掲載日:2022年3月30日

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宮城県知事記者会見(令和4年3月28日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

県内総生産10兆円の達成について

村井知事

それでは、1点目は口頭での発表となります。

このたび平成30年度の県内総生産の名目値が過去最高値となる10兆382億円となることが、先ほどの庁議において担当課から報告がございました。詳細は、この後、午後に担当課である統計課から発表いたしますのでご確認いただきたいと思いますが、全国的に行われた推計基準及び推計手法の定例的な改定により、従来公表してまいりました約9,500億円(訂正:9兆5000億円)から5,000億円程度上振れし、10兆円に到達していたものであります。

県内総生産は1年間に県内で生み出した付加価値の総計で、どれくらい経済成長しているかを推し量る唯一の統計データであります。私は、知事に就任して最初に策定したみやぎの将来ビジョンで、県内総生産額を8兆円台から10兆円台に押し上げるということを書き込みました。これまでに本当に様々なことがありましたが、結果として県民の皆さまにお約束したことが果たせたことを大変喜んでおります。今後も人口が急激に減少する社会に突入し厳しい状況は続くと思われますが、10兆円まで伸ばした経済規模を極力小さくしないよう、民間の活力を最大限発揮できる施策に取り組みながら、福祉、環境、教育といった分野にも果敢に取り組むつもりであります。ぜひご期待いただきたいと思います。

平成30年度といいますとかなり復興が進んで終わりが見えてきた年でありますので、そこで10兆円を達成したというのは意義があることではないかなと思っております。今後は消費に関わる人口が急激に減ってまいりますので、これからは10兆円を達成するというのは非常に難しくなると思いますので、新しい新・将来ビジョンには書き込まない、そのままにしたいと思っておりますが、なるべくこの10兆円の経済規模を小さくしないように努力してまいりたいと思います。

Q

就任当初からの目標であった県内総生産10兆円の達成だと思うが、こちらずばり一番の成長の要因というか、どんな産業が一番エンジンとなったかというのをあらためて教えていただきたい。

村井知事

やはり製造業ですね、自動車産業と高度電子機械産業が大きかったと思います。実は、セントラル自動車を誘致してトヨタ自動車東日本大衡工場ができましたけれども、あの工場からは雇用がありますので、雇用が生まれてそこから消費が生まれてくるので、経済効果はあるんですが、直接的なGDPに対する貢献というのは、あれは組み立てですから、部品が集まって組み立てですので、あそこから生み出される付加価値というのはかなり小さいものなんですよ。ただ、大きかったのは、マザー工場が来たことによって、いろいろな一次サプライヤー、二次サプライヤー、三次サプライヤー、そして地元の工場が部品を受注して、そこから付加価値がずっと生み出されたということで、やはりマザー工場を誘致したというのは非常に大きな意味があったと思います。

それから、今、半導体不足が叫ばれておりますけれども、高度電子機械産業は非常に景気がよくなったということです。アルプスアルパインさん、それから東京エレクトロンさん、こういった企業が非常に引っ張った、GDPを押し上げたということになるだろうと思っております。

特に建設業が平成30年はだいぶ落ち着いてきた頃なので、その中で10兆円を達成したというのは非常に意義のあることではなかったかなと思いますね。

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新型コロナウイルス感染症事業者支援パッケージについて

村井知事

では、2点目は新型コロナウイルス感染症に伴う事業者支援パッケージについて、こちらを使って説明させていただきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症の事業者支援パッケージを説明させていただきます。

三つあります。一つは事業継続支援メニュー、二つ目に事業再生支援メニュー、三つ目に需要喚起促進メニューとございます。この1番と2番、よく似ていて何が違うのかと思うと思いますが、事業継続というものは、何か新しいことをするというものではなくて、今までと同じやり方で、そして今までと同じお客さまを対象に事業が継続できるような応援メニューということであります。今までと同じことをやっていただくための応援、後ろから後押しをするメニュー。事業再生メニューというのは、新しいことにチャレンジをする、また新しいお客さまを、顧客を開拓する、そういったことを応援するメニューということで、漢字は似ていますけれども、そういう違いがあるということであります。需要喚起策は県民の皆さまにいろいろお金を使っていただくためのメニューということであります。

今皆さんのお手元にさらに詳しい資料がありますので、そちらを見ながら見ていただきたいと思います。

まず、事業を継続していただくための支援メニューであります。

一番最初の新型コロナウイルス感染症対応事業者支援市町村事業補助金、これは議会中度々言われておりました、今まで10億円・10億円、20億円出していたんですけれども、そのお金がもう少し足せばいいのではないか、少ないんじゃないかと言われていたものでございます。市町村が実施する事業者支援に対して県が補助するものであります。令和3年度2月議会の補正予算で10億円上積みいたしましたが、さらに同程度の追加措置を実施し、事業者支援の取組を強化するというものであります。こういったようなのは、通常、議会に諮って議会の了承を得てから発表するものでありますけれども、今回は市町村が準備できませんので、早めにもう市町村に内示をしました。金額について内示しました。ただ、金額は幾らかなのかということを詳しく申し上げますとまた議会のお叱りを受けますので、10億円程度に加えて同程度のという書き方をしましたが、皆さん、だいたい同じ金額だと思ってもらっていいかと思います。前回のあったこの10億円にそのまま掛ける2で市町村に配ったような形になっている、ほとんどそういう形になっております。市町村によっては、こんなにもらっても困るというようなところがあれば減らしたり、もう少しといったようなところにちょっと増やしたりというようなことは調整は若干しておりますが、基本的にはほぼ同じ金額だと思っていただきたいと思います。

二つ目は、事業復活支援金でございます。これは、中小企業に対して最大100万から250万円、個人事業者に対して最大50万円、売上げの減少率50%を超えるようなものについてはこうですね。売上げの減少が30%から50%のものについてはこのような形でお金を直接支給するというものでございます。地域、業種を限定しない形で国が給付金を支給するものであります。国が給付するものであります。事業者の方々がスムーズに申請できるように、宮城県行政書士会と共催で概要についての説明会を個別に行っておりまして、もう既に終わっているものもございまして、3月29日、明日大崎で、そして4月7日に気仙沼で開催をいたします。

次は、新しいことにチャレンジするための応援メニュー、支援メニューであります。

一つ目は中小企業等再起支援事業でありまして、新しい販路の開拓であったり生産性の向上、感染防止対策に係る取組に対して補助するものでありまして、補助率は3分の2以内で金額はこのようになっております。4月1日から申請の受付を開始をいたします。5月31日まででありまして、本日の3月28日月曜日よりコールセンターを開設をしております。詳しくは資料をご覧ください。

二つ目は中小企業等事業再構築支援事業でございまして、新分野への展開であったり業態の展開、または事業の再編、こういったようなものを行う中小企業等、売上げ減少など一定の要件を満たす事業者に対して補助するものでありまして、国の補助金がございますが、それへの上乗せ、また、県単独の補助といったようなものも考えているということでございます。国のメニューにさらに上乗せをするものでございます。4月18日月曜日から申請の受付を開始をいたします。

次は需要を喚起するための促進のメニューです。県民の皆さまに少しでもお金を使っていただくための支援メニューということで、宿泊・観光需要創出支援事業、「泊まって応援!宿泊割引&クーポン券付きプラン」でございます。これは止めておりましたけれども、これは止めていない、失礼しました。1人当たり1泊最大5,000円、そして泊った方には最大2,000円分の地域限定クーポンを配付するものでございまして、これを4月28日木曜日まで拡大するということにしております。そして、利用対象者の範囲を拡大をいたします。

二つ目は認証飲食店の利用促進事業でございます。今まで止めておりました認証店のおうえん食事券の利用を再開をいたします。再開は、明日3月29日から4月30日土曜日まででございます。販売は終わっておりますので、新たなおうえん食事券の販売はいたしません。利用をいよいよ明日からスタートいたしまして、4月30日土曜日まで1か月間使えるというものでございまして、県内の2,500店舗が使えます。

ちなみに、宮城県職員でみんなで応援しようじゃないかということで、明日の夕方5時から職員は年休を取りまして、私は特別職ですから年休というのはないんですけれども、私も行きまして、5時から県内の飲食店、どこだっけ、お店、(「「びわね」の声あり)「びわね」というお店でマスコミの皆さんの前で乾杯をして、みんなで飲食店を盛り上げようということをやろうと思っていますので、ぜひ取材に来ていただきたい。なぜ5時にしたかというと、ちょっと早いんですけれども、夕方のニュースに間に合うようにということで、新聞に間に合うようにということでありますので、ぜひ皆さんお越しいただきまして、県職員みんなで飲食店を応援している、そしてみんなでお酒を飲んで楽しくやって、少しでも飲食店を応援し景気をよくしたいと思っておりますので、ぜひ取材に来ていただきたい。夕方5時、「びわね」でございます。遅れないようにお願いいたします。

そして最後に、みんなで飲食キャンペーンですね。これが今言ったやつですね。県職員が率先して飲食店で歓送迎会を開催することで、3月29日火曜日から1か月間実施をいたします。隗より始めよ、みんなで飲食キャンペーン、これを明日から行うということでございます。

記者発表資料1(PDF:242KB)
記者発表資料2(PDF:469KB)
記者発表資料3(PDF:175KB)
記者発表資料4(PDF:639KB)

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令和4年福島県沖を震源とする地震に係る災害義援金の受付開始について

村井知事

続いて、最後に三つ目でございます。続いて3点目、県では、今月16日発生した福島県沖地震に係る災害義援金の受付を本日から開始いたします。

報道機関の皆さまにおかれましては、多くのご支援をいただけるよう、方法発信等のご協力をお願いいたします。

まず、1、受付窓口ですが、復興・危機管理総務課の災害援護班が窓口となります。2、受付期間は本日から6月30日までとしております。3、義援金の受付方法ですが、資料に記載のとおり、銀行口座への振込とさせていただきます。義援金の管理上、現金及び小切手等での受付は行っておりませんので、ご承知願います。また、資料に記載の三つの銀行、七十七銀行、仙台銀行、ゆうちょ銀行の各店舗及び郵便局での窓口振込であれば振込手数料はかかりません。4、義援金の取扱いですが、県及び義援金受付団体等で構成する宮城県災害義援金配分委員会において配分の基準等を決定し、市町村を通じて被災者の皆さまにお届けいたします。5、県以外の義援金受付窓口として、日本赤十字社及び宮城県共同募金会がこの地震の義援金を受け付けておりますので、ご紹介させていただきます。

最後に1点、別件でお願いがございます。先週火曜日に記者会見で発表させていただきましたけれども、本日の午後2時30分から県庁1階正面玄関におきまして、水素で走るFCVタクシーの運行開始報告及びお披露目会を予定しております。運行を開始されます三つの会社、3社のFCVタクシーが勢ぞろいする貴重な場となりますので、メディアの皆さまにおかれましてはぜひ取材にお越しをいただきたいと思います。以上でございます。

記者発表資料(PDF:125KB)

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鳥インフルエンザの防疫措置の完了について

Q

先ほどの本部会議で防疫処置が終了したということが報告されていた。あらためてここまでの振り返り、所感と、あらためて県民への呼びかけなどをいただきたいと思う。

村井知事

鳥インフルエンザの発生が疑われるという情報が入ったのが金曜日でした。処分した鶏の数は3万3,000羽、そのうち殺処分したのが2万8,000羽、5,000羽はもう既に死んでいたということでありました。結果として、しかし3万3,000羽の鶏を処分し、そして埋却をし、消毒をしということでありましたので、かなりの数でありました。また、何といいましても距離が、牡鹿半島の端のほうだということでありましたので、県職員がいろいろなところから出発して、石巻地方振興事務所で着替えをして移動してということで、県庁から出発して現地に到着するのに3時間ぐらいかかりましたので非常に大変でした。

しかし、県職員が延べ1,890人、民間団体が390人、そして石巻市から20人職員を出していただきまして、合計2,300人で昼夜24時間体制で、天気の悪い日もありましたけれども、処理を完了できたということであります。まだ安心できるような状況ではありませんけれども、しっかりと定期的に消毒をしながら、最終的なゴーサインが農水省から出るまで取組を進めてまいりたいと考えてございます。

県民の皆さまには、全て処理が完了いたしました。問題のあった鶏舎からは肉も、また鶏の卵も一切出ておりませんので、安心してお肉を食べて、そして卵を食べていただきたいと思います。

Q

当初の予定だと、25日に殺処分を始めて26日には殺処分を全て終わるという予定だった。1日ちょっと延びて27日が殺処分終了ということだが、そこら辺の時間がかかってしまった経緯とかをあらためて伺う。

村井知事

まず、先ほど言いましたように非常に距離があったということ、それから、鶏舎の形が少し、われわれがイメージしていた鶏舎ではなくて、平飼い、つまり一つ一つ小さなゲージに入れて鶏を飼っているのではなくて平飼いをしておりましたので、鶏が当然逃げますので、それを捕まえるのが結構大変だったそうです。また、1階と2階のつくりがいろいろ複雑で、今までの経験したやり方とはまた違うやり方をせざるを得なかったというようなことです。また、天気も悪かった。そして、埋却地があったんですけれども、その埋却する際に少し水道管を破損してしまったといったようなトラブルもあったそうであります。

こういったようなものは考えたとおりには進まないものでありますので、そうした中で、私は事故のないように、けがのないように、事故のないことを最優先にして丁寧にやってくれとお願いしましたので、その指示に従って職員が頑張ってくれたんだと思っております。

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令和3年度を振り返って

Q

本日、今年度最後の定例記者会見となる。令和3年度を振り返っていただき、所感などを伺いたい。

村井知事

今年度は、デルタ株、オミクロン株など次々に変異する新型コロナウイルス対策、それから地震、豚熱、鳥インフルエンザといったような災害がありました。非常に大変な1年だったと思います。そうした状況の中で、東京2020オリンピック・パラリンピックや全国豊かな海づくり大会などが開催できた。これは非常に大きかったのではないかと思っております。

施策的には、上工下水のみやぎ型管理運営方式が昨年の6月議会でお認めをいただきまして、この4月1日からスタートできる体制となりました。創造的復興の一環としてやってきたことがまた一つ花開いたと思っております。

個人的には、今年度は知事選挙がございました。68万票余りの票、投票した方のうち68万人の方が私の名前を書いていただいたというのは、4期までの評価、そして5期目に対する期待だという受け止めをしております。来年度もやるべきこと、やらなければならないこと、またやりたいことなどがたくさんございますので、しっかりと確実にできるだけ急ぎながらスピードを上げて取り組んでまいりたいと思っております。

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宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)について

Q

先ほどお話があったみやぎ型管理運営方式が間もなく始まる。今までも何回もご説明いただいたかと思うが、あらためて、あと数日で始まるということなので、県民に対して説明あるいは呼びかけたいことがあったら教えてほしい。

村井知事

一部誤った情報が流布されていて、県民の皆さんが不安に思っておられる部分があります。あくまでも、上水道も工業用水道も下水道も、県が管理している分については引き続き県の所有、県が責任を持って管理をします。県のものです。それの運営を民間にお任せをして、少しでも、これから人口が減っていって、そして節水型のいろいろな家電が出てくる中で、水を使わなくなってくる中で、水道料金を上げないで済むような形にしてまいりたいと思っております。

今までも、上水、下水、こういったようなものは民間に運転をお任せをしておりましたので、外から見たら今までと全く何も変わらないんですけれども、それを9つの事業を一つにまとめ、そして20年間という長期間にわたりお任せをする。しかも、今までのように箸の上げ下げまで全て県が指示したとおりにやってもらうのではなくて、一定の水質基準、きちっとした水質基準を守れば自由にいろいろなことをやれるようにした。そういった裁量の余地を与えることによって競争性が生まれ、300億円以上の事業効果が生まれるということでございます。これは、結果的には県民の皆さまに少しでも安価な水道を供給するための施策でありまして、私は恐らく日本のモデルになるだろうと思っております。水道が止められる、水道の水質が悪くなるというような不安があると思います。それは今までやっていたことと基本的には同じでございますので、安心をしていただきたいと思います。

あともう一つ、地面の下の水道管については引き続き県が責任を持ってやるということであります。従って、浄水場、下水処理場あるいは工業水道の事業所も、県職員が全くいなくなるわけではなくて、当然中に職員がいます。そして、県の職員も定期的に水のチェックをいたしますので、全て事業者任せでは決してないということを皆さんご理解をいただきたいと思います。

Q

先般の地震でも、県管理の水道管とか施設についても被害を受けて、断水するというような状況があった。災害時にきちっと適切に迅速に直されるのかという部分とか、そういう非常事態のときに、特に人の事業の継承の部分でなかなか不安視されている方もいると思う。その辺についてはどう思うか。

村井知事

先ほど言ったように、地面の下の管路は引き続き今までと同じように県が責任を持って維持管理をすると、修繕をするということになっております。地面から上の機械の部分ですよね、浄水場の部分、下水処理場の部分、工業水道の部分は、これは運営を民間にお任せをするということでありますので、全く問題はございません。

今回地震がありましたけれども、地面から上の部分も被害が一部出たということでありますが、これをテストケースにするというようなこともあって、今回仕事をやることになった事業者の皆さんと県と一緒になって取組をいたしまして、ある意味、非常にいい形でお互い情報のやり取りはできたのではないかなと思っております。

大きな災害があったときには、全て、先ほど言った運用をお任せしている上の部分を含めて県がコントロールをするというふうになっておりますので、災害があったときに民間事業者任せには決してなることはありません。これはしっかり契約書の中に書き込まれていると聞いております。今回、いいテストケースになったんじゃないでしょうかね。ですから、今回4月1日から運営を任せております会社の方も一緒に入って、いろいろ一緒にトレーニングをしたと聞いています。

Q

関連して、知事の下には先ほどいろいろ誤解があるというお話もあったかと思うが、例えばどんな誤解が生じているのか。

村井知事

水を海外のメジャーに売り渡したといったような、明らかに誤った情報が流布されておりますね。ネット上、そういった情報が流れているのが非常に残念でならないですね。決して売り渡したわけではなくて、あくまでも所有は県であります。そのために水道法の改正をしてもらったんです。今までの水道法というのは、完全民営化か売却も含めて、全部売却をした民営化か完全公営化しかなかったんです。それでは恐らく県民の理解が得られない、県議会の理解が得られないということで、所有は県、そして運営を民間にという、そういうふうにしてもらうために法律の改正をしてもらったということです。

Q

また海外のお話が出たが、なぜ例えばそういう誤解が生じてしまうのかということとか、実際にそういうことがない場合に担保するために、こういう方策があるんだということを何か言っていただけると理解が深まるかなと思う。

村井知事

ただ、水道に反対している人たちがですね、今回の事業に反対している人たちがそういった誤った情報をしゃべっているうちに伝言ゲームで誤った情報がどんどん広がってしまったのではないかなと思うんですが、じゃあ責任はそういった間違った情報を流した人にあるのかというとそうではなくて、われわれが県民の皆さんに分かりやすく説明する努力が足りなかったと私は反省すべきだと思っていまして、今後は県民の皆さんに少しでも情報が伝わるように、さらに4月1日以降も正しい内容について伝えるように努力をしていきたいなと思っております。まず、4月からラジオ番組でいろいろ、TBCだけじゃなくてFMとかもやっておりますので、そういったところに、水道だけじゃないんですけれども、県のやっている事業を分かってもらえるような形で流して行くような形を取りたいなと思っていまして、4月はまず第1弾、4月いっぱいは上工下水のことについて、みやぎ型管理運営方式について説明をしたいと思っています。

Q

あと、担保の話。海外のそういった話にならないためのどういった方策を取られるかということ。

村井知事

ちょっとその辺は担当のほうに詳しく聞いてもらえる。

Q

今の件に関連してだが、仙台市内の一部の団地で水道管が地震で故障して、その後に、発生直後に水道を運営する民間会社のほうが修繕費がなくなりそうなので修繕ができないという、難色を示したケースがあったようだ。関連して、インターネット上では、民営化に不安だという話、修繕費を民間会社で出せるのかといった懸念点だと思うが、その点に関しての懸念の声について知事の受け止め、反論を伺う。

村井知事

今回受注した(企業グループの代表企業である)メタウォーターさんは全国でいろいろな水事業を受託されている会社です。それが宮城県でできないということは全国の水事業が止まってしまうということですので、事業規模が日本一の企業ですから。可能性がゼロかと言われたらそれは分からないです。ただ、そうなった場合は今までと同じようなことをやっていたとしても、今回の上工下水のみやぎ型管理運営方式をやっていなくても、恐らく止まると思います、そういうようなことになってしまえばですね。ですから、事業者の規模が全然違う、スケールが違いますので、基本的にはそういうことは考えなくとも大丈夫だと思いますけれども。しかも、言っているように今までも指定管理や民間に運営委託をしてやっておりましたので、ですから、民間だからできない、民間だからだめだということでは決してなくて、われわれがやっていたとしても民間の力は借りながらやっているわけですから、私は民間を全て否定するというのはかえってよくないのではないかと思いますけれども。

Q

懸念点はあるけれども、知事のご回答の趣旨としては、そういう懸念点があるけれども、そういうことは全国でやっている企業だから大丈夫ということか。

村井知事

そうですね。次元がね、ちょっと違い過ぎる。団地の中で事業者がやっておられるのと、宮城県の場合、9つの事業全体の話でありまして、スケールや仕組みが全然違うので、ちょっとそこを同じ土俵で議論されても答えようがないんですけれども。よろしいですか。

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オミクロン株BA.2について

Q

新型コロナの関連で伺う。東京都のほうの話だが、モニタリング会議のほうで、ステルスオミクロン、BA.2の疑いがだいたい4割近くまでに達したということが報告されていた。もし把握されていたら、例えば宮城県の状況でそのあたりはどうなのかというところだったり、ステルスオミクロン株のほうで何か今考えられていることとかがあれば教えてほしい。

村井知事

分かる人いますか。新しい株の話。聞いている?出ている?宮城県出ているの。(「オミクロンだけだからね」の声あり)オミクロンだけじゃないですかね。

(担当課)

疾病・感染症対策課です。

BA.2はゲノム解析の結果、県内でも確認されておりまして、宮城県分では出ていないんですが、仙台市さんのほうで何件か出ているという報告を受けております。

村井知事

その程度です。だから、広がってはいないんです。東京で出たら1か月ぐらい遅れて宮城でも出ますので、出るものだと思っていただいたほうがいいと思いますね。

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県内4病院の再編について

Q

水道の話があったが、4病院の再編についても、基本合意を新年度中にも検討したいというお考えもあったと思う。先日、日本記者クラブの会見で、知事、5期目の任期中に事業をスタートしたいというか再編をしたいということをおっしゃっていたので、あらためて基本合意に対する進め方とか思いを伺いたい。

村井知事

4病院の再編については、新年度のできるだけ早いうちに基本合意まで進めて、次のステップに進みたいと思っていたんです。実際、日赤本社と労災機構と打合せはスタートしております。5月に入りましたら県としてコンサルに発注をして、自分たちとしても分析を始めながら、そして、議会で答弁したように結論が出る前にいろいろ資料が出てきますので、そういうのを見ながらどんどん交渉を進めていきたいと思っております。まだ皆さんに何か発表できるような段階には至っておりません。今、当然あちらも考えがあってこちらも考え方がありますので、それぞれがいろいろシビアな交渉をしているということであります。

Q

そのような状況の中でも、あと残り3年ぐらいの中ではもう再編をしたい……

村井知事

病院が出来上がるという意味ではないです。建築が終わって病院がスタートするということではなくて、3年半の間に決まって、議会のお認めをいただいて動けるようにしたいということです。建物が完成するのはとても無理だと思いますね、5期目の間に。

Q

今3月28日で、明日にも仙台市さんのいわゆる懇話会が最後のが開かれて、仙台市からの意見みたいなものが新年度に入って提示されると思うが、まだ手元にない時点ではあれだが、そういったものを受けても県の進め方は特に変わらないということか。

村井知事

はい。当然出てきたものはしっかり読んで参考にはさせていただきますけれども、仙台市のご意見に全てが左右されるわけではなくて、これがもう宮城県の全体、そして仙台医療圏全体を考えて県はどう考えるかということですので、富谷さんは富谷、名取さんは名取、それぞれ考え方がありますので、その中に仙台市さんの考え方があるということで、大きな自治体だから特別視するということは私はありません。

Q

意見としていただいたものを今後の議論の俎上でまた反映させることは、可能性はもちろんあるということか。

村井知事

当然。いただいた資料は、こういう意見が出ていますということは当然出しながら議論を進めていくことになると思います。

Q

以前も仙台市さんからいただいた意見に対して公開の形でお返ししたものがあったときに、そういった感じで何かレスポンスを明確に見せることはあるのか。

村井知事

分からないです。

Q

それは出てからか。

村井知事

はい。

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県立高校の男女共学化について

Q

3月は公立高校の入試が実施されて、年度の切り替わりでもあるということで、2010年度までに完了した県内の県立高校の一律共学化についてお伺いしたいが、県立高校が完全に共学化して12年がたとうとしているわけだが、あらためて、県内の高校教育の現場の現状はどう見ているのか。課題とかもしあると捉えているのだったら、その辺に関して教えてほしい。

村井知事

私が知事になりましてから、全県1学区にして、そして一律共学化にいたしました。共学化については、私も当初厳しい見方をしていたんですけれども、教育委員会がこれでいくと意思決定をされて、それに従ったという形になりました。当初はいろいろご意見もありましたけれども、12年たちまして相当落ち着いてきたのではないかなと思います。私のところに共学化について元に戻すべきだといったような意見は全く来なくなりましたですね。入学式で旧男子校だったところに女の子、また旧女子高だったところに男の子が合格をした姿が映って、みんな非常に喜んでおられる姿を見たら、それほど今の子どもたちにはこの問題について、12年前のことを振り返って何らかのわだかまりがあるという形には私は感じておりません。よかったのではないかなと思っていますけれども。

従って、何らかの課題があるかということですが、この問題に関しては特に大きな課題はないだろうと思います。ここから時代を逆行することはもうないだろうと思いますけれどもね。

Q

先ほども少々おっしゃったことだが、2005年に知事が初当選されたときに、一律共学化の見直しも含めた公約というのを掲げて当選されたと思うが、そのときはなぜ見直しを考えていらして、今はこれでいいんだと思うが、当時はなぜこのような考えだったのか。

村井知事

別学も一つの文化だろうなと思っていました。私自身が高校が男子校で、大学も男子校だったんです。その防衛大学校も今共学化になってしまっています。ですから、高校は引き続き男子校です、私立のね。ですから、私自身が男子校で大学まで行って、楽しかった思い出もいろいろあったものですから、一律別学がいいというわけではないんですけれども、そういう選択肢もあっていいのではないかな、公立にね、あったほうがいいのではないかなと思っておりました。確かに一律共学化にして完全に今はもう落ち着いて、子どもさん方もそれに対してなじんでおられますので、私はもう今はこれでいいのではないかなと思いますけれどもね。OBの方ももう今ここで戻すべきだという方は誰も私のところには意見は届いていないですね。

Q

元男子校だと女子が入りやすいが、元女子高だと男子は入りづらいのかなというところがあるのかなと思うが、その実態に関してはいかがか。

村井知事

そうかな。ちょっと分からないけどね。そんな感じは伝わってこないけどね。もしかしてそういうわだかまりがある人もいるかもしれませんが、だんだん少なくなってくるじゃないですかね。もう12年もたっていますので、高校に入る子どもさん方が当時はまだ2歳とか3歳とかそういうときでしょう。ですから、もう12年たって、さらに5年10年たっていけば、全くそういうようなことを意識は、障壁はなくなると思いますけれどもね。

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感染対策と経済活動の両立について

Q

明日聞くべきかもしれないが、明日、みんなで飲食キャンペーン等始まるが、まさに今引っ越しシーズンになっていて、人の移動がまさに活発化しているときだと思うが、気の緩み、そういった関係も含めて、見方によっては勘違いしてしまう人もいるかと思うが、その辺の気の引き締め方と経済との両立というところも含めて、知事のお考え等をあらためて伺う。

村井知事

そうですね。ずっと言っていますけれども、経済行為と感染対策、これ両立をさせるというのは簡単ではない、非常に難しいと思います。ただし、一人一人の行動が結果として大きな流れになっていくということです。明日、会食して応援キャンペーンをやります。スタートさせますけれども、これもマスクをして乾杯すると。また、食事するときもなるべくマスクをするといったようなことを、まず隗より始めよで自分たちで県職員から始めて、それをちょっとマスコミの皆さんにも見ていただいてPRにつなげていただきたいなと考えたということであります。ただ飲み会を見ていただきたいということではありません。

Q

店舗なんかを見ていると、最近もうマスク会食、最初はしているが、だんだん外してというのが当たり前になってきていると正直見て思うが、その辺のあんばいというか、県民に呼びかけはあるか。

村井知事

そうですね。それをぜひ明日夕方5時から呼びかけを兼ねてお見せしたいと思いますので、ぜひお越しいただきたいと思います。夕方のニュースに間に合うように5時からにしましたので、ぜひテレビ局は皆さん来てください。

Q

結構ぎりぎりなんです。

村井知事

ぎりぎりだよね。だから早めに終わるから。挨拶を短くして、すぐ乾杯して食べているところを見てもらいます。皆さんが出ていってからゆっくり食べますから。ちょっとでも早い方がいい。4時50分。どう。挨拶の時間は5時からで大丈夫。厳しい。

Q

早いのであればそれはありがたいんですけれども。

村井知事

そうだよな。じゃ4時50分に私が挨拶スタートします。大丈夫、いい。早いほうがいいでしょう。夕方のニュースなので。絶対明日ニュースで流してもらいたいんですよ、飲食店を応援する意味で。お願いします。

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広報課企画報道班

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ファックス番号:022-263-3780

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