掲載日:2024年4月23日

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宮城県知事記者会見(令和6年4月22日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)

宿泊税の導入について

Q

先週もお聞きしていたが、先週19日の金曜日には県議会、市議会の常任委員会でも、免税の対象に関する意見とか導入について否定的な意見だったりとかいろいろ意見があったが、こちらについての受け止めというところを教えてほしい。

それと、やはり県と仙台市の税額についても常任委員会の中でも議論があった。こちらについて先週もお聞きしたが、あらためて、現状の考え方に変化があったか、今どのように考えているかというところを伺う。

村井知事

県議会、そして仙台市議会の皆さんは、旅館業、宿泊業の方たちとのお付き合いがいろいろあろうかと思いますので、そうした皆さんの声を受け止めてそれぞれの委員会、議会でご発言をなさっているものだと思います。まさに事業者の声でございますので、しっかりと受け止めなければならないと思っております。税額については、現在、仙台市と細かい調整をしているところでございますので、今の段階で、このような形、このような考えに至ったというようなお話は控えたいと思います。

ただ、今日の朝も打合せをしたんですけれども、職員には丁寧にしっかりと意見を拾い上げていただきたいという指示をいたしました。6月議会、仙台市と調整をして、もしなかなかまとまらないということであれば、9月議会、11月議会ということがあってもいいのではないかと、慌てて仙台市との調整が中途半端な形にならないようにしてほしいという指示をいたしました。

Q

宿泊税だが、具体的に導入されたら、Wi-Fiの整備とか観光資源にどのように財源を活用するべきだとお考えか。

村井知事

私は、仙台市はちょっと分からないですけれども、宮城県は少なくとも観光事業に充てたいと思っております。その中には、宿泊場所のインフラ整備、大きなものではないですけれども、そういったWi-Fiの整備といったようなものも考えていかなければならないのではないかと思っております。いずれにしても、議会に出すときには、ある程度こういうものに使いたいですと、事細かくは無理ですけれども項目立てをして、その上で提案をしたいと思っています。そういったものの作成についても、今鋭意やっているところであります。

Q

確認だが、今、税額については調整中ということだが、先週の考えでは同じでいいのではないかという発言をされていたが、結構、県議会、常任委員会でも300円か500円かという議論が発言に出ていたので、今の考えは変わっていないかということも含めてご発言いただきたい。

村井知事

当然、仙台市と仙台市から一歩隔てたところに泊るのとで税額が違うということであれば非常にお客さんは困りますので、なるべくならば同一のほうがいいと思いますが、今後調整していく中でどのようになるかまだ分からないということであります。

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国民スポーツ大会の今後について

Q

こちらも先週もお聞きしていた話だが、国民スポーツ大会の見直しについてだが、先週の会見以降で、金曜日に会合があったりとかで、アンケートの回収状況や各種の知事の発言などについて、その後、先週の知事会見以降で知事のほうに入った情報としての受け止めについて聞かせてほしい。

あわせて、日本スポーツ協会でも検討部会を設置することになったということだが、それも踏まえて今後どのように進めていくか、こちらについてもあらためてお考えを教えてほしい。

村井知事

先週、東京で記者会見をやりましたけれども、それ以降、特に変化はございません。知事会のアンケートも、まだ2県提出していなかったので、全部取りまとめが終わったわけではないということです。ただ、45の都道府県から出てきたものを見ると、さすがに廃止というような意見はございませんが、大幅に見直してほしいという意見が方向性としては出ていると思いました。今後は、47都道府県のアンケート結果が出ましたならば、担当の知事、国民運動本部の長野県の阿部知事と文教・スポーツ常任委員会の愛知県の大村知事さんと私、そして知事会事務局で提案のたたき台を作った上で、日本スポーツ協会といろいろ協議をすることになると思います。

今後、日本スポーツ協会でも検討部会を設置するらしいが、今後どのように進めていくのかということですが、これは主導権はあくまでも日本スポーツ協会にございますから、私のほうでこう進めるというようなことを申し上げるつもりはございません。日本スポーツ協会にこの時期までに出してくれと言われましたならば、それまでにわれわれの意見を取りまとめて提出をするということになります。また、検討部会、これはマスコミ報道からしか聞いていませんけれども、検討部会に知事会の代表も入れるという報道がありました。その場合は、どなたかが参加をすると。私になるかもしれませんけれども、知事会の誰かが参加をして意見を発信していくと、述べていくということになります。

Q

今のお話で、廃止という意見は知事以外に出なかったということか。

村井知事

私は廃止するのも一つの考え方と言っただけで、何が何でも廃止というつもりではなかったんですけれどもね。廃止というのも一つの選択肢という意味です。

Q

一つの選択肢という意見も45都道府県の中では見当たらなかったということか。

村井知事

廃止までの意見はなかったかもしれません。詳細は、私、全部見ていませんのでちょっとよく分かりません。もしかしたら間違っているかもしれないので、少なくとも宮城県は廃止してもいいのではないかという意見を述べたということです。

Q

ちなみに、提出がまだの2県というのはどこか。

村井知事

あまり言うとまたそこに集中するので控えたいと思います。もう既に出ているかもしれません。先週の打合せをした段階では出ていなかったということです。

Q

ちなみに、知事会の代表が出るという場合は、村井知事自身が出たいとかそういう要望はあるのか。

村井知事

それは決めていませんけれども、いずれにせよ、私か、国民運動本部の本部長か、文教・スポーツ常任委員会の委員長か、あるいはその3人で話し合ってこの人がいいのではないかというとその人になるということです。恐らく3人の中で出られる人が参加するということになると思います。ただ、その前に、日本スポーツ協会から知事会の代表を誰か出してくれというようなお話が正式に来ているかどうか、私、確認を取っておりませんので、もしそういうお話があればということにさせていただきたいと思います。ただ、日本スポーツ協会の遠藤会長、山形県の代議士ですけれども、遠藤会長は非常にわれわれの意見をしっかり聞きたいというお考えを持っているそうですので、大変感謝しているところであります。

Q

先週までは、知事会の意見を一本化することは難しいんじゃないか、いろいろな意見があるよというふうに出すつもりだというようなお考えだったが、知事会の意見を一本化すると、方向性をつけるというふうに話が変わった。いろいろな意見が出るだろうという想定で一本化は難しいんじゃないかという話だったんだろうと想像するが、結果として、一本化というか、方向づけをするということになった背景を教えてほしい。

村井知事

一本化というのが全員が賛成して一つの意見にまとめるということではありません。だいたいの総論としてはこういう形になりました。その上でAという意見やBという意見やCという意見もございましたという形で、だいたいいつも知事会の取りまとめはそういう形になるんですよ。みんなで一本化されるものもあるんですよ。ただ、そうでなくて、結構意見が割れるようなもの、例えば大都市とそれ以外の都市と、都道府県とですね、当たり前ですけれども、政策面で、当然われわれは地方重視、大都市はいやそういうわけにはいかないということで意見が割れたりしますので、そういったときには、大きな意見を書いた上で、こういった意見もありましたと並列で書くこともよくあるので、そういう形の取りまとめにどうしてもなるのではないかなと思います。

アンケートも、愛知県さんが非常に細かくいろいろなことを聞いていましたので、ほぼ皆さんがそうだという意見もあれば、半分に割れるものもあったりしましたので、結構取りまとめは苦労するかと思うんですが、日本スポーツ協会にアンケート結果をどんと出すだけでは、右から左までいろいろな意見がありますということになって、日本スポーツ協会も非常にお困りになると思いますから、ある程度の方向性、皆さんこれでだいたいいいでしょうかと、全員賛成でなくてもおおむね賛成できるような形にして提出できればと思っています。今後どうなるかまだ分からないです。

Q

そうすると、先週の段階で知事が想定していたよりも、各知事からの、ほかの県の知事からの国スポに対する考え方というのは、共通項が当初お考えになっていたよりも多かったということか。

村井知事

そうですね。意見が割れたものもありました。

Q

先ほど日本スポーツ協会のほうに代表としてどなたかが入る可能性があるというようなお話があったが、ここに知事が仮に入られるとすると、先ほど廃止も選択肢というような意見を言っていたのは宮城だけで、ある意味、村井知事が一番とんがっている意見を出されたんだと思うが、代表に入ったときには最大公約数的なものを主張するということになるわけか。

村井知事

当然です。知事会の取りまとめた考え方に基づいて発言をするということですね。

Q

アンケートの関係でお伺いしたかったが、スポーツ団体なんかはまだ国体(国民スポーツ大会。以下同じ)は必要じゃないかという意見もあると思うが、その辺の意見をどう反映するかとかというのは知事会の中で今後考えていくことはあるのか。

村井知事

そういった窓口が国民運動本部なんですね。いろいろな横展開をするための組織が国民運動本部で、私が国民運動本部の本部長に初代なったわけですけれども、その辺もどうすればいいのかとかということはよく調整をさせていただきたいと思います。ただ、一つ一つのスポーツ団体に聞いてヒアリングをするというのはちょっと物理的に難しいと思いますので、基本的には日本スポーツ協会がスポーツ団体の窓口になっていますから、そちらのヒアリングなどは日本スポーツ協会が当然されるものと思いますが、必要であるということであれば、そういったようなことも考えるかもしれません。まだ分かりません。まだどのような形でアプローチしていくのかということを決めているわけではないということです。

Q

国体の費用というのは、前回2001年度のみやぎ国体でも相当な金額がかかっていて、施設の維持というのも大変だというのはあるが、そういう意見がある中で、今回、これだけ一気に盛り上がって話が進んだというか、これ、何でこの時期にこうなったと知事はお考えか。

村井知事

それはもう、私の何気ない一言に皆さんが食いついたからということじゃないでしょうか。

Q

それはもう狙いどおりということか。

村井知事

いや、狙ってないです。本当に狙っていないです。今年度の思い、取組についてコメントした中でちょろっとしゃべったことが皆さんにヒットしたということなんですけれどもね。

ただ、この問題は、びっくりしたんですけれども、国民の皆さんも県民も冗談抜きに非常に関心が高いなと思いました。いろいろなところで、いいんじゃないかという方もおられたり、あるいはスポーツ関係者の方から「急に」というような声もありました。非常に関心の高い問題なんだなということがよく分かりましたので、この問題を知事会として大きく取り上げたことについては間違っていなかったのではないかなと思います。

Q

先週、今後の進め方のところで、7月の全国知事会までに間に合えばそこでお話しするのがいいのではというお話もあったと思うが、そこは変わっていないか。

村井知事

私が言いたいのは、日本スポーツ協会がいつまでに知事会としての考え方を示してほしいと言うかなんです。これが秋口までにということであれば、当然7月の全国知事会議はこれが一つのテーマになると、議論のテーマにはなると思います。そうすると、逆算いたしまして、夏の知事会の、今回福井でやるんですけれども、その前に取りまとめをして、案文を作らなければいけないとなってくると思います。もっと早く、例えば6月までに提出ということであれば、急ピッチで取りまとめて、オンラインででも会議をしてということになりますので、夏の知事会議に諮るかどうかについては、これはもう日本スポーツ協会がいついつに出してくれと言うかにかかっているということです。

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仙台医療圏の病院再編について

Q

昨日、名取のほうで4病院の説明会が行われた。知事として、説明会をどのようにご報告を受けていて、名取の説明会がどのような結果になったと受け止めているか伺う。

村井知事

賛成の意見が多かったようですけれども、中には反対の意見もあったということ、それから、昨日は日赤とがんセンターの件が中心だったので、まだ労災さんと精神医療センターの件は基本合意にも至っておりませんので、基本的には説明をしないということで持っていったわけですが、精神医療センターと労災のことについても意見が出たと報告を受けております。これも賛否あったということであります。

また近いうちに、東北工業大学の場所を借りて八木山地域の皆さんに説明会を行います。できる限りしっかりと分かりやすく説明できるように努めてまいりたいと思います。日赤さんが一緒に参加をしてくださっていますので、病院のこと、患者さんに関するようなことについては日赤さんに説明していただけるようになりましたので、そういう意味では非常に説明がしやすくなったのではないかなと思っています。

Q

今後の説明会の進め方として、名取、富谷、青葉区、太白区、と各所あるわけだが、来週の太白区が終わった後というのは、どのように必要性を考えて、ここでやる、ここでやるというのを決めていかれるというご判断になるのか。

村井知事

オンラインでもやっているんですよね。

伊藤副知事

昨日は同時中継はやっていなかったです。

村井知事

いずれ、これはオンラインとか何かでオープンにするのか。

伊藤副知事

いたします。あと、やり取りのポイントなどもホームページで公開いたします。

村井知事

そうだよね。ホームページでも公開をするということです。ですから、同じような説明を何回も何回もやっても、お越しになる方もほぼ同じようなメンバーということになっていますから、結節ごとですね、次の大きな展開、新たな展開、さらに具体的になってきたというようなことになれば開催するかと思いますけれども、同じような内容で、この先大きな進展がない中で繰り返しやるというようなことはあまり考えてはいないんですけれども、これも皆さんがもっとやってくれということであればやることはやぶさかではありません。必要に応じてというやり方になろうかと思います。

Q

そうなると、名取のところで話をすると、もちろん市民や県民の方からもう1回名取でやってくれという声があれば考えるということだとは思うが、基本的には、そうなると、精神医療センターと労災病院の基本合意がスタート、そういう大きな動きが出た後の次回の説明会になるというふうなイメージでしょうか。

村井知事

その可能性もあり得ます。まだ分かりません。なるべく職員も柔軟にやりたいと思っております。

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がん対策推進条例の策定について

Q

がん対策推進条例について、県議会で策定の動きが今年度本格化して、来年の2月議会に議員提案したいということで今検討が進んでいるが、全国で見るとかなり宮城は後発で、東北でも一番最後ということである。ただ、例えば福島県なんかは知事提案で出している条例なので、議会、当局双方で必要性は共有できる条例なのかなというふうに思うが、議会主導で作っている条例ではあるが、知事としてがん対策推進条例に盛り込んでほしい視点とかそういったものがあれば聞かせてほしい。

村井知事

まず、議会の方でがん対策推進条例といったようなものを制定するということでご検討いただいておりますので、それに執行部が割って入るといったようなことは控えたいと思っています。まずは県議会の検討の推移を見守りたいと思っています。その上で、県議会の方から執行部で考えなさいというふうなお話があれば、そのときは受け止めて考えることもあると思いますが、現時点においては県議会の推移を見守るということになります。

こういったものをということでありますけれども、まずは、何といいましても、がんの死亡率が非常に高いので、県全体のがん医療の水準が確保できるようにするための条例ということになろうかと思いますので、そういったようなものをしっかりと明文化をしていただければと思っております。これは議会が提案されると言っているものですから、私からあれを入れろこれを入れろと言うのはちょっと控えたほうがいいかなと思います。

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