掲載日:2023年9月13日

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宮城県知事記者会見(令和5年9月11日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】みやぎ水産応援パッケージについて

村井知事

東京電力福島第一原子力発電所において、処理水の海洋放出が始まり、一部の国の水産物の輸入禁止措置などで、本県の水産業をはじめとした関係事業者に影響が出ております。

これに対して、県では、緊急的に4本柱の支援を行い、みやぎの水産物の安全性や魅力をPRすると共に、事業者に寄り添った支援を推進し、水産物の消費拡大と関連産業の経営安定を図ります。

パッケージの一つ目の柱は、相談窓口であります。融資の相談や経営アドバイス、専門家派遣のほか、処理水に関する損害賠償請求について説明会を開催いたします。

二つ目の柱は、経営支援であります。風評により収入が減少した漁業者を支援するため、漁業経営サポート資金で償還期間2年の無利子融資を行います。

三つ目の柱は、情報発信であります。より広く一般の方々に水産物の安全性や魅力をご理解いただく取組のキックオフイベントとして、9月22日金曜日に県庁18階「レストランぴぁ」において、私や県議会議員の有志の方々で福島と宮城の水産物を使用した料理をいただきます。また、当日は、県庁18階で宮城県産水産物の販売も行います。詳細はあらためてお知らせしますので、ぜひ取材をお願いいたします。

四つ目の柱は、販売促進であります。レストランぴぁに加え、9月26日から県庁2階食堂においても、福島と宮城の水産物を使った料理を定期的に提供いたします。また、同じ日から県庁1階ロビーにおいて、本県水産物の販売会を定期的に開催いたします。県民の皆さまにもぜひお食事や本県水産物をご購入いただければと思います。

今後も国の動向を踏まえ、事業者の皆さまからご意見を伺いながら、必要な施策について取り組んでまいります。

この件については以上でございます。

Q

今回、四つの柱ということで、こちらの応援パッケージということで支援策を講じるわけだが、今後、漁業者の方々から、もっとこういった支援もお願いしますといった声が上がってきたときに、追加で第2、第3といったような支援策というのは考えているか。

村井知事

その辺はしっかり意見を聞きながら、やれることをやっていきたいと思っております。幸い、ホタテ、ナマコといったようなものはかなり価格が下がっておりますけれども、これは風評被害というよりも北海道や青森、こういったところが中国に受け入れてもらえなくなった影響で、品物がだぶついて価格が下がっておりますけれども、それ以外は比較的安定しているようでありますので、しっかり様子を見ながら、まずは消費を拡大すること、これが非常に重要だと思います。皆さん、安全であるということは理解を、相当していただいているようでありますので、まずは県民の皆さんにしっかり食べていただくように、しっかりと応援をしていきたいと思います。その上で、漁業者の皆さまからいろいろご意見があれば、引き続きいろいろな支援策を検討してまいりたいと思います。

Q

水産応援パッケージなのだが、漁業経営サポート資金などもあるが、全体の予算というか費用は幾らぐらいなのか。

(担当課)

水産林業政策室です。3億2,000万余りです。

Q

この4本柱で計算。

村井知事

全体で3億2,000万です。漁業経営サポート資金は。

(担当課)

利子補給で450万円です。

Q

今回のパッケージを作られたということで、今の知事の感覚というか、どう感じているかをお聞きしたい。今の風評被害ということに関しては、比較的今は落ち着いているというふうに見ているのか、結構予想よりも増えているなというふうに感じているのか、現状の受け止めはどのように感じているか。

村井知事

県民の皆さま、国民の皆さまが非常に冷静に受け止めていただいているようでありまして、風評による影響はあまりないように受け止めております。水産加工品もこれによって大きく利益が落ちているというような報告はまだ上がってはおりません。しかし、中国が受入れを拒否したことによっての影響はかなり出ているようであり、そういったことで、玉突きで結果的に宮城に影響が出てきております。今まで中国は宮城県産の水産物を受け入れておりませんでしたから、震災後ですね。そういった意味では、中国が受け入れないからといって宮城への影響はほとんどないと思っておりましたが、他の北海道や青森、こういったところの影響が出ておりまして、品物がだぶついてしまって、結果的に価格が下がっているということであります。

従って、そういったことに対する支援策というのは必要だろうと思いますし、これは処理水の影響であることは間違いございませんから、補償の対象になると思います。もう少し様子を見て、どれぐらい影響が出たのかを把握した上で、関係者を集めての連携会議を開きたいと思っています。

Q

確認だが、緊急的という意味合いなのだが、何かどうしようもなくやるというよりは、あくまで漁業者を応援するための支援策として、悪い状況ではないということ、そういう認識でいいか。

村井知事

厳しい状況であることは変わりないと思っています。決して良かったとは思っておりませんで、できれば放出してほしくなかったというのが本音でございますけれども、もう放出を始めた以上は、価格に影響が出ないように、漁業者の生活に影響が出ないように、最大限サポートをしていきたいと考えております。

Q

この政策パッケージというのはいつまで実施するものなのかというのを伺いたいのだが、まず、この損害賠償請求説明会というのを延べ4~6回というふうになっているが、賠償が認められて実際賠償を受けられるかどうかというのは、原発事故の賠償の例を見ても相当に延びるのではないかというふうに思われるが、4~6回だけで終わってしまうのか、その先もケアをするのかというのが1点と、県庁食堂での利用というのも9月26日からということだが、それは短期間のキャンペーン的なものなのか、この先、基本的には多く使っていくということなのか、2つ併せてお願いしたい。

村井知事

終期は決めておりません。必要な期間ずっと継続したいと思っていますし、説明会等につきましても、要望があればその都度行いたいと思っております。まずは、国や東京電力との間に入るのは我々だと思っておりますので、しっかりサポートしてまいりたいと思います。

また、9月26日以降ですね、これもできるだけ継続をしてまいりたいと思います。魚価が安定をして大丈夫だという見通しが立つまでは、できる限りの協力を続けたいと思っております。

記者発表資料(PDF:1,450KB)

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【知事発表項目】新型コロナウイルス感染症の発生状況について

村井知事

次の発表項目になります。

こちらをご覧ください。右側の画面ですね。

県内では、新型コロナウイルス感染症の患者が増加傾向にあります。これ以上感染を広げないためにも、県民の皆さまには十分に警戒をしていただきたいと思っております。

県内では、7月以降患者が増加し、特にお盆期間が明けてから急増しております。8月28日から9月3日までの定点医療機関当たりの患者報告数は県全体が32.54人となり、初めて30人を超えました。大崎、仙南、石巻地域で特に多くなっており、大崎地域は50人に迫る状況であります。

次に、病床の使用状況であります。新型コロナの5類感染症への移行により、医療機関には確保病床の有無にかかわらず、幅広く入院受入れをお願いしております。

確保病床以外を含めた受入可能病床の使用状況は、本日時点で受入可能病床540床のうち406床が使用されている状況で、使用率は県全体で75.2%、そのうち仙台医療圏では81.2%となっており、入院病床はかなりひっ迫した状況となっております。

また、仙台市消防局からは、救急搬送困難事案が非常に増えていると伺っております。

これ以上感染拡大が続くことにより、医療崩壊を引き起こすことも懸念されます。県民の皆さまにおかれましては、次の事項についてご協力をよろしくお願い申し上げます。

まず、換気や場面に応じたマスクの着用、小まめな手洗い、手や指の消毒といった基本的な感染対策は引き続き有効であります。重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、医療機関、高齢者施設等を訪問する場合や、混雑した公共交通機関を利用する場合には、マスクの着用が効果的であります。

ワクチン接種については、現在行われている令和5年春開始接種が9月19日をもって終了となりますので、65歳以上の高齢者や基礎疾患をお持ちで、まだお済みでない方は、早期の接種をご検討ください。

なお、9月20日以降は、初回接種を終えた全ての方を対象として、令和5年秋開始接種が開始される予定であります。県内各市町村の開始時期等の詳細につきましては、取りまとめ次第、後日、資料の投げ込みを行います。

発熱や風邪症状など感染の疑いがあり受診される場合は、医療機関へ必ず事前に電話連絡の上、受診をお願いいたします。また、体調不良時に備えて、抗原検査キットや解熱剤等の常備薬を事前にご準備いただくようお願いいたします。

新型コロナウイルスに感染された方は、発症後5日間の療養を推奨しております。ほかの方に感染させないようご配慮をお願いいたします。

受診先が分からない場合は、受診情報センター(0120-056-203)へお電話ください。救急車を呼ぶか迷う場合は「おとな救急電話相談」(#7119)や「こども夜間安心コール」(#8000)もご活用ください。

県民の皆さまにおかれましては、医療ひっ迫を防ぐため、引き続きご協力をお願い申し上げます。

私からは以上でございます。

Q

コロナの状況だが、全国よりも多く感染状況がまん延している状況だと思うが、あらためて今の状態に至る原因などについてどう考えるか。あと、県として何か警報など独自の対策をしていくのか伺う。

村井知事

現在、宮城県は全国でワースト2位という状況だという報告がありました。かなり厳しい状況であることは変わりないと思います。ただ、使用病床が406床ということになっておりますが、重症者あるいは中等症の2.と言われるかなり重い患者さんですね、比較的まだ少ないということもありますから、しっかりと対応していけば何とか乗り切ることも可能ではないかなと思っております。

ただ、10月以降どのような形で政府が方針を打ち出すのか、これは注意深く見ていかなければならないと思いますし、宮城県だけの問題ではなくて全国的な問題でございますので、知事会としてしっかり意見を取りまとめて、政府のほうに意見を申し上げたいと思っております。宮城県だけで何か対策が取れるものではありませんから、国の方針に基づいて県としては粛々と対策を取っていくことになるだろうと思います。10月1日以降、急激にブレーキを踏むと非常に医療機関が混乱をしてしまいますから、やはりブレーキを踏むにしても、徐々に踏んでいくような形を取っていただきたいなと願っております。

やはり最初、沖縄が一時高かったんです。沖縄が最近落ち着いてきました。その後、九州が高かったですよね。九州もだいぶ落ち着いてきました。それが落ち着いたら、今度東北が今ずっと高くなってきている状態でありますので、やはり波がものすごく出てくるということだと思いますから、その波のピークをいかにして抑えていくか。これはもう5類の感染症ですので、われわれが強い強制力をもって県民の皆さんの行動を制限することはできませんので、やはり先ほど言ったように、ご自身で自分を守る、そしてほかの人にうつさない努力をするといったようなことをみんなで協力をしていただくことしか、方法はないだろうと思っております。

Q

確認だが、今、入院などの調整は医療機関に任せている現状だと思うが、今は、県というのは医療機関の入院調整に入っているような状況なのか。

村井知事

主要病院長会議をもう何回か開催をさせていただきまして、皆さんにいろいろお願いはしている状況であります。ただ、県が間に入って病床の調整みたいなことは、どうなんですか(担当課へ)。

(担当課)

新型コロナ調整室です。医療機関同士の調整で調整困難時には行政が支援に入ることもあります。

村井知事

入った事例はあるわけね。

(担当課)

あります。

Q

知事、以前、宮城県としてのアラートなんかを出すときの基準としては、1医療機関当たりの数というよりは、病床ひっ迫率とか使用率が基準になるというような考えを以前おっしゃったと思うが、今、これ最新の値で75.2%というのは、2類当時から見ても相当高い数じゃないかなとは思うが、つまり30人を超えたということをもってというよりは、宮城県の中で75.2%ということをもってアラートとかというのを考えていく余地はないのか。

村井知事

考える余地はあると思いますが、10月から新たな方針を示す、その案が間もなく示されると思いますので、その動向を見てから判断したいと思います。

Q

先ほどの回答だと、宮城だけの問題ではない、知事会として意見を取りまとめるというのはもちろんそのとおりだと思うが、病床のひっ迫率とか使用率というのは多分各県ごとの数字が違うと思うので、そこで県として独自のというのは考える余地はあるということか。

村井知事

そうですね、考える余地はあると思います。

記者発表資料(PDF:304KB)

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岩手県知事選挙における達増氏の当選について

Q

先日の岩手県知事選において達増さんが5選されたが、それについての受け止めと、隣県の知事としてどんなことを期待されるか、何かあればお願いする。

村井知事

達増知事さんとは、東日本大震災からの復旧・復興を一緒に頑張ってきた、まさに同志であります。隣の県でありますから、よく意見交換をします。非常に温厚な方で、常に冷静な判断、対応をされる方でありますので、私も隣の県の知事として安心して何でも相談をしている関係です。5期目の当選ということで、私も5期目でありますので、しっかりと頑張っていただきたいなと思います。さきの知事会長選挙でも推薦人に名を連ねてくださいました。選挙の直前でお忙しいにもかかわらず推薦人になっていただいたことにも感謝しております。今、正式な名称は忘れましたけれども、委員会の委員長を務めていただいておりますので、日本全体の景気がさらによくなるようにいろいろな知恵もいただきたいなと思っております。農林商工常任委員会の委員長でした。訂正します。農林商工常任委員会の委員長を務めていただいておりますので、経済政策などは達増知事の下で取りまとめていただきたいと思っています。

Q

野党系知事ということで今回の選挙戦の構図、与党、野党で使った構図だったが、野党系知事とか野党系議長に対する風当たりというのは特に西からはかなり強いものがあると聞いているが、全国知事会長として各県の知事をまとめる立場として、野党系知事の意味とか、どういうふうにまとめていくか。

村井知事

私もよく与党系知事と言われますけれども、私、首長というのは、自分を応援してくださった方たち、自分を応援する人たちのことだけを考えるのではなくて、常に全体のことを考えなければならないと思っています。そういう意味では、達増さんも、自分を応援してくださった、野党を応援する支持者の人たちの声だけを聞くのではなくて、与党の支持者の人たちの声もしっかり聞きながら県政運営をされていると思いますから、あまりそういうことは関係ないと思います。私も民主党政権のときは、民主党の国会議員の皆さんに頭を下げてお願いをして、そして民主党の国会議員の皆さんもしっかりと私の要望を受け止めていろいろなことをやってくださいました。政府も、与党であろうが野党であろうが、首長の意見は、国民の、地域住民の声としてしっかり受け止めてくださると思っております。特に問題はないと思います。

Q

先ほど同じ5期目というお話があったが、追いつかれてしまったわけだが、もう一歩先にという思いはあるか。

村井知事

いやいや、それよりも、いろいろ新聞やテレビに多選と言われなくなってよかったなと思ったんですよね。岩手県も一緒でしょというね。

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県内4病院の再編について

Q

明日から代表質問、一般質問が始まるというところで伺いたいが、新たな方針を打ち出されてから、明日からいろんな質問が議員の先生方から出るのかなと思うが、知事としてあらためて議会に対してどういう、いろんな質問が来ると思うが、あらためてどういう点を議会にも理解をしてほしいというふうなお考えで明日からの答弁に臨まれるのか、知事のスタンスなどを聞かせてほしい。

村井知事

この間の審議会での発言を受けてですね、報道を見ておりますと奇策だとか突然にと言われたんですけれども、何でもそうですけれども、何かを打ち出すときには当然初めて出てくるわけですから、どのようなものでも突然にという受け止めはされるわけですよね。今回出したのは、別に特別な手ではなくて、本当にいろいろな人の声を聞いて、こうすれば課題が解決できるということで、私としてはいろいろな人の声を聞いた上でその解決策をお示しをしたということです。ですから、決して強引に、無理やり、ごり押しをするといったことではなくて、逆に広くご意見を聞いて、そして私なりに軌道修正をして、一番いい方法を模索して、それを一つの案としてお示しをしたということです。そういったことをご理解いただきたいと思います。

このプロセスをですね、ここまで来たプロセスが、決して特別な無理筋であったわけではなく、今まで専門家の先生方から出てきた意見を踏まえて、総合病院と一つにしなさいというような意見が出てきて、合併症も診られる病院を造ってほしいということがあって、仙台医療圏の抱える問題、そして救急搬送時間の問題、そういったことを総合的に考えて、北と南ということで名取と富谷に。それを私は知事選挙でちゃんと公約に掲げて、反対の方はそれをやめるということを公約に掲げて戦った。選挙で勝った以上は、その公約を達成しなければいけない。逆に言うと、5期目ですから、新人の知事ではなくて5期目の知事が公約に掲げて一丁目一番地として出したものでありますから、それを見て投票されたわけですから、それができなければ、それは私は当然責任を取らざるを得ないだろうということをお話をした。これは議会中でも同じです。しゃべったことを繰り返ししゃべっただけなんですよね。この間の審議会で決める、決めない、そういうものではないです。審議会はそういうものではなくて、決める、決めないというのは、これは、最終的に決める、決めないというのは議会、県民に選ばれる議会が決めることです。

私が審議会で話したことは別に特別なことではなくて、当たり前のことを話したということなんですね。それに対していろいろ報道がありましたので、恐らくここをずっと聞かれると思いますから、できるだけ丁寧に説明して、ここに来るまでのプロセスは決して唐突なものでもなく、強引なものではなくて、非常に民主的に丁寧にやってきたということだということをまずは議会の場でしっかり説明をしたいなと思います。

Q

13日にもう1回審議会が設定されているとは思うが、先日、知事は審議会にご出席なされて、いろいろな意見があるかと思うが、次の審議会ではその公募のこととかを議題では話すというふうに書いてはあったが、ご自身があらためて説明したりする機会を設けるのか。審議会の方がいろいろな意見がある中でどういう手法を取ろうと思って、ご自身、あらためて説明するのかどうかということも含めてお聞きしたい。

村井知事

先日は大きく方針を変える場面でしたから、やはり私が出てお話をしたほうが説明がつくだろうと、職員任せではなかなか説明しづらいだろうと出ましたけれども、方針を示して、この間、医療審議会の病院部会でお話をして、それが報道に出ていました。資料も今回事前にお配りしているんでしょ。担当いますか。

(担当課)

公募要領はまだ調整中でして、まだお配りはしていないです。

村井知事

事前にお配りするようにしたいと思います。できるだけ早くですね。今、最後の文言調整しているかと思うんですけれども、お配りしたいと思います。ですから、今度は私が出なくても、私の気持ちは恐らく伝わっているものと思います。

Q

まだ公募は開始されていないわけだが、病院側から何か注文というか、民間病院から手を挙げそうな病院とかって何か感触とかあったりするのか。

村井知事

まだ全くないです。これからですね。クリニックなんていうのはなかなか無理だと思いますので、入院病床を持っている県内の病院にはなるべく回って、説明をして回りたいなと。それでご理解をいただいて、協力していただけるようお願いをしてまいりたいと思っています。

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県営住宅の集約について

Q

県営住宅を10年後に廃止するという方針を示されていると思うが、先週末に住民が集会を開き、あらためて反対を表明して、署名を集めている状況である。今、説明会を開いていろいろ理解を得ようとしていると思うが、あらためて今の状況についての受け止めを教えてほしい。

村井知事

今お住まいの方がまるで追い出されるかのような、そういう気持ちをお持ちになったのではないかなと思っておりまして、そういう思いを抱かせてしまったことについてはおわび申し上げたいと思います。

ただ、われわれとしては、前もお話ししましたけれども、これから本当に物すごい勢いで人口が減っていく。そして、宮城県の場合は、市町村の災害公営住宅が一気に新築ででき上がった。そういうような状況から、民間の賃貸のアパートやマンションなんかも相当余裕がこれから出てくるのは間違いありませんから、そういうことを考えると、新たなものを造るというよりも、今あるものを少しずつ小さくしていく。そこで、特に古いものについては廃止をしていくことを考えたいということをお話をしたということでございます。

どこかへ出ていってくれではなく、別のところの、別の県営住宅に移っていただきたいということでありますので、そこは誤解を持たないでいただきたいと思うんですよね。やはりこれから10年20年先どう変わるのかということをしっかり見据えた上で、われわれはどうしても次のことを考えていかなければならない。今お住まいの方は、今いる生活が一番安定しているんですね。住めば都だということで、離れたくないということだと思います。10年かけてですから、今すぐ出ていってくれということではありませんから、いろいろ状況を聞きながらですね、丁寧に一人一人個別の状況を聞いて、移っていただける方から移っていただくという形にしていきたいと思います。

今言ったような考え方から、新しい県営住宅を新築で建てるというのは、私はかなり厳しいと思います。反対する人たちの気持ちもよく分かりますので、その人たちの気持ちも受け止めながら、しっかり説明をしてご理解いただけるように努力していきたいと思います。協力するという人が一人二人出てくると思いますから、そうした人たちの声も聞いていただきたいなと思います。よりいいところに移っていただこうと思っているんですけれどもね。

Q

先ほどミヤテレさんがおっしゃった集会のときに、受入先の県営住宅の住人だったり、あとは市町村営住宅の方への説明というのはどのくらいされているのかということはまだ分からないということだが、そこはいかがか。

村井知事

受け入れる先の住人というのは、県営住宅に人が入ってくるわけですから、特に問題のある人でない限りは説明をする必要はないと思いますが、市町村営の場合に協力していただける場合は、当然、市町村のほうにはしっかりと説明をして、理解をしていただいて協力していただくということが重要だと思っております。

Q

具体的な説明の機会だったり、いつからとかというのはあるのか。

村井知事

土木部、誰かいる。今のご質問は、市町村とか、新たに県営住宅に移る、あるいは新たに市町村の住宅に移るときに、何か市町村に対する説明だとか住人に対する説明だとか、そういうのは考えていますかというご質問です。

(担当課)

今回、6団地やっておりますけれども、6団地の中で、仙台市、多賀城市、村田町、この2市1町は事前に市営住宅、町営住宅への受入れが可能かどうかということを市町さんのほうと調整させていただいております。新たな県営住宅の受入先における説明については、現時点では考えておりません。

Q

市町村営住宅のほうとの調整で、受入側としては了承しているということでしょうか。

村井知事

了承しているところもあれば、了承していないところもあるというところだと思います。

Q

仙台市は了承していないと。

(担当課)

仙台市はやはり仙台市営住宅の応募倍率が非常に高いものですから、まずは県営住宅のほうに移転していただけるよう進めております。

村井知事

県営住宅の中の新しいところに移ってもらうということですね。

Q

県営住宅としてどこまで存続させるのかというのは、どの範囲までお考えでしょうか。

村井知事

これは将来の人口の推移等を見ながら考えていくことになると思いますが、まずは、今言った6団地は10年以内に廃止をしたいという方針を出しました。その後については、そのときの社会状況を見ながら判断していくことになるだろうと思います。

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