掲載日:2022年3月1日

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宮城県知事記者会見(令和4年2月28日)

知事定例記者会見

 

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

県内の新型コロナ感染者数高止まりについて

Q

コロナ感染が今、高止まりの状況にあるが、現状について知事の所感を伺う。

村井知事

いつも前の週の同じ曜日の患者の新規感染者数と、その週の同じ曜日の感染者数を比較するんですが、大体100%前後ですね。少し減るか少し増えるかぐらいですので、頭打ちと言えるかどうか分かりませんけれども、急激に患者が激増している状態ではないという認識を持っております。しかしながら、病床の稼働率もまだ5割までいっていないとはいえ、かなりひっ迫してきたのは事実でありますので、引き続き危機感を持って臨まなければならないと思っております。ただ、学校の部活などは子どもの教育に影響いたしますので、やはり体を動かすということも若い人たちにとっては非常に重要なことですので、部活などについては様子を見ながら3月11日(訂正:3月12日)以降は少し緩和をしていくということがあってもいいのではないかと考え、先週の対策本部会議でそのような方針を出させていただいたということであります。

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東日本大震災追悼式等に伴う新型コロナ対策について

Q

去年の3月11日前後は、かなり人流が増加して感染者が増えたということがあった。依然としてコロナ感染が高止まりした状況で間もなく3月11日を迎えるが、移動自粛の大前提の中で今年の3・11の式典や、県内の方、県外から訪れる方々へ何かお願いするようなことがあればお聞きしたい。

村井知事

先週の対策本部会議で、3月21日まで緊急特別要請を延長するということを決めました。その趣旨は、3月11日前後に昨年と同じように人が多く入ってきて人流が増えることによって、また感染が広がってしまう可能性を危惧したからであります。そういった意味では、宮城に訪れる方はマスクの着用であったり、手指の消毒、また3密の回避、会食する際は4人以下で、できるだけ食事をしているときは物を口に入れるとき以外はマスクをするといった基本的なエチケットを守っていただきたいと思います。

Q

去年3・11前後で感染が増えたが、何か教訓のようなものはあるか。

村井知事

去年は明らかに3・11前後に人がどっと、特に仙台市の中心部に集まったと。それが結果として、それから2週間ぐらいしてから患者の激増につながったということであります。昨年そうであったということはもう皆さんしっかり認識されておられますので、恐らく今年は一気にそういった状態にはならないのではないかと思っておりますけれども、しっかりと人流などを見ながら、早め早めにメッセージを出すように心掛けたいと思っております。

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緊急特別要請とワクチン接種の進捗(しんちょく)状況について

Q

緊急特別要請ということで、宮城県の場合はいわゆる強制力を持たない形での県民への呼び掛けということで、知事のお考えもあって、まん延防ではなくてということでやっているわけだが、それでもある程度頭打ちと言えるかどうか分からないが、まん延防止を要請する状態にはないと評価されるような感じになっていることについて、県民性というとあれだが、県民のどのような取り組みが功を奏しているとお考えか。

村井知事

実際私も土曜日や日曜日、車に乗って街なかを見てみたり、あるいはこの間、休みがありました、天皇誕生日ですか、あの日は女房と二人街なかで食事をしてみたんですけれども、非常に人の流れは少ないですよね。県民の皆さんがコロナというものを意識して、なるべく飲食店というより人流を避けたほうがいいと判断をしてくださっているということを自分の体で感じ取ることができました。コロナに対する意識というものを、県民の皆さまが共有してくださっているんだなと思います。そういった非常に真面目な県民性というものが幸いしているのではないかなと思っております。ほかのまん延防止等重点措置、まん延防を導入している県としていない県とを比較いたしましても、それほど大きな差はないと思いますので、今の状況でもう少し様子を見たいと思います。

そして、何よりもワクチンの接種が6割、7割といかない限りは、恐らくオミクロンの株を抑え込むのは難しいんじゃないかなと思うんですね。どういう対策を取っても、やはり私はもうワクチンが一番特効薬であって、ワクチンの接種が進まなければなかなか落ち着かないのではないかなと思っておりますので、まずはとにかく早くワクチンを県民の皆さまに打っていただけるようにお願いをしていきたいと思います。今後子どもたちへの接種が進みますので、そういったようなものをどんどん進めていくと、恐らくまた一気に落ち着くのではないかなと期待をしているところであります。

Q

今の関連で、ワクチンの接種がなかなか進んでいない原因についてさまざまあると思うが、知事として要因はどのように分析されているか。

村井知事

ワクチンの接種が全く進んでいないわけではないんですけれども、少なくとも県が運営しております大規模接種センターですね、ここは5,000人の枠なんですけれども、2,000人、時には2,000人を切るようなこともあるということでありますので、非常に広い会場、外から見たら閑散としているような状況になっているということでございます。理由は、モデルナワクチンよりもファイザーがいいという考え方の方もおられるということ、また過去2回の接種で副反応が出た方もおられる、そういったことが要因として挙げられるのではないかなと思います。

また、オミクロン株はそれほど重症化しないというような誤った固定観念といいましょうか、認識、そういったようなものが広がっているというのも理由の一つかもしれません。しかし、実際亡くなっている方、重症者の方も出ておりますので、決して油断はならないと思いますから、ぜひ健康な方ほど早め早めにワクチンを接種して、ほかの人に広げないようにしていただきたいと思います。

Q

ワクチン接種について伺いたい。県内の早い自治体では、今週の金曜日から5歳から11歳でもワクチン接種が始まるかと思う。努力義務から適用されていないという議論はあるが、改めて知事として5歳から11歳の接種についてはどうお考えか。

村井知事

これは親の同意が必要だということになっております。強制的に打たせるということ、義務ではないということでありますので、子どもさんの体調などを見ながら慎重に親がご判断をいただくということになります。ただ、私は健康な子どもはできるだけ打ったほうがいいのではないかなと思います。できる限りご協力をいただきたいと思います。

Q

緊急特別要請について、これまで緊急特別要請をしてきたと思うが、どの程度効果があったと受け止められているか。知事のお考えを伺う。

村井知事

これは緊急特別要請をやらなかった場合との比較というのはちょっとできないんですけれども、少なくとも政令市を抱える道県、そして東京都を入れて16の都道府県、大都市を抱える都道府県の中で、最高の患者数がまだ3桁で収まっているのは新潟県と宮城県だけです。そういうことでは、大都市を抱える都道府県として、県民の皆さんが緊急特別要請の重要性というものをしっかり認識をしてくださっていると言っていいのではないかと、私は思っております。まだ3桁で止まって、うちは900人ぐらいまでいきましたのでほとんど4桁に近かったんですけれども、まだ3桁でとどまっているのは宮城と新潟だけということであります。

Q

一定の効果があったと見てよろしいか。

村井知事

はい。私は効果があったと思っております。

Q

今度3月以降になると、引っ越しや人流が確実に増える時期に当たると思う。ワクチン接種の完了見込みが5月末までを目指すという中で、ある程度ワクチン接種の完了時期と人が移動する、激しくなる時期とのそごというか、非常に難しい時期が3月くらいまで続くと思うが、この辺の対策というか、知事のお考えを教えてほしい。

村井知事

これはもうとにかく早くワクチン接種をお願いするしかないと思っております。宮城に移ってくる方も当然なんですけれども、宮城から異動で県外に転出される方もおられます。そういった方も宮城で打ってから転出をされるべきだと私は思います。また、今住民票が宮城になくても、接種券があれば大規模接種センターで他県の方も接種ができるようにさせていただきました。これも宮城だけが落ち着けばいいという問題ではなくて、日本全体が落ち着かなければ駄目だという考え方からでありまして、一人でも多くの方に早め早めに接種をしていただく、これが何よりも重要だと思っております。

Q

引っ越しのシーズンに転入者の方に対する呼びかけはそれぞれ人事異動とかいろいろあると思うが、その呼びかけについても知事から何か積極的に行っていく考えはお持ちか。

村井知事

そうですね、今度知事会などがありました際に、全国みんな都道府県一緒に県外に移動される方も早めに自分の県で打ってから移動するよう、みんなで訴えかけましょうという話をしていこうかなと思っています。

Q

健康な子どもにできるだけ打ったほうがいいというご見解だったが、保護者の中に、やはり子どもさんにどういう副反応が出るのかとか、将来的にどういう影響が出るのかということに不安を持っている方も少なくないと思う。そういう方々に知事からメッセージをいただきたい。

村井知事

私は医療に関しては素人ですので、科学的にこういう理由だから大丈夫だということを申し上げることは残念ながらできません。専門家の先生方がお話しになっていることをそのまま受け入れ、お話しするしか方法がないんですけれども、リスクがゼロではないと思いますけれども、しかし打つことによって子どもさんから高齢者、お年寄りの方にうつすリスク、あるいは学校の中で友達に広げるリスクというものが非常に低くなるのはもう間違いないということでありますので、自分の子どもさんのことも大切ですけれども、周りのお子さんであったり、周りの家族のことを考えると、私は打つメリットのほうが大きいと思います。大局的に判断をされて、ぜひご協力をいただきたいと思います。

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ロシアの軍事侵攻について

Q

ロシアのウクライナ侵攻で、国際情勢がかなり混乱が続いている。まず、知事に所感をいただきたいのと、宮城県で何か影響があることがあれば、把握されていることがあれば教えてほしい。

村井知事

これは私たちには信じられないような出来事でして、一方的にほかの国を侵攻する、侵略するということになりますので、とても許されることではないと思います。一方で、これが厳しい国際社会の情勢なんだろうなと。日本もいつ同じようなことが起こるかもしれない。そういう意識を持ち続けなければいけない。まさに平和ぼけと言われるような状態では駄目だろうなというふうに、身を律しているところであります。先日も、昨日ですか、一昨日でしたっけ、北朝鮮からミサイルが発射されたという情報がございました。それがいつ日本に飛んでくるかも分からない。それは、そういう意識を常に国民として持ち続ける必要があるかと思います。

宮城に直接の影響というのは、やはり燃料等、もしかするとガソリンや灯油、軽油、こういったものの値上がりに今後つながってくる可能性は十分あるだろうと思います。ロシアも燃料の供給地であることは間違いありませんから、それがどういう影響が出るのか、注意深く見守らなければならないだろうと思います。

Q

関連して、元大阪府知事の今弁護士の橋下徹さんが、ウクライナ侵略に関して「私はウクライナと共にある」とか言った者はウクライナに行って戦えとか、日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもくその役にも立たないとかというように嘆じておられて、国会議員に対してもウクライナに行って戦えというようなことを言っている。一民間人の発言ではあるが、元自治体の首長であって非常に社会的に影響力の強い方が刺激的なことを言っている。これに関してはっきり正しいとか正しくないとかよく分からないが、知事の所感はどう受け止めるか。

村井知事

国際社会がどう受け止めているのかということを、メッセージとして発することは重要だと思います。そういった意味では、いろいろな国でそういった抗議行動、抗議デモを行うということは、私はあっていいのではないかと思いますね。特にロシア国内において反戦運動を行って拘束されている方、非常に勇気のあることだと思いますが、支持したいなと思います。

Q

私は最近知ったが、宮城県はロシアのニジェゴロド州と2010年に協力協定を結んで、結びつきが深いかと思う。ここ数年コロナなどもあって目立った交流はなかったかとは思うが、宮城県とニジェゴロド州の、今回の侵攻が県と州の関係に与える影響とか、または関係を生かして何か先方に対応したいと考えるか。

村井知事

これは特に友好県州の関係というようなものではなくて、経済的に何かあったときに協力しましょうという非常に緩やかな協力協定というものになっております。ニジェゴロドと宮城県が何か取引をしているということもありませんので、これによってニジェゴロドと宮城県で影響が出るということは、まず何もないだろうと思います。今回の政府の対応などを見ながら、もう少し様子を見て考えていく必要があるかもしれません。今のところ何も影響はありませんので、取り立てて何か行動を起こすというつもりはありません。

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東北医科薬科大学医学部の1期生卒業について

Q

3月に東北医科薬科大学の1期生が卒業されるが、その受け止めに関して伺う。

村井知事

非常に難しい試験ですけれども、高い競争率ですけれども、難関を突破し合格をされ、そして6年間懸命に勉強していただき、地域医療のために、特に総合診療医を育てるための大学だということを考えまして勉強してくださいました。国家試験合格をしていただいて、皆さん巣立っていかれ、まずは東北管内で研修をしていただき、できるだけ研修をしていただいて地元に残っていただきたいと思っております。宮城県の中だけでなく、東北全体で非常に期待の高い卒業生でありますので、期待に応えていただきたいなと思います。

私も今回、議会の期間中ですけれども、卒業式に伺いたいと思っております。職員にはこれから毎年できる限り、入学式には、1期生は出たんですけれども、2期生から6期生まで入学式に行っておりませんでしたので、これからは入学式にできるだけ参加したいというオーダーを出しております。それだけ私も期待をしているということでありますので、まずは1期生の皆さんが試金石になると思いますので、2年間初期研修を終えて地元にしっかりと就職をしていただきたいなと思います。

Q

初期研修の場所が、6割の方が東北を選んだということですけれども、その件に関してはどうお考えか。

村井知事

非常にうれしく思います。できれば8割ぐらい希望してたんですけれども、これはもうひも付けすることはできませんので、卒業した皆さんが一番勉強しやすいと思ったところで研修をされるということだと思います。受け入れる側にも責任がありますので、やはり1期生の方が6割の方が東北で研修してよかったと、東北はいいよということを後輩に言っていただくことによって、6割が7割、8割になっていくと思いますので、受け入れる側の病院、受け入れる側の自治体もしっかりと準備を進めるようにしてまいりたいと思います。

Q

関連で、これからどんどん卒業生を輩出していくわけだが、東北の医師不足とか宮城県の人材不足なども含めて、改めて伺いたい。

村井知事

東北には各県に1つずつ国立、公立、私立の医学部がありました。残念ながら卒業生が皆東北に残ってくれるわけではなく、他県に流出をする、他のエリアに流出をするということです。そういう意味では、宮城にもう一つ大きな医学部ができて、そして毎年100人卒業生が出るということで、相当程度医師の供給という面では貢献できるのではないかなと思います。宮城でも30人枠を持っておりますけれども、それ以外のお医者さんも宮城で働きたいという方はおられると思いますので、そういった方には志のある先生方にはぜひ宮城で働いていただけるようにしてまいりたいと思います。

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女川原発に係る避難経路の課題調査について

Q

先週の代表質問の際に、女川原発の阻害要因調査を来年度やられるということをおっしゃっていたが、具体的なスケジュールと、前回と異なった調査の仕方だったり、具体的なものを教えていただきたい。

担当課

原子力安全対策課です。時期につきましては、来年度早々からと考えています。

4月以降に開始し、結論は年度内を予定しています。

村井知事

年度内、そうですか。恐らくそんなに簡単にぱっと計算できるものではないので、新しく道路ができる、整備されるということ、それからチェックポイントですよね。避難退域時検査等場所の数を増やしてますので、そういったようなものを新しい要素を入れて、どの程度になるかということをチェックしたいと思っております。

併せて、来年また県単独で訓練を行いますので、その訓練のやり方なんかもよく考えたいと思います。そういったものを見ながら考えたいと思っています。

Q

今、新しいチェックポイントとか道路ということだったが、道路というのはどこら辺がどういうふうに新しいものができて、その結果どの程度住民の避難とか往来に効果が出ているのかについて、今現在で推計するものや把握していることについて教えていただきたい。

遠藤副知事

石巻市道の渡波稲井線とか。

村井知事

道路。後で投げ込みします。こういう道路が新たに加わるということね。多分私が具体的な場所、仮に言えたとしてもなかなかイメージできないでしょう。担当、地図に落として。こういう道路がという。398も入れてね。

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広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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