掲載日:2022年7月13日

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宮城県知事記者会見(令和4年7月11日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】新型コロナウイルス感染症への対応について

村井知事

それでは、スライドをご覧ください。県内の新規感染者数はしばらく小康状態が続いておりましたが、7月1日以降は前の週の同じ曜日を上回る状況が続いており、明らかな増加傾向が見られます。

全国の状況を見ますと、多くの都道府県において感染拡大の傾向が見られ、島根県や熊本県など複数の県においては、第6波を超える過去最多の感染者数となるなど、第7波の到来が予想されております。

県内でも確認されておりますオミクロン株の「BA.4」系統、「BA.5」系統は従来の系統よりも感染力が高い可能性があり、今後、県内において感染が急激に広がった場合には、医療機関の負荷が増加し、医療提供体制に影響を及ぼすことが想定されます。

県内での感染症被害を抑えるため、ここでぜひとも県民の皆さまには、ワクチンの接種、換気、不織布マスクの着用、手洗いなど、基本的な感染対策をより一層徹底していただきますようお願い申し上げます。

なお、夏場は、熱中症防止の観点から、屋外において人との距離が確保できる場合や会話をほとんど行わない場合など、マスクの必要のない場面ではマスクを外すことを推奨いたします。

基本的な感染対策をどうかよろしくお願い申し上げます。

続きまして、新型コロナワクチンの早期接種のお願いでございます。

お手元の資料をご覧ください。

まず、7月7日時点における本県のワクチン接種率でありますが、3回目接種については若年層の接種率が非常に低い状況となっております。新規感染者は依然としてこうした若年層に多い傾向にありますことから、今後の感染拡大を食い止めるためにも、3回目接種を終えていない方々には、できるだけ早く3回目接種を受けていただきますようお願い申し上げます。

次に、4回目接種の接種率ですが、7月7日現在では本県は4.5%となり、全国平均を上回っているものの、進捗としてはまだまだこれからといったような状況でございます。

4回目接種は60歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方など重症化リスクの高い方に効果が認められており、こうした方々が接種の対象となっておりますので、3回目接種から5か月を経過した方はできるだけ早めに接種をお願いしたいと思います。

こうした中、先月投げ込みをいたしました、黒羽麻璃央さん、森公美子さんに続き、AKB48の元メンバーで女優の岩田華怜さんからもメッセージをいただきました。ご自身の経験を踏まえた、率直な思いが伝わってくるメッセージとなっております。いただいたメッセージは、黒羽さん、森さん同様、ホームページやSNSで紹介するほか、別添のリーフレットを用いて県内の学生・生徒向けの広報にも活用させていただきます。

次に、私の4回目のワクチン接種についてお知らせをいたします。

先日、仙台市から私の手元に接種券が届きましたので、7月17日日曜日、東北大学ワクチン接種センターで4回目のワクチン接種を受けたいと考えております。報道機関の皆さまにおかれましては、もしご都合がつくようでありましたならば、ぜひ取材に来ていただければと思います。

次に、大規模接種会場「東北大学ワクチン接種センター」の開設期間についてお知らせをいたします。

当センターは、市町村のワクチン接種を補完・加速化する目的で、県が設置主体となり、東北大学病院などのご協力をいただきながら、これまで多くの方々に接種を行ってまいりましたが、7月31日、今月末で終了となります。運営に当たり、これまでご協力をいただいた関係者の皆さまには心より感謝申し上げますと共に、7月末までの予約枠にはまだ空きもございますので、ワクチン接種がお済みでない方は、ぜひとも早めにご予約の上、ご利用いただければと思います。

なお、4回目接種については、今月中に県内全市町村で接種が可能になる見込みとなっておりますので、8月以降はお住まいの市町村やお近くの医療機関で接種を受けていただきますようお願い申し上げます。

私からは以上でございます。ちょっと出張のホテルで暑かったのでエアコンをつけっ放しで寝たら、ちょっとのど風邪引いてしまいまして、抗原検査して、毎日やっていますけれども、陰性ですのでコロナではないんですけれども、ちょっと声がかすれてしまって申し訳ないです。二、三日前は全く声が出なかったんです。やっとここまで出るようになりました。お許しをいただきたいと思います。

Q

だんだん感染者が増えてきている状況だと思うが、今、宮城県としては特に県境をまたぐ移動であるとか会食に対する制限は今何もない状態だと思うが、今後、感染状況、どのような状況になればまた対策などを検討する段階になるのか、県としての考えを伺う。

村井知事

今までと考え方は変わっておりませんで、病床稼働率、重症者の数、亡くなる方の人数、そういったようなことを見ながら、総合的に専門家の意見を聞きながら判断してまいります。現在のところ、病床稼働率が非常に低い状況、また重症者も1日1人いるかいないかといったような状況ですので、今慌てて何か対策を講じるということは考えておりません。

Q

頂いた資料に「第7波の到来が予想されます」という記載があるが、現状まだ第7波だという状況には宮城県においては至っていないというふうに、そういった状況ということか。

村井知事

はい、そうです。まだ至っていないと考えております。

Q

今、全国的に感染者が増えている中で、今月14日まで県民割ということになっていて、そこからは今月前半からという形で全国旅行支援というのが始まるのではないかと言われているが、知事としてのお考えとして、この全国旅行支援に踏み切ったほうがいいかどうか、どのように思われているか。

村井知事

明日、あさってあたりに観光庁のほうで新しい方針が示されるということになっております。その判断を待つということであります。

Q

以前の会見で、ご自身のご見解として、今後ワクチンの感染症法上の扱いを2類から5類にするということを議論することも政府として検討していいのではないかという発言があったかと思うが、現時点でコロナの感染症法上の分類についてどのようにお考えか。

村井知事

先ほどから申し上げているように、重症者が非常に少ない、亡くなる方もほとんどいないということでありますので、通常のインフルエンザと大きな差異はないのではないかとは思っております。ただ、当然ウイルスというのは変異していきますので、今後の状況については専門家のご意見を聞きながらしっかり判断をしていかなければならないと思います。私は、2類から5類にしても大きな社会の混乱というものはないのではないかなと思っておりますが、今は増加傾向にあるということもこれは非常に重要なポイントでありますので、専門家の意見を聞きながら国として慎重に判断をしていただきたいと思います。

Q

東北大学ワクチン接種センターが今月末で閉じるということで、感染者数は上昇局面にたまたま当たったかと思うが、今回閉じるということについては、どのような意味合いから決断されたということになるのか。

村井知事

ヨドバシカメラで接種をされている方がだいぶ人数が落ち着いてまいりました。そして、市町村のほうの準備がしっかり整っているということでございます。今までは、市町村で全部接種はし切れないだろうということで、特に仙台市の市民の方がなかなか予約も取りづらいというようなことでありましたので、それをお手伝いする意味で全県的な拠点として設けたんですけれども、今、市町村のほうでしっかりと接種ができる環境がもう整っております。それほど混乱することなく、希望する方はいつでも接種できるだろうと判断したということであります。決してこれから患者の発生が抑えられるというようなことではないことであります。

Q

加えてお伺いする。ワクチン接種が今後どのような形で進んでいくかというのは、まだまだ政府の方針も決まっていない中ではあるが、今後また再開する可能性とか、そのようなことも含めた上での今回の閉鎖ということになるのか。

村井知事

もちろん、また今後予想だにしないような事態になったということになれば、早めに対処することは十分考えられると思います。

記者発表資料(PDF:2,193KB)

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参院選の結果を受けて

Q

昨日、投開票が行われた参議院選について伺う。まず、改選定数1の宮城選挙区だが、与党で現職で桜井充さんが当選を果たされた。そのことについての受け止めと、あと今後の期待についてお伺いする。加えて、全国では与党が大勝して、改憲勢力3分の2を確保する形になった。このことに対する受け止めについても併せてお願いする。

村井知事

まず、受け止めでありますが、桜井さんの今までの実績というものが高く評価をされて、そして、自民党が公認をし、公明党が推薦をしたといったようなことも評価されたのではないかと思っております。何といいましても桜井さんは非常に知名度がありましたし、24年間、小まめに宮城県内を回っておられた。そして、そういったことが評価をされて、県内の市町村長さん方の大部分が応援に回ったというようなことが勝因につながったのではないかなと思います。

当選して次の日は非常に疲れているんですけれども、先ほど、私のところにいの一番に挨拶に来ましたということで来られました。私のほうが声がかすれていて、どっちが選挙やったのか分からないような状況だったんですけれども、非常に疲れているだろうなと、顔には疲れが出ていましたけれども、これからしっかり宮城のために頑張りますという言葉をいただきました。非常に能力のある方でありますので、期待をしているところであります。

それから、3分の2を超えて改憲勢力にということでありますが、憲法の改正だけが争点であったわけではなくて、今回はやはり物価高であったり、インフレであったり、燃料不足であったり、こういったようなことが非常に大きな争点になりましたので、全ての投票した方が改憲に賛成をしたということではないだろうと思いますので、憲法改正というのは、しっかりと国会の中で議論をしていただいて、そして国民の考え方というものを聞いた上で前に進んでいただきたいなと思っております。私は憲法というのは不磨の大典ではないと思っておりまして、改憲をするということも当然あっていいことだと思っておりますので、その憲法改正に向けて議論はぜひ大いにしていただきたいなと思います。

Q

投票率が48%ということで非常に低い状況だった。このことについてはどのように受け止めているか。

村井知事

政権選択選挙ではないというようなこともありまして、幾分県民の皆さんの関心が低かったのかもしれません。また、報道によると桜井さんがかなり優勢だというのも伝わっておりましたので、皆さん投票に行かなくてもと思った方がいたのかもしれません。しかし、選挙というのは本当に貴重な県民の意思を伝える機会でありますので、それが50%を切ったということは重く受け止めなければならないことだなと思っております。今回は選挙が終わったばかりですので詳しい分析ができておりませんけれども、選挙管理委員会においては、しっかりと分析をした上で次回の選挙につなげるようにしていただきたいなと思います。

Q

憲法の改正の関係でちょっと確認させてほしい。まず、知事がおっしゃった憲法改正というのは、9条のみではなくて、ほかの条文のこともおっしゃっているのかということと、もう一つ、今回投票した人がみんな賛成でないだろうというおっしゃり方をしたが、このままいくと国会議員の方だけで改憲が成立してしまうことも可能だが、そうではなくて、国民投票なり別のやり方をすべきであるという、そういったようなお考えなのかということをお伺いしたい。

村井知事

これは何条というお話は申し上げませんが、当然憲法は9条だけで成り立っているわけじゃありませんので、全ての条文についてしっかりとした議論をしていただきたいなと思っております。参議院の定数問題にも、私、知事会で関わっておりまして、県を二つ合わせて定数1といったものが出てきましたので、そういった部分も含めてよくご議論いただきたいなと思っております。

国会議員の3分の2(以上の賛成)があれば全て通るということではなくて、国民投票もしなければならないわけでありますので、必ず国民の皆さんの過半数が必要だということでありますから、しっかりと国民の皆さんに議論の内容が分かるようにしていただきたいなと思います。

Q

桜井さんの話で1点だけ伺う。与党でないとできない仕事があると今回訴えていらっしゃったが、与党としてお仕事されるわけだが、5期目、今までと違った期待感などあったりするのか。

村井知事

桜井さんは民主党政権のときに与党でいらっしゃいましたので、与党の経験もある方ですから、与党として仕事をしたときにはこういう成果があって、野党のときにはこういうことしかできなかったというのは、ご自身が体感されている、経験がある方であります。財務副大臣をされてグループ補助金などの組成に尽力をしてくださいました。やはり与党の議員が言うと、それが政策実現をすることができると。野党がいくらいいことを言っても、なかなか与党の協力を得られなければ絵に描いた餅になってしまうということでありますから、しっかりと県内を歩いて県民の皆さんの意見を法案に取りまとめていただくといったようなことを期待したいと思っています。

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安倍元首相の訃報について

Q

先週8日金曜日に安倍元総理がお亡くなりになる事件があった。当日コメントは出していただいたが、あらためて事件に対する受け止めと、また、第2次安倍政権では長く震災復興で被災地を訪れる機会も多かったので、個人的にもいろいろとやり取りする機会が多かったと思うが、そういったことも踏まえて知事としてもどのような所感があるかお伺いする。

村井知事

出張中に一報が飛び込んでまいりまして、本当に驚きました。民主主義の根幹であります選挙中に元総理が凶弾に倒れる、もう考えられないようなことであります。本当に残念でなりません。

安倍元総理は本当に被災地に寄り添って何度も足を運んでいただきましたし、実は民主党政権のときに医学部の新設をお願いしたんですが、難しいという回答でありましたが、政権が替わって安倍さんが総理になった後に直接安倍総理の下まで行きまして、自民党の総裁室ですね、総裁のお部屋で医学部のことをお願いしたら、分かったと、やってみようというふうに言っていただきました。そこから大きく動き出したんです。ですから、安倍さんが総理でなければ医学部の新設というのはできなかったと私は思っております。そういった意味でも宮城県に多大な貢献をしていただきました。

個人的には、私の知事選挙、17年前の知事選挙の第一声で宮城県に来ていただいて、そのときは幹事長がお辞めになって幹事長代行か何かのお立場だったんですけれども、そのときに来て第一声でマイクを持ってくださいました。先日お会いしたときに、その選挙のことをよく覚えておられて、あのときの選挙は大変だったよなというようなお話をしていただきました。そういったことで、個人的にも本当にお世話になった方であります。

1か月ほど前に若林区のほうでお会いしたのが最後になってしまいました。心からご冥福をお祈りしたいと思います。安倍元総理の志を受け継いで、政治家の一人としてしっかりと仕事をして、この国、この宮城をよいものにしていきたいと思っております。

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丸森町・川崎町における風力発電計画につい

Q

先週、丸森町の住民団体の方から知事宛てに風力発電の中止を求める要望書が提出されたかと思う。その点に関して知事の受け止めをお願いする。

村井知事

この案件の風力発電事業につきましては、現在、環境影響評価法に基づく手続が進められております。県としては、今後、環境影響評価法に基づきまして、関係する市長、町長や住民からの意見及び専門家の意見を踏まえまして、環境保全の見地からの意見について発電事業を所管する経済産業大臣に申入れをしてまいりたいと思います。要望書については、今後内容を精査した上で、事業への懸案事項などについて大臣への申入れの際に参考にさせていただきたいと思っております。

Q

丸森町は2019年の台風19号で甚大な被害を受けた地域で、また土砂災害のリスクが非常に高いエリアでもあるかと思うが、こうした場所で風力発電の事業計画が起こるということをどういうふうに考えているかということと、この計画に対する知事の賛否があれば教えてほしい。

村井知事

正直申し上げてこの件についてはそれほどまだ詳しくございませんで、今回、住民から反対のそういった要望をいただいたということでありますので、まずは、先ほど言ったように、首長さんのご意見であったり議会の考え方などをよく聞いた上で、広く住民の皆さんの考えはどこにあるのかということもよく見極めながら検討してまいらなければならないと思っています。

Q

風力発電の川崎町のほうの風力発電についてお聞きしたいが、先週木曜日に関西電力の再エネ担当のトップが蔵王町、川崎町の両町長の下を訪れて、説明というか、謝罪行脚というような感じで訪れたが、そのことについてのご所感と、あと、今後、村井知事も反対の考えを示されているが、県知事への来訪の予定だったりとかあったりするのか教えてほしい。

村井知事

両町長に会ったというのは報道でしか知り得ていませんので、ちょっと詳しいことは分かりません。いずれにしても、謝罪をされたのか、どう説明されたのかよく私には分かりませんけれども、両町長から町民の考え方、町の考え方をしっかり伝えていただいたのはよかったのではないかなと思っております。

私が会うことは計画されているかということですが、今のところありません。いろいろな事業者の方がおられますので、個別に会うということはなかなか難しいと考えておりまして、もし県のほうに説明をしたいということであれば、県の担当の者がしっかりとお話を聞いて、担当の者から順を追って、副部長であり部長であり、副知事であり私のほうに報告に来ていただくという形にしたいと思っております。この件に限らずですね。

Q

特にこちらから、県側から説明をあらためて求めたりとかということは、特に今のところ予定していないということか。

村井知事

はい。うちはもう審査会に諮っておりまして、間もなく、7月6日に環境影響評価技術審査会から答申をいただくことになります。その答申に基づいて8月の上旬に関西電力に対して私の意見を発出いたしますので、専門家の見地からいただいたもの、これをベースにしっかりと関西電力に対して物を申し上げていきたいと思っております。皆さんもご承知のとおりでありますけれども、審査会ではかなり厳しい意見が出ているようであります。その意見をベースに県の考え方を作っていきたいと思っています。

Q

確認だったが、7月の6日が答申案がたしかまとまったのではなかったか。

村井知事

ごめんなさい。6日に答申が出来上がって、今後いただくということです。これは誰が誰に渡すの。

担当者

事務的にもらうことにしておりました。

村井知事

事務的にもらって、だから私が直接もらうわけじゃないのね。

担当者

はい、そうです。

村井知事

ということですね。ですから、マスコミに公開も何もないです。私がもらうわけではない。ほかにもいっぱいあるので、これだけ特別取り上げることは難しいということですね。ただ、形式上は私がいただいた形になるということです。

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