掲載日:2025年7月31日

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宮城県知事記者会見(令和7年7月30日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

津波警報への対応について

村井知事

本日8時25分頃、ロシアのカムチャツカ半島沖を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生いたしました。9時40分に本県を含む広範囲に津波警報が発令され、県の特別警戒本部を立ち上げました。10時10分に伊藤副知事を本部長とする第1回特別警戒本部会議を開催し、引き続き人命を最優先に、情報収集を指示したところであります。県民の皆さんへ、沿岸にいる方は直ちに高台に避難するよう呼びかけました。警報が解除されるまでは沿岸部には近づかぬよう、引き返さぬよう、十分に気をつけていただきたいというふうに思います。

現在、被害状況は全く分かりません。警報が解除されるまで海に近づくことができませんので、被害状況も分からないというような状況でございます。

今後は、午後2時に市町村の対応状況を取りまとめしまして、その結果により、第2回特別警戒本部会議を開催するかどうか、どのような形で開催するかということを決めたいと思っております。従って、現時点では次の会議をいつやるかということもまだ決まっていないということであります。

Q

知事の発言と重複するかと思うが、今朝方、カムチャツカ半島沖で地震が発生し、県内にも津波警報が、2016年以来9年ぶりに津波警報が発令された。現在進行形かと思うが、一部報道では金華山沖でも押し波等が観測されたという件があった。県の今後の、どういったところに注意点を置いて対応に当たるかというところを聞かせてほしい。

村井知事

私どもも情報として持っておりますのは、宮城県内に津波が到達したのは、今お話しいただいた第1波の観測が10時46分に金華山沖に押し波が来たという報告がございましたが、今、最新の情報では、11時51分に石巻港に50センチの津波が来たという報告が入ってまいりました。恐らく50センチであれば陸上に影響はないと思うんですが、海の中ですね、養殖施設にかなり影響が出る可能性はあると思います。取りあえず津波警報が解除されるまでは海に近づくことはできませんので、引き続き観測をしてまいりたいと思っております。

Q

先ほどお話があったように、今後、2時に市町村からの状況を取りまとめた上での今後の対応というものはしていく感じか。

村井知事

今の段階では、10時30分現在ですけれども、3市7町で災害対策本部を設置しております。また、4つの市で警戒本部を設置しているということでございます。また、10時30分の段階で、4市3町で避難指示が出ておりまして、3市3町で避難所も開設をしているということでございます。またこれが逐次変わってくると思います。

(担当課)

要避難者については、沿岸部全域で避難指示が出ていまして、それ以外、各市の区域内で行っているのが順次広がっております。一方で15市町で避難指示が出されています。並行して順次、避難所の開設が進んでいる状況でございます。

村井知事

今はその程度しか分からないですね。

Q

今日、非常に暑い中での避難となっていて、気象庁による警報の解除にも半日以上かかる可能性があるということで、暑さ対策というのも求められてくると思うが、その点、県の対策もしくは市町村への指示などは出されているか。

村井知事

まずは津波が来るかもしれないと。3メートルが予測されておりますので、安全な場所に避難をしていただくということを最優先にしていただくことが重要だと思っております。その上で、できるだけ日陰あるいは屋内に避難をしていただけるように声がけをしていきたいと思っております。

先ほどテレビのヘリコプターからの映像を見た限りでは、高台に避難をされていて直射日光を浴びている方もおられますので、非常に心配しているところでありまして、状況を見ながら、そういった方たちを安全な場所に涼しい場所に移ってもらえるように声がけをするように、市町村と協力してやっていきたいと思っています。

Q

津波警報が出された際、知事は県民会館の起工式に出席されていたと思うが、注意報、警報、それぞれ出された段階で、知事自身どのような動きというか対応を取られたのか教えてほしい。

村井知事

まず、秘書がすぐにこちらのほうと連絡を取り合いまして、伊藤副知事の下で10時10分から本部会議を開くということを決定いたしました。まだその時点では恐らく津波が到達する時間ではございませんでしたので、まずは式典を粛々と行って、直ちにこちらに帰ってきて情報収集に努めたということであります。

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【知事発表項目】知事公館活用事業の事業実施候補者の選定結果について

村井知事

このたび、知事公館の用途廃止後における活用事業の事業実施候補者を選定いたしましたのでお知らせします。

知事公館については、公務利用が減少する一方、老朽化に伴う維持管理費が増大していることなどから、有効活用方針に基づき、知事公館の活用事業の企画提案を今年の3月から募集してまいりました。

募集の結果、4つの事業者から提案をいただき、7月24日に選定委員会でプレゼンテーション審査を行った結果、事業実施候補者として株式会社ノバレーゼを選定をいたしました。外資系企業ではございません。株式会社ノバレーゼは、全国各地でブライダルやレストラン等を経営し、今回のような歴史的建造物を再生する事業にも数多く取り組まれており、その取組が評価され、建築関連の賞等も受賞している事業者であります。

採択した提案の概要ですが、貸付料が月額100万円、税抜きであります。事業期間を30年間とする提案をいただきました。

詳細は資料で説明をいたします。資料をご覧ください。

まず、資料の3ページをご覧ください。

デザインコンセプトは「杜と水の迎賓館」、事業コンセプトは「県民への開放」、「歴史の発信」、「にぎわいの創出」の3点であります。「県民への開放」として、イベント会場やギャラリーとして多くの人が利用可能な開かれた施設とすること、「歴史の発信」として、施設の歴史を学べる展示を設け、歴史名所として活性化を図っていくこと、「にぎわいの創出」として、レストランやカフェ、結婚式などのほか、季節に応じた各種イベントを開催することなどの提案をいただきました。

次に、資料の4ページをご覧ください。

施設の整備計画については、知事公館については、外装はそのまま生かし、施設の持つ歴史にふさわしい内装に改装を行った上で活用すること、敷地内の広瀬川が見える眺望のよい場所に、ガラスを多用した開放感のある2階建ての建物を新築し、イベントホールとミュージックホールを設置するなどの提案となっております。

今後の進め方ですが、提案された活用が可能な建物であるか、選定事業者に調査をしてもらいますが、調査の結果、大きな問題がある場合は、県と協議の上、提案を取り下げることも認めるということにいたしました。耐震診断をしっかりやってもらおうと。かなり古い建物で、東日本大震災のときもちょっと壁に亀裂が入ったり瓦がちょっとずれたりということがありました。非常に地盤の固い岩盤の上にありますので、そんなに大きな問題はないだろうと思うんですが、もし、調べていただいた結果、かなり改修にお金がかかると、耐震上の整備にお金がかかるということであれば、提案を取り下げていただくことも可能ということにいたしました。

活用可能となりましたならば、知事公館としての用途を廃止し、賃貸借契約を締結します。スケジュールどおり順調に進めば、令和9年9月から事業開始となる予定となっております。2年後ですね。

県といたしましては、歴史的建造物として価値がある知事公館について、民間資本の導入により、その特性を生かしながら、広く県民に利用していただける施設として活用されることに大きな期待をしているところであり、ぜひ提案のとおり進むよう協力していきたいと考えております。

発表については以上でございます。

Q

現在の利用はいつまで可能になるか。

(担当課)

これから事業者さんと調整をさせていただきまして、廃止時期について決定させていただきます。

村井知事

知事公館はいつまで使えるというのは決まっていないんです。当分は使えるということですね。

(担当課)

はい。

村井知事

当分は使えると。今日は取りあえず事業者が決まったということの発表です。

記者発表資料(PDF:1,361KB)

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渇水対策について

Q

昨日の段階で鳴子ダムが貯水率ゼロになったということで、今後も少雨の状況は深刻になっていると思うが、今、県として押さえている渇水状況、県のダムの貯水状況を教えてほしい。

村井知事

鳴子ダムの貯水率がゼロになったということ、それから、県の栗駒ダム、花山ダム、これも非常に貯水率が下がっている。特に栗原地域ですね、米どころである地域の水不足、これがかなり深刻になってきているということでございます。

飲み水については漆沢ダム、鳴子ダムは農業用の水利ということでございますので、飲み水についてはすぐに制限を加えるというところまではまだ至っていないようでありますが、稲作で今一番水が必要だと、出穂時期で必要だという時期でありますので、今後影響が出るのではないかと非常に心配をしているということでございます。

県が管理しているダムについては、7月の上旬から、1か月ぐらい前から、非常に雨が少なくなるのではないかということで、相当地元の皆さんと話合いをしながら水を使う量を極力抑えるようにしてまいりました。まだすぐに枯渇するというところには至っておりませんが、このまま全く雨が降らないような状況が続きますと、来月の上旬にはそこも枯渇する可能性も出てきているということでございます。

なかなかこれだけ大量の水を使う稲作に、雨が降らなければ相当影響が出てくるのは間違いないということでありまして、まずは事業者の皆さんといろいろ協議をしながら、適切に番水等に取り組んで、水をできるだけ有効に活用するように努めてまいりたいと思っております。

土日に台風が近づいてくるということなので、少し期待しているんですけれどもね。

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参議院選挙の結果について

Q

今回、もともと衆院のほうで与党が過半数割れということで、それで今回の参院選挙で参院でも与党が少数、過半数割れで、少数与党という状況になったと思うが、この状況で県政を進めていく上での懸念だったり受け止めをお願いしたい。

村井知事

今まで、知事会としても宮城県知事としても、基本的には与党、自民党・公明党に要望なり提言なりを行えば何とか事足りてきたということでございますけれども、このような状況になりますと、衆議院も参議院も与党が過半数割れというような状況でありますし、状況によったら総理が現野党側のほうに替わってしまう可能性もゼロではないという状況になりましたので、今後はある程度ウイングを広げて政策提言あるいは要望を行っていく必要が出てきたのではないかと考えております。

Q

そうすると、与党に限らず野党のほうにもそういった要望をしていく必要があるのではないかと。

村井知事

そういうことですね、はい。

Q

その上でなのだが、県として今後できることというのはどういうことがあるか。

野党に要望なりをしていくということもあると思うが、それ以外に独自に何かできることというのはあるか。

村井知事

いえ、特に。今までも、当然基本的には与党中心でありましたけれども、同じように野党にも要望はやっておりましたので、基本的なやり方としては変わりはないですね。ただ、時間の割き方、それから要望の量ですね、こういったようなものをもう少しバランスを考えていくということになるということですね。

Q

関連で、今回の参院選で大幅に議席を減らした自民党の石破総裁に対して、辞任をすべきだ、責任を取って職を辞するべきだというような声もあるが、この辺について村井知事はどのようにお考えか。

村井知事

まずは自民党の中で、両院議員総会を開かれるということでありますので、そこでよく話合いをして、自民党の党員も含めて、意見をまとめて判断をされるべきだと思っています。

Q

個人的に村井さんは石破さんは辞めるべきだというふうに思うか。

村井知事

非常によく頑張ってこられたと評価しておりますけれども、選挙結果を受けて厳しい声があるのは事実だと思います。政治家の出処進退は総理であってもご自身でまずよく考えていただいて、総理であり、同時に総裁でもありますから、自民党員の声をよく聞いて判断をしていただきたいと思います。私がここで辞めるべきだ、やるべきだということを申し上げるのは控えたいと思います。

Q

参議院選挙で大幅に席数を増やした参政党というのがあるが、その党の神谷代表との水道関係の討論したいというご希望があったと思うが、その後、進展はどうだったのか。

村井知事

現在調整中でございます。

Q

行える方向か。

村井知事

まだ何とも申し上げられないです。現在調整中、ある程度結果が出たら報告したいと思いますが、現時点においては調整中ということにさせてください。

Q

その神谷代表との話合いだが、知事ご自身は、調整中ということで、対話を求めていたと思うが、これは今の任期中にできそうなのか。

村井知事

今、調整中です。まだ何とも申し上げられないです。

Q

時期も含めて調整中。

村井知事

やる、やらないも含めてどうなるか。どういう形で今進めているかということは、調整中なので、申し上げるのは控えたいということです。いずれにせよ、何らかの結論が出たらちゃんと報告したいと思います。

Q

向こうの感触的にはできそうか。

村井知事

いや、分からないです。

Q

もう門前払い的な感じなのか。

村井知事

まだ分からないです。

Q

先ほどの石破さんのことなのだが、知事がもし同じ立場に立たれていたら、知事はどうされるか。

村井知事

随分悩むでしょうね。石破総理の気持ちも分かります。アメリカとの交渉は山場を過ぎたとはいえ、まだちゃんとできたわけではないので、自分の責任で始めて、恐らく総理と赤澤大臣しか知り得ない情報、詰めなければならない情報というのがあると思います。ここまでやってきて、向こうも石破さんだから、赤澤さんだからといって信用して対応してきてくれたこともあると思いますので、それをもう1回リセットするのは難しいということもあるのではないかと思います。その辺がやっぱり表には絶対言えない、そういうお立場だと思いますし、国の経済安全保障にも関わることですので、そういうことも考えながら、同時に(参議院議員選挙の)責任を負えというのも正しい意見だと受け止めておられると思いますので、そこをどう考えるか非常に悩んでおられるのだと思います。

私ならどうだということですけれども、知り得ている情報がどういうものなのか分からないので、そういった知り得ている情報が全部分かれば私ならこう判断すると言えますけれども、今の段階で総理がどういう情報を持っておられて、なぜここまで悩んでおられるかということを私は推し量れませんので、宮城県知事として、また、現時点では全国知事会会長でもありますので、あまり軽々しい発言をするべきでないと考えています。

Q

世論は、各所の世論調査によると、辞めるべきじゃない、辞めるべきであるというのが半々ぐらい、非常に何か不思議な現象になっているが、それについてはどう思うか。

村井知事

今回の参議院議員選挙の結果は全部石破さんの責任ではないという意見と、一方、石破さんの責任であるというのが、世論のちょうど分水嶺になっているのではないかと思います。

Q

石破さんの関連なのだが、今回、参院選で、有権者の方からは、自民党、党自体に対する厳しい目線も向けられていたかと思うが、今回の進退を巡って結構自民党のごたごた感というのが出ていると思うが、その点については知事はどのようにお考えか。

村井知事

落選した議員の方からすると、やはりどこかに怒りをぶつけたいという気持ちはあるでしょうから、これは当然こういうふうになるだろうなというふうに思っていました。これは自民党に限らず、どの政党も同じじゃないかなと思いますけれどもね。そう思います。

この間、全国知事会議の青森宣言というもので書かせていただいたんですけれども、割と皆さん、裏金問題だとか減税だとかと言うんですけれども、私たち知事会でいろいろ議論してなるほどなと思って私も書き込んだのは、今の与党というか、国政が、本当に足元しか見ていない。この国を30年後、50年後にどう導いていこうとしているのかということが全く見えない。その場しのぎ。対症療法的。何か言われたらふらふらっとして、給付金だ、減税だ、ばたばたしている。そういったところに本来政治に求めているのとどんどん乖離していっているところが政治不信につながっているのではないかなと。そういう本来の、国民が期待している国の政治に立ち返っていただきたいという思いを込めて、青森宣言というものを書かせていただいたんですけれども。また、排他主義・排外主義、こういったようなことに対してもこういうことがあってはならないという思いをわれわれ47人の知事の思いとして青森宣言の中に書かせていただきました。

Q

参政党の躍進について伺いたい。若い世代の支持を集めたということで、このことについての話と、どの辺が受け入れられたと思われるか。

村井知事

意外と主張が細切れになっていて、国民の皆さんの全てが今の政治に満足しているわけではなくて、いろいろな不満があって、その不満があるところに突き刺さっていって、それがSNSを通じて伝播していったというところが大きいのではないかと思っています。マスコミの皆さんが扱うように、公平に、それぞれのテーマごとに各党の主張を伝えるといったやり方ではなく、参政党の考え方だけがどんどん自分のところにメッセージとして伝わってきて、自分の関心のあるところに突き刺さったというところが非常に大きいのではないかと思います。私の知り合いの方で、参政党を支持するとおっしゃった方になぜですかと聞きましたら、今は女性に外で働けというようなことばかり政治はやろうとしているけれども、家にいて介護をしたり、子どもの世話をしたり、働きたくても働けない人、働くよりも家にいて家族の世話をしている方がいいんだという人に光が当たらないような、そういう政治に不満を持っている方が、神谷さんの発言を聞いてそのとおりだと思ったということで、そこだけを切り取って支援、支持をしている方が結構多かったような気がします。それぞれのやり方ですから、それが悪いということは申し上げませんが、やはり、全体を見るような努力というのもしていただけないと、一つだけ断片を切り取ってしまうと、一つの考え方に押し流されてしまう。SNSの選挙というのはそういう危険性もあるのではないかという気がいたします。

Q

SNSの選挙について、今後、知事ご自身がこういうふうに取組をしていきたいというのはあるか。

村井知事

私は、SNSは全然やっていないです。マスコミの皆さんが毎日のようにいろいろなニュースを流していただけるので、自分の考え方だけ一方的に伝えるのはどうかと思います。マスコミの皆さんが公明正大に批判すべきところは批判し、賛成意見も反対意見も載せながら報じていただけた方が、自分の考え方だけを一方的に伝えるよりもいいのではないかという思いもあってやっていないです。今回神谷さんに感謝しているのは、ああいう問題があって、意外と県民の皆さんはご存じないというのが分かったので、県のホームページ等に上工下水のことについてユーチューブみたいなものを添付して、流してみようということで、今作成しているところです。ですから、村井嘉浩個人というよりも、宮城県知事として、政策はこうなんですよというのを直接SNSで発信するというのも必要ではないかと思っていました。出来上がったらまた報告します。

Q

参政党と関税合意のことでお聞きするが、今回、ちょっと事実としてあやふやなことを前提とした意見の主張や拡散ということも行われた。ただ、水の話ですとか外国人の犯罪の話とか、ちょっとあやふやな前提を置いたというのは非常に、正直言うとちょっと目立ったかなという解釈。先ほど、知事がおっしゃったように、ふわっとしたスローガンに対して、いろいろな人がいろいろなことを考えて支持するといったところもあったかなと思う。同じことを言っていても、思っていることと違うけれども支持してみたり。知事ご自身として、このような不確かな情報や誤っている情報を基にした選挙戦、議論というものに対しては憂慮されるところというものはあるか。

村井知事

心配ですね。どんどん知らないところで拡散されていくんですよね。今まででしたら、そういうことをやろうと思うと、郵便で切手を貼って出さなければいけなかったわけですが、全くお金がかからないわけですよね。だから、それを切り貼りしてどんどん広がっていくと、もう止めようがないです。どこで誰がどのように流しているかが分からないですから、こういったことに対して、一定の規制みたいなものが必要ではないかと思います。

Q

規制というのは。

村井知事

誰かがどこかでチェックをしていただいて止めるべきものは止めるということです。事業者の皆さんに、こういったようなことは拡散させないようにということができるかどうか、こういったことも考えていかないと、正しい民主主義というものの危機ではないかと思います。

Q

選挙期間の主張に関するファクトチェック機関みたいな、そういう話か。

村井知事

そういうことですね。

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米国の関税措置に対する県内経済への影響等について

Q

選挙の直後に合意があった関税合意だが、今回それがあってから初めての会見ということだが、内容について、知事ご自身は評価しているか。それとも評価されていないか。

村井知事

ほかの諸外国と比較しても日本はよく頑張ったんじゃないかなと思います。ただ、まだかなり曖昧な部分もあるというので、しっかりと詰めていかなければならないと思います。ここまでは、石破政権、よく頑張っているのではないかと、私は評価しております。

Q

仙台、宮城県へのよい影響があったというふうに考えられているということか。

村井知事

具体的にまだ動き出していないので分かりません。今後、実際に15%で仮に動き出したとして、その後、しばらく様子を見て、いろいろな事業者の皆さんに影響があるかないか確認したいと思います。

昨日、トヨタの1次サプライヤーの社長さんと会ってお話をさせていただいたら、今のところ、関税25%とされていましたけれども、全部トヨタさんがのみ込んでくれているので、サプライヤーさんに影響はないとおっしゃっていました。だから、1次サプライヤー、2次サプライヤーに影響は出ていないと思います、現時点において。ただ、トヨタさんがどこまで我慢できるかどうか。これから15%に下がるわけですから、負担がより軽くなっていくと。

それから、円安の影響もありますよね。だから、円高、1ドル100円でも耐えられるようにと思って頑張っておられましたので、そういった意味では関税で耐えられるだけの体力がどこまで残るかどうか。こういったようなものをしばらく様子を見ないと分からないと思いますね。

何より、やっぱりアメリカの中で購買力がどう変わっていくのか、そこも見ないと分からないと思います。値段が上がっても日本車を買ってくれるのかどうか。上がったら買わなくなってしまうのか。そこも見ていかないといけないので、ちょっと時間がかかると思いますよ。半年、1年ぐらい様子を見ないと分からないのではないでしょうか。

Q

関税の部分をアメリカの消費者が負担するのか、それに耐え切れず輸出の方も低下するような動きになってくるとか、そういう意味合いか。

村井知事

そうですね。そこを見ないと分からないということです。アメリカ経済の消費にどう影響していくのかどうか、そこを見ないと分からないです。

Q

ちなみに、どれぐらい必要だと思うか。半年とか1年とか。

村井知事

半年ぐらいは必要ではないでしょうか、少なくともね。

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全国知事会会長選挙への対応について

Q

村井知事、28日に全国知事会の会長を退任されることを発表されたが、「結果を残す知事会」というのをスローガンに掲げられて2年間取り組んできて、2年間を振り返っての今のお気持ちと、退任を決められた理由を改めて教えていただきたい。

村井知事

2年間、非常に忙しかったんですけれども、充実しておりました。何よりも46人の知事の皆さんにしっかりと支えていただき、いろいろな意見はあったんですけれども、最後はまとまろうということで協力をしていただき、知事会の事務局の皆さんにも汗をかいていただき、宮城県職員も非常に私を支えるのは大変だったんですけれども、みんなで頑張ってくださったおかげで充実した2年間を過ごすことができたと思います。

「結果を残す知事会」ということで、行政のスリム化であったり、海外プロモーションであったり、あるいは防災、大きな災害があったときに知事会としてしっかり取り組めるような体制を作る、こういうふうなことを掲げてやりました。それぞれ一定の成果は出たものと思っております。

辞める理由ですけれども、過去、私の前3代は、皆さん、1年ないし2年で交代をされておられるということがございました。そして、私を除く46人の知事さん、みんな素晴らしい知事さんばかりなので、私以外にも知事会長を務める能力のある人は山ほどおられますから、私でないと駄目だということでは決してないということ。そして、先ほども言ったように、「結果を残す知事会」としてそれぞれ目標としてやってきたことが一定の成果が出てきたということ。それらのことを勘案して、今回、出馬をしないということを決めたということであります。

8月7日のお昼までに、5人以上の推薦と本人の承諾書を提出するということになってございますので、どういう方が出馬をなさるか、注意深く見守っているということであります。

また、私は今、知事会長という立場ですので、推薦人にはならないでおこうと思っております。

Q

今後、知事会長選挙があるが、新しい知事会長に求めたいこと、どういったことがあるか。

村井知事

特に、次の知事会長は、先ほども問題になりました衆議院、参議院も自公で、現与党が過半数を持っていないという中での船出になりますので、非常に国との関わり、各政党との距離感、これを保つのが難しいと思います。私のときは、何だかんだ言いながら、自公中心で動けたんですけれども、今後はそういうわけにはいきませんので、自民党に応援してもらって、自公に応援してもらって取れる知事さんもおれば、現野党に応援してもらって取れる知事さんもおられますので、そういった知事さんたちの声もしっかり聞きながら、与野党に働きかけをして、みんなの総合力で課題を乗り切っていただきたいと思っております。

Q

全国知事会に関して、知事おっしゃられるように、3代続いて1期で退任されているということだが、国政が混乱する中で、知事会長としての役職を果たす上で、その能力というか、また継続性みたいなものが担保されるべきではないのかという意見も当然あると思うが、知事、もう1期出られるべきではないか。

村井知事

ありがとうございます。もうちょっと早く言っていただければ考えが変わったかもしれませんが、そういうご意見がなかったものですから。

ぱっと思いついたわけじゃなくて、正直なことを申し上げると、最初に就任したときから、1期2年間思い切ってやってみようと。もし大きな災害、首都直下型とか南海・東南海、そういった大きな災害が起こってどうしても仕切らなければいけないというようなときは、これは自分の天命だと思って引き続きやりたいということを言うかもしれないなとは思っておりましたけれども幸い、今日はちょっと津波の警報が出ていますけれども、東日本大震災級の大きな災害がその後起こらなかったということもあり、この時期にしっかりとバトンを引き継いだほうが、全国知事会、日本のためになるのではないかと判断したということであります。

Q

その3代の以前は3期とか4期とか務められた知事も当然おられたと思うが、現状は1期で退任されるという形が続いている。この形が、先ほど知事は総合力でというお話をされていたが、この形というのが知事会として正しい形だと思われるか。

村井知事

それは人それぞれ考え方があると思うんですけれども、本当に私、この20年間、いろいろな知事さんとお付き合いしましたけれども、どの知事さんも非常に個性がある方ばかりですけれども、さすがに県民に、都民に、府民に選ばれた人だなと思うような方ばかりでしたね。誰が知事会長になっても大丈夫だなと。今回の青森での知事会でもいろいろ議論、手が挙がっていろいろな意見が出ましたけれども、よく日本全体のことを、地域のことを考えて活動されているなというのが伝わってまいりましたので、その点は誰がなっても大丈夫だと思っています。

Q

比較的長いコメントを出されておられたが、一番最後のあの一文はどうしてつけられたのか。

村井知事

マスコミの皆さんから知事会長を続けるんですか、続けないんですかとずっと聞かれていたんですよ。続けるということは、つまり、次の選挙に出るということになりますよね。まさか11月27日で辞めるのに、知事会長に出るというのもおかしい話なので。ということで、辞めるということはどういうことだと皆さんに思われると思ったので、次の知事選挙に出るかどうかはまた別問題です、そこについては熟慮しておりますと。熟慮中なので、正直にそう書かせていただいたということです。

Q

知事会長は辞めるけれども、知事は辞めないという意思表示ではなかったのか。

村井知事

そうではないです。まだそこは熟慮中です。書いてあるとおりです。うそ偽りなく。

Q

白紙から熟慮中になっているということだと思うが、その点について伺いたい。

村井知事

そうですね。もうそろそろ意思決定をしなければいけない時期に迫っていると思っているんですけれども、本当に今どうしたほうがいいかなということをよく考えて、熟慮中ということです。

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仙台空港及び仙台塩釜港を特定利用空港・港湾とする動きについて

Q

特定利用空港・港湾という話があったが、国から8月に仙台空港の特定利用空港としての指定をしたいという旨の打診があったと聞いているが、国管理なので県の意見がということはないと思うが、それについての受け止めと、港湾のほうは県管理の仙台塩釜港の特定利用港湾としての指定をできないかという話もあると聞いているが、そのあたりについての今後の進ちょくについて伺いたい。

村井知事

地元の皆さんに対する説明責任をしっかり果たしてほしいと。それから、仙台塩釜港については事業者、仙台空港もそうですけれども、そこを利用されている事業者の皆さんがおられますから、そういった方たちにもしっかり説明をして理解をもらってほしいということは伝えております。これは国の事業ですので、国が責任を持ってしっかり説明をしていただきたいというお話をさせていただいたということでございます。

Q

指定されると、国民保護のための訓練なども行われるということで、そういう中で、自衛隊などの飛行機、戦闘機などの離発着とか輸送機など、そういう訓練も含まれると。それに対して、やはりそういう軍用的利用がいかがなものかという意見も一部にあると伺っているが、これについてはどういうふうに考えるか。

村井知事

国の安全を守るという観点であれば、それは必要なことではないかなと私は思いますね。ただし、やはり、地域の皆さん、それからいろいろな事業者の皆さんの理解をもらいながらやっていくということが重要だということであります。決して反対しているわけではありません。

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仙台市長選挙について

Q

仙台市長選の話だが、先日、知事は郡候補者の応援に行っておられたと思うが、従前は要請があれば応援されるというお話を伺っていたが、そのあたりの経緯をお聞かせいただきたい。

村井知事

郡さんからメールがあって、20日は参議院議員選挙の投票日ですので、極力応援は最小限にしたいということで、市長会にだけ連絡をしますということでございました。その後、27日日曜日のアクアイグニス前で街頭演説をやるときに村井さんにマイクを持ってもらえますかということで連絡がありました。私も喜んでということで、マイクを持ってお話ししたということであります。

Q

それは日曜日のほうもメールで。

村井知事

そうです。郡さんから直接メールが来ました。

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仙台国税局長の離任について

Q

先日、仙台国税局の馬場さんが離任されたが。

何で辞めたのか、連絡はあったか。

村井知事

ないです。逆に聞きたいです、何で辞めたのか。

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お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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