掲載日:2025年5月22日

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宮城県知事記者会見(令和7年5月21日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

【知事発表項目】第48回全国育樹祭イメージソング『緑のたましい』について

村井知事

第48回全国育樹祭イメージソング『緑のたましい』についてお知らせをいたします。

まずは歌をお聞きください。

(イメージソング演奏)

ただいま聴いていただきました『緑のたましい』は、ChatGPTで歌詞を作成し、そして音楽制作AIのSunoを使って歌を制作いたしました。もちろん、音楽、歌っている声もAIで作ったものであります。AIで作ったので、ここのところとここかな、2か所ぐらいちょっと何か日本語としてつながりがおかしいかなと思うところがあると思うんですけれども、AIで作ったので、わざと何も手を加えておりません。AIっぽくて逆にいいかなと思いまして、手を加えておりません。

現在、県では、地域課題の解決、働き方改革などの観点から、生成AIの活用を積極的に推進しており、昨年10(訂正:9)月には、グーグルとAIの活用に関する協定を全国の地方自治体で初めて(訂正:削除)締結いたしました。

今回、生成AIの活用の一環として、全国育樹祭を盛り上げるため県として制作したのがこの『緑のたましい』であります。どうでしょうか。親しみやすくて、なかなかよい曲だとは思わないでしょうか。この歌をイメージソングとして活用し、全国育樹祭のイメージアップや機運醸成に努めてまいりたいと思います。

本日より全国育樹祭のホームページで皆さんに聴いていただけるようになりました。右下のQRコードからどなたでも聴いていただけますので、周知のほどよろしくお願いいたします。

今後は、県の機関の庁内放送で流すほか、イベントや広報で活用するなど、様々な手法で多くの皆さまの耳に届けていきたいと考えております。

全国育樹祭まであと5か月を切りました。この歌も活用しながら、本番に向けてさらに育樹祭を盛り上げていきたいと思いますので、報道の皆さまもご協力をよろしくお願い申し上げます。

私の調べたところでは、この手の行政のイベントの歌をAIで作ってイメージソングにしたのはないんじゃないかなと。もしかしたらあるかもしれませんけれども、全国初じゃないかなと思いますね。どうでしょうか。

Q

非常に面白い試みだと思うが、制作費はどれぐらいか。

村井知事

ゼロです。

Q

ただ、宮城にはまた素晴らしいアーティストの方がたくさんいらっしゃると思うが、あえて起用せずにAIというところにした理由を教えてほしい。

村井知事

話題性というのがやっぱりありますので、一度AIでやってみたらどれぐらいかなと思ったら非常に出来がよかったので、それならこれを使おうじゃないかということになりました。

ちなみに、著作権なんですけれども、調べてみたら、歌詞はChatGPTで作ったんですけれども、ChatGPTに「AIで作った歌の歌詞は著作権はどこにあるんですか」と言ったら、「どこにもありません」とChatGPTが答えました。ChatGPTが答えているから問題ないだろうということでございます。

詳しくは、ChatGPTで作成したもの、アウトプットに対する権利はユーザーに譲渡されるということが利用規約に記載されております。問題なし。それから、今度Sunoですね、曲はSunoを使って制作いたしましたが、無料のアカウントで作ったため、著作権はSuno側にあるそうです。有料のアカウントの場合は著作権がユーザーに移るそうです。今回無料で作っていますから、著作権はSunoにあります。ただし、無料で作った曲についても、「made with Suno」と記載した上で、非商用、商売でなく非商用で使用する分には使用可能であることが書かれておりました。そこで、今回の育樹祭のイメージソングとして使用は、非商用でありますので問題はない。これで金もうけしようとしたら問題になる可能性があるということでありますので、全く金もうけする気はありませんので、育樹祭を盛り上げるためのイメージソングですから、できれば皆さんばんばん使っていただきたいと思います。

Q

AIでやってみたら出来がよかったので使うとなったということだが、もともとAIでまずやってみようというアイデアは知事の発案なのか職員の発案なのか。

村井知事

育樹祭がそんなに盛り上がっていないんですよ。マスコミの皆さんから全然そういうことについて質問もなければ、新聞やニュースで全然流れない。この間、150日前と言ったんですけれども、ほとんど新聞には記事が載らない。職員もですね、担当職員は一生懸命やっているんですけれども、県庁全体で、育樹祭、みんなで盛り上げようという、そういう雰囲気にもまだなっていないということで、何かないかなと。5月のゴールデンウイーク中に何かないかなと考えているときに、ふと、あ、歌だと。歌があったらいいなと思いまして、じゃやってみようかということで、私が県のホームページから育樹祭のところを切り取ってChatGPTに放り込んで「歌作ってください」と言ったらできたんです。それで、じゃあ作曲どうしようかなと思って、こういうのあるなというのを調べて、Sunoというのに放り込んでできたのがこれなんです。ということで、私が作りました。

それで、これを幹部会で披露して、それでいいよねとなって、まあとにかくみんなでやってみたらいいじゃんといって、担当とかいろいろやってみたらしいんですけれども、これを超えるものが出なかった。ということで、これに決まりました。私もこの後何曲も作ったんですよ。でも、最初に作ったこれ以上のものが出てこないんですよね。私のスマホにいっぱい入っていますから、何だったら聴きに来ていただいて。男の声も女の声も、いろいろなものを作ったんですけれども、これを超えるものがない、なぜか知らないけれども。ということで、結果的には、私がこれに決めたわけじゃなくて、職員みんなでいろいろ議論して、これでいこうということになったそうです。決して忖度ではないそうです。

Q

先ほど著作権は問題ないということだが、宮城県の育樹祭のホームページを読み取って読み込ませたということだが、一応、何かのコピーとかじゃないというのも確認しているのか。

村井知事

そうです。全く違います。県のホームページの内容を貼った。私がやったから間違いないです。貼っただけです。そして、曲作ってくれと。これ、何々風にやってくれとかいうと駄目らしいんですよ。何々風にやってくれというと著作権に関わってくるらしいんですけれども、それ全く私やっていないので。そのあと歌詞をそのままSunoに入れて、誰々の曲にまねてとかいうとこれまたまずいんですけれども、それもやっていないので。

それで、もしかしたら著作権の問題あるんじゃないかなと思って、私がゴールデンウイーク明けに幹部会で言って、その後、みんないろいろ調べてくれたんですよ。さっきの著作権もそうですし、歌詞に関しましては、グーグルのAIのGeminiやChatGPTを使って1回チェックしています、同じような歌詞があるかどうか。それから、曲については、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が提供しているチェックシステムを活用して、同じような曲がないかどうかもチェックしました。また、仮の動画を作成してユーチューブのチェックページでも確認を行いました。だから、同じような曲は多分ないと思いますが、もし同じような曲があるとどこかから出てきたら、もしかして削除するかもしれません。それは迷惑かけますので。全然悪い意図はないんですけれども、今のところ、調べたところ大丈夫だということで使わせてもらっているということなので、もしよかったら同じような曲がないかチェックしてみてください。あったら削除しますから。突然削除したら、そういうことだということです。それはそれでニュースになるので話題になるな。

Q

タイトルはどなたが考えたのか。

村井知事

ChatGPTです。

Q

あと、知事がAIに放り込んで作った曲だというところだが、特にお気に入りのところとかはあるか。

村井知事

こんなの私じゃ出てこないです、こんなことはね。「朝露の光」とか「川を渡る風」。全体の歌詞が宮城をイメージできるような感じで、宮城県をイメージできるような曲で、そして何となく育樹祭のイメージに合うような曲なので、本当にいい曲に仕上がったなと思って。最初、私、幹部会でこれを紹介したときに、やめましょうという声が出るかなと思ったら、意外と皆さん、これはいいですねという話になったので、やってよかったなと。制作時間は15分ぐらいですよ。作詞作曲AIにやってもらって15分ぐらいでできましたね。皆さんもいろいろなのを作れます、友達の結婚式とか。Sunoの無料のやつは何曲もできるんです。1日2曲とか3曲とか。だから、2曲3曲やったら、また次の日2曲3曲やって。ぜひ、友達のお祝いのときとか、歌を作ったら喜ばれるんじゃないですか。いろいろな思い出とかを入れていったら、いいのできますよ。

Q

報道で使う場合のことでちょっと著作権のことで伺いたいが、この曲自体は商用では使えない。ただ、報道の中で流したりするのは大丈夫……

村井知事

問題ないです。

Q

ユーチューブ……

村井知事

問題ないです。

Q

曲の長さは分かるか。

村井知事

3分5秒です。

Q

今回、知事が制作されたということだが。

村井知事

AIが制作したんですよ。

Q

知事がということで。プロンプトというか、どういうふうに命令して入れたのか、後ほどでも構わないので教えてもらうことは可能か。

村井知事

いやいやもう。最初に試しにやったものですから、県のホームページから育樹祭の内容をばーっとコピーしてChatGPTに貼り付けて、「これに合う歌を作ってください」それだけです。

Q

育樹祭のホームページのどの部分か。

村井知事

「育樹祭とは」と書いてあるじゃないですか。

Q

県のホームページの内容をコピーアンドペーストした。

村井知事

そうそうそう。

Q

これに合う曲を作ってくださいとやったら曲が出来上がった。

村井知事

宮城県の歌でということに言い換えてね。

Q

宮城県の歌でこれに合うように作ってくださいというふうに命じたのか。

村井知事

うん。

Q

Sunoというのは、これ、ごめんなさい、私知らないが、日本の会社のアプリなのか。

村井知事

アメリカのソフトだそうです。

Q

じゃ、使ったアプリの名前とか、後でいいので分かるか。

村井知事

ChatGPTとSuno。Sunoを使って作りましたということは書かないといけないと言われていますので、書いています。

Q

生成AI関連だが、今、県庁内の職員の業務において生成AIをどの程度取り入れているのかという点と、今後やっぱり、特に事務作業とか、省力化の上で期待されるかと思うが、今後、どういった方針でこういった生成AIというのを県庁内で取り入れていく方向性とかがあれば教えてほしい。

村井知事

どの程度って、何%というのは正式に取っていないけれども、挨拶文などは積極的にAIを活用して作っていいですよと言っております。今後も、できるだけ職員の業務負担を軽くするということを考えまして、積極的に活用するようにとお話はしております。

Q

活用のイメージが資料に書いてあるが、歌だけじゃなく、ミュージックビデオとかPVとか、そういう映像に入れたりとかということも考えたりしているのか。

村井知事

今のところそこまでは考えていないですね。QRコードを読み取っていただきますと育樹祭のページから音楽をダウンロードできるようにしております。まずは、なるべくホームページに飛んでもらって皆さんにご覧いただきたいなというのが一番の狙いです。今後、いろいろ反応が出てくるようであれば、そのようなPVなどを作るというようなことも考えるかもしれませんが、そうするとまたお金がかかってくるので、その辺は予算の範囲内でできることをちょっと考えていきたいなと思っています。

Q

出来栄えをもう一度お伺いしたい。

村井知事

自分としては非常にいいものができたんじゃないかなと思います。ご希望ならば、私が作ったやつを全部聴かせてもいいぐらいなんですけれども。たくさん作ったんですけれども、その中で私も一番いいかなと。職員も自分で作ったみたいなんですが、歌詞は変えないで放り込んで作ったんですが、でもこれが一番よかったと言っていましたので、一番最初の曲ですけれども、よかったなと思います。

Q

あともう1点だが、行政関係のこの手のイメージソングでの、AI活用は全国で初めてじゃないかと知事のお話だが、これって担当課なりで詰めることは可能か、全国初かどうか。

村井知事

調べようあるかな。どうぞ。

(担当課)

われわれもちょっと初めてなもので、可能な限り調べてみようとは思いますが、恐らく知事がおっしゃるとおり全国初の取組だと思います。

村井知事

歌はね。歌までやるのはね。ちょっと調べてみますけれども。

Q

もともと生成AIは県庁の働き方改革の一環で取り入れられているということだが、この歌は先ほど15分でできたという話もあったが、今回のイメージソング、生成AIで作ったということで、働き方改革という観点では、やっぱり短時間で作ることができたという点ではつながった部分もあるということか。

村井知事

そうですね。それでまた育樹祭が一つ大きな話題になって、新聞にQRコードを載せていただくと、テレビの画面でQRコードを表示いただくと、皆さん見ていただけますので、そうするとホームページを見ていただくアクセス数がきっと増えると思います。こうやって職員も一生懸命PRしているんですよね。でも、なかなか広がりがないものですから、こういう話題作りにもなったのでよかったのではないかなと思います。

私がこうやってやることによって、職員も、ああ、こういうふうに活用してもいいんだなと理解してくれるようになったので、よかったと思いますね。

記者発表資料(PDF:549KB)

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仙台医療圏の病院再編について

Q

仙台市の郡市長が昨日の定例記者会見で、高齢者の救急需要という観点で、仙台市の高齢者人口が2050年にかけて増えるので、高齢者の救急需要が増す。そういう観点からは、県がこれまで示してきた病院再編について、郡市長は新たな議論が必要との認識を示された上で、県から具体的な協議のスケジュールは示されていないという発言があった。これについてあらためて村井知事のお考えと、協議のスケジュールについて、もし見通しがあれば聞かせてほしい。

村井知事

今国会に提出されました医療法の改正案では、各都道府県が2040年頃を見据えた新たな地域医療構想を策定することを定めているようであります。この新たな地域医療構想というのは、令和9年、今、令和7年ですよね、令和9年度にスタートするそうです。ということは、令和7年度と8年度でいろいろ協議をする。要は、この令和7年度から協議は始まるということです。もちろんその中には医療関係者、学識経験者、行政で構成する宮城県地域医療構想調整会議がありまして、その中に仙台市も構成員になっていただいておりますから、協議は間違いなくやります。その中でいろいろ話合いをさせていただくということであります。

私どもも仙台市で高齢者が増えるというのは十分承知をしております。仙台市の郡市長がいろいろ心配をなさってご発言をなさっていることは、市長として当然の発言と私は受け止めております。ただ、何度も申し上げているように、あまりに集中し過ぎていて、病床の利用率が非常に低い。この間、新聞に、調べていただいて書いてありましたけれども、8割を切って7割、6割台のところもあるということです。特にコロナの後は非常に厳しくなってきている。診療報酬が多少上がったとしても、患者が限られていると取り合いになってしまっておりますので、このままいくと20年後、30年後、まさに高齢者の数がピークを迎える頃に、病院経営が成り立たなくなって潰れていってしまうのではないか。そうではなくて、仙台市に集まっているものを仙台医療圏の中で適正に配置をし直すことによって、長く永続的に病院経営ができるようにしていこうということであります。

名取、そして富谷がまだどうなるか分かりませんけれども、そういったところに適正に配置できることになりましたならば、救急搬送時間、名取や黒川郡の患者さんの救急搬送時間が短くなるという大きなメリットもございますので、ぜひ郡市長におかれましては、お気持ちは十分分かりますけれども、政令市の市長として、隣の市や自治体のこともぜひお考えをいただきたいなと。そうした思いやりのある発言をしていただければ、きっと歴史に残る市長になっていただけるのではないかなと、このように思います。

Q

仙台市との協議について確認なのだが、今後の令和9年度からの新しい地域医療構想の策定に向けて、今年度から始める協議の場に仙台市も入るということだが、いつそれを始めるかというのは、まだ検討中ということか。

村井知事

そうですね、国会の動き、今国会に提出された法案に載っているということでありますので、その辺の様子を見ながら、国のアドバイスも受けながら、進めてまいりたいと思います。当然、仙台市の意見もしっかり組み入れてやりたいと思います。

Q

郡市長の、高齢者が増えていく中で病院が減るのは困るというようなご発言の意図というのはご理解を示されたところだが、やっぱりその仙台市の不安というのに何かケアをするというか、例えば医師不足に関する手当てもセットで議論するだとか、何かそういったフォローというのはお考えにはなっているか。

村井知事

医師不足については、細かい対策というよりも、やっぱり川下のことよりも川上でしっかり押さえなきゃいけないということで、医学部を作って、東北医科薬科大学さんで卒業生が出ていますね。今、専門医の研修を受けていますけれども、それもそろそろ終わりますので、これから医者をどんどん輩出することができます。今までは医者が非常に少なかったものですから限られていたんですけれども、これからは医師不足は相当解消されていくというふうに思います、宮城県においてはですね。看護師不足などありますけれども、こういったようなことは県としても、国の協力をいただきながら、できるだけの支援をしていきたいなと思っています。

Q

仙台市の納得感というのはどういうふうにしたら引き出せる、今後県としてはどういうふうに努力していきたいか。

村井知事

もう職員がレクをしたのでだいぶ分かっていると思いますけれども、病床が足りないわけではないんです。既にかなり余っているんですよ。特に急性期病床というのは、手術をしたり、高齢者になってくるといろいろ病気してきますよね、そういう手術をしたりする病床なんですけれども、それはもう相当余っていて、このままいくと過剰で維持管理が難しくなってきて、病院経営がさらに厳しくなってしまうということだと思います。それは減らしていかなきゃいけない。それから、回復期の病床は足りないんです。これは増やしていかなきゃいけないと。それをなかなか病院それぞれ単独で考えてくれというのは難しいものですから、これを今回大きく大胆に移すことによって、できるだけスムーズに移行できるようにしていこうというのが私の大きな構想でありました。そういう大きなことをやりながら、細かいことも考えていく必要があるだろうと思っております。

高齢者の増加率は仙台市が一番高くなるんです。ただ、じゃあそれ以外の地域は高齢者が増えないのかというと、決してそうではない。今、仙台医療圏の中で仙台市以外にあるのは坂病院だけですよね。郡さんのその言い方をすると、仙台市以外の市町村長からすると、いやいや、われわれのところだって高齢者は増えるんだというところもあるんです。減るところもあるんですよ。人口が減ってきていますから、高齢者が減るところもありますけれども、高齢者が増える地域もあって、高齢者が増える地域は、増え方に差はあるにせよ、われわれだって増えるんだと。でも、われわれのところに病院がないんだと。仙台市だけ病院があるんだと。あとは坂病院ですね、塩竈。そこだけだと。それはやっぱりおかしいのではないでしょうかという言い方に、仙台市以外の市町村長さん方はそうなると思うんです。そこはやっぱり仙台市のことだけで、仙台市長ですから仙台市のほうだけ向くというのはよく分かるんですけれども、政令市のこれだけ100万都市の大都市の市長ですから、周りの市や町、村のことも考えながら今後対応していただきたいなというのが、私の切なる思いでございます。そういうふうにしていただくと、歴史に名前が残る市長になっていただけるんじゃないかなと思います。

Q

今回の仙台医療圏の病院再編を巡る一連の県と市のそういった動きを見ていて、なかなか県と政令市との合意形成が結構難しいのかなという印象を持ったのだが、その辺、合意形成の難しさということについては知事はどのように考えているか。

村井知事

それぞれ施策によって違ってくると思います。宿泊税なんかは非常に同じ方向を向いて一緒に協力して、300円の取り方も仙台市が200円で県が100円というようなことがスムーズに決まりました。施策によって違うんだろうなと思います。

この間も言いましたように、仙台医療圏の中で物事は考えていかなきゃいけない。仙台市だけよければいいということでは決してないと。そこはどうしても私としては譲れない一線でございますから、ここは仙台市のほうにご理解をいただきたいなと思っていますけれどもね。

Q

今日、常任委員会で保健福祉部長のほうから、富谷の支援に関して、そごがあったら恐縮だが、経済的支援の目安、これまで日本赤十字病院などで上限20億というようなご説明もあって、参考程度にこの数字があるという発言があったようだが、県としての財政的支援、あらためて知事のお考えを教えていただきたい。

村井知事

ちょっと私、常任委員会でどう部長が発言したのか分からないんですけれども、今までそのぐらい、20億ですか、大崎市民病院とか石巻日赤といったところには出していたと思いますので、それが一つの目安になるということで話したのではないかなと思います。

まだ具体的に、富谷市から何も話が来ていませんので、現時点においていくら出すという具体的な金額をお示しすることはできません。ただ、そういう過去の経験則に基づいて計算をしていくということにはなるだろうと思っています。

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江藤農林水産大臣の退任への所感及び県内農林水産業への影響について

Q

江藤農水大臣が本日、石破首相に辞表を提出されて辞任されるということになったが、これに対する受け止めを伺う。率直にどう思われているかということと、併せて宮城県の農林水産政策への影響というところについてどう考えるかをお願いしたい。

村井知事

江藤大臣のご地元は第1次産業が非常に盛んな地域でありますので、あのような発言を冗談のつもりでおっしゃるんだと思うんですけれども、多くの国民が今、米価が上がって非常に生活が苦しくなっている中で、うちの家にはいくらでもあるから、売るほどあるんだと、ああいう発言を所管の大臣がされると、われわれの気持ちを分かっていないと、そう取られてしまうのもやむを得ないことかなと思いました。

これによる影響ですけれども、大臣をお辞めになって、新しい大臣に替わるということでございます。まず、各家庭の食卓に適正な価格で主食であるお米が並ぶということが何よりも肝心ですから、後ろ向きではなく前向きに新大臣には施策を打っていただきたいなというふうに思います。

なかなかお米一粒一粒トレーサビリティーでどういうふうに流れたか調べるわけにいかないと思うんですけれども、やっぱりしっかりと、出したら届くだろうではなく、今、出しても届いていないわけですから、トレーサビリティーの方法などもやっぱりしっかり考えるべきじゃないかなと思いますけれどもね。今、タグとかつければすぐ分かりますからね。そういうこともちょっと考えたほうがいいんじゃないでしょうかね。どういう流れでどこで止まっているのか、どこに行っているのか、なぜ流れないのか、そこはやっぱりしっかり調べるべきだと思います。

Q

今の関連で、新しい大臣はまだ決まっていないが、あらためてどういった施策というところ、米に限らずだが、期待したいとお考えか。

村井知事

やっぱり食料というのは生きていく上でなくてはならないものでありますから、食料自給率をしっかり上げていくということ。これは誰が大臣になろうとも、非常に重要なことだと思います。あとは、人手がどんどん足りなくなってきています。人手がない中で農業や水産林業を維持していくのかと。皆さん、米とか水産ばかり言うんですけれども、山も大変らしいですね。後継者がいなくて、もう要らないと。もう山を持ちたくないという方もたくさん出てきているそうです。ですから、1次産業全体、本当にどうやっていくのか真剣に考えていかないと、それこそ10年20年したら大変なことになってしまうんじゃないかなと、本当に心配でならないです。

Q

ちょっと宮城からは離れるのだが、江藤さんを月曜日には続投と言っていて、昨日になって急に更迭方針と。石破さんのこの姿勢に対して知事はどう思うか。

村井知事

これは世論の厳しい声を受けての判断だと思います。これは総理が決めることですから、いろいろお考えになった結果だと受け止めております。

Q

米の値段なのだが、宮城県でも米を作ってなりわいを立てている方が非常に多いかなと思うが、米の値段の高さと収入の大きさにもちょっとつながっていくわけで、今回の辞任を受けて、国会でも、支持率との兼ね合いとかもあって、本格的に米の値を下げる方向に進むべきじゃないかなどという声もちょっと聞こえたりしているのだが、それは米作りの県の首長として、その辺の米の値段のバランスと生産者の所得というのをどう考えていらっしゃるか。

村井知事

米作りをするためには相当初期投資も必要でして、やっぱり一定程度の価格を維持するというのは重要です。農家の方に聞いたら、概算金等が1俵2万ぐらい入ってきて、実際に今出ているのが4万ぐらいですから、どこかで2万円抜かれているんですよね。これがおかしいですよね、どう考えてもね。だから、農家に入った所得に多少のオンがあって食卓に上がっていくという形にしなきゃいけないと。農家の方たちの概算金等の受け取りが2万円前後というのは、これは決して高くはないと私は思っています。そうしないと、もうもたないですからね。トラクター1台買うだけで1,000万、1,500万もするんですよ。それを返していかなければいけないわけですから、大規模化するにしても、やっぱりそういった一定程度の所得があるように農家を支えていくための米価というものはしっかり考えていくべきだと。今、自由競争の世界ですから政府がコントロールできませんけれども、ある程度の米価というのはいいと思うんですが、ただ、農家が受け取った価格をはるかに超えた、その倍近い値段で市場に出ているというのは、それはやはりおかしいですよね。それはどこかで誰かが要領よくやって抜いているということになると思いますので、そこはやっぱりしっかりとメスを入れていく、考えていくということは重要ではないでしょうか。

Q

今の値段の上がり方自体は少し高過ぎるなということか。

村井知事

当然そう思いますね。異常なほど高いですよね。

Q

何らか値段を抑えつつも、農家の所得を上げていくような施策を国には求めたいということか。

村井知事

当然です。こういうふうになってくると、流通というものを1回見直すべきじゃないかなと思いますよね。非常に難しいらしいですよ、お米とかお肉の流通というのは。素人が考えるほど簡単に、こう流れてこう流れてというような感じではないらしいんです。非常に難しいらしいですね。だから、そういう昔の慣例でやっている部分を、もっとデジタルの技術を使って簡略化することによって、農家も所得が上がる、そして食卓に行くお米の値段も下がる、お肉の値段も下がると、こういう施策はデジタル技術を活用して私は進めていくべきだと思います。

Q

後任については小泉進次郎氏を起用する方針を固めているという話もあるが、後任の小泉氏について、手腕で期待する部分などがあれば伺いたい。

村井知事

非常にフットワークの軽い方です。ぜひ現場に足を運んで、農家や流通関係者や消費者、そういった人たちの声を聴いて、どこに問題があるのかということを自分の目で確認をして、役人、役所の人たちの言うことだけではなく、現場の声を聴いて政治判断をしていただきたいなと思います。そういうことができる人だと思います。

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ハローワールドへの行政指導について

Q

仙台市青葉区の旅行会社のハローワールドが、国際交流イベントを予定されていたものを打ち切って、それに対する返金がないという相談が相次いでいる。県が立入検査をやったという報道があったが、立入検査をやるに当たっての県としての考えと、今後の行政処分の予定などがあるか、この2点を教えていただきたい。

村井知事

イングリッシュキャンプの旅行企画・実施を行います株式会社ハローワールドは、第2種旅行業として県知事登録を受けた法人であります。第1種は国、第2種は県知事ということになっていまして、第2種ですから、宮城県のほうで登録を出したということでございます。返金トラブルが相次いでいる状況については、登録行政庁の立場として誠に遺憾であると考えております。

県としても重大な関心事項として注視したところでありまして、観光庁や顧問弁護士と相談の上、対応を検討してまいりました。

具体的には、今年の5月1日に旅行業法に基づく立入検査を行い、返金遅延の事実が認められたことから、5月9日に文書により行政指導を行い、5月23日までに旅行代金を払い戻すように指導したところでございます。明後日までに旅行代金を払い戻すように指導いたしました。

今後の対応につきましては、5月23日までに返金遅延が解消されない場合は行政処分、業務改善命令、業務停止の実施を検討してまいりたいと思います。

なお、旅行代金が支払われない場合につきましては、一般社団法人日本旅行業協会の弁済業務保証金制度がございまして、一定額、今回の場合は上限1,100万円ですので、1,100万円の範囲内で弁済することは可能ということでありました。

ただ、お客さんに返す分と、あといろいろな事業者に返す分のお金がありますので、それが全部で(訂正:一般社団法人日本旅行業協会の弁済業務保証金制度は旅行者のみが対象であるため。)が1,100万円を超えている可能性もあります。まずは23日までにお金を返しなさいと、皆さんにしっかり返しなさいという指導はしている、その結果をまず見てから判断するということになります。

Q

返済能力もないのではないかという話も聞こえてくるが、返済できなかった場合、県としては被害を受けられた方々にどういうアプローチをしていく予定でいらっしゃるか。

村井知事

まずは、事業者に対して業務改善命令を出すか、業務停止の命令をするかということになります。その上で、保証金制度を活用してどのようにお金が返っていくのかということを検討するということです。

Q

県に相談が100件ぐらい寄せられていると思うが、その方々一人一人に保証金制度の案内をしていくということになるのか。

村井知事

担当がいます。

(担当課)

弁済金の業務につきましては、JATA、一般社団法人日本旅行業協会で行っておりますので、そちらからご案内と相談を受けることになります。

村井知事

県は許認可の組織ですから、具体的にはJATAを通じてということです。

Q

あらためて、相談件数も100件を超えているということで、非常に宮城県内だけでもかなりの数になっていると。この数字を知事としてはどう見られるか。

村井知事

先ほど申し上げたとおり、非常に遺憾に思います。こうなる前に経営状況判断をして、無理な営業等はなさらないというのが普通、常識的な対応だと思うんですが、そういった中で無理な営業をした結果がこのようになってしまったのではないかなと思っております。

今の段階では返済できないかどうか分かりませんので、23日まで様子を見るということでございます。

Q

この件に関して、県教委が後援をしていた時期もあったと伺っているが、そこについては把握されているか。

(担当課)

後援につきましては、県の教育委員会が行っておりましたが、現時点では後援はしていないということです。

村井知事

詳しくは県教委のほうに聞いていただくといいと思います。

Q

運営をしていた宮城復興支援センターというところだが、これまでも復興事業などに関わっていたようだが、県から何か補助金などの関わりの部分はこれまであったか。

(担当課)

補助金を出しているかどうかにつきましては、観光戦略課だけではなくてほかの関係課にも該当することなので、現時点でそういった情報は把握しておりません。

観光戦略課のほうは、旅行業法の運営ということで、こちらの復興支援センターではなくて、ツアーの企画運営をしておりますハローワールドの登録行政庁として関わりがあるといった状況です。

村井知事

ちょっと分からないです。調べてみます。出してないんじゃないかなと思いますけれども、念のために確認します。

Q

代表の方と連絡が取れないということだが、知事は面識はないのか。

村井知事

ないです。もしかしたらどこかで名刺交換しているかもしれませんけれども、全く記憶ないです。

Q

どういった対応を望まれるか。

村井知事

もちろん23日までにしっかり返金してもらいたいと思いますし、それが駄目な場合は厳しい態度で臨むことになるということです。

県は連絡取れているの、その社長、代表者と。

(担当課)

一般の消費者と同じように、何度か電話でアプローチをして連絡が取れる場合がありましたが、立入検査のときも、事前に電話をして、その際、メールアドレスを教えていただくことができましたので、それで連絡をして返ってくるという状況です。

村井知事

という状況です。

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仙台市の防災庁誘致について

Q

昨日、仙台市の郡市長が防災庁の誘致を表明されたが、知事の受け止めと、あらためて県として仙台市との連携も含めて誘致のお考えをお聞かせいただきたい。

村井知事

私これ報道で知りました。誘致を表明するということでありますので、非常に素晴らしいことだと思っています。どういう協力ができるか分かりませんけれども、ぜひ一緒にやろうということであれば、側面からの支援ということになると思いますが、支援をさせていただきたいと思います。

Q

仙台市は表明したが、宮城県として誘致する考えというのは。

村井知事

恐らく、これは分からないんですけれども、近いうちに防災庁に関する国の考え方が示されるのではないかなと思っていますが、私ならですよ、私なら本庁はやはり国会の近くに置いて、あと支所と言いましょうか、出先というものを何か所か設けるということになるんじゃないかなと思いますね。

そうすると、東北では、交通の便を考えると仙台が一番いいと思いますので、そういった意味では、宮城が手を挙げるというよりも仙台市が手を挙げるならば、常識的に見て仙台市さんが、私も宮城県の中では仙台市になるんじゃないかなと思っていましたから、そういったことを考えると、仙台市さんがやるということであれば、それはもうそれでよろしいのではないかなと思います。

Q

知事の考えていたこととマッチすると。

村井知事

そうですね。ぴったり一致していますね。

Q

側面支援については、仙台市から話があればぜひやっていきたいという話でいいか。

村井知事

はい。なかなか財政的な支援というのは難しいと思いますけれども、誘致するためにはいろいろ働きかけも必要になると思いますので、私の人脈を使っていろいろ誘致に向けて働きかけなどの協力はできるのではないかなと思います。郡さんと一緒に国会を回れたらいいなと思います。

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みやぎ型管理運営方式開始から3年の所感

Q

みやぎ型の水道の運営方式が運営されて3年たったが、ここまでの進ちょく状況についての知事の受け止めと、今後の課題としてどういったことがあると考えていらっしゃるか。

村井知事

非常にうまくいっていると思いますね。今度も常任委員会で視察に行かれると聞いていますけれども、みやぎ型ですよね。極めて順調にいっていると思います。

全ての事業所を1か所で状況把握できるようにされていましたし、AI技術を使ってされていましたし、一つ一つの、今までは仕様発注と言いまして、この機械はこのタイミングで新しいものに替えてください、整備してくださいと、全て細かく仕様書というものを作って渡したんですけれども、今回は性能発注ということで、水質をきちんとしてください、あとは自分たちの自由裁量でいろいろなことをやっていただいて結構ですよといたしましたところ、いろいろな機械の上に小さなICセンサーを置いて、振動などをずっと計測して調べていて、異常が出ると振動に異常が出ますから、そういったところの異常を感知して機械を点検する、交換する、修理する、こういった最新の技術を導入してコストを抑える努力をされていました。また、全ての事業所を1か所でチェックできるようにすることによって人員を削減することもできるようになりました。また、浄水場でお金がかかるのは薬代なんですけれども、一括して調達することによって薬代のコストを抑えることができました。そのようにして、今まで以上の水質を維持できるように非常に努力をされている。素晴らしいことだと思います。やってよかったなと思っています。

政府もこのやり方をどんどん広げようとして一生懸命応援されているみたいです。

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仙台育英高校の学生が犠牲となった飲酒運転事故から20年の所感

Q

明日の5月22日で、仙台育英高校生の交通事故で3人が亡くなられて、15人がけがをされてから20年になるが、それを受けて県では「飲酒運転根絶の日」と定められているが、あらためてその事故に対する思いと、県が定められている「飲酒運転根絶の日」に関する決意というものを教えていただきたい。

村井知事

20年前のあの事故のことを忘れることができません。割と私の家の近くだったんですよね。多賀城と宮城野区の接際部辺りでしたね。朝早く、子どもさんたちが学校の行事をやっているときに飲酒運転の車が突っ込んできて尊い命が失われたということであります。

飲酒運転は本当に犯罪である。また、ああいうふうにあそこまで大きなニュースになったにもかかわらず、いまだに飲酒運転に起因する事故が多発していること、本当に残念に思います。

今回、エフエム仙台さんから要請がありまして、つい最近ですけれども、私の声でメッセージを録音させていただきまして、近々流れると思います。流れているかもしれません。飲酒運転はしない。そしてさせない。周りの人がしっかりとさせないという思いを持ってやっていかないと、なくなることはないと思います。酔ってしまうと、私もそうですけれども、感覚がおかしくなりますから、何となく気が大きくなって、できないこともできると思ってしまうんですよね。ですから、もう全く、一滴でも飲んだら乗らないということを決めておかないと、後々大変なことになってしまう。そこを今後ともしっかりと知事としてもメッセージとして伝えていきたいなと思います。

Q

メッセージ、言える範囲でどういったことをお話しになったのか。

村井知事

あの日の事故のことを忘れられない。もう飲酒運転はしない。させない。この決意で、皆さん、臨んでいただきたいという、そういう強い口調でお話をさせていただきました。

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