掲載日:2023年10月4日

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宮城県知事記者会見(令和5年10月2日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】処理水の海洋放出に関する損害賠償請求説明会・個別相談会の開催について

村井知事

初めに、処理水の海洋放出に関する損害賠償請求説明会・個別相談会の開催についてご説明いたします。

8月24日から処理水の海洋放出が始まり、一部の国が日本産水産物の輸入禁止措置を行うなど、本県の水産業をはじめとした関係事業者にも影響が出ていることから、先般みやぎ水産応援パッケージを発表し、対応しているところであります。その取組の一つとして、今回、実際の損害に対応するため、説明会・個別相談会を今月27日から来月22日にかけて、県内5か所の県合同庁舎で順次開催し、処理水の海洋放出で影響を受けた県内事業者等を支援してまいります。

説明会では、損害賠償の概要や賠償請求の手続、相談窓口の設置などについて東京電力から説明いたします。また、実際に賠償が受けられるか不安を感じる事業者の声もあることから、説明会の後、弁護士や東京電力の担当者を相談員とした個別相談会を再開し、個別の事情をお伺いしながら今後の損害賠償請求について支援してまいります。

日時や会場などの詳細は県のホームページに掲載しておりますので、ぜひともご参加をいただければと思います。このことについては以上でございます。

それぞれ5か所でやりますけれども、別に仙台の人が仙台合同庁舎に行かなければならないというものではございませんで、どの会場に行っていただいても結構でございます。また、1回聞いて分からないという人は2回、3回行っていただいても結構ですが、同じ人が何回もとなるとほかの人が個別相談できなくなりますので、その辺は分別のある行動を取っていただければと思っております。また、回数は5回にしておりますけれども、今後増やすことも考えております。まずは様子を見て、増やすかどうかということを考えていきたいと思っております。ぜひとも、この機会に参加をしていただければと思っております。

Q

資料のほうに対象者として県内事業者は分かるのだが、市町村職員等となっている。市町村職員がこの説明会を受けるのは、どういうイメージなのか。

村井知事

市町村のほうに問い合わせが行く場合もあると考えたわけであります。市町村からも、どういったようなものかお話を聞きたいということでありましたので、対象にしました。

Q

そうすると、例えば身近な市町村に相談に行く場合に、スムーズに応えられたりというイメージで市町村の職員も対象にしていると。

村井知事

そういうことです。

Q

それでは、事業者のほうは具体的に、事前にこういうものがあるという形で業界に声をかけたところはあるのか。

村井知事

担当課いますか。どこの業界に声掛けしているか。

(担当課)

原子力安全対策課です。こちらのほうは、商工会議所、商工会連合会にも通知しておりますので、幅広くお知らせをしているところです。

村井知事

漁協にもしてるの。

(担当課)

漁協と農協も通知しております。

村井知事

水産加工業者の団体は。

(担当課)

通知しております。

村井知事

幅広にいろいろな団体のトップのほうには連絡はしていると。

Q

今の、関係ですけれど以前知事から観光とか、幅広で事態に対応していかなければならないというような話をされていたが、この説明会は業種はここからここみたいなものはあるのか。

村井知事

特に設けてないです。観光はそんなに影響を受けてないと思うんですね。逆にホテルや旅館も(予約が)取れないような状況になっています。

記者発表資料(PDF:938KB)

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【知事発表項目】ペーパーティーチャー対象説明会・研修会について

村井知事

県の教育委員会では、教員免許を持っているものの現在教職に就いていない、いわゆるペーパーティーチャーの方を対象とした説明会・研修会を10月15日日曜日午前10時から、県庁2階講堂で開催いたします。当日は、宮城の教員としてのやりがいをお伝えするとともに、実際に現場で働く講師の話やグループワークなどを通して、講師の経験がない方でも安心して教壇に立てるような研修内容としております。講師登録方法の説明や個別相談も行いますので、関心のある方はぜひご参加をいただきたいと思います。

また、ペーパーティーチャーに限らず、講師の募集は随時行っておりますので、講師をお考えの方はチラシにあります講師登録をお願いいたします。宮城の学校教育を持続可能なものとし充実させていくためには、教員免許をお持ちの多くの皆様のお力が必要です。ぜひ、そのお力をお貸しください。

報道機関の皆さまにおかれましては、講師募集の広報にご協力いただきますとともに、10月15日開催のペーパーティーチャー対象の説明会・研修会をぜひ取材をしていただければと考えております。

今、すごく退職をなさる教員の数が多い、山が来ています。その分で皆一気に退職をされますので、退職なされた教員の方に引き続き教壇に立っていただくということもお願いしておりますけれども、これを節目に別の道へという方もたくさんおられまして、やはり非常にそういった講師が不足をしております。実際講師不足で穴があいているところも出てきておりますので、ぜひとも協力をしていただきたいと思っております。私からは以上です。

記者発表資料1(PDF:1,100KB)

記者発表資料2(PDF:837KB)

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県議会議員選挙について

Q

県議選、4病院再編、大和町長選の3点伺う。

1点目、13日に告示される県議選について、首長である知事サイドと議員はそれぞれ別々に有権者から負託を受け民意を獲得するシステムだと思うが、今回の県議選に関してはどういう位置づけか。意義をどのようにお考えか。

村井知事

まず、県議会議員選挙は、選挙区ごとに課題や争点等が異なるものでありますので、それぞれの候補者の方がご自身の政策をまずしっかり訴えられればよろしいのではないかなと思っております。私自身は当然いろいろな政策をやるに当たって、県議会の過半数をいただかなければ一歩も前に進めないということでございますから、当然非常に関心を持っております。どなたが当選されるのか、また、どなたがどんな政策を訴えて選挙に臨まれるのかということについて関心を持っております。位置づけといたしましては、私の政策を前に進めることができるかどうかを判断する選挙になるだろうと思います。意義についても同じようなものであります。

Q

米国では2年に1回、中間評価の選挙があるが、村井県政の在り方に関して、政策全般に関して問われるという認識はあるか。

村井知事

関係ないとは言えないですけれども、やはり先ほども言ったように選挙区によって全然関心度合いが違うと思うんですね。今4病院の問題をいろいろやっており、仙台医療圏を離れると、私もいろいろなところへ行きますけれども、ほぼそれに関しては関心をお持ちでないですね。逆にインフラ整備とかに関心を持っておられるところがあります。従って、選挙区によって事情が変わってくるのではないかと思います。

Q

今4病院の話が知事から出たので伺うが、逆に言えば仙台医療圏では再編構想計画は争点になるとお考えか。

村井知事

何というんでしょうか、つまり候補者の方が何を訴えるかによって変わってくると思うんですね。この問題にあまり触れられない候補者もおられると思いますし、触れられる候補者もおられるあると思いますので、争点というのは候補者が何を訴えるかによって変わってきますから、知事選とはまたちょっと違うのではないかと思います。

Q

先週の知事会等(訂正:先月の精神保健福祉審議会)でも今私を止められるのは議会だけだとおっしゃって、有権者からすると、ということは、止めたければ反対している議員に入れたらいいのかなと思う有権者もいると思うが、そのあたりは。

村井知事

そうですね。ただ、県議会はみんな厳しいですから、今ね。ぜひやるべきだということを議場でおっしゃる方はおられませんので、そういった意味では皆同じじゃないかなと思います。

Q

それぞれ会派によって、党も違えば考え方も違っているようにも見えますけれども。

村井知事

私の目線から見ると、どの会派も今厳しいと。今議案を仮に持ち出したら、賛成してくださるところは今のところはないのではないかと思ってますから、多少温度差はあるにしても、私としてはどの会派もこの問題に対しては厳しく臨んでおられると思っております。

もうちょっと言うと、争点というのは賛成と反対があって初めて争点なんですけれども、今回の県議選において4病院に賛成という人はあまりおられないと思いますから、そういった意味では争点にはなり得ないのではないかと思います。賛成の方がおられて僕は賛成と、僕は反対というのがいて初めて争点ということになるんですけれども、今のこの選挙前の状況を見て、今の議会の状況を見ると、賛成だという人はいませんので、そういう観点からすると知事選挙のときのような形にはならないと私は思います。

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県内4病院の再編について

Q

4病院の続きで恐縮だが、自民会派あるいは自民会派を含めた与党会派、野党会派まで申入れが相次いでいるが、これに関して受け止めとしてどのような受け止めなのか。今後、申入れにどう対応していくか。

村井知事

いずれの会派も多少の温度差はあるにせよ、厳しいものだと受け止めております。やはりしっかりと説明責任を果たしていない、もっと丁寧にというようなものでございましたので、しっかりそれを受けて丁寧にしていきたいと思っています。ただ、何度も申し上げるように、今現在足踏み状態になっていますので、何かやっていかないとこのままずっととどまったままになりますから、やはり次のステップに進みながら、少しずつ説明をする機会を設けていきたいと思っております。まずは公募についてやってみて、公募がうまくいかなかったならば精神保健福祉審議会でいろいろご意見も出ているようでありますので、そういった方策をまた考えるというような形で、いろいろなことをやっていきながら説明をしていく。

今はまだこれ以上どうなるか分からないような状況で、説明はなかなかしづらいと思いますので、公募をやりながら前に進めながら説明をしていきたいと。責任を果たしていきたいと思っております。

Q

今の名取の関係だが、精神保健福祉審議会で先日公募を示されて、もう一度審議会での議論を経る考えは今の時点であるのかどうか。あと会派からの申入れの関係で県民への説明の機会をつくっていきたいという話があったが、それと公募の時期の関係はあるのかどうか。

村井知事

審議会はもう一度開きたいと思っていまして、今日程調整をしていると報告を受けております。日程が決まりましたら早めに公表したいと思います。

それから、公募の前に説明会を行うのかということですけれども、先ほども言ったように、それとは分けて考えるべきだと思っていまして、まずはちょっとでも前に進みながら考えていかなければいけませんので、前に進めながら説明会は基本合意の前には、なぜ4病院の再編が必要なのかということを県民の皆さんに説明する機会を設けたいと思っております。公募をスタートする際にも、改めて皆さまの前で再編がなぜ必要なのか、そしてここまで来たということを説明をしながら、マスコミの皆さんにも理解をしていただきながら、公募がスタートできるようにできればと思っています。

Q

10月になったが、公募のスタートはいつを目指しているのか。

村井知事

まだ現段階では何とも申し上げられません。まず次の精神保健福祉審議会によって議会にお諮りをしてご意見を伺って、その後に判断をしてまいりたいと思います。

Q

基本合意の前にやりたいとおっしゃっている説明会だが、説明会にもいろいろあって、労災や日赤の地元周辺の方からは、労災や日赤の説明が全然ないという不満の声が各地で上がっている。一方で、前の記者会見等で、それは民間の病院の移転の話だから民間の病院が説明会を開くべきで、県は求められればサポートするというお考えを伺っていた。基本合意の前に県民に対して説明の場を設けたいという中身は、県が設けるものなのか、あるいは民間病院も入っての説明会なのか、どちらなのか。

村井知事

基本合意に至るまでは、当然病院もまずやるかやらないか表明していないわけですよね。従って、基本合意の前にするとなると、病院関係者が出ても何も話ができない。ただ黙って座っているだけで、今県と調整中ですとしか言えないと思うんですよ。ですから、お越しいただけるならお越しいただいてもいいと思うんですけれども、そこでいろいろ何か前向きな話をすることは不可能だと思います。

従って、基本的にはこの4病院の再編というのはどういう着想から始まって、なぜ必要なのかといったようなこと、議会の答弁で何回も言ってますけれども、県民の皆さんに直接お話しする機会はございませんので、やはりそういった機会を設けたほうがいいかなと、そういう申し入れがありましたので、それは考えたいと思っています。ただ、具体的な話は基本合意が進まないと、両病院の関係者も入っていただくことは不可能だと思っていますけれども。

これも含めてそれぞれの病院とお話はさせていただき、自分たちも出たほうがいいと思うよということであれば、参加していただいたほうがいいと思います。恐らく出ても何もしゃべれないのではないかなと思いますけれども。今の段階ではそう考えているということです。また、どうなるか、これから調整が入りますから。

Q

改めて説明の場を設けるというのは、県としては正しい提案だと思うのだが、その中で民間の病院からの説明がないという声に対してのアンサーにならないと、そこの部分で不満を持っている方に対する回答にならないのではないかと思うのだが。

村井知事

そうですね。実は私は基本合意後に、病院の関係者に入っていただいて説明会を設けたほうがいいんじゃないかなと思ってたんですけれども、議会のほうから、そうではなくて早めに4病院の重要性というものをしっかりと、必要だと思うのならば、早く説明しなさいということでございますので、それは基本合意の後ではなく前に開催したいということで今準備をしたいと思っているところでございます。

Q

県立病院機構の労働組合が職員に向けたアンケートで、職員の7割が病院、センターの移転に納得できない、8割が利用者のためにならないという見解を示したが、これについてどのようにお考えか。

村井知事

私、アンケートをどのような形でやったのかということは分からないんですけれども、この問題というのは精神医療センターをどこに移すかだけの問題ではなくて、仙台医療圏をどうするのかという、将来これから人口がどんどん減っていく中で適正な配置はどこなんだというところからスタートしておりますので、(病院の)職員の皆さんが納得しないとなかなかできないということでは決してないと思っています。必要なことはやっていかなければならないということです。

今はまだ、繰り返しになりますけれども、まだ案の案の段階で、まだいろいろな調整を進めている段階ですから、精神医療センターの職員に全く情報が伝わっていないんですよ。ですから、判断のしようがないと思います。これから前へ進めていって、民間の病院の誘致がうまくいくかどうか。うまくいかなかったときにはサテライトという形になると思います。サテライトもうまくいかなかったら、この問題は白紙になるかもしれません。従って、もう少し先に進んで具体的なものが見えてから、職員に、こうなんですと、あなたたちの職場はこうなるんですといったようなことを話をしないと、今の段階では情報が全然伝わっていません。私も言えないんですよね、まだ何も決まっていないですから。今も中でいろいろ調整をしていて、少しずつ両病院と民間の病院と話を進めている段階ですから、まずは基本合意に至った上で、具体的な説明をさせていただく。その前に、精神医療センターについては、精神科の病院が来るのかどうか、来なければサテライトにするのかどうかといったようなことをちゃんと説明して、決まってから、それから説明をさせていただかないといけないなと思っています。ですから、今はあのようなアンケート結果になって当然ではないかなと思っています。

Q

詳細が示されない中で、目の前にいる患者さんのこととかご自身の待遇のこととか処遇のこととか考えれば納得できる、そうなるのは当然かなと思うが、一方でやっぱり患者さんと日々接している中でどうなるのというのを一番プレッシャーというか疑問をぶつけられる側にとっては、説明が足りていないというのは気の毒ではないかなとは思うが、先ほど県民に対する説明の場というので基本合意の前にというのをおっしゃっていたが、こういう現場で働く方への説明というのも充実させていくのか。

村井知事

まず、これは県立の病院ですので、院長がおられて、その上の理事長がいるわけですから、まずは県のほうからそちらを通じて、県職員自らというよりも、独立した機構ですので、病院機構ですから、そちらのほうを通じて、まずは説明できる範囲内で説明をしていただく。その上で、具体的なものが決まった段階で、どうするかということをまた病院側とよく調整したいと思います。独法化している組織ですので、そこは独立機関としての考え方というのが、独立機関としてまず行動していただきたいと思います。

Q

議会のほうには賛成という明確な立場を示している方や会派はいないという中で、知事選のような争点とはならないとおっしゃっていたが、仮に議会構成が変わらず、このままなった場合という仮定の話で恐縮だが、どういう進め方になるか。

村井知事

議会からも、あれは自民党からの要望でしたか、あと3会派からの合わせた要望もそうでしたけれども、県議会に対してもっと早めに詳細な説明をすることと書いてございました。県民の皆さんに説明できないのと同じように、県議会にもこれ以上説明はできないということを繰り返しお話ししていたんですけれども、まだまだ足りないということでございました。今後、少しでも前に進むようなことが出てまいりましたら、あるいは立ち止まる、やめる、やる、一体何があるか分かりませんけれども、基本的にはしっかりと県議会に早めに説明をして理解をしていただくようにしてまいりたいと思っています。

いずれにしても、公募するということで、今いろいろお声を病院関係者に聞いておりますけれども、どの病院も正直かなり厳しいです。前向きに考えるといったようなところは今のところないような状況ですので、もしかしたら、この民間の誘致というのはうまくいかなくなるかもしれません。その場合は、また別のサテライトといったような方式とか、ほかの方式を考えなければならないかもしれません。いずれにしても、公募をやるということは議会でも明言をしておりますので、これについてはもうやめるわけにはいきませんので、しっかりやらせていただきたいと、このように思っています。

Q

今お話が出たサテライトやほかの方式を考えていかなければいけないという、サテライトのイメージはどういうイメージか。

村井知事

分院です。

Q

それは県立精神医療センターの分院か。

村井知事

はい。

Q

そうなってくると、労組のアンケートでもそういう結果があったようだが、そもそもどうして造ったというか、そこで分院とか民間とか、そこに精神病院の機能を必要だということを認めた上で、そもそもどうしてあえて精神医療センターをあっちに移さなきゃいけないのかというところが、私もそうだが、多くの方が疑問に感じると思うので、そこをちょっと分かりやすくご説明いただきたい。

村井知事

もう一度説明いたしますと、精神医療センター、土地をずっと探していたんですけれども、土地が見当たらなかったんです。この18年間、県政の最優先課題の一つだったんですけれども、私、いろいろなところを当たったんですけれども、見つからなかった。今も、ここならどうだと言われるところがあるんですけれども、そこだとかなり時間がかかってしまう。かなり老朽化が進んでいる。一日も早く建て直さないといけないんです。富谷ならば、もう土地が準備されているということがまず一つ。それから、精神医療センターを造ることを前提に、今、東北労災病院さんが前向きに物事を考えていただいている。そうすることによって、身体合併症等の対応が可能になるということ。黒川に総合病院が来れば、救急搬送時間が非常に短くなる。黒川地域は非常に搬送時間が長いという課題がある。これが解決できるということ。そういったようなことを総合的に考えて、また、宮城のへその部分であります富谷に精神医療センターを持ってくることによって、これから患者になる方、今、北のほうで南まで通っている患者さんもおられますが、それはさることながら、これから患者になる方、これから生まれてくる子どもで精神病になる方、そういった方にとって非常に通いやすい24時間救急の病院として、県の中央部であるということは非常に最適の場所であると。そういったようなことが富谷に持っていくことを考えたということでございます。

ただ、その段階で、南にいる患者さんを置き去りにするわけにはいかないというような声がたくさんありましたので、それをサポートするための病院をどこかに造らなければならないということで、まずは私の政治姿勢として民の力を最大限活用するということでございますから、民間の病院に手を挙げていただけるかどうかということを公募をするということです。それで見つからなければ、次善の策として、今の病院よりも一回り、二回り小さい病院になるでしょうけれども、デイケア、それから訪問看護、こういったようなことがしっかりできるようなサテライト機能を持った病院を造ったらどうかと考えているということでございます。

ですから、富谷に精神医療センターが行かなければ、当たり前ですけれども、労災病院の話もなくなってしまう可能性があるということですね。仙台医療圏全体のことを考えたら、あともう一つ、仙台の中心部に救急病院が集中をしているということ。急性期の病床はこれから余っていく。回復期の病床が全然足りないといったような状況で、急性期の病院だけを仙台市内に集めるということは、私は今後のことを考えるとどこかで破綻をしてしまって病院がどんどんなくなっていってしまう可能性があるので適正配置すべきだということ。そういうようなことから、富谷に精神医療センターを持っていくことによって全体のバランスが取れると考えているということであります。

従って、現在通っている方、ケアを受けている方を除けば、全体のバランスとしては非常にいいと思うんですよ。ただし、今通っている方、また入院されている方、そういった方のケアを考えなければいけないので、今そのような方向で考えているということです。

Q

名取のほうを建て替えて、富谷のほうが分院というほうが多くの人は安心しそうな気がするが、それでは駄目か。

村井知事

駄目ですね。それだと恐らく東北労災病院さんが来ることはなくなると思います。南に24時間のスーパー救急の病院を造るということになると、それこそ総合病院と一つにすることによってそういったスーパー救急の患者さん、そして合併症を持った患者さんをしっかりケアをするということですから、小さな病院を一つぽんと富谷に持っていくから一緒にくっついてくださいということでは、この話はうまくいかないだろうと思います。

Q

先ほど河北さん聞かれていましたが、知事選のような争点にはならないということだが、その前段のところで、知事は過半数をいただかないと一歩も前に進まないと。前に進めるかどうかというのは判断されるだろうとおっしゃっていた。一方で、県立病院の再編というのは争点にはなり得ない、みんなそれは賛成していないからということになると、4病院の再編についての意見も含めて、恐らく投じられる票というのは少なからず県議選で知事がどう思われるかはあると思うが、その意思は宙に浮いてしまうということなのか。

村井知事

宙に浮いてしまうというよりも、現実的に県議会議員の皆さんがどうおっしゃるかによるんじゃないですかね。今、どの県会議員さんが4病院に賛成ですかと聞いたら、今のところ明確に賛成している人いませんとお答えになりますよね。だから、恐らく今度の県議選でも、僕は賛成です、黒川と名取の人はそうおっしゃるかもしれませんけれども、それ以外の地域の人は、なかなかそのようなことをおっしゃらないので、僕は賛成だから賛成の人に投票するという人はなかなか、どうなんでしょうかね、いますかね。私、ちょっと分からないですけどね。有権者のこと、候補者でもないので候補者の気持ち、有権者の気持ちはちょっと分からないんですけれども、ただ、当選してこられたメンバーの中で私が進めようとしたときには、半分の賛成がないと、いずれ、前に進めていって、最後になってくると予算議案、それから条例議案が、出てきますから、予算議案、条例議案を賛成していただけるかどうかというのが非常に大きくなってまいりますから、それは当然賛成してくださる議員が多いほうがいいだろうと。だから、そういう意味では、私の施策に賛成してくださるような、基本的には賛成してくださるような議員がいてくださったほうが助かるというのは、これは当然のことだと。そういう話なんですけどね。筋が通っているとは思っているんですけれども。

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大和町長選挙について

Q

昨日投開票された大和町長選だが、新町長との今後の関係性とか、村井さんのことだから連絡はされているとは思うが、そこら辺も含めて伺う。

村井知事

おめでとうございますという電話をさせていただきました。電話番号も交換させていただきました。町議会議員をされていたので会ったことがあるかもしれないんですけれども、ちょっと記憶には残っていないんです。ただ、先ほど電話した感じでは、非常に快活な方で、何事も前向きに取り組むような、そういう印象を受けました。この間の選挙では直接応援はできませんでしたけれども、マイクを持っての応援はできませんでしたけれども、当選されたので、おめでとうございますと、ぜひ期待しておりますので頑張ってほしいというエールを送らせていただきました。県と一緒になって大和町がより発展するように頑張っていきますという前向きなお言葉をいただきましたので、手を携え、県民のため、町民のために汗を流してまいりたいと思います。

Q

基本的に新しい最終処分場の話は、このまま進めていくのか。

村井知事

これは現町長の下でしっかりと地元の皆さんも入って署名もし、また、もう既にお金をかけていろいろ約束したことを履行し始めていますので、もうこれは予定通り進めていかなければならないと思っています。

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ジャニーズ事務所の性加害問題について

Q

今日午後にも2回目の会見があるが、過去に何度か宮城県もジャニーズの起用があったと思う。今後の対応について何か決まっていることなどあれば教えてほしい。

村井知事

非常にお世話になりました。Hey!Say!JUMPさんはじめ、いろいろな方に、特に震災後は足しげく通っていただいて、被災者の皆さんを励ましていただき、活性化させるためということでコンサートなども度々開催をしていただきました。非常に私は感謝をしております。

ただ、この問題と性被害の問題とはまた別に考えなきゃいけないと思っていまして、性被害はやはりこういうことは、うわさでは聞いてはいたんですけれども、本当にあったということでありますので、大変強いショックを受けております。特に、若い人たちにそういう被害を与えてしまったら心の傷として残ってしまうだろうと思いますので、決してあってはならないことだと思います。

現時点において、ジャニーズさんと一緒になってということは今のところ全く考えていなかったので、特に止めるとか前に進めないとかいうことなく、ここ数年は全くそういうのはなかったので、この問題が表に出る前からですね、この問題が表に出て止めるのではなく、この問題が表に出る前から特にそういったようなことは検討しておりませんでした。

Q

今後についても特に、注視していくような。

村井知事

そうですね。

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阿武隈急行線について

Q

東日本台風に関わるところで1点伺う。今月で東日本台風から4年となり、その中で被害を受けた一つに阿武隈急行があるということで、阿武隈急行の関連だが、現在、在り方検討会でも議論が進められていて、先日、沿線自治体の首長と意見交換もあったり、今月には住民の意見も聞くと言っていた。これまで宮城県として早めに意見をまとめたいということだったが、あらためて、ちょっとこの時期として、どのあたりまで宮城県として判断すればいいのかというのと、あらためて住民とかの意見を聞いても、どのような結論に導くことができたらいいなと考えているか。

村井知事

まだ始まったばかりですので、すぐに結論が出ることはないと思います。やはり住民の皆さんも入っていただいて、いろいろ意見を聞きながら、現状、そしていろいろなケースを提案をして、皆さんで議論をしていただきながら、一番いいものを選択していただければいいかなと思っています。

今、非常に経営が厳しいということだけではなくて、今後も人口が減りながら、そしてインフラがだんだん老朽化してきています。鉄橋を全部耐震チェックをして、もしかしたら改修に莫大なお金がかかるかもしれない。それをわれわれの税金だけではとても賄えませんので、利用者にも負担をしていただくことになってきます。そういったような事情も説明しながら、それでもいいのかどうか、よくお聞きしながら考えていきたいと思っています。

どのようなものがあるかということは、これからみんなで議論しながら提案をしていきたいと思います。たたき台は当然われわれで作らなきゃいけないと思いますから、住民の皆さんで作るわけにいきませんので、いろいろなデータを取り寄せながら、ほかの自治体でやっている例なんかも取り寄せながら、こういう方法もありますよということを提案して、みんなで意見をまとめていければなと思っています。

Q

その時期などが示される期限といったものはあるか。

村井知事

これは私が決めることじゃないんですけれども、先ほど言ったように、新しい車両も買わなきゃいけないんですよ。ですから、もし鉄道でいくとなったら、車両を買ったり、あと鉄橋の改修とかも入ってきますので、動き出したらまたすごいお金かかりますから、そのときのシミュレーション、そのときの電車代がどうなるのかといったようなこともちゃんと皆さんに理解をもらわないといけない。ですから、いつまでもというわけにいかないんですね。もうどんどん古くなってきています。車両も古くなってきています。車両、車と違って買ったら3か月後に車が来るわけじゃなくて、中古車はもうありませんので、やっぱり造るとなると何年かかかるんです。ですから、もう発注しないと、発注しても二、三年かかる。その間に古くなったものをどんどん直していかなきゃいけませんから、そんなに余裕はないんです。といって、あまり急ぐわけにもいきませんので、まあ1年ぐらいを目途に方針が出せればいいんじゃないかなと思ってはいるんですけれども。

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