掲載日:2022年12月6日

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宮城県知事記者会見(令和4年12月5日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

みやぎ医療ひっ迫危機宣言等について

Q

先週出されたみやぎ医療ひっ迫危機宣言についてお伺いする。宣言を出されて数日たったが、あらためてこの狙いとするところ、あと医療現場の方からの反応なんかはあったのか、あらためて教えてほしい。あと、経済との両立を狙ってということで県独自の宣言とされたが、会議の後のぶら下がりでも伺ったが、政府のレベル分類3に沿った宣言だと何か弊害があったのか、このところを教えてほしい。

村井知事

まず狙いですけれども、これは、陽性者の患者数が増えて、そして医療ひっ迫が目前に迫ってまいりましたので、それを避けるために県民の皆さまに注意喚起をするというのが最大の狙いでございました。

医療関係者からの反応でありますけれども、特に今のところ私の耳には届いておりません。あの判断をしたのは専門家の先生方も入れての判断でございますので、その点はご理解をいただいていると思います。もう少し様子を見て、今後、患者の数がどうなのか、また医療ひっ迫状況がどうなのかというのを見ながら、恐らく医療関係者から何らかのアクションがあるのではないかと思っております。

それから、経済との共存のために県独自の宣言としたが、政府のレベルの分類に沿った宣言とした場合にどのような弊害があったと考えているのかというご質問でありますけれども、やはり県独自というものと国の方針にのっとった判断というのであれば、おのずと県民の皆さんの受け止め方が変わったのではないかなと思います。やはりそうなると、重く受け止めるほど社会経済活動に対する影響が大きくなってしまうということであったと思います。

Q

そうすると、国のレベルに従った指針のほうが、もっと行動制限という意味でブレーキがかかるというふうに考えたのか。

村井知事

はい、そう判断をいたしました。私は、前々からそうですけれども、この問題が起こった頃からずっと同じ考え方ですけれども、できるだけ経済は止めないようにしていきたいという思いを持っておりましたので、国が止めなさいと言わない限りは止めないような形でできるだけ患者数を抑えるということを目指したいと考えたということでございます。

Q

多くの方が第8波の中でコロナに感染しても重症化しないということが多いかと思うが、一方でご高齢者の方を中心にお亡くなりになる方もいらっしゃる。というのは、先月に自宅療養中というふうに判断されて途中で具合が悪くなって、救急搬送後、医療機関に行った後ということだが、亡くなった方というのは仙台市も含めると県内で7人いる。この数について、この状況をどう受け止めていらっしゃるのか、それと、第7波の8月には同じようなケースというのはどのぐらいあったのか。

村井知事

第7波のときにも自宅療養中に(医療を受けられずに)亡くなったケースはなかったと報告を受けております。今回、先般報告があったように、県の所管している分で6人、仙台市で1人、7人ということになるでしょうか。この6人の方は、県分しか正確にお答えできませんが、6人の方は、ご自宅で症状が悪化をいたしまして、病院に搬送されて亡くなったということであります。このケースは、保健所が介在をいたしまして自宅療養でいいと判断をして、自宅療養されていて調子が悪くなったということですので、発生届の見直しというものとの関連というものは特にないだろうと考えておりまして、感染者数の増加が私は最大の影響であった、問題であったと思っております。そうした意味からも、あらためて全体の感染者数を抑えていくということが重要だろうと思っておりますので、ワクチン接種を努めて早めに打っていただければと思います。

Q

感染者の増加によって、本来であったら入院なりホテル療養なりという別の施設での療養が必要な方というのが、もう自宅療養というふうにあふれざるを得なくなった結果ということで考えてよろしいのか。

村井知事

それとは違いますね。ホテルも病院もまだ余裕は当然あるわけですから、本来でしたらホテルに、本来でしたら病院に入るべき人を、入ることができませんので自宅にいてくださいというわけではなくて、今回の場合は、仮にもう少し余裕があったといたしましても自宅療養をお勧めしていたと報告を受けております。

Q

今回のこの8波の病態の変化というか、症状が非常に変わりやすいとか、そういったことが影響しているのか。

村井知事

そうですね。あとはやはり、亡くなった方はある程度お年を召された方でありますので、そうした体力面もあったのかもしれませんですよね。

Q

最後に、厚生労働大臣が先週、かねがねから知事おっしゃっている感染症法上の分類の2類相当から5類の引下げに向けて、分科会に検討の指示を出したということだが、このタイミングでの指示というのを、知事、どのように受け止めるか。

村井知事

最近やはり大きな話題だったのは、新しい薬が、国産の薬が出て、そして、私もネットで調べた限りでありますけれども、効果があるということで、薬が、治療薬が出てまいりました。もちろん海外の治療薬もございますが。ということで、かなり患者は多いですし、重症化する、亡くなる方もいるんですけれども、これは通常のインフルエンザとそれほど数も変わらないということでございますから、そういった意味ではそろそろ通常のインフルエンザと同じ扱いをするような分類の見直しというのはあってもいいのではないかと。タイミングはどうかというご質問ですけれども、タイミングとしてはこのタイミングで私はよろしいのではないかと思います。

Q

遅いという点では、遅さは感じないか。

村井知事

特に感じないですね。逆にこれよりもっと早く2類にということになっていたら、結果的に患者が今高止まりになっていますので、早過ぎたと言われるかもしれないですよね。だからそういう意味では、薬が出るまでということで様子を見ておられたのかもしれないです。ここら辺はどういう判断があったのかは分かりませんけれども。

静岡県裾野市の保育園児虐待事件について

Q

静岡県の裾野市で保育士が3人暴行で逮捕されるという案件が発生したが、関連して2点伺いたいが、1点だが、宮城県として何か実態調査とか何らかの対応というのは現在では想定されるのか。

村井知事

保育所は、認可保育所、認可外保育所、それぞれ所管する組織が違います。県で対応する場合もあれば市町村が対応する場合もあるということですので、全て私のほうでお答えするのは適切ではないと思いますが、少なくとも県が所管している部分につきましては、問題があるというようなことが通報等あれば、すぐ(実態を確認し、必要に応じて)監査するということになると思います。通常は年に1回監査はしております。必要に応じて適切にいたしますが、ほかの大部分の、ほとんど全部と言っていいと思うんですけれども、保育所においてはきちんと子どもさん方を面倒を見ておられますので、今取り立ててすぐに全てのところを実態を調査するといったようなことは考えておりません。

Q

もう1点だが、知事常々、社会で子育てを支える仕組みというか、思いを口にされていると思うが、今回、子育ての現場というか、最たる現場で、虐待と言われても仕方ないような事案を起こしていたり、あるいは園長が隠蔽工作をしたということも報道されているが、こういった事案に対して今の受け止めというか、知事ご本人どういうふうにお考えになっているか。

村井知事

静岡の裾野市でしたよね。ですから報道でしか知り得ませんでしたけれども、大変驚きました。非常に体力のない、体の弱い、抵抗できない乳幼児に対してそういう虐待をするということはもう常識としては考えられないことでありまして、決して許されることではないと思っております。また、これを隠蔽をするということも信じられないですよね。当然悪いことをしたという意識があったということだと思います。つまり、悪いという意識がありながらそれを黙認をしていた、実際そういう行動をしていたということですので、非常に悪質だと私は思います。

県内の保育所においてそういうことがあったならば、県の所管であればしっかり県、県以外のところが所管するところであれば、すぐ県のほうに情報が入ればそちらの所管の役所のほうに連絡させていただいて、すぐに調査に入りたいと思っております。

名蓋川復旧対策検討会の取りまとめ結果について

Q

7月の大雨に関連して、先日最終回を迎えた名蓋川の復旧の対策の検討委員会についてお伺いする。まず、2日に対策の取りまとめが行われて、名蓋川については堤防のかさ上げというのが一定の方向性として出た。知事はこれについてどのように受け止められるか。

村井知事

輪中堤といったようなことも含めていろいろ検討させていただきましたけれども、費用対効果をまず一つ考えたということです。費用対効果を考えた中で、輪中堤でやるよりも、堤防のかさ上げのほうが効果があって経費も抑えられる。二つ目は、住民の皆さんが、輪中堤よりも堤防のかさ上げによって対策を取ってほしいという声が非常に強かったです。やはり、自分が守っている、作っている田んぼに水が来ることを前提に対策はできるだけ取ってほしくないという声が非常に強かったです。そういったような声を受けまして、費用対効果も考えまして、結果としては堤防のかさ上げのほうが理にかなっていると、そう判断したということであります。

Q

8月に国交大臣が大崎に来られて、その際に知事に輪中堤を選択肢の一つとして提案されて、その後の記者会見で検討するというお話があったと記憶しているが、輪中堤が実現しなかった、二線堤というのも実現しなかったが、そこへの知事ご自身の思いというのは何かあるか。

村井知事

今お話しになったように、あくまでも選択肢の一つとして、有力な選択肢の一つとして検討いたしました。ただ、住民の皆さんのご意向であったり、当然大変なお金をかけますので、費用対効果というのを考えた上で総合的に判断をするということでございますので、今回は結果としては堤防のかさ上げのほうを選択をしたということになります。

今後については、決して輪中堤をやらないというわけではなく、広域的な観点から治水をしていく。大臣もそのときお話しになりましたけれども、東北の、東北ってもともとそんなに大雨が降るところではありませんでしたので、まず川幅が狭いんですよね。名蓋川なんか見て分かると思いますが、普通なら小川と言われるような川ですよね。ですから、もう川幅がそもそも狭いです。ですから全て堤防でというのはやはり私は難しいと思いまして、そういった意味では、今後は、やはり広域的な治水対策ということで輪中堤というものも取り入れながら考えていくというのは必要なことだと思っていまして、決して輪中堤を否定するものではありません。ただ、今回は、いろいろ検討した結果、住民の皆さんのご意向と費用対効果を考えて別の選択をしたと捉えていただきたいと思います。

Q

住民の方にお話をお伺いしたりすると、7年で3回というところで、完成までにかさ上げも3年から5年というのをめどにしているということで、次の大雨なんていうのが起こった中で、完成までに近隣住民の方にどうしたことを呼びかけていきたいか、知事、あるか。

村井知事

できるだけ急ぎますけれども、どうしてもかなり大規模な工事になりますので、ある程度の期間はいただかなければなりません。何よりも重要なのは命を守るということでありますので、住民の皆さまには、災害の情報が入りまして警報等出ましたら、まずは身の安全を最優先にして逃げていただきたいと思います。

あわせて、災害の水害保険ですよね。これを、県も補助制度を設けておりますので、ぜひまず自分の財産は自分で守るんだという意識を持っていただいて、災害の水災保険ですよね、水災保険等の災害保険にもご自身で加入するようにお願いをしたいと思います。全て税金で賄うというのは私は難しいと思いますので、まずは自分の財産は自分で守る。それに、県も補助制度を設けていますから、そういうのを活用しながら次の災害に備えていただきたいと思います。なるべく急いで工事が終わるように努力したいと思います。

Q

検討会の委員の先生からは、こういった規模の中小河川というのは名蓋川だけではないというお話を聞いていた。今回のこの検討会をきっかけに、7月の大雨もだが、ほかの中小河川への対応というのは県は何か検討して、これを機にこうしていくとかということは何かあるか、何かあったら教えてほしい。

村井知事

当然、大変な距離の大中小河川を持っておりますので、当然いろいろ見直しをしながら検討してまいりたいと思います。どこで大雨が降るかというのはなかなか今予測しづらいので、次の災害を必ず防げるということを保証することはできませんけれども、先ほど言った、全般的に宮城県、東北の河川というのは川幅が狭い、浅いという問題がありますので、抜本的な改修というのを一気にやることはできませんけれども、優先順位をつけながらしっかりと検討してまいりたいと思います。

サッカーワールドカップ日本代表戦について

Q

日本中でもすごく盛り上がっているワールドカップについて、予選が終わって、決勝トーナメントが今日12時からある。この3戦、まず知事ご覧になっていたかどうか聞くところと、予選突破したときのお気持ちと、今日に向けて日本代表にどんな試合を期待したいかというところがあれば一言お願いする。

村井知事

決勝トーナメントに残る、今ベスト16ですよね。すごいことですね。特に今回はドイツであったりスペインといった本当に強豪国との対戦でしたので、本当にすごいなと思いました。

全部試合見たかということなんですけれども、全部は見ておりません。ダイジェスト版で見させていただきました。特にドイツ戦は前半だけ見て、1対0で負けていたので、次の日、朝早いので寝て、朝起きたら勝っていた。スペイン戦はそもそも夜中だったので寝ていて、朝起きたら女房に、「日本勝ったよ」というその第一声で、女房の声でびっくりして、「えっ」ということで取りあえずテレビをつけて見させていただきました。

すばらしいと思いますし、久々に何かこう日本全体が、地域がじゃなくてですね、日本全体がこう何か盛り上がって明るくなりましたよね。この効果が大きいですよね。スポーツというのは損得を超えてみんなで一つになってみんなで盛り上がれるものですから、あらためてスポーツの持つ魅力、大きさというものを感じました。ぜひ今日も勝っていただきたいなと思いますね。ベスト8まで行っていただきたいですよね。できれば日韓戦まで行けばいいですよね。盛り上がりますよね、日韓戦になるとね。

Q

ちなみに、今日12時からだが、キックオフが12時になるが、知事は……

村井知事

今日、夜の12時。

Q

12時です。

村井知事

多分、あした朝早いから寝ていると思います。

Q

監督の森保監督が2019年に知事を表敬訪問されたときというのはどのような思い出というか、そのときの監督の印象など覚えていれば教えてほしい。

村井知事

非常に落ち着いた方だなと。闘将というようなイメージではなかったですよね。ユニフォームを頂きまして、今でも知事室に張って飾ってあるんです。もしよかったら見に来ていただいていいですけれども。私もユニフォームを頂いたので、いつでもピッチに立てる準備はできています。残念ながらお声がけはいただけなかったんですが。すばらしいですよね。広島の監督時代、しっかりと結果を残されておりますし、一番いい指揮官を選んだなと思います。すばらしいと思いますね。きっと今日も結果を残してくださるんじゃないでしょうか。期待しております。

仙台-バンコク線チャーター便の運航について

Q

一部報道で、今月26日から仙台空港で、チャーター便だがバンコク便が、就航と書かれていたが、知事、把握されていることがあったら教えてほしい。

村井知事

把握しております。タイのスワンナプーム空港と仙台空港を結ぶチャーター便が、12月25日から合計3便チャーター便で出ます。チャーター便ではありますけれども、エバー航空に続いて仙台空港の国際線の再開が決定されたというのは望ましいと思います。タイ航空については非常に経営が厳しいということで、一旦定期便があったのが廃止になってしまったんですけれども、これを機に往来が盛んになればまた定期便の再開ということになるかもしれません。特にタイ航空、タイ便については、非常に仙台市さんが今まで熱心に誘致活動をされておられまして、タイ航空の定期便がスタートいたしましたのは実は仙台市さんが頑張った結果でして、県よりも仙台市さんが頑張った結果だと思っております。今後とも仙台市さんと協力をしながら、チャーターではなく定期便になるように頑張っていきたいなと思っております。

日程は聞いているでしょ、25日から3日までの。3日に仙台からバンコクに着いて終わりということですよね。担当のほうに行っていただくと分かると思います。

 

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広報課企画報道班

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