掲載日:2022年7月6日

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宮城県知事記者会見(令和4年7月4日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】宮城県誕生150周年記念講演及び演奏会の開催について

村井知事

県では、宮城県誕生150周年を記念し、記念講演及び演奏会を9月3日土曜日午後1時から、県庁2階の講堂で開催いたします。

記念講演では、東北大学名誉教授で、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)館長の平川 新先生から、「歴史のなかの宮城県」と題してご講演をいただきます。新たな視点で宮城を捉える興味深いお話をお聞きいただけるかと思います。

そして、記念演奏では、宮城県警察音楽隊が「独眼竜政宗」のテーマ音楽など、宮城にゆかりの曲目を演奏いたしますので、ぜひお楽しみいただきたいと思います。

申込方法は、みやぎ電子申請システムまたは往復はがきで、本日から受付を開始し、締切りは7月29日金曜日までとなっております。多くの県民の皆さまからのお申込みをお待ちしておりますので、周知についてよろしくお願い申し上げます。私からは以上でございます。

記者発表資料1(PDF:142KB)

記者発表資料2(PDF:3,745KB)

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川崎町における関西電力の風力発電計画について

Q

先ほど川崎町長から風力発電の意見書が提出されたが、あらためてその受け止めを伺う。

村井知事

これは川崎、そして蔵王の町民の皆さんの総意と受け止めました。関西電力株式会社の(仮称)川崎ウインドファーム事業に係る環境影響評価法に基づく意見書であります。土砂災害の危険性、また蔵王連峰の景観への影響、こういったものに対して大変な危機感、懸念を持っておられることがよく分かりました。私も同じような思いを持っております。

明後日、7月6日に開催されます環境影響評価技術審査会、ここで専門家の皆さんのご意見を賜りまして、そちらを勘案しながら環境影響評価法に基づき、宮城県知事としての意見を関西電力株式会社に対ししっかり申し上げたいと思っております。会社に対して直接私の意見を言えるのは、これが最初で最後の機会ということになりますので、しっかりと専門家の意見を聴いて意見申し上げたいと思っています。

Q

こういった山間部に風力発電や太陽光発電が建てられて、各地でいろいろと問題が起きている。電力の安定供給に関して伺いたいのだが、再エネ最優先でこういった動きが今後加速していくかと思う。今、電力が逼迫している状況で、電力の安定供給のあるべき姿、どういうものがあるか。

村井知事

環境に配慮するというのは当然最低限のことでありますけれども、しかし、それにあまりにも偏り過ぎてしまって、結果として電力の安定供給がおろそかになってはいけないと思います。電力が止まると、よくエアコンのことを言われますけれども、それだけじゃなくて例えば酸素呼吸器が必要な方もおられるわけでありまして、電気が止まるとそのまますぐに命を失うということに直結する方がおられるわけです。そういうまさに命に直結する問題でありますので、やはり電力の安定供給というのは、一番私は優先順位が高いものだと思っています。

その上で、再生可能エネルギーがどうあるべきかということをしっかりと考えていただきたいと思います。

Q

今、日本として東日本大震災を受けて原発に対するアレルギーが出てきたと。一種、原発の事故によって、心の問題であったり避難の問題であったり、故郷がなくなったりするような問題に加えて、風評の問題もあるかと思う。科学的な根拠に基づかずに恐怖感とかが出てしまって、科学的なベースに基づかずにある種怖いために原発が嫌になってしまったりするようなところもあるのかなと思うが、知事として原発の再稼働についてあらためてお考えを伺う。

村井知事

福島で大きな事故があって、それによって大変な苦しみを味わっている方がおられるというのは事実でありますから、やはり安全を最優先にするということは非常に重要ですけれども、やはり科学的な根拠、感情論に流されることなく、科学的な根拠に基づいて客観的な判断をしていく、これは非常に重要なことだと思います。その上で必要なものは、何なのか。

また、ミクロの目で見るというのも非常に重要なんですけれども、同時にマクロの目で見る、地球環境を考えると、二酸化炭素を出さない仕組みをどうすればいいのか。原発というのは二酸化炭素が出ない発電所でありますから、そういったマクロの視点というのも併せて考えていく。これから10年、100年、200年たって、地球がさらに温暖化になっていけば、それによって環境破壊がもたらされてしまう可能性もありますから、そういったようなことも大きな目で見ながら、そしてミクロの目でしっかりチェックをしていく。私はそれが非常に重要なのではないかなと思います。

幸い宮城県は県議会に請願が出て、再稼働賛成の請願が出た上で、慎重に審議をして、県議会として再稼働賛成の請願を採択をしました。私はそれをもって民意と判断をし、首長会議に諮り、そして女川町長と石巻市長と3者で話し合って決めてくれということでありましたので、3人で話し合って稼働(することへの同意)を決めたということでありますから、粛々と私は進めてよかったと今は思っております。

Q

風力発電に関して知事が意見を言うのはこの意見書が最初で最後と言っていたが、今のスタンスとして過去に隣県山形では2年ほど前、知事が最初から結構否定的なスタンスを取って、地元の反対もあって計画自体が白紙撤回されるという事例もあった。知事として再エネも大事である中で、スタンスとして意見書にどういうスタンスを盛り込むのか。今お考えになっているスタンスをお願いする。

村井知事

私も反対です。明確に申し上げます。もちろん知事という立場ですから、法律にのっとって、条例にのっとって行わなければいけませんので、法律、条例にのっとらない形で止めるということはできない。それはご理解いただきたいと思うんですが、これだけ住民の皆さんが不安に思っておられる。そして、町長は非常に厳しい意見書を私に出された。まさに民意ですよね。それに基づいて、私もどう考えるかと言われたら、私も反対であるということをはっきり申し上げたいと思います。そのことはしっかりと関西電力にもお伝えする必要があると思います。

今後は、次のプロセスとしては、それで関西電力さんがさらに進めるということであれば、今度は経済産業大臣に対して私の意見を申し上げる機会がありますので、そういった機会を通じて、国に対してもしっかりと物を申していきたいと考えております。これが最初で最後では決してないということですね。

Q

許認可を全て国が持っている中で、なかなか県として、自治体として止めるという判断はなかなかできないと思うが、その構造的な問題にどういう認識を持っているか。

村井知事

そのとおりなんです。今回、議会でも山梨県が厳しい条例をつくっているという話がありましたけれども、それ調べてみましたけれども、結果的には申請、許可が下りるまで時間は多少かかったとしても、事業者がやめないということで粛々と準備をしていけば、止めることはできない。従って、残念ながら地方自治体の力でこういったようなものを強権的に行政の力で止めることはできないんですよね。

私も再生可能エネルギー、風力にしても太陽光にしても全部反対しているわけではなくて、ここまで営々と築き上げてきた宮城の山、林であったり森ですよね、これを潰してしまうのは簡単なんですけれども、またそれを新たにつくり直すということになると数十年、下手したら100年もかかってしまうわけです。だから、それに対しては慎重でなければいけない。平野部において、あるいは海の中を活用してつくることについては、これは逆に促進をしなければいけないと考えているということであります。そういったわれわれの気持ちを国がしっかり受け止めて、そういったように力を国が止めることができないんだったら、われわれに止めさせる、ある程度の力を与えていただければいいのではないかなと思っております。

Q

具体的に、例えば法律で制度をつくってもらうとか、知事会の活動の中にも入ってくると思うが、何か今後具体の行動を考えているか。

村井知事

いろいろ検討はしております。検討はしています。まだ、それ以上は何も申し上げられません。具体的にどうするかということは、まだ何も決まっていません。ただ、今の法律の制度では、条例の力だけでは止められないというのは事実だなというのは痛感している一人であります。

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電力の安定供給について

Q

先週は電力需給逼迫注意報なども出て節電が呼びかけられたが、あらためて電力の安定供給について、その在り方の課題はどうお考えか。

村井知事

残念ながら今原発が止まっている、東北管内においては止まっておりますので、どうしても火力と水力が主な電力供給源になっておりますが、これもぎりぎりの稼働状況であります。従って、今年の夏は恐らくこの状況が続くものと思います。県民の皆さまにも企業の皆さまにも、また役所もできるだけの節電に協力するということが非常に重要ではないかと思いまして、今日も朝、幹部会がありましたけれども、節電には皆で協力しようということを確認をし合いました。

在り方ということになれば、まずは原発が稼働するまでは皆で耐え忍ぶしか方法はないかと思います。課題としては、どうしてもベースロード電源である原発が稼働するまでは、このような状況が続いてしまうというのが最大の課題ではないでしょうか。石炭火力が廃止の方向で動いておりますので、どうしても燃料代がどんどん上がっていることを考えると、火力にだけによって立つとなると、今度電気代が一方的に右肩上がりに伸びていくと思いますので、生活面を考慮いたしましてもやはり原発の稼働までは節電という形で、皆さま使わないように協力をしていくというしか、方法はないのではないかと思います。

Q

今知事が言われたように節電が非常に重要だと思うが、例えば県庁内で何か新たな節電の対策で決めたようなことがあれば。

村井知事

できるだけエアコン(の設定温度)は下げ過ぎないように、いつもよりも若干高めに設定をするようにしております。また、残業する際も電気をこまめに切るといったようなことを努めていきたいと思います。また、職員は無理しないで、クールビズで暑さをできるだけしのげるような服装で生活するように、ただし節度を持ってほしいということはお願いしております。

Q

従来あったことをあらためて節電を呼びかけてという。

村井知事

そうですね。はい。

Q

さっき知事が触れた電気料金が上がっていくという話に絡んで、昨年日本政府としては二酸化炭素の排出削減目標を、これまでの26%から46%削減という2011年比だったと思うが、引き上げられて、そういった環境のためにという脱炭素という姿勢はよかったかなと思うが、一方で電気料金の試算額とか、中長期的な電気料金の試算だとか、そういったものが提示されていなかったと思うが、政府の上からの高い目標を掲げるあまり、デメリットの部分をあまり触れていないような気がするが、所感はあるか。

村井知事

こういった目標というのは、ドーンと打ち上げたほうがマスコミも取り上げてくれますし、姿勢として非常に伝わるのは間違いないんですけれども、これだけ大きな日本という国を一気に方向転換するということになると、当然どこかに大きなしわ寄せが出てくるというのは間違いない。そのしわ寄せというのは、結果的には国民の、恐らく電気料金という形でのしわ寄せが来るだろうと私は感じておりました。しかしそれでも、国民がそうであったとしても環境問題というのは重要だということを判断されれば、それはそれで大変重要なことでありますので、最終的には国民が判断されることだと思います。

今回の選挙結果なんかは、そういったようなことも反映されていくのではないかなと思っております。

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KDDIの通信障害について

Q

この週末にKDDIで大規模なシステム障害が発生した。それに関連して、行政サービス等に何らかの影響等はこれまで報告されているかどうか。あるいは県政運営に何か支障があるかどうか伺う。あわせて、この間の一連の通信障害に対しての知事の所感を伺う。

村井知事

まず影響ですけれども、県の情報通信ネットワークや防災業務関連システム等につきましては、auのKDDIの回線を利用していないことから、業務に影響はございませんでした。一方で、新型コロナウイルス感染症の自宅療養者の方に健康観察、療養解除の連絡を行っているんですけれども、療養者の方がKDDIのauの携帯をお持ちの方に関しましては、県保健所管内の28名の方と連絡が取れませんでした。本日の朝の時点でも12名の方と連絡が取れていない状況が続いています。家に固定電話を持っていない方もたくさんおられますので、そういった意味ではかなり影響は出たと思っています。

また、保健所の疫学調査などにおいて連絡が取れない事例が発生いたしましたけれども、訪問や固定電話などにより対応し、今のところ不具合は解消しております。なお、仙台管区気象台からの情報によれば、県内に設置しておりますアメダス観測所24か所のうち9か所において観測データが正常に送信できていなかったことが確認されております。これもこのKDDIの影響だということであります。幸い大きな災害がなかったからよかったんですけれども、ここで大きな災害があったら大変なことになっていただろうなと、大混乱になっていただろうと思っております。あらためて通信インフラというのは非常に重要だと思います。

障害への所感でありますけれども、これだけ多くの方が利用されているインフラでありますので、常に安定的に通信網が確保されるということは非常に重要なことでありますので、そこには最大限の留意をしていただきたいと考えております。

Q

今の回答の中で、今も12名の方と連絡が取れていないとあったが、あらためてこの方々と今後どういった対応、かかるまでずっとかけ続けるのか、今後の対応をどうするのか。

村井知事

今、復旧状況がどうなっているのかちょっと分からないんですけれども、分かりますか、今12名の方がどうなっているかというのは。

(担当課)

継続して連絡中でございます。

村井知事

電話が復旧しても連絡が取れないということであれば、ご自宅まで行って確認をするといったような、この非常に暑い状況ですので熱中症等で倒れておられる可能性もありますから、それには足を使って確認するという形にしたいと思います。

村井知事

アメダスについて、9か所のうち今1か所だけまだ通信不通だそうです。夕方までには、夕方のニュースまでには復旧すると思います。あとほかの地域も含めて、気象庁の別データで災害対応は全部できているということですので、KDDIの通信障害があったとしても、災害があっても対応できるぐらいの状況には達しているということであります。

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東京2020オリンピックについて

Q

間もなく東京オリンピックの開催から1年を迎える。宮城県も男女サッカーの会場となったほか、復興五輪という理念の下に開催された大会でもあった。コロナの影も濃く落とした大会だったが、あらためて1年が経過し、復興五輪として開催された成果などについて、知事の目にはどのように映っているか。

村井知事

コロナ禍でのオリンピックということでありましたので、多くのお客様、特に外国人の方に来ていただいて、復興した姿を見ていただく。そして、われわれの感謝の気持ちを伝えるという大きな目的は、十分達成したとは言い難かったと思います。しかし、そうした中において、有観客でのオリンピックを開催することができました。お越しになったお客様には今でも、非常にいい思い出ができた、特に子どもや孫にオリンピックというものを見せてやることができた、よかったと言っていただいておりますので、私は一定程度の成果はあったと思っております。

Q

まだコロナの収束まで至っていないが、コロナ収束後あたりに県としてこのレガシーづくり、復興五輪と言って政策を行っていったりとか、お考えはあるか。

村井知事

今のところ特に宮城県として、男女のサッカーの試合しかやっておりませんので、宮城県として何らかのレガシーづくりということは考えておりませんが、東京都が何かをされるということであれば、これについては東京都に大変お世話になっておりますので、しっかりとお手伝いをさせていただきたいと思っております。

Q

コロナに関して、当時無観客とする県が相次ぐ中で、宮城県は有観客での開催に踏み切った。仙台市をはじめとして大きな反対が結構あった中での判断だったと思うが、昨年は知事はリスクはあった中でもやってよかったとおっしゃられていたと思うが、そのお考えに変わりないかどうか。また、有観客で開催した意義についてあらためて伺う。

村井知事

全くその思いに変わりはございません。やってよかったと。先ほどお話ししたように、お越しになった方からは非常に感謝の言葉がありました。また、女子サッカーの方が終わった後に、日本の選手がホワイトボードに感謝の言葉を書いていただいて、それは今でも残してあるんです。競技場に置いてあるんですけれども、誰でも見ていただけるように置いてあります。そういった形で、参加した方にも、オリンピックに参加されたオリンピアンの方にも喜んでいただいたというのは、やってよかったなという思いであります。

有観客での意義ですが、特にああいう状況でも日本で観客を入れてオリンピックができた、そういった国力がある国だということを外に伝えることができたというのは、非常によかったと思います。世界中が非常に萎縮していく中でも、宮城は日本はしっかりと感染対策を取って、そしてオリンピックを開催できる、そういう国だということは示せたと思っていまして、私は宮城のオリンピック数試合、男女数試合ではありましたけれども、世界に向けては日本の安全性を伝える一つのメッセージになったと、そういう意義はあったのではないかなと思っております。

村井知事

先ほどの話に戻りますが、レガシーの話です。 東京都と被災3県でスポーツ交流事業を予定しているそうです。やはりそういったことは考えているということです。あと、県内の子どもたちを対象に、一流アーティスト(訂正:アスリート)の交流機会の創出、スポーツイベントなども予定をしております。

Q

どちらも予定か。

村井知事

予定です。

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知事選挙候補者長氏の訃報について

Q

オリンピックでの有観客開催に疑義を唱え、知事選に出られた長 純一さんがお亡くなりになった。知事としてはその前の選挙戦よりも少し票を落とした形で当選となったが、長さんの訴えについては非常に示唆に富むものがあったかと思う。知事の所感を伺う。

村井知事

長さんは、震災後、宮城にお越しいただいて石巻で長くお務めをいただきました。亡くなるまでずっと石巻の地域医療に貢献をいただいていたわけであります。本当に宮城に貢献してくださった方ですので、残念に思います。心からご冥福をお祈りしております。

知事選挙のときに私とは当然対立する意見でありましたけれども、私、常々言っているように、物事、世の中というのは、対立して調和する、これは松下幸之助さんの教えなんですけれども、対立のない調和はないんだということだと思いまして、いろいろな意見があって、それを闘わせる中で、一つの結論を得ていく。これが世の中を発展させる一番大切な土台であると、私はそう教えられて、そう信じております。

そういった意味では、長さんの訴えというものは大きな民意でありますから、そういった声をしっかりと受け止めながら県政運営していかなきゃいけないなと思っておりました。今回の知事選挙は、4病院の問題があったり、上工下水のみやぎ型管理運営方式の問題があったり、またオリンピックの問題があったり、いろいろ賛否両論分かれるような中で行われた選挙でありましたので、長さんの訴えも一つの意見であり、選挙に出てくれたおかげで県民の皆さんの民意として厳しいご意見を持っていたというのが私自身分かりましたので、そこは非常によかったと思います。長さんが出馬してくださったおかげだったなと思っています。

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宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)について

Q

みやぎ型管理運営方式から3か月たったが、先日の常任委員会でも2件の緊急対応があったということだが、ここまでの3か月の所感、順調に進んでいるのかを含めて、どう見ているか。

村井知事

非常に順調だと思っています。また、何かあったときにはすぐに情報を公開してほしいというお願いをしておりまして、それにしっかり対応していただいているものと評価をしております。

Q

(株)みずむすびマネジメントみやぎの働きぶりはどのように評価していて、普段からどのような連絡を取っているのか。

村井知事

私が直接取ることはありませんで、公営事業のほうからしっかりと連絡を取り合っているということです。非常に順調な船出をしてくれたものと思っております。民間のノウハウ、知恵、工夫をして、きっといい成果を出してくれるだろうと思います。日本のモデルになるものをつくっていただきたいと思っています。

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脳卒中センターの設置について

Q

議会の一般質問でも、先週の常任委員会でもあったが、4病院の再編に関して、富谷に想定されている病院に脳卒中センターをつくるという考えが出てきたが、あらためて知事からその狙いや意図、経緯を教えてほしい。

村井知事

救急搬送される方の中で、脳卒中で運ばれる方が非常に多いです。これはまさに助かるか助からないか、また助かっても重い障害が残るか残らないかというものであります。そういう意味では、仙台医療圏の北部の方たちのお命を救うためには、そういった病院が必要であるということを常々思っておりました。東北大学さんにもご相談をいたしましたところ、脳卒中センターについては協力できるのではないかというお話、また労災病院さんもぜひ脳卒中の救急患者の受入れといったようなことで社会貢献をするのが一つの考えであったというお話でありましたので、県としてもそちらに向けて応援したいと考えたということであります。これからさらに具体的に詰めていきたいと思っています。

Q

脳卒中センターをつくるという考えは、県が温めていたものなのか、労災病院側からも交渉の過程で何かそういう機能が必要だという話が出たのか、どちらか。

村井知事

ちょっと誤解を与えたと思います。もう一回正確に言い直しますと、東北労災病院さんと話をしている中で、今ある病院と同じ機能で移るというだけではなくて、やはり新たな付加価値というものが必要である。では、どういうものがありますかという話の中で、今脳卒中で運ばれてくる方がたくさんおられて、そして時間が間に合わないということで重い障害が残ったり亡くなったりする方が、仙台医療圏の北部の方で多いということであれば、そういったことを考えてみたらどうだろうかという話があり、ただわれわれとしては医師の派遣は宮城県内においては東北大学さんのほうにいろいろお世話になっておりますので、東北大学さんと調整をさせていただきますということで間に入って調整をさせていただき、東北大学のほうも脳卒中センターの意義ということは十分理解できるので、協力をしても差し支えないというお考えでありましたので、今回議会で公表をさせていただいたということであります。

このように少しずつ少しずつ前に進んだり、またちょっと後ろに下がったりということをやりながら、実現に向かって前に進めるということであります。

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新型コロナ感染症について

Q

新型コロナについて、東京では今感染の拡大傾向が鮮明になっているが、この傾向に対して県としてはどう捉えているか。

村井知事

宮城県は、東京の患者の増減と非常に相関関係がございます。遅れて出てくるんです。そういうことを考えると、恐らく宮城でも今後患者が増える傾向になるだろうと思っております。

Q

先週の厚労省の専門家会議で、東京ではスクリーニング検査で今オミクロンのBA.5が25%ほどを占めてきていて、今後の感染拡大の要因になり得るという評価もされているようだが、このBA.5に関しての県の現状と、注視の度合いに関して聞かせてほしい。

(担当課)

疾病感染症対策課です。現在、宮城県におきましてはBA.5が4件確認をされておりまして、その後も精査しているところでございます。また、仙台市でもBA.2.12.1の事例でありますとか、BA.4も確認されておりますので、今後も引き続き注視していくということになります。

村井知事

この宮城県のBA.5の4件というのは仙台市を含めて?

(担当課)

整理しますと、BA.5は仙台市(0件)も含めて4件。BA.2.12.1は仙台市で確認されておりますが、宮城県全体として1例です。同じくBA.4も仙台市で1例確認されておりまして、宮城県全体として1例ということになります。

Q

先週の時点でその数字は把握はしていたが、BA.5の4件は多分6月17日に検出されているものだと思う。今は7月頭なので、その後状況が変わっているのではないかという立場から、最新のBA.5の現状は県内でどうなっているのだろうというのを教えていただきたいという趣旨だ。

村井知事

それは変わってないということですか。

(担当課)

はい。変わっていません。

村井知事

検査はしてるんでしょう、そのBA.5の。

(担当課)

はい、継続して東北大学にお願いしておりまして、現状ではまだ変わっていない。

村井知事

悉皆調査ではないんだよね。全部調査はしていない。

(担当課)

悉皆ではないです。

村井知事

抽出調査?

(担当課)

抽出調査です。

村井知事

ですから、恐らく増えてくると思います。東京都で25%であれば、いずれわれわれもそれに近い数字になってくると思います。重要なのは何回も言いますけれども、いつも言うように病床稼働率とあと重症者数と亡くなる方です。ですから、自宅療養で収まる程度の症状なのか、入院までいくのか、その方が重症までいくのか。そこの辺は注視をしていくということが非常に重要だろうと思っています。患者が増えたからといって、ほとんど自覚症状のないような方ばかりが増えたとしても、それほど社会に大きな影響はないと思いますし、逆に患者が少なくても重症者の方が多くなるということであれば、あるいは病床稼働率がずっと高くなっていくということであれば、これはやはり非常に危機感を持たないといけませんので、どういう株が多くなった、割合が多くなってきたかということに左右されるというよりも、やはり病床稼働率と重症者、亡くなる方の数、こういったものをしっかりと把握していくということが重要だと思っています。

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盛土の総点検について

Q

静岡県熱海市の土砂災害の事故から1年が経過した。危険な盛土というものは県内でも数か所あると認識しているが、土地の所有者が入れ替わっていたり、危険な盛土があると分かっていながら強制的に是正措置を取ることはできなかったということ、どこに責任があるのかという所在をめぐってご遺族が訴訟を起こすという、こういった事例を村井知事はどう受け止めているか。また、この事件からどういう教訓を得たのか。

村井知事

非常に痛ましい、先ほど事件とおっしゃいましたけれども、災害と言っていいのか、事件と言っていいのか分かりませんが、非常に痛ましいことであったと思っております。昨年7月に発生いたしました静岡県の熱海市の土石流災害を受けまして、国からの盛土による災害防止のための総点検の実施通知がありました。それに基づいて、県内395か所の点検を実施し、昨年12月に点検を完了しております。点検を実施した395か所のうち7か所については、災害防止措置の不備などの課題が確認されたことから、盛土の原因者に対しまして各規制法令に基づく是正指導を行っております。

これら7か所の現在の状況といたしましては、2か所については原因者による是正工事に着手済みであり、うち1か所については今年の4月に是正工事が完了しております。残り5か所については、是正に向けた調査や原因者への是正指導を行っております。

是正措置が未了の箇所につきましては、今後も原因者への指導を継続するとともに、定期的な点検等により現地の状況について把握することにしております。詳しくは担当部局のほうに、土木部の防災砂防課のほうに確認をしていただきたいと思います。

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みやぎ・どこでも授乳室プロジェクトについて

村井知事

1点皆さんに、木曜日に投げ込みをさせていただきましたけれども、明日の10時から10時半まで松島海岸レストハウス周辺を、私が自分の孫を乗せてベビーカーを押して移動し、その後、レストハウスにあります授乳室で私の孫、赤ちゃんにミルクをあげるというパフォーマンスをしたいと思っております。

これは置き型授乳室の普及促進などとともに、男性の育児促進を図るためのものであります。レストハウスでは、観光協会会長など関係者との意見交換を行いますので、記者の皆さま、参議院議員選挙は横に置いておいて、授乳室の取材くれぐれもお願い申し上げます。ぜひ来てください。以上です。どうもありがとうございました。

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お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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