掲載日:2022年11月2日

ここから本文です。

宮城県知事記者会見(令和4年10月31日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】「宮城県不妊検査費助成事業」の開始について

村井知事

初めに、宮城県不妊検査費助成事業を明日11月1日から開始いたしますのでお知らせいたします。

近年の晩婚化、晩産化などを背景に、不妊の検査や治療を受けるご夫婦は増えております。妊娠、不妊は年齢の影響を受けるとされていることから、不妊を心配されているご夫婦が早めに病院を受診し、検査を受け、必要に応じて適切な治療に踏み出していただくことを後押しするため、不妊検査の助成を始めるものでございます。

対象となる方は、妻の年齢が43歳未満で、夫婦ともに検査を受けていることが条件となります。不妊の原因は、男性、女性それぞれにあることから、夫婦の両方に検査を受けていただくこととしております。

対象となる検査は、医師が必要と認めたものであれば検査項目の指定はございません。助成額は夫婦1組につき上限2万円としており、今年度は令和4年4月1日以降に受けた検査を対象としております。遡及いたします。

この事業を活用して不妊検査を受けることができる医療機関の情報は、県のホームページに掲載しており、お配りした資料のQRコードからご確認いただけます。なお、医療機関の情報は順次更新することとしております。ぜひ多くのご夫婦の目に止まるよう、情報発信にご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。

Q

まず、この事業にどれぐらいの需要を見込んでいるのかお聞きしたい。また、これは今年度の新規事業だが、開始が11月と遅れた理由が分かれば伺う。

村井知事

まず、事業費3,700万円で1,850組のご夫婦への助成を見込んでおります。例年これくらい検査を受けておられるということでございます。この時期になったというのは、いろいろ医療機関等と調整をさせていただいた結果、この時期になったということでございます。できるだけ早くという思いはありますけれども、調整の結果こうなったということでございます。ただ、来年度以降は4月からずっとスタートしていきますので、今回は11月ですが、来年度以降はスムーズにいくと思います。今回も4月1日から遡りますので、特に利用者の方についてはご不便をおかけすることはないと考えております。

Q

医療機関によって違うと思うが、不妊検査費そのものは大体どれくらいかかるのか。そのうち2万円というのはどのくらいの割合になるのか、教えてほしい。

村井知事

大体不妊検査費用が1回いくらぐらいで、何回くらい受けるものなのか。回数は分からないですか。

(担当課)

子ども・家庭支援課です。お話しあったように、その方によって様々なんですけれども、おおむね2万円を超えるケースが多いということで、まずは2万円ということにさせていただいております。他県の事例などでもおよそそのぐらいの額が多いということで参考にいたしました。かかる方については、検査項目によってはそれ以上にお金がかかるという話がありますし、それ未満で2万円以内で収まる方もいらっしゃるという状況になっております。

Q

確認も含めてお伺いするが、事業費の3,700万円というのは不妊検査を行うカップルが1,850組程度年間あるということから試算したのか。それから、おおむね2万円というのが、大体それで賄える額ということで、そこから算出した事業費と考えてよろしいか。

(担当課)

大体1,850組、3,700万円という数字につきましては、不妊検査を希望する方、不妊治療に進む前に不妊検査を希望する方の推定としてそのぐらいの数がいらっしゃるだろうと、子どもを望まれるご夫婦の数などから推計させていただきました。実際に検査を受けていただく人数ということではなく、推計で試算しております。

値段については、2万円で足りるだろうということではなくて、もっとかかっている方もいらっしゃるというのは把握はしておりますが、一定程度のまずは助成からということで、少しでも検査を受けるハードルを下げて早めに若いうちに検査を受けていただいて、本当に治療が必要な方については少しでも早く治療に結びつけていただきたいという趣旨で、この額を決定させていただいております。

村井知事

私の娘、しっかり産みましたけれども、上の娘は去年不妊検査を受けて、ちょっと治療したらそれで何かうまく妊娠したみたいなことを言っていまして、ですから、なるべく早めに希望される方はまず検査を受けたほうがいいのではないかなと思います。今回は男性も女性も両方受けた場合、ご夫婦で、あるいはカップルで受けた場合ということにさせていただきました。

Q

対象となる方の中で、検査開始日の妻の年齢が43歳未満ということだが、この年齢に設定した理由を教えてほしい。

村井知事

不妊治療を行った場合の効果は年齢の影響を受けると言われておりまして、不妊を心配されているご夫婦が早めに検査を受けていただけるよう、年齢の区切りを設けました。また、検査の結果、不妊治療に移行した場合にも、不妊治療の保険適用となる条件が治療開始時の妻の年齢が43歳未満となりますので、早期の検査を促すという意味で、43歳という年齢にしたということであります。不妊治療の保険適用となる条件が、治療開始時の年齢43歳未満となっているということで、43歳までですよということで余計に皆さんに促して早く検査をしていただきたいと考えたということであります。

Q

不妊症だけでなく最近不育症という、妊娠したけれども流産してしまったりという方も一定数いらっしゃるということだが、不育症の方への支援を検討するお考えはないか。

村井知事

今のところはまずは第1弾として、不妊治療の検査費用助成であります。不育症というのも今だんだん増えていると、晩産化の影響であると思いますけれども、増えております。こういったものは医学的な知見を持った方にアドバイスをいただきながら、どうすればいいのかということを考えて、次の施策として何か考えていきたいと思います。

記者発表資料(PDF:445KB)

ページの先頭へ戻る

【知事発表項目】「選ぶ!選ばれる!!みやぎ飲食店コロナ対策認証制度」における認証基準の改定について

村井知事

次に、みやぎ飲食店コロナ対策認証制度の認証基準の改定についてお知らせいたします。

国が示す認証制度の標準的な基準例の一部が見直しされたことや、新型コロナウイルス感染症に関する科学的知見が蓄積されてきたことなどを踏まえ、感染対策と社会経済活動の両立を図る観点から、本県の認証制度の基準を改定することにいたしました。今回の改定は、現行の認証基準37項目から15項目を削除した22項目とし、そのうち6項目を緩和するものであり、削除及び緩和する項目は国の標準的な基準例の改正内容や接触感染に係るものとなります。

主な削減項目は、テーブル等共有物及び各所の消毒に関する取扱いや利用者の連絡先の把握及び従業員等の感染時の対応などであり、緩和項目の主なものは、テーブル、カウンター間の配置で、これは異なるグループのテーブルとテーブルの間隔を1メートル以上としていたものを、対人距離の間隔を1メートル以上とするものであります。今回の改定の内容は、いずれも緩和に向けたものであり、認証店にさらなる取組を求めるものではございません。改定後の認証基準は、明日11月1日より施行いたします。

認証店の皆さまにおかれましては、改定後の認証基準をご確認の上、引き続き感染防止策の徹底をお願いいたします。また、県民の皆さまにおかれましても、引き続き会食、食事の際の基本的な感染対策マナーをお守りいただくとともに、ぜひ認証店を積極的にご利用いただきますようお願い申し上げます。

Q

先ほどご説明の中で、新たに認証を受ける方の要件ということか。実際にもう受けている、ステッカーを貼っているお店にも、これはもうやらなくて緩めて大丈夫だということでよろしいか。

村井知事

はい、そういうことです。既に認証を受けている方は緩めるということです。新たに申し込む方は、この基準を適用してくださいということです。

Q

今、街中の飲食店はどこもパーティションがあったり、レジの間にのれんみたいなものがあったり、結構飲食店の方々はいろいろ気を遣っているのがこの2年半かと思う。これが緩和されることによって、飲食店の方々にとってはどんなメリットがあるとお考えか。

村井知事

例えばレジのパーティション一つ取ってみても、年を取った方は声が聞き取りづらいということでパーティションを開けて話をされる。お金もらうときもこうやってお金を払ったりすることもあったらしいですが、そういった煩わしさがお客様にもありませんし、お店の方もかえって大きな声を出さなきゃいけないという問題もあったようですので、そういったことが改善されると思います。レジのパーティション、あるいは会計処理の場合の接触感染による感染リスク、こういったようなものは削除させていただきました。また、テーブルの消毒、毎回テーブルを消毒していただいたんですけれども、それも削除するようにいたしましたので、お店の負担は相当軽くなるんじゃないかなと思いますね。

ぜひ、われわれちゃんとお店には伝えますけれども、分からない場合もあるので、メディアの皆さんからも周知を(お願いします)。県民の方がやってないんじゃないかなんて、勘違いされてお店にクレームを言っても困りますので、緩和したということをぜひ県民にお知らせしたいと思い、今日の記者会見でお話ししました。

記者発表資料(PDF:1,057KB)

ページの先頭へ戻る

【知事発表項目】オミクロン株対応ワクチン等の早期接種のお願い

村井知事

次に、オミクロン株対応ワクチン等の早期接種のお願いについてご説明いたします。

こちらのスライドをご覧ください。先月末から接種が開始されておりますオミクロン株対応ワクチンでありますが、1回目、2回目の接種が完了した方、満12歳以上の方、前回接種から3か月以上経過した方、こういった方が対象ということになります。こういった方たちはオミクロン株対応ワクチンを1回接種することができるということになります。

接種を受けるためには、接種回数に対応した接種券が必要となります。今までに配付された接種券がお手元にある場合は、その接種券を使用することができますが、従来型ワクチンで3回目接種を受けたが4回目接種の対象でなかった方、従来型ワクチンで4回目接種を受けた方については、4回目、5回目の接種券が市町村から順次発送されているところであります。接種券を紛失された場合は、お住まいの市町村にお問合せください。

なお、仙台市におきましては、8月15日までに4回目接種を終えた方の接種券を本日発送する予定と伺っております。

次に、接種の状況についてでありますが、3回目までの接種率は、特に若年層の割合が低調となっております。現在、接種が進められておりますオミクロン株対応ワクチンにつきましては、高齢者など5回目の接種券が未着の方が多いこともありますが、10月27日時点で4.7%と全体的に低い状況となっております。現在使用しているオミクロン株対応ワクチンは、オミクロン株と従来株それぞれに対応した2種類の成分を含んでいるため、従来型ワクチンと比較して現在流行しておりますオミクロン株に対してより高い効果が期待できることに加え、今後現れる可能性のある変異株にも有効である可能性が高いとされております。

最後に、県民の皆さまへのお願いでございますが、例年、年末年始に新型コロナウイルスの感染が拡大しています。帰省や受験の準備等に支障を来すことのないよう、早めのワクチン接種をお願いいたします。また、この冬は、季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されています。定期接種の対象である65歳以上の方など、インフルエンザワクチンの早期接種もご検討願いたいと思います。

私からは以上でございます。私も接種券が届いたら接種いたします。

これから接種券がだんだん届きますので、増えてくるとは思います。

記者発表資料(PDF:944KB)

ページの先頭へ戻る

令和4年度原子力防災訓練について

Q

先日、女川原発の避難訓練があったが、それを終えての知事の所感と、今回の訓練から見えた課題について伺う。

村井知事

まず所感ですけれども、皆さんも視察されたように、やはりアプリを使った方は非常にスムーズにチェックインができたと思っております。

あと今回改善したものの一つに、説明しなかったんですけれども、バスはすぐに駐車場に入ってもらうようにいたしました。前はバスを止めて玄関に降りてきてもらって、バスが駐車場にということだったんですけれども、まずはバスは駐車場に入っていただいて、バスとか乗用車で入り口で渋滞が出ないように、まずは駐車場に誘導する。そして、歩いて来ていただいて、チェックインをする。アプリを使う人はスムーズに入っていただけると。その部分、名前を書く人は負担が軽くなって人数が減ってくるという、いろいろな相乗効果があったと思っております。今後普及していこうと思います。

課題ですけれども、何といいましてもやはりアプリを使い慣れていない方、携帯をお持ちでない方もかなりおられる。特に沿岸部は高齢者の方が多いものですから、非常に戸惑いながらされている方も中にはおられましたので、こういった方たちになるべく慣れ親しんでもらえるように、またスマートフォンを持っている方には慣れ親しんでもらえるようにしていくことが重要だろうと思っています。毎回毎回訓練のときしか使わないではなくて、このポケットサインをいろいろな場で使ってもらえるように工夫をしたいと思っております。

Q

今のお話の中で慣れ親しんでもらえるようにすることが重要だということだが、土曜日の終わった後のぶら下がりの中でも、石巻の斎藤市長が大崎の伊藤市長とともに、自治体のほうでもしっかり責任を持って率先して講習会とかを開きたいという言葉があった。市でやりたいという言葉もあったが、県としてどういうことが効果的になって、慣れ親しんでいくことにつながっていくか、現段階での知事のお考えを伺う。また、今後何か決まっているものがあれば伺う。

村井知事

これからいろいろ調整をしていこうと思います。まず、効果があるということを検証しまして、やはりあるだろうということを皆さんご理解いただきましたので、これから普及していこうと思っています。まず、このアプリを入れることによって、どういうメリットがあるんだろうと。宮城県のDX施策がどういうものだろうかということを多くの市民、町民、村民の方にお知らせをしたいと思っています。わざわざそのために集まってくれというのは難しいと思うんですね。あと紙で配ったりしても、なかなか皆さん読んでくださいませんので、皆さんが集まるような場、しかも座ってやる講演会だとか成人式だとか、自治体の市町村のそういったときに、県の職員が行って説明をしていく。そのときにマイナンバーカードの登録もできるように、市町村のほうでブースを設けていただいて、こういうメリットがありますからマイナンバーカードをまず取得してください。そして、このアプリを入れてください。そうすると、こういうメリットがありますよということをお知らせするというようなことを、市町村と一緒になってやっていって、マイナンバーの普及とそしてこのアプリの普及を目指していく。

同時に、こういうイベントをやりますから、こういうイベントに参画してくださいねということを言って、市町村の皆さんに一緒に入っていただいて協力していただいて、ああ、なるほど、面白いな、便利だなと感じていただけるようにしていきたいと思っております。また同時に、県職員もこのアプリを、マイナンバーをまず今どんどん取得してもらうように声かけしているんですけれども、隗より始めよで県職員にマイナンバーカードを取得してもらって、そしてこのアプリを使って入れてもらえるように、職員がまずみんな入っているんだという状況にするように、そこからスタートしたいなと思っています。

Q

今のお話だと、なかなかそのアプリ単独でも人を集めて講習会みたいな形というのはちょっと難しいと……。

村井知事

難しいでしょうね、来てくれないでしょう、それで。何のメリットもないですもの。すぐ感じないですもの。何のために行かなきゃいけないの、そこから説明しなきゃいけないから。ですから、あまり長い1時間、2時間じゃなくて、15分ぐらいで始まる前とか、休憩のちょっと前とかのときにちょっと時間をもらって説明をしていくというような感じでやったらどうかなと思っているんですけれどもね。

Q

そういったところで市町村との連携を図って……。

村井知事

そうですね、はい。まず、これ原子力の訓練からやってますので、石巻とか女川とかUPZの自治体とか、こういったところをなるべく。まずは小さい単位でやっていって、こうやったらうまくいくというのが分かったら、全県に広げていくということをやってもいいかもしれません。その辺はこれからいろいろ検討してみて、工夫してみたいなと思います。

これは宮城県の原子力訓練だけじゃなくて、防災だけじゃなくて、いろいろなものにミニアプリ入れますので、やって、宮城県のDX施策をこのポケットサインを使って県民と直接つながるようにしていこうと思っていますので、あれもこれもではなくて、まずマイナンバーを使ってポケットサインを使って、いろいろなミニアプリを入れながら県民とつながっていけるように、県民もそれによってメリットがある、宮城県全体としてもメリットがあるといったような形を目指していきたいなと思っています。

Q

今回のポケットサインのアプリは、オフラインのときに行政側のシステムとしてはバックアップが取れるとか、QRコードを使って認識できるという利点もあるので大丈夫とおっしゃっていたが、実際に通知自体がオフラインで届かないという危険性はあると思う。今回の想定は、使えなくて別の避難所に行くという想定だと思うんですけどそれが届かなくなった場合の対策とか、知事のお考えが今の時点であればお願いする。

村井知事

基本的に今までの従来のアナログ方式ですよね、皆さんの各家庭にあなたの避難所はどこですと。こういう形で行ってくださいということは全部紙で配ります。今までと同じように配ります。その紙をなくしてしまった、あるいは家にいないときに、置いてある場所でないときに原発事故が起こって、あるいはどこかへ行ったときに避難が始まったという場合がありますので、その場合は一次集合場所、家の近くの学校だとか集会所とか、そういったバスが来る一次集合場所に来ていただいて、そこで同じペーパーを配って、避難所を全て書いたペーパーを渡そうと思っています。それをもらって、どこでもいいからまず逃げてくれということを言って、近い場所に逃げる、あるいはバスに乗って逃げていただいて、そしてまずは安全な場所に先に早く行っていただくということを考えようと思っています。

その上で、避難所に行ってから通信が回復するか、電気が回復するかというのを見ながらやっていくということです。何よりも優先順位が高いのは、安全に早く逃げるということだと思いますので、そこで戸惑うことのないように。あと連絡が来なければまずは逃げる。いずれ今後訓練していく中で、通信が通じない、最初は紙で全員が逃げるといったようなことも今後は考えていきたいと思いますが、まずは順を追ってやっていかなければいけませんので、今やっている考えている理想的なやり方がうまく機能するようにしていって、来年再来年もやっていきながら、そのうちだんだん落ち着いてきたらスムーズにいくと分かれば、負荷をどんどんかけていくといったようなことをやっていきたいなと思います。

また、アプリのポケットサインの、今アプリを見ていただいたら、自分のQRコードが表示されるようになっているんですが、あれを削除しようと思っています。あちらの壁に書いてあるQRコードを読み取るというのと、あと自分のQRコードが出せるようになってるんですけれども、自分のQRコードが表示されるところは次はなくそうと思っています。あれ必要ないので。自分のQRコードを示す必要はないと思いますので、あれは削除しようかなと今のところは思っています。今回はそれをしてしまうと、またバグが発生したらまずいなと思ったので、今回は取りあえず残していますけれども、その辺はまた改善していきたいなと思っています。

Q

震災のときは停電があって携帯電話の充電が切れるという問題があって、アプリを入れていてせっかく通知が来ても受信できない人もいるかもしれないというところで、今のお話を聞くと、いろいろなアナログ方式も一緒に組み合わせて情報通知手段の複数化を進めるということでよろしいか。

村井知事

そういうことです。災害時、大きな災害になればなるほど、何が起こるか分かりませんので、常に最悪を考えていく。通信も途絶、電気が途絶して、携帯のバッテリーも切れてしまっているといったようなことも考えられると思いますので、そこまで考えながら対応をやっていきます。

ただ、最初からそこまで負荷をかけるわけにはいきませんので、最初は全て機能が稼働しているということを前提にやっていくということです。そのうちある地区は完全に途絶、全部駄目になっているというような人も入れながら、訓練をやっていきたいなと思います。

Q

これから訓練を少しずつ複雑なものにしていって、いろいろな事態に対応できるようにしていくと。

村井知事

そういうことです。

もう1点、少なくとも携帯の電池が残っていて、避難所のコンピューターの電源が生きていれば、最低限チェックインはできます。ただ、通知は通信が途絶したら届かないかもしれない。チェックインはいいということになります。それで通信がつながったら、そのデータが県のホストコンピューターのほうに全部一瞬で流れて、避難所にあるコンピューターに残っているデータは消えるようになっている、個人情報の固まりですので、それは削除されるようになっているということです。

Q

これまでの会見でもあったかもしれないが、避難のアプリをほかの災害、津波とかの避難についてもスピードが求められて、たぶん効果があると思うが、別な災害に展開していく予定はあるのか。

村井知事

あります。これは全ての災害に適用できるように、全市町村とこれも宮城県の一つの大きなフォーマットとして、全市町村に提供していきたいと思っていますし、今回河野大臣からDX施策として防災ということで事業者を募るということでありますので、ポケットサイン社も恐らく手を挙げて、うまくいけば国全体でこのシステムが使えるようにすればいいのではないかと私は思っております。

ページの先頭へ戻る

「(仮称)六角牧場風力発電事業」「鳴子温泉郷周辺の6つの風力発電事業計画」に係る要望書・反対署名について

Q

先週、鳴子温泉周辺の市民団体の人たちが知事を訪問されて、あの地域で計画されている風力発電の建設に反対する要望書と署名を知事に提出された。それについて知事の受け止めと、知事の風力発電に対する立場、署名などについての今後の対応について教えてほしい。

村井知事

10月17日に、鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会を含む10団体の連名で、六角牧場風力発電事業及び鳴子温泉郷周辺の6つの風力発電事業計画に係る要望書と1,588人分の反対署名を受け取りました。着工中の1事業及び事業中断中の1事業を除きました5事業、この5事業が環境影響評価の対象になりますけれども、この5事業は環境影響評価法の方法書の手続を終えておりまして、現在事業者による環境調査及び評価・予測の検討が行われております。

県では、これまでの手続の中では、事業者や発電所の許認可を所管する経済産業大臣に対しまして、鳴子温泉郷などの景観資源への影響の十分な低減及び回避に向けて、適切な調査・予測・評価を行うことや、渡り鳥の渡りルートが存在することから、調査時期や回数等を適切に検討した上で、調査・予測・評価を行うことなどについて意見を述べてまいりました。

次の準備書の手続においても、経済産業大臣に対しまして知事としての意見を出す機会がございますので、準備書の内容をしっかり精査するとともに、技術審査会、大崎市長や加美町長など関係自治体及び地域住民の意見を勘案いたしまして、経済産業大臣等に対してしっかりと環境保全の見地から意見を述べていきたいと考えております。あくまでも環境保全の見地から意見を述べるということになります。

Q

この市民団体の方たちが、蔵王の関西電力(の風力発電)の建設に知事が反対されていたのは大変心強く思われたという趣旨の発言をされていた。こういう反対の立場の人たちにとって、風力発電施設に反対してくれる知事がいるということだが、この点について反対の方たちがよりムードが高まるようなこともなきにしもあらずだと思うが、この点について知事はどのようにお考えになるか。

村井知事

私は、あくまで住民のサイドに立って判断をしなければいけないと思っております。再生可能エネルギーを普及するというのは非常に重要なことです。ただ、何が何でも、どこでもいいというものでは決してなくて、やはり全体の環境に配慮して、そして数十年後、つまり再生可能エネルギーの施設が無事に撤去されるかどうかは分からないわけですから、そういった将来のことまで考えながら環境問題、そして住民の意思というものを尊重しながら考えていくべきものだろうと思っております。

すごく心配なのは、山の中に造るのはいいんですけれども、平野部だと撤去するというのはそれほど労力はかかりませんけれども、山の中で事業者がいなくなってしまった、そして撤去する人がいない。民間施設ですから、簡単に行政も手を出せない。ということになってしまったりすると、大変な環境破壊になってしまう。しかも仮にそれを撤去したとしても、またそれを植林をすると、木が育つまでに数十年はかかってしまうわけですね。ですから、そういったようなことをよく考えながら、どこでもいいということでは決してないだろうと私は思っていますけれども。

住民の皆さんの意見などをよく聞きながら、厳しい意見を述べることも十分あるだろうと思います。

ページの先頭へ戻る

東北電力の電気料金値上げと経済対策について

Q

東北電力が来年度にも値上げをする見通しとなったが、政府が総合経済対策をしたように、一時的には一般家庭への支援というか、政府の仕事だと思うが、一般家庭の負担が増えることについて、県民の負担が増えることについての知事の所感と、県としてできることが何かあれば、お考えがあれば伺う。

村井知事

大変輸入燃料が上がっています。天然ガスが大変な値上がりになっている。原油も値上がりしているということでありますので、これは民間事業者として私はやむを得ないことだと思っております。ただ、いろいろな方とお話しすると、ご家庭もそうですけれども、企業経営者の皆さんは非常に今苦しんでおられます。やっと景気が回復基調に向かっているときに、このような状況になりますと利益が全部吹っ飛んでしまうという状況にまで追い込まれておりますので、これは事業者に全部責任を押しつけるのは難しいと思います。政府が責任を持った対応が必要だろうと私は思っております。

Q

関連して、一般家庭とはずれるかもしれないが、経済界の方々と意見交換があったと思うが、その中ではどういった意見交換をされたのか。

村井知事

私はそこには出席してないんですけれども、その後、西村経済産業大臣と10分間だけ個人的にお話をさせていただきました。その際、西村大臣からこの問題が経済界から非常に強く要望を出されたので、政府としてはよく考えていきたいというお話がございました。

ページの先頭へ戻る

松島町交通社会実験について

Q

昨日までの3日間行われた松島町の交通社会実験について、効果と課題についていろいろ見えてきたと思うが、細かい検証はこれからだと思うが、現時点でお考えになっている効果と課題について伺う。

村井知事

効果としては、実際私自身行ってみまして、非常に静かでした。日本三景にふさわしい静けさでしたね。しかも歩いている方も全く交通事故を考える必要がないということで、安心してゆっくりと進むことができました。歩いている方といろいろお話しさせていただきましたけれども、みんないい取組ですねと、非常に高い評価をしてくれたと思っております。

課題としては、これから詳細を詰めますけれども、やはり交通、車を運転している方、松島に観光に来られる以外の方にとっては迷惑な話で、迂回をしていただかなければいけない。その分時間もかかりますので、大変ご不便をおかけしておりますが、そういった影響がどう出ているのか。また、私は全部聞いたわけではないですけれども、お店によっては売上げが下がったというところもあったという報道がありました。どういう形で下がったのか、いろいろなお店にアンケートを出しまして、どういう影響が出たのか、お客さんにとってどうだったのかということを、しっかり聞き取っていきたいと思っております。

事業者の皆さまにとってマイナスのほうが大きいということであれば、これまた新たな見直しをしていかなければならないかもしれませんので、皆さんが喜んでいただけるようにするにはどうすればいいのかということを、来年度に向けて考えていきたいと思っています。

Q

少し詳しく伺う。車については私が取材した限りでは、大きな渋滞までは至っていないように思ったが、それなりの台数が迂回路に流れていくと。45号線よりは県道のいわゆる迂回路については広くないケース等もあって、特に入り口の辺りに多少の支障が出ていたのではないかと思った。県としては来年度以降も社会実験をして、知事のお考えでは付け替えすることも考えているということだが、その辺についてどのようにお考えになっているか。

それから、いらしていた観光客の方のご指摘では、やはりもっと松島らしいにぎわいというものが、事業者さんも含め道のほうにあってもいいのではないかと。具体的に言うと、松島ならではの雰囲気を感じさせるような出店とかがもう少しあればいいという意見もあって、実際に設けられているテーブルと椅子が空いているケースも割とあって、お昼どきなのに、買って食べたいものがないとおっしゃる方もいた。そのような点、道路などハードをやるだけでなく、ソフトの部分でどういうにぎわいを創出すべきとお考えなのか、伺う。

村井知事

確かに少し狭いところがあるんです。分かってたんですけれども、まず今回はやってみようということです。この社会実験をやるということをPRしておりましたので、意図的に混むのではないかという思いであえて下げてくださった部分もあると思います。何年かやっていくとだんだん慣れてくるので、交通量も増えてくると思いますので、まず今回詰まった部分がどうなるか。そこは県道であれば、道路改修をどうすればいいのかというようなことをよく考えていきたいと思います。国道を付け替えるというのは非常に難しいんです。あまり例がなくて非常に難しいことですので、簡単にはできないと思いますが、それぐらいの夢を持って、毎週でなくても少なくとも月に何回かはああいったことをやって、盛り上がっていけるようにしていければいいかなと思っております。

それから、松島らしい雰囲気をなかなか出せない、それは非常に感じました。とにかく何でも皆さん協力してくださいということで、ちょっとしたフェスティバルがあったり、ミュージカルみたいなのがあったり、あるいは車が展示してあったりとか、とにかくいろいろな知恵を出し合ってまずやってみようということでやりましたので、それについてもこういったものより出店のようななものがいいんじゃないかということであれば、松島の皆さんに出店をやらせていただけるようなお願いをしたいです。これからよく考えていきたいなと思います。ソフト面の充実も含めてよく考えていきたいなと思います。

県の土木部の道路課が所管でやったんですけれども、道路課に全てやらせるのは難しいと思いますので、全庁的にこういったものを考えてみんなで盛り上げていくことを考えて、松島がよくなれば日本三景の一つで、やはり何といっても宮城県で一番有名な観光地ですので、そこに海外からのお客様に来ていただけるようにしていきたいなと思いますね。今回、海外のお客様もお越しになって、少し写真、松尾芭蕉撮ったんですけれども、非常に雰囲気いいですねという感じで喜んでおられましたですね。土木部の道路課だけでは、なかなか、慣れてないので難しいと思うので、全庁的にみんなで考えていきたいなと思います。

Q

私も土日、松島を取材したが、歩行者天国になっている区間とちょっと外れたところが特に売上げが落ちているという声もあって、人によってはアナウンスとかしていたと思うが、もう少し周辺の住民とかにも言ってくれたらよかったという声もあった。今後、地元とのすり合わせとか、もう少し広げてやっていくようなお考えは、来年度もやっていくと明言されていたが、何かその考えはあるか。

村井知事

かなりすり合わせしたんですけれども、当然当たり前ですけれども、それぞれの団体の代表の方たちとのすり合わせになりまして、ちょっと離れたところのお店のご意見まではしっかりと酌み取れてなかったかもしれません。それも含めてアンケートをしっかり取って、いろいろなお店にアンケートをして、中心部のあそこのベンチのところだけでなくて、ちょっと離れたお店なんかにもアンケートを取って、ご意見を伺いながら検討していきたいなと思います。

Q

3日間だったが、どこが一番観光客が多かったのか。1日当たり、土日だけで平均してもいいが、コロナ禍前とか先月、先々月でもいいが、どれだけにぎわいがあったのか、比較した数字は伺えるか。

村井知事

多分まだ集計できてないと思いますね。これから集計だと思います。

Q

今後、課題とか改善点を検証していくということだが、今後の日程としてどんな人を、学識経験者等を巻き込んだ上で検討会をするのか、その辺の今後の日程を教えてほしい。

村井知事

こういうのは地元の声を吸い上げるのが何より重要なので、地元の皆さんとアンケートを取りながらご意見を聞いていくということを目指していきたいと思います。あとほかの自治体の成功例なども職員に視察をさせたりして勉強させるということも重要かもしれないですね。今回はどちらかというと県主導だったんですけれども、よく町の皆さんにとっては、あるいは町で活動している団体の皆さんですね、こういう人の意見をしっかり酌み取れるように。次第にそういった人たちに主導権を持っていただけるように、もっていくということが重要だと思います。毎回すぐに県が何もかもというのではなく、われわれは道路のほうだけに専念できるように、そういう環境をつくっていきたいなと思いますね。

ページの先頭へ戻る

韓国の転倒事故について

Q

韓国で150人以上が亡くなる雑踏事故があり、大変衝撃的な事故だったと思うが、知事の受け止めを伺う。日本人も2人犠牲になられたという報道もあったが、県内関係者が巻き込まれているという情報が現段階であるかどうか、伺う。

村井知事

今のところ県関係者が事件に巻き込まれた、関与したという情報は入っておりません。日本人の方、留学生の方も入って、本当に痛ましい事故だったと思います。後で、事故が起こってから考えれば、もう少しちゃんと統制を規制をしっかりしていればよかったのかなという気はいたしますが、若者が中心ですので、あのような形になってしまったんでしょうね。

日本でも明石だったでしょうか、花火大会で同じような事故があって、それからは非常に警察が規制を厳しくして、人の流れをよくするようにしております。同じような事故が宮城でも起こらないようにしていかなければならないと思いますね。

Q

今日はそのハロウィーンということで、事故があったのもそうだが、新型コロナウイルスも県内では増加傾向にあると思う。それも踏まえて、今回県民に呼びかけたいことなどはあるか。

村井知事

あくまでも自分の体は自分で守ることがまず大前提ですから、コロナにかからないように、また人があまりにも密集するようなところはある程度避けていくといったような自己判断、これはやはりしっかりしていただきたいなと思います。その上でわれわれは、しっかり統制が取れるように警察やあるいは警備員等を配置して、コントロールをさせていただきたいと思っています。まず自分の命は自分で守るんだと、ここはやはり大前提でありますので、そこは忘れないようにしていただきたいなと思います。

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

重要なお知らせ

こちらのページも読まれています

 

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は