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【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)
3月24日に大崎市内でおおさき日本語学校の開校式が開催予定である。同校が開校する意義や期待について伺う。
県内には民間の日本語学校もございますが、今回は、公立の、しかも全国で2例目となる日本語学校ということで大変注目を集めております。
このおおさき日本語学校は、教科書による日本語学習に加えまして、小中学生をはじめとする地域の方々との交流や企業の方などを講師に招いての特別授業、そして宮城の伝統文化などの体験活動を通じながら総合的・実践的な日本語能力を身につけるという、そういう特徴を持っております。まさに、日本語を勉強したらところてん式に押し出すというのではなく、本当に地域に溶け込んでいただくということです。また、アルバイトなども地元のいろいろなところで働けるような、そういうあっせんもするということでございまして、私が常々言っているように、他国から来た方を家族のように迎え入れる、自分たちの子どものように迎え入れて、しっかりと親身になって育てていきたいと思っております。
つい先日ですけれども、ベトナム大使館に行きましてベトナムの大使といろいろ食事をしながら交流をしてまいりましたが、今回のこの日本語学校に、9名ベトナムから学生が入ります。非常にレベルの高い若者で、大学を卒業した方が大半だということでございます。つまり、非常に能力はあると、しかし日本語がしゃべれないという方でございますので、日本語さえ学んでいただければ即戦力になる人材だと思います。日本のファン、東北のファン、宮城のファン、大崎のファンという形で、日本のよさを知っていただいて、将来、仮に国に帰られることになったといたしましても、ずっと大崎、宮城のことを愛していただけるような、そういうふうに育っていただきたいなと思っております。
県内いろんな場所がある中で、あらためてこの大崎にしたという意図を教えてほしい。
これは手挙げ方式で、県内全ての市町村長にお声がけをいたしましたけれども、その中で大崎市長のみが手を挙げてくださったということです。あと石巻市も今検討中であります。
県内では1校目の公立の日本語学校ということだが、今後を見据えて2校、3校という考えに対しては、今現在でどのようにお考えか。
まずは大崎の日本語学校が成功するかどうかにかかっていると思います。うまくいき、それによって非常に地域の活性化にもつながるということであれば、石巻市もさらに一歩前に進んでいただけると思いますし、他の自治体もやってみたいと手を挙げてくださるのではないかと思っております。
現時点では具体的なものはないということか。
石巻市が今検討中ということです。
先日、コメントで対応いただいたが、国スポの件で伺う。有識者会議の提言がまず取りまとめられた。あらためて知事としての受け止めを伺う。
これで全て結論が出たわけではなく、10年後に向けて今後いろいろ打合せを進めていくということになりましたが、少なくとも時期や期間に関しまして非常に柔軟に設定できるようになった。また、競技を分散させて通年開催ができるようになった。施設基準を見直していただけるようになった。そして、開会式、閉会式の基準緩和、運営の簡素化、こういったようなものもしっかり書き込まれました。また、複数都道府県での開催というものも書き込まれましたので、今までよりもかなり柔軟に対応できるのではないかなと思います。さらに詰めなければならないことがありますので、しっかりと国スポと知事会で協議をしていきたいと思います。
また、これによって2巡目もかなり変わってくるんじゃないかなと思います。あと10年間は2巡目の県が残っていますが、これを一つのたたき台にして、非常に進めやすくなったのではないかなと思いますね。今まで何か思い切った緩和策をやろうとしましても、基準があったということ、それから各競技団体が、去年まではこうやっていたのに、なぜ今年になったらこんな簡素化するんだ、何でこんなに基準を緩和するんだと厳しい声があり、それに呼応して議会から非常に厳しい声が上がってくるということで、やりたくてもなかなか思い切ったことがやれなかったんですが、今回このような形で基準が大きく変わったということ、3巡目が変わるということが明文化されましたので、2巡目からいろいろなことを皆さん工夫されるんじゃないかなと思います。
加えて、今回のまず提言ということで、まだこれから詰めなければならないところがあるということだが、あらためて、知事としてはどの程度評価される提言になったかというところと、追加で、その詰めなければならないところというのはどのような点というのが現時点で考えられるかという点をお願いする。
現時点においては、非常にいい形でまとまったのではないかなと思います。少なくとも、ここに至るまで、私と国民運動本部長だけで決めたわけではなくて、全都道府県知事に照会をかけて意見を集め、それをまとめて出しましたので、それにほとんど手を加えられることなく認められたと思っておりますから、知事会としては納得できる内容になったと思います。
今後詰めなければならないということでありますけれども、やはりお金の問題が一番大きいでしょうね。われわれとしては、2分の1以上、国及びJスポで負担をしてほしいと言っておりますが、なかなかそれに対してははっきりとした明言がなく、今後しっかりと協議していきましょうという形でまだ止まっておりますので、財政的な負担をどうするのかということ、これがやはり一番最後までもめる案件ではないかなと思います。
先ほど知事会として納得できる内容だとおっしゃっていたが、知事会としては、大会運営費の2分の1以上の日本スポーツ協会と国で負担するように求めてきたと思うし、それが柱だったと思うが、これで納得するということになるのか。
2分の1ということは明確に書かれませんでしたけれども、今後それについても協議を継続するということになっておりますので、扉が閉められたわけではないと、またさらに協議ができる内容になったということだと思っています。先ほども言いましたように、あと10年ありますので、今、ここで全て結論を決めるのは難しいだろうと思います。もう少し時間をかけて、今度は、Jスポと国と、そして知事会とで協議を継続していく形になるということです。
ちなみに、その2分の1の協議は続けていくということ、この負担を求めていくのは旗を降ろすということはないのか。
ないです。
Q
そういう意味でいうと、費用負担という、財政支援という意味では、やっぱり知事としても現状では納得はできないのか。
そうですね。少なくとも、前回、みやぎ国体をやった規模ではとてもできないだろうと思います。
当然、それだけいろいろな基準が緩和されましたから、あのような国体にはならないとは思います。そのときには間違いなく私知事やっていませんので、ここで責任ある発言はできませんけれども、でも、あのような国体をやるだけの財政的な余裕はないと思いますね。今後、47足す10ですから、57年以内には3回目が来ると思うんですけれども、57年後まで生きているかどうかも分かりませんので、私は責任あることはこれ以上は申し上げられないということです。
ものすごく気の早い話だが、特定の競技を聖地化することも含めて提言されたということだったと思うが、宮城だと長沼のボート場があると思うが、こういう競技を宮城で将来的に聖地にしてもいいんじゃないかというような考えはあるか。
ありますね。ボート競技はオリンピック会場にもなりかけたぐらいの場所ですから、子どもたちのためにボート競技を宮城で聖地化してもらってもいいと思いますね。それは柔軟に対応できると思います。あと、飛び込みのプールも宮城は素晴らしいのを持っていますから、そういうのをやってもらってもいいかもしれません。
報道で見ていると、eスポーツだとかアーバンスポーツとかいうものもいずれ実施するように認めるということも含まれているそうだが、そうすると、負担軽減が一定程度図られた中で少し拡大もしてしまうのかなという気もしたが、新しい種目が加わっていくことについてどのように考えるか。
これはまた議論が分かれるところですけれども、スポーツの定義に当てはまるものであれば、それは、柔軟に、その時代時代に合わせて検討されればよろしいのではないかと思います。先ほども言ったように10年プラス47都道府県ですから、57年これから先ありますので、時代がどう変わるか全く分かりませんから、今の段階でこのスポーツはいいとか悪いとか言うのはちょっと難しいと思います。
やはり、都道府県、開催地の負担は増えないようにねということはお願いしたいということか。
そうですね。本当にこれから人口が減ってきて高齢化がますます進みます。財政的に厳しくなることはあっても楽になることは多分ないですから、そう簡単にね。だから、大きな、昔あった国体のような形にはなかなかならないんじゃないでしょうか。
私が国スポの宮城開催のときの知事だったら、思い切ってずばっとやります。
ずばっとというのは競技……
いや、いろいろな、要はものすごくスマートな大会にするということです。
開会式とか。
はい。開会式とかもホールでやることもできるようになりましたから、だからもう、例えば新しい県民会館でやってもいいんじゃないですかね。
57年といったら、今度の新しい県民会館がもう建て替えの時期になっている。笑い話だけど、私が防衛大学校を卒業するときに新しいお風呂ができたんです。ぼろぼろのお風呂から新しくなって、私たちが新しいお風呂に入って卒業したわけです。この間講演で行って「今度お風呂が新しくなります」と言われて、「え、この間建て替えたばっかりじゃないですか」と思わず言っちゃって、よく考えたら卒業してから四、五十年たっているんですよね。そうか、時が止まっているんだなと思って笑っちゃったことがありました。まさにその話です。すみませんでした。雑談でございました。
ちょっと話が戻ってしまうが、国スポの件だが、専門家会議の提言では2分の1以上の負担に関しては扉が閉められたわけではないという話で、一定の評価をされているということだが、ただ、費用というのはもちろん大事な問題という中で、本音を言うとやっぱりこれ、県知事という立場だとしたら、やっぱり本音で言うと満足されていないとかそこに関しては不満はあるとか、そういうことはないのか。
ないですよ。現時点においてはここまでだろうなと。いい回答だったと、いいまとめ方だったというよりも、現時点においてはこれがやはり限界だろうなということですよね。なかなか10年先のことですから社会情勢がどうなっているか分かりませんし、2巡目をやりながらまたいろいろ改善していくでしょうから、その上で3巡目に入る前にこういう形でと、さらに詰めていくと思います。そういった観点で、現時点においてはこれが落としどころとしてはいいところではないかと考えているということです。
現国会の後半の大きな争点になると思われている選択的夫婦別姓、現時点での知事の考えを教えてほしい。
これは意見が相当分かれております。私自身は、メリット、デメリットいろいろあろうかと思いますので、ここでコメントは控えたいと思います。賛否いろいろ意見があると思いますので、いろいろなご意見をしっかり聞いた上で国民が納得する形で結論を出していただきたい、このように思います。
例えばだが、子どもがいた場合、要するにこの制度が認められると子どもたちが今度は大変になるんじゃないかというふうな懸念もあるが、その辺はいかがか。
そうですね、そういう懸念もあるでしょう。また、一方、今少子化で子どもが少なくなってきて、後継ぎ問題というのが非常に注目されております。そういった意味では、子どもが少ない中で、1人は父親の姓を名のり、1人は母親の姓を名のることによって、家を継いでいけるようになるといったようなメリットもあると思います。ですから、いい面、悪い面いろいろあろうかと思いますので、そこはよく、有識者も交えて、国民の声をしっかり意見を聞いて決めていただければなと思います。
知事がまた20代、要するに結婚するときに戻ったとしたら、知事ご自身どっちを選択されるか。
そのときにどういう制度であるかによると思います。
JR東日本の新幹線の連結器が外れたトラブルの関係だが、このトラブルによって秋田新幹線、山形新幹線で連結運転が取りやめになったが、これによる県内への影響についてどのように考えているか。
やはり非常に新幹線が遅れぎみになりましたので、経済活動、社会活動に支障を来したのは間違いないだろうと思います。安全最優先でありますが、やはり同じようなトラブルが続けて起こるということはあってはならないと思っておりまして、しっかりと車両を点検した上で安全に走行していただきたい、このように思っております。
今の関連だが、去年の9月にも同じようなトラブルが発生していて、今調査が行われている、車両の調査中ということだと思うが、こうしたトラブルが続いてしまうことによって、県民には不安だったりとか、心配を抱く方もいると思うが、その辺についてはどのように考えるか。
切れても追突しないようになっているという、これがものすごい技術らしいんですが、そういった安全性はある意味証明されたことにもなるだろうと思うんですが、やはり何といいましても、止まる可能性があると思いますと予定がなかなか立てづらいですよね。こういうトラブルによって大きな事故につながることは、新幹線の場合、今までは日本はありませんから、全くないと言ってもいいと思うので、そういった不安というよりも、次の行動を立てるときに、新幹線が止まる可能性もあると思えばなかなか予定が立てづらいですよね。新幹線の社会インフラとしての役割を考えると、しっかりと対応してもらわなければ困ると私は思っています。
先ほどリリースがあって、全然違う話かもしれないが、健康増進アプリというので、宮城県の健康増進アプリ登録者先着1,500名様に1,000円分のデジタルギフトがもらえる「kencom」の登録というお勧めが来たが、これは多分、歩いてもらったりとか健康増進のための宮城県のアプリだと思うが、一方で、ポケットサインのほうで「みやぎ健康ウォーク」というのもあって、確か知事がそれも前お勧めされたと思って、県民としては、同じようなアプリがあって、どちらがお勧めか。
今日も幹部会でいろいろ議論いたしまして、できるだけシンプルにしたほうがいいだろうということで、同じようなものを二つ三つ持つ必要はないと。同時に、何でもかんでもポケットサインにのせるというのもいかがなものかと、住民からしたらあまり数が多くなり過ぎると何を選択したらいいか分からなくなってしまいますので、そこはよく考えようと指示をいたしました。現時点においては、今併存しているということでございますが、いずれそれは整理したいと思っております。
そうすると、今の段階では二つあると。
仕方ないですね。今二つありますから。
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