掲載日:2025年8月22日

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宮城県知事記者会見(令和7年8月21日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

宮城県知事選挙について

Q

今朝、会派を知事は回っていらっしゃったと思うが、具体的にどんなことをお伝えして、また、その反応はいかがだったか教えてほしい。

村井知事

今日、全会派を回りまして、10月26日投票日の知事選挙に出馬するかしないか、これにつきましては9月議会で私の意思表示をいたしますと、そのことを伝えました。今週の月曜日、私の後援会の行事がございまして、役員会とパーティーがございました。その席で私の意思を伝えたわけでありますが、正式にマスコミの皆さんを通じて県民の皆さんにお知らせをするのは県議会の場にしたいと考えております。ただ、先日の後援会の行事があったときにマスコミの皆さんからいろいろ報道がありましたので、議会の皆さんもどうなっているんだと感じておられる方がおられるだろうなと思いましたので、今日伺いまして、間もなく開会されます9月議会において自分の意思を伝えますということをお話しに行ったということであります。

それに対して、それぞれ会派によって反応は違いましたけれども、私の出身母体である自由民主党・県民会議の皆さんからは、拍手をもって見送っていただきました。また、野党系と言われる会派からは、9月議会でいろいろなことをお聞きしますからという対応もございました。それぞれ会派によって温度差があるなという感じがいたしました。

Q

その場で支援の表明だとか推薦の表明だとかというものはあったか。表明というか、お話というのは、その場ではあったか。

村井知事

ありません。今日はあくまでも9月議会でということですので、もし出るということになれば、9月議会中ということになると思います。

Q

最初に戻って恐縮だが、知事選の話で、知事が18日にいろいろお話しされて、その報道が出た。ネット上でも、ちょっとSNSでも結構反応があって、Xのトレンドの上位に入るような、知事はご覧になっていたか。

村井知事

見ていないです。

Q

周囲の反応というか、今回そういった報道が出た上での知事周辺の反応はどうだったか。

村井知事

正直、随分悩んだんですけれども、皆さんからは、本人だからそうおっしゃったのか分からないですけれども、出ると思っていたという声が多いです。えっ出るのというよりも、出るんでしょうねというような感じでした。

Q

割合で言うと、出ると思っていたよという声は、出ないと思っていたという声よりもどの程度の。

村井知事

私がほかの政治家の方とお話しするときに、もうそろそろお辞めになったほうがいいのではないかと思う政治家の方に、もうそろそろお辞めになったほうがいいのではないですか、あるいは、あっ出るんですかということは、やっぱり言えないです。私に対しても、皆さんそういうふうにはおっしゃらないだろうなとは思います。それは当然皆さん出るべきだとおっしゃいますけれども、それが私に対しての対応です。

Q

知事選の話に戻ってしまって恐縮だが、公約とかはこれからということだが、現状で県政の課題というものを何か挙げるとすればどういったところが挙げられるか。

村井知事

やはり最大の課題は人口減少・少子高齢化、これがやっぱり課題だと思います。

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復興局の廃止について

Q

政府は来年度から岩手と宮城の復興局の機能を東京の復興庁に移すという案を自民党に示した。これについて村井知事のお考えをお願いしたい。

村井知事

当初から第2期復興期間が今年度中というのが発表になっておりました。そういうこともありまして、かなり前から復興庁、復興局とはいろいろ調整をさせていただきました。宮城県としては、今年度で全てが終わるわけではなくて、心のケアの問題であったり、子どものサポートですね、こういったこと、まだたくさんやることは残っておりますので、今年度をもって全てシャッターを閉めるということではなく、引き続き、復興局が仮になくなったとしても、サポートは復興庁としてしていただきたいというお願いをしておりました。復興庁からは、復興局を閉じたとしてもサポートは継続してやっていきますと、それについては安心をしてくださいという言葉をいただいておりますので、私は、復興局がなくなることにつきましては、県民の皆さまに、心配をなさらなくても大丈夫ですということをお伝えしたいと思っております。

Q

ちょっと確認になるのだが、復興における影響というところについてはそれほどないというふうに考えていいのか。

村井知事

それほどないと思います。

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名取スポーツパーク跡地を工業団地とする計画について

Q

県が名取のスポーツパークの跡地に新たな工業団地を整備するという発表があるようだが、現時点での計画の内容とその狙いについて、県としての狙いについて教えてほしい。

村井知事

今日の常任委員会で公表されたもの以上のものはございませんので、それでよろしいですか。資料も配られたと思うんですけれども、よろしいですか。

なぜかということなんですけれども、現在30ヘクタール以上の土地を県として持っておりますのは、大衡村にあります第二北部工業団地の松の平というところだけになってしまいました。私が20年前、知事なったときは、今トヨタがある場所、東京エレクトロンがある場所は山でして、そして、その前にありました第二北部工業団地も本当にファミリーレストランの工場が1個あるだけでペンペン草しか生えていないような状態で、本当に工場用地がたくさん余っていたんですけれども、トヨタ自動車の誘致に成功し、そして東京エレクトロンの誘致に成功したおかげで土地がどんどん売れまして、もうほとんど土地がないような状況になりました。今回の工業用地も、完成するまでには順調にいって10年ぐらいかかります。従って、松の平が売れてしまった後に、もし大きなお話が来たときに、全く土地がありませんと、これから造りますでは、企業の皆さま、対応していただけませんので、そういった意味で早め早めに土地を取得したいと考えたということであります。

今回の土地は、分譲予定が約40ヘクタールということで、かなり広い土地になります。また、工業用水を引っ張ってくるためにはかなりお金がかかるんですが、いろいろ比較した結果、この団地もお金はかかるんですけれども、一番、工業用水を引っ張ってくるのに負担が少ないというデータもございましたので、そういうこともあり、この場所に決めたということであります。

Q

場所としては、JRの名取駅とか空港にも比較的には近い場所だとは思うが、高速道路に接続しているかどうかということに関して、アクセスの点でさほど近い場所ではない、ほかの工業団地とかに比べて、場所になるという指摘も、今日、委員会で委員からも出されていた。その点を踏まえて、この工業団地へのアクセスの点において、どのように村井知事はお考えか。

村井知事

仙台空港、それから仙台港ですね、この距離を考えますと、決して遠い距離ではないだろうというふうに私は思います。また、インターチェンジからも遠いと言われますけども、そんな何十分もかかるわけではありませんので、これに見合った会社を、ここに工場を建てていただけるような会社と、これからしっかりと交渉してまいりたいなと思っています。

Q

高速道路へのアクセスはそこまで課題にはならないだろうと、知事としては思っているということか。

村井知事

はい、そう考えているということであります。

Q

ナスパといえばスポーツ用地ということで、以前、かなり前だが、野球団体のほうからも愛島球場の県の取得を求める要望があったと思うが、スポーツ施設がこういう形で工業用地になってしまうということで、スポーツ団体からの要望への対応などその辺はどうか。

村井知事

今まで、名取市さんに確認したところ、スポーツ団体が野球場、サッカー場を使っていたようなんですけれども、今所有されている学校法人と交渉されて、間に入っていろいろ調整されて、快く別の場所に移られたと聞いております。

Q

硬式野球ができる県内の球場というのは限られている状況で、その野球団体のほうからも愛島球場を使用してほしいというような要望があったと思うが、このあたりについてはどういうふうに。

村井知事

売却をする側の学校側のお考えも聞いたんですけれども、これはもう、工場用地として使えるようにというお考えであったということ、それから、かなりもう老朽化しておりまして、今の場所で今と同じようにというのはなかなかやはり難しいというようなことでありました。従って、あの場所でというのは私は難しいと思っております。

Q

今の工業団地の件だが、委員会で出た資料で、主なスケジュールで令和7年度に用地取得、基本設計となっていて、取得の規模というのか、金額の規模感、それから事業全体の規模感があれば教えていただきたいというのと、今年度で補正予算を組むことになるのかというのをお願いしたい。

村井知事

規模感は、取得予定面積が72.4ヘクタールで、分譲予定面積が約40ヘクタール、当然山ですから全部使えるわけではありませんので、使える部分を切り取ったら40ヘクタールということであります。今、段差になっているんですけれども、それをできるだけ平らにしたいと、一面にしたいと思っておりますので、それに時間がかかるんですね。土を移さないといけませんので。外に土を出さないで、中で土を動かして平らにしたいと思っております。

それから、今年度の補正予算でやるのかということです。これはどうだった。

(担当課)

予算は今年度の当初予算で取っております。

Q

事業全体の規模感、規模感というのは金額的な規模感はどの程度のものか。

(担当課)

今年度の当初予算額は9億7,000万円で、全体の総事業費としては、インフラ整備に係る関係協議とか今後詳細設計がありますので変動するかもしれませんが、現時点では100億円台の半ばと見込んでいます。

村井知事

ただ、工業用水を引っ張ってくるとなると、さらに何百億かかかるかもしれないです。分からないです、これは。ですから、今後いろいろ進めながら、まず平らにするというようなことをやっていきますが、その途中にこういう企業がとなったらその企業の要望に合わせてオーダーメードで切り換えていきますから、もしかしたらもっとがーんと上がるかもしれないですね。それは投資してその分税収で返ってくるかどうかというのを見合いながら検討していくということです。

今年度の9億は何のための9億なの。

(担当課)

用地取得費と基本設計の関係として。

村井知事

ということです。用地取得と基本設計で9億ということですね。

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2025年産米の概算金について

Q

昨日JAが米の概算金を発表して、宮城のひとめぼれだと2万8,000円ということで、前年比1.7倍と大きく上昇した。これに関する知事の受け止めをまずお願いしたい。

村井知事

農家にとっては非常に朗報だったというふうに思います。農家の声も新聞に出ておりましたけれども、来年も再来年も営農を継続しようという、そういうインセンティブになるというようなコメントがありました。非常にいい面ですよね。一方、それだけ高いということは、当然、販売価格に反映されるということでありますから、消費者にとってはあまりいい話ではないということだというふうに思います。

結果として、これによって、JAさんや農家の方が心配されていましたけれども、買い控えになってしまって、今度お米が売れなくなる、余るとなると、その次の年に今度がーんと下がってしまうということになりかねませんので、そこはやはり需給バランス、物の値段というのはそのようにして市場価格で決まっていくわけですので、市場競争の中で決まっていくわけですから、そのバランスをしっかり取っていかなければならないと思います。

あくまでも主食ですので、ほかのものとは違います。しっかりと国も一定程度関与しながら、調整をしていただきたいと思っています。

Q

金額面でいうと、評価に値するというと、どのような評価になるか。

村井知事

米どころ宮城県の知事としては、やっぱり農家の皆さんが営農を続けていただかなければならないと思っておりますので、私は評価していいのではないかなと思っております。

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県内ダムの貯水状況等について

Q

水不足の件で伺う。昨日開かれた北上川水系と鳴瀬川水系の連絡会によると、大崎市の岩堂沢ダムで明日頃に貯水率0%になるだろうという話、加美の二ツ石ダムでは27日頃にゼロになるだろうというお話だったのだが、それについて県の対応をどうしていくのかという部分と、あと、一方で出穂期は終わるということで、何とか乗り切ったのかなという部分があるので、その受け止めの2点を伺う。

村井知事

まさに今おっしゃったとおりでして、何とか出穂期を乗り越えましたので、米の出来栄えまではちょっとまだ分からないですが、最悪の事態は免れたのではないかなと思っております。

飲み水については、今のところ、これも大丈夫だろうと思っておりますので、今後も、台風が来るまで雨はあまり降らないようでありますので、油断せず、継続してチェックをしていきたいなと思っております。

恐らくある程度、二ツ石ダムも、また岩堂沢ダムも間もなく最低水位に達すると思いますが、これで農業に大きな影響、飲み水に大きな影響が出ることは、今のところ考えていないということであります。引き続きしっかりチェックしていきたいと思います。

県民の皆さんは、決して安心することなく、節水にはご協力をいただきたいと思います。

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富谷市の病院誘致について

Q

昨日、東北医科薬科大が事業者に決定したという動きがあったが、富谷市などは県に財政的な支援というのを要望していたという中で、今後、県としてはどのように対応していくのかということについて伺う。

村井知事

まず、大きな考え方が東北医科薬科大学さんから富谷市さんに示されて、それが認められたということで、これからちゃんと調印をして、具体的な計画が出てくると思います。まずは富谷市さんと東北医科薬科大学さんで話し合いをして、医療機能に関する協議が行われ、具体的なものが出てきて、それが県の政策医療とどれだけマッチングしているのかということを見ます。その上で、今までこういったときに拠出していた事例がございますので、そういったようなものに照らし合わせまして、県の考え方と合っているかどうかを見て、支援をするのかしないのか、するならばどれくらいの財政支援をするのかということを決めていきたいと思います。

Q

現時点で何か具体的に、このあたりは支援の対象として考えられそうだとか、そういう想定というのはあるか。

村井知事

1つ1つの機能だとか施策だとかいうことではなくて、全体的に宮城県の政策医療に対してどのような貢献度があるのかということを見ながら、パッケージで考えていきたいと思っています。

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「インドネシア人材みやぎジョブフェア2025」について

Q

昨日、現地の担当大臣もお見えになっていたが、ぶら下がりの際、いろいろ知事からプレゼンをするというお話もあったが、何かその後、何かお話の中で新たな進展とか、何かそういった話題というのは出たのか。

村井知事

本当に私も驚いたんですけれども、担当の大臣が直接来られて、日本に来られた最大の目的はこの件ですということで、宮城の取組をぜひ全国展開したいと考えているということでありました。非常に高く評価をされました。私どもがびっくりするほど評価されまして、そして、インドネシアだけではなくて監理団体の皆さんともお話をしたんですけれども、監理団体の皆さんも非常に評価をしてくださいまして、こういう取組を県がしっかりやっていただいているのは宮城県だけですというようなことでございました。インドネシア政府としては、これを年に2回ぐらいやってほしいというようなこともありましたけれども、それはなかなか難しいとお答えしましたが、まず大きな機会ができたと思います。また、反省点もいろいろございましたから、来年も同じやり方というよりも、この反省点を踏まえて、来年度以降のやり方をよく考えてみたいなと思います。また、採用する事業者の皆さんの声もしっかり聞いて、課題がなかったかというようなことを聞いてみたいなと思っています。

あの後、私と大臣と直接1時間ぐらい話合いをいたしまして、私からも、今の現状、人手不足の現状や宮城の取組をプレゼンさせていただきました。日本語教育、日本語の勉強をするためにこういう支援をします。いろいろな悩み事があるでしょうからサポートセンターをつくります。また、企業に人を雇い入れるため、外国人を雇い入れるためのアドバイザーを派遣します。このようなことを説明させていただきまして、理解が得られたと思っています。インドネシア政府としては、しっかりと宮城県の要望に応えられるようにお手伝いをしたいということでありました。

何といいましても、やっぱり、しっかりとした真面目な外国人を呼び入れるということが重要だと思いますので、そこに力を置いて、雇ってよかったと、人手不足が解消されたと言ってもらえるようにしてまいりたいなと思います。

Q

サポートセンターというのがどういったイメージのものを設定しているのか。

村井知事

平日、日中、電話で相談を受け付けるところということです。インドネシア語にも対応できるように、また、ほかの国の言葉にも対応できるようにしてまいりたいと思っています。

Q

それは県庁内に何か設けるようなイメージなのか。

(担当課)

委託させていただいています。

村井知事

今年の11月からだっけ。

(担当課)

相談窓口は既にありますので、その中で対応させていただきたいと思います。

村井知事

私も娘が留学したり、今も海外にいるんですけれども、やはりすごい心配ですよね。やっぱり娘が海外にいて心配だったということは、こちら日本に出した向こうの国の親御さんもすごい心配だと思うので、やっぱり同じように家族のようにしっかりとサポートしてあげるということが重要だろうなと思っています。

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広報課企画報道班

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電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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