

村井知事

はい、まさにそのとおりです。担当の室長が一生懸命頑張ってやりました。

Q

あと岩手県だと、キオクシアと協力して、先ほど知事は膨大なお金がかかってしまうと福岡のセンターをご覧になっておっしゃっていたが、こういった岩手がハードを整備して人材育成に力を入れているわけだが、その辺まで進むという考えというのは。

村井知事

実はハードというか、教育用のハードは東北大学でしっかりあるんですよね。ですから、そういう教育は東北大学にお任せしようと思っています。ただ、東北大学は割と企業に入った方を受け入れてということなので、まずはそういう勉強をしていただいて関心を持っていただき、基礎知識を持って企業に入っていただき、そしてその上で東北大学さんで勉強していただきたいなというのが宮城の考え方なんですよね。福岡なんかは、ちゃんと県がしっかりとした建物を建てて、そしてそのリスキリングセンターを設けているんです。人も雇ってですね。そこを県がゼロからやるとなるとこれは大変なので、それはやはり福岡さんのものを使わせてもらって、具体的なハードを使っての教育、いろんな半導体製造装置を使っての教育は、東北大学さんにやっていただこうということで今調整しているということです。

Q

今回、学生の方が非常に優遇されているわけだが、宮城県の職員の方も、これは実施するということか。

村井知事

はい。今日、幹部会で、県職員も半額補助ですけれどもぜひポイントもらえるんでやってくれと言っております。皆さんもぜひやってもらいたいですね。

Q

何%の方にやってほしいとかはあるか。

村井知事

そういうのはないですけどね。ただ、経済商工観光部長が、実際夏休み中にやってみたそうです。基礎講座で3時間半ぐらいだそうですけれども、非常に勉強になったとおっしゃっていました。ですから、皆さんも試しにやってみたらどうでしょうかね。面白いと思いますよ。

Q

アプリであるが、対象者は一般の、広く県民を対象としているのか、ある程度将来的に半導体企業で働いたり、あるいは現在半導体産業で働いている方を対象にしているのかどちらかというのと、これは半額もしくは全額戻ってくるということだが、税金分に関しては戻らないという認識でよろしいか。

村井知事

はい。広く老若男女に勉強していただきたいなということですね。消費税分についてなんですけれども、学生についてはポイントで還元するということです。社会人の方、一般の方は、消費税分は還元はしないということですね。

Q

学生さんも大歓迎ということだが、各学校や専門学校、職業訓練施設には、県のほうから参加を呼びかけたりというのはあるのか。

村井知事

はい、当然いろいろなところに呼びかけをいたします。今日記者会見をやっただけだとなかなか伝わらないと思いますので、そういったところで実際勉強している子どもたちにも広く呼びかけたいと思っています。

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【知事発表項目】「Miyagi Pitch Contest 2026」の登壇者募集開始について

村井知事

最後に、4点目、Miyagi Pitch Contest 2026の登壇者募集開始についてお知らせいたします。県では、アントレプレナーシップが旺盛で、DX関連の新たなプラン・サービスに挑むスタートアップが、宮城から世界へ大きく羽ばたいていただけることを期待し、昨年に引き続き、Miyagi Pitch Contestを開催いたします。このコンテストへのご応募を本日9月3日から開始いたします。ピッチコンテストのピッチは、短い時間でプレゼンテーションするということを指しますので、短い時間で投資家などの審査員に事業計画をプレゼンし、コンテスト形式で競い合うイベントになります。募集テーマは、前回と同じく人口減少など、地域における社会課題の解決に資する新たなDX関連ビジネスモデルといたしました。募集対象者は、プロダクトのデモが可能なスタートアップで、個人、法人や県内外を問わず参加が可能であります。特典として、優勝賞金の100万円と事業支援の900万円を合わせて、最大1,000万円を獲得できるチャンスを用意いたします。このほか、ビジネスプランの磨き上げを指導するメンターによる支援や、ビジネスの成長に欠かせない投資家などへの人脈形成の機会を提供いたします。コンテストは、来年2月6日に仙台市内で行います。なお、育児中の方も登壇いただけるよう、託児スペースの確保などを予定しており、参加しやすい環境に配慮したイベントにしたいと考えております。参考までに、これまでの成果を裏面に記載をしております。ベンチャーキャピタルから累計5億円を超える資金を調達した企業や、仙台市内に新たに営業拠点を開設した企業などが輩出されており、今年度も多くの方にご参加をいただきたいと考えております。

私からは以上でございます。

Q

ピッチコンテストだが、仙台市のほうでもかなりスタートアップに力を入れてピッチコンテストをやられているが、仙台市のやっている事業との違いがあるのか。また、もし違いがないのであれば、市と協力してそういったことを、同じく仙台市で開くわけだからやっていく、そういった必要性というのを感じているか。

村井知事

県は、人口減少など地域における社会課題の解決に資する新たなDX関連ビジネスモデルということに特化しております。かなり先鋭化しているということです。おっしゃるとおりで、もう職員に指示しております。仙台市がやっておられるんだったら、だいたい仙台市に集中していますから、県は仙台市の応援のほうに回ったほうがいいのではないかと言っております。だから今年度で終わるかもしれません。まだやめると決めたわけではないんですけれども、今年度でやめる可能性はあると思ってていただきたいと思います。

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臨時総裁選の実施是非について

Q

自民党の臨時の総裁選の是非を問う手続の開始についてである。国会議員だけではなくて都道府県連も判断を求められているが、こういった臨時の総裁選をめぐる動き全体をどういうふうにご覧になっているかというのと、あと宮城県連として、どういった点を念頭に判断すべきと知事としてお考えか。

村井知事

まず、どう見ているかということですけれども、これは自民党の中の問題ですので、私は今党員でもありませんから、特にコメントするべき問題ではないだろうと思っています。ではどのようにすればいいのかということですが、県連も1票持っているということですので、特定の人ではなくて、できるだけいろいろな方の声を聞いて、判断をしていただきたいと思います。

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仙台市内のメガソーラー大規模太陽光発電事業について

Q

昨日の仙台市の定例記者会見で郡和子市長が、メガソーラーの設置を念頭に、環境アセスメント指導方針を厳しくするという発表があった件に関して、県としての受け止めと対応について伺う。

村井知事

この秋保のメガソーラーの件については、事業者から県に何の相談もまだ来ておりませんので、全く承知しておりませんけれども、私も報道で知る限りにおいては、やるべき事業ではないだろうなと思っております。間違いなく環境破壊につながるだろうと思いますので、私も個人的には大反対ですね。

手続といたしましては、まず仙台市のアセス等の手続を踏んでいただかなければならないということであります。あとですね、仙台市の所管でいいますと、都市計画法に基づいて、区域指定を行わなければならないと。これは電池工場の件なんですけれども、電池工場の場合は、都市計画法に基づいて、区域指定であったり、建築物等の建設許可等を出しますが、あの場所は許可対象外になっていますので、工場は造れないと思います。まず、事業者が、何か報道による限りは工場を造りたいと言っているんですけど、工場は造れないと思います。

もう一つのメガソーラーなんですけれども、これは仙台市のアセスであったり、あるいは太陽光条例(仙台市太陽光発電事業の健全かつ適正な導入、運用等の促進に関する条例)、これに適合しているかどうかという判断が必要になってきます。従って、仙台市が、これによって認めないということであればですね、そこで止まってしまうと思います。仙台市さんに、まずは頑張っていただきたいなと思います。

その上で、もし仙台市さんが認めるということで、認めざるを得ないということになれば、今度は森林法、これが県のほうに来ますので、これはより厳しく県のほうでチェックをしていくということになります。

それでも、どうしても住民の皆さんが認めない、仙台市も再エネ税で認める促進地域のような形にはできないということであれば、そうすると今度は税を課すということになってくるということでありますので、恐らく、私は事業としては進まないのではないかなとは思っております。

Q

最初に、個人的にはやるべきではないというふうにおっしゃったが、具体的にどういった点でやるべきではないと考えるのか。

村井知事

600ヘクタールという土地ですから、それだけ広大な土地をソーラーパネルで埋めつくすというようなことをしてしまいますと、間違いなく環境破壊につながりますし、今度そのソーラーパネルが廃棄物になったときに、大変な問題を引き起こすことになるだろうなと思います。

仮に事業者が途中で手を上げてしまったということになると、これを処分するのが誰なのかと。結局、仙台市民がその責任を負わなければいけませんので、私は、こういった事業を、はい、分かりましたと言うわけにはいかないと思っております。

仙台市と力を合わせて、厳しく対応したいと思います。

まずは、先ほど申し上げたように、仙台市のアセスがクリアできるかどうかということだと思いますので、仙台市さん、かなり厳しくチェックされるのではないかなと思います。

Q

県に対しても相談などは来ているのか。

村井知事

問合せは来ているようですけれども、それほどは来ていないと聞いています。

Q

何件か分かりますか。

(担当課)

次世代エネルギー室でございます。

8月以降、十数件の問合せ、あと苦情といったものは来ております。

村井知事

苦情も何も、何もまだ事業者から説明も聞いていないので、県は全く関与してないのでですね。職員も大変だと思います。

Q

昨年、全国で初めて導入された再生可能エネルギー地域共生促進税は、これ今後対応していくようなところも。

村井知事

それは当然、仙台市が最終的に認めざるを得なくなりました。そして、仙台市が地域と共生している事業でありませんということになればですね、税金を頂くことになるだろうということだと思います。

ただ、そこに至るまでにですね、恐らく、頓挫するのではないかなと私は思いますけれども。

Q

今回の秋保地区での事業は、アセスメントの対象は仙台市なので範囲外とは思うが、このほかの県内事業について、アセスメントの運用を今後厳しくする方針はあるか。

村井知事

今のところありません。

県はかなり厳しいですからね。仙台市よりも厳しくしていますので。

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宮城県知事選挙について

Q

知事選挙を巡って、県議会のみやぎ県民の声の遊佐美由紀さんが出馬の意向を示された。知事とは県議の当選同期ということもあるが、その意向を示された際に遊佐さんが取材に対して、村井知事は5期頑張られて、あとはお任せくださいというような発言があったが、受け止めを伺う。

村井知事

遊佐議員はそういう思いかもしれませんけれども、私は、まだまだやれる、頑張れるという思いがあって、出馬を決意したということでございます。その辺は選挙のときに、しっかりと県民の皆さんに伝わるようにしてまいりたいと思います。

遊佐県議は、今県議でおられますので、私に対する施策に対して、是々非々で臨めばよかったわけですが、今度は知事選挙に出馬されるということであれば、是々非々ではなくて、何をやるかというのが重要で、私はこういうふうに宮城県のかじ取りをしたいんだということをお話になることが大切なのではないかと思います。

今まで遊佐議員が宮城県をこうしたいと、具体的にこういうかじ取りをしたい、こういう施策をやりたいということをあまりはっきりとした明確なものは伝わってきていませんでしたので、今度、選挙でどういうことをお訴えになるのか、楽しみにしているところであります。

Q

構図も少しずつ見えてきて、あらためてどういう選挙戦、争点も含めて、どうなりそうという印象か。

村井知事

まだ構図は決まっていないと思います。9月19日に立候補者予定者説明会が行われると選挙管理委員会から連絡が来ましたので、そのときに参加する方がどういう方なのか、そこで構図が決まるのではないかと思います。

その構図を見た上で、どういうことを相手の方が訴えようとされているのかを見ながら、私はどういうアプローチで今回選挙戦に臨むのかを決めたいと思っています。

当然、6期目にはこういうことをやりたいんだということを自分なりに今一生懸命マニフェストを作っている最中です。従って、こういうことをやりたいということはだんだん固まってきているんですが、選挙ですから、そのことだけを訴えて、全然議論がかみ合わないということがあってもいけないと思いますから、相手候補がどういうことを訴えてこられるのかということをしっかり受け止めた上で、現職として自分はこうなんですよ、その上で、6期目はさらにこういうことをしたいんですということをお話しできればいいのではないかなと思っています。

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仙台空港の特定利用空港指定について

Q

仙台空港が先月29日、国の特定利用空港として指定されたが、どういった経緯で今回、仙台空港が選ばれたのかお聞きする。

村井知事

これは国が決めることですから、詳しい経緯は私には分かりませんが、仙台空港は3,000メートルの滑走路を持っていて、そして、東日本大震災のときには米軍によってしっかり復旧をしていただいたというようなこともあり、いざというときには、十分国のために機能ができる空港だということで設定をされたのだと思います。

県は、地元との調整には入っておりません。これはしっかり国が責任を持って地元の皆さんに、あるいは地元の首長さんや議会の皆さんに説明をしてほしいというお願いをいたしまして、国が責任を持ってそれを対応したということであります。

選ばれた以上は、県としてもお手伝いできることがあればお手伝いをしていきたいと思っております。

Q

調整は国が主体ということだが、今後、国によってどういった整備が進められるのか。

村井知事

それは聞いてないですね。

Q

そこは国が直接自治体とやっていくということか。

村井知事

はい。聞いていないです。

Q

今後、その整備が進む中で、自衛隊の航空機が使うとなった場合に、県民の生活への影響やリスクはある程度出るかと思うが、それについてはどうお考えか。

村井知事

仙台空港はそんなに混んでいないので、大丈夫だと思います。

実は、仙台空港って3,000メートルの滑走路持っているんですけれども、利用者数の数だけ見ると、宮崎空港と同じくらいの数なんです。なぜかというと、羽田便がないからなんです。九州の人はみんな羽田便を使うので、東京に行く人、結構多いので、利用者が多いんですけれども、仙台空港は羽田便がないものですから、まだ結構余裕はあると思います。そんなに心配しなくてもいいのではないかなと思いますけれども。

あそこは自衛隊の土地もあるんです。空港に行くとき、左側に門があって、自衛隊の格納庫もまだ残っているんです。私は、霞目で自衛隊ヘリのパイロットをやったとき、年に1回か2回だったですけど、転地訓練と称して、仙台空港にヘリで飛んでいって訓練しておりましたので、決して自衛隊の飛行機が全く来ない空港ではない。格納庫もまだあるんです。という空港なんです。

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外国人材の受け入れ及び多文化共生について

Q

先日、村井知事が昨年の12月にインタビューを受けられた「ルポ日本の土葬」の著者であるフリーライターの鈴木貫太郎さんと会って、お話を伺ってきた。参院選以降、周知のとおり、外国人共生を巡る議論が荒れている。貫太郎さんの本でも、東北の皆さんが解決の鍵を見つけてくれることを願っているとおっしゃっていたが、村井知事でその解決の鍵みたいなところはどういうふうに考えているのか。

村井知事

これはやっぱり市町村長の理解じゃないですかね。

Q

土葬に限らずということで。

村井知事

外国人との共生の鍵ですか。これは教育ではないでしょうか。

もっと日本人が海外に行って生活してみればいいですよね。海外でそういうふうな対応を受けたら、自分はどうなのかというのを考えたらいいのではないでしょうかね。そう思います。日本にずっといて、日本人としか接しないから分からないと思うんですけど、海外に行って生活すると、いろいろなつらい思いをすることもあるし、差別的なことを受けることもたまにあるんですよね。そういうときに、どういう思いをしたか。これはやっぱり日本に帰ってきて、同じことをしないようにすればいい、してはいけないなって思わないといけないと思うんですよ。そういうのを経験してないというのが、私は開かれていない、閉ざされた社会にいる、どうしても日本社会はそういうところなんで、そこはやっぱり、言葉も日本語しかしゃべらない、私も偉そうなこと言えないんですけど、そういうところが根底にあるのではないかと私は思います。

Q

石巻モスクの代表の方と2022年に村井さんお会いしていると思うが、その方は震災直後に石巻に移住されて、復興に尽力された方で、インタビューの際に村井知事が、こういう方に報いていくためにも土葬墓地の議論提起をしたということをおっしゃっていたが、こういった思いは変わっていないのか。

村井知事

ただ、皆さん注意してほしいのは、私は決して、イスラム教の人たちのためにだけにやっているわけではないんですよね。だから、そういうふうな何かマスコミの論調がそういう誤解を招いてしまっていて、もちろんそういうのも非常に大切なことなんですよ。大切なことなんですけど、決してイスラム教の人たちのためだけではなくて、キリスト教の方も神道の方もおられるし、日本人でイスラム教に改宗した方もおられますし、あとこの間、私、調べていてなるほどなと思ったのは、宮城県の方なんですけれども、子どもが死産で生まれて、こんな小さい死産で生まれちゃった。死産で生まれて、われわれも火葬すると骸骨で骨は出てこないですよね、火葬場から。ほとんど灰になって出てきて、大きなものだけちょっと残っていて、それを骨壺に入れて、骨、お墓に埋めますよね。小さい赤ちゃんって、火力を弱めても全部灰になってしまうらしいんですよ。それはあまりにも親として不憫だっていうことで土葬を選ばれた方が宮城県におられます。ただ、その方は、宮城県の中には子どもを土葬することはできないということで、県外に持っていかなければいけなかった。つまり、宗教関係なく、そういう方も宮城の中にはおられるということですよね。やっぱりそういう全体も考えていかないと、私は死者に対する尊厳って、ただのお墓を造る、造らないという問題ではなくて、死者に対してどう向き合っていくのか、亡くなった方に対する尊厳をどうわれわれは受け止めるのかという、実は非常に根の深い大きなテーマだと私は思っています。

いろいろ今マニフェストを考えている中で、何を書こうかと考えているんですが、お墓を造る、造らないという(許可)権限は市町村長が持っておられますので、今回マニフェストの中には、そういうことを一切書かないことにします。ただ、当選したからといっても、この問題は非常に大きなテーマ、私は社会テーマだと思っていますので、この問題に対する、やる、やらないはまだ分かりません。どうするか分かりませんけれども、反発が非常に大きな問題なので、一つの大きな社会テーマとして、いろいろ議論はしていかなければならないのではないかなと、私はそう思っています。それは選挙のときに私聞かれたら、ちゃんと答えなければいけないと思っています。

Q

そういったところを含めてだと思うが、鈴木記者は大分県の日出町で取材した原稿にまとめているが、その中で増補版を今年の3月に出されて、新しく町長選で勝った方に多文化共生は本当にできるのかと言われたことが、すごく、この問いに向き合いながら一生懸命活動されているということで、村井知事ならこの問いにどう答えるか。多文化共生は本当にできるのか。

村井知事

私はできると思いますけどね。というか、多文化共生をやらなければ生きていけないでしょう。排外主義で、この国はもう生き残れないと思います。

この間、技能実習生のマッチングのジョブフェアをやりましたけど、やっぱり皆さん、来られて、非常に喜んでおられましたよね。監理団体の人たちも、こういうことをやっているのは、ほんと宮城県だけです、ありがたい、素晴らしいと評価をされました。こういう、本当に外国人材を求めておられる方々、本当に多いんだなと。心の底から欲しがっている方はたくさんおられるんだなと、あらためてよく分かりました。自分のいる世界だけではなくて、自分の周りだけではなくて、そういった広い目で物事を考えていかないと、私は駄目だと思います。

Q

土葬に関して、市町村長の理解が重要と考えるとあったが、市町村長の理解というところでは、理解醸成の状況は進んでいるのか、まだまだこれからなのか。

村井知事

全く何もそこまで行っておりません。今は、とにかくいろいろ調べている段階ですので、市町村長さん方に何か相談したりというのは一切していません。

Q

外国人との共生に関して、最近、アフリカのホームタウンに関してSNSなどで話題を呼んでいる。宮城でも丸森町の住民自治団体がそのサミットに参加していたということで、丸森町にも苦情が来ているそうだ。そういうことや、アフリカ人材の受入れに関して、県としてはどのように考えているか。

村井知事

ちょっと距離がありますからね。今のところアフリカの方はほとんど宮城には来られてないのではないかなと思います。まずは、世界中からというよりも、身近なところから、アジアから来ていただいたほうが、来やすいですし、帰りやすいでしょうから、そういったところからアプローチしていくべきかなと思っているんですけどね。ちょっとアフリカまでは、まだ全く考えていないですね。

Q

SNSなどでの誹謗中傷みたいなものに関してはどのように感じるか。

村井知事

ちょっと私、ごめんなさい、ホームタウンの件、詳しくは分からないんですけれども、どういう内容なのかな。ちょっとよく分からないので、ごめんなさい、コメントを控えます。

Q

多文化共生とは言いつつも、最近、国の方向性がやや修正されてきたのかなと感じるところで、見直しを始めるという話があるが、国の考え方が少しずつ、参政党の躍進もあるとは思うが、国の方向が少しずつ変わってきたかなということをどう感じているのか。

村井知事

問題を起こす人をどう水際で止めるかというのは、非常に重要なことだと私は思うんですよね。誰でもいいというわけではない。

この間、埼玉県の知事とお会いしたので、クルド人の問題についていろいろ聞いてみたんですよね。そうすると、真面目なクルド人の方で、埼玉にお住まいで、永住権を持って頑張っておられる方、本当に真面目で一生懸命やっている方もおられるんですが、一方で、難民申請を何回も出して、それでずっと残っておられて、いろいろ問題を起こしている方もおられるということなんですよ。こういうものを、難民申請を繰り返して、一回申請すると、かなり時間がかかるらしいんですよね。これによって、いつまでも難民申請をして、要は帰らなければいけない立場なのに帰らないでいる人、こういう方たちをしっかりと処していくということは、非常に私は重要なことだと思いますね。

ただ、先ほども言ったように、もう外国人材なしには、水産業なんかもう成り立たないんですよね。それなのに、外国人だからということで受け入れないというようなことは、結果的には自分で自分の首を絞めていることにも私はなるし、日本人が海外に行って、ちゃんと働いたり、勉強したりしているように、やっぱり外国からも人を受け入れないと、行ったり来たりしないと、国際化にもつながらない。逆に、日本が受け入れないのに、何でわれわれは受け入れなければいけないんだと言われてしまうと、日本人が海外に行くこともできない。そう考えると、外国人材をしっかりと受け入れていく、共生社会を目指していく、多文化共生にする、これは絶対に間違っていないと私は思うんですが、だから、誰でもいいんだということでは決してない。そこはやっぱりしっかりとくさびを打っていくということは、政府としてやっぱり厳しくやってもらいたいと。クルド人問題のようなああいう問題を起こさないようにするためにはどうすればいいのか。難民申請を出してきたら、いつまでも時間をかけてゆっくり丁寧にやればいいというものではないだろう。こういうことはしっかり言うべきだろうと私は思います。

Q

国の若干の修正というか、このまま受け入れていいのかどうかという動き自体は、否定するものではない。

村井知事

ないですね。

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