掲載日:2022年1月14日

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宮城県知事記者会見(令和4年1月11日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

【知事発表項目】感染拡大防止に向けた県民への感染対策徹底のお願い

村井知事

県内で複数のオミクロン株の市中感染疑い例と、複数のクラスターが確認されましたが、先週末からは陽性者数二桁が続いており、一気に感染が広がるおそれがあります。ここでぜひとも県民と事業者の皆さまへ、感染対策の徹底をお願いしたいと思います。
こちらをご覧いただきながら話を聞いていただきます。まず、スライドの1枚目でございます。県内では昨年10月以降、感染者数が少ない状況が続いておりましたが、今月から感染者数は増加傾向にあります。県内でオミクロン株の市中感染が確認され、変異株スクリーニングによるオミクロン株疑いの判明率は県、仙台市合わせて95%を超えており、局面が大きく変わったと考えていいと思います。95%を超えた方がデルタ株からオミクロン株に替わったと考えていいと思います。全国の状況を見ますと、オミクロン株による感染が急激に拡大をしております。沖縄県、山口県、広島県の3つの県では感染者数が急増して過去最多となり、9日からまん延防止等重点措置が適用されています。本県でも今回の感染拡大のペースは非常に速く、このスライドでも実効再生産数がこれまでにない高い数値を示しており、感染力が非常に強いと考えております。ここですね、9.02と書いております。これは1人から9人ぐらいにうつるということです。だから、それくらいの感染者があるということですね。私がうつると9人の方にうつしてしまうというぐらいの感染力がある。今までとは全く異質の、非常に感染力が強い株だということであります。
次に、スライドの2枚目をご覧ください。こちらです。1月に入りましてからの陽性者数は、活発に行動する若年層が多い状況となっています。スライドの3枚目ですが、オミクロン株の感染力は非常に強いと言われており、感染対策を見直さなければ、家庭内や学校、職場であっという間に広がってしまいます。オミクロン株に感染した患者は、若年層を中心に重症化リスクが低い可能性があると言われておりますが、高齢者への影響につきましては十分なデータがないため明らかではなく、重症化するおそれがないとは言えません。また、県内において、患者自身が軽症であっても、家庭で高齢者が感染した事例や、勤務先で濃厚接触者が多数発生し業務運営に支障が生じる事例が発生しており、オミクロン株の感染拡大は社会生活や経済にも大きな影響を及ぼすわけであります。そのため県民の皆さまには、換気、不織布マスクの着用、ワクチン接種など基本的な感染対策をより一層徹底していただきますようお願いいたします。会食、食事を伴う場面では、会話の際のマスクの着用を徹底すること、感染対策が徹底されていない飲食店の利用は厳に控えることをお願いいたします。
先週、酒類を提供する飲食店と娯楽施設においてクラスターが発生いたしました。これらの施設では、長時間マスクを外しての会話や飲食があったということであります。県内でのクラスターの発生は昨年9月以来であります。飲食店の事業者の皆さまには、利用者の密の回避、マスク会食実施の周知、こまめな換気、カラオケ設備を提供する場合には、歌唱中のマスク着用勧奨など、基本的な感染防止策の徹底をお願いいたします。県内での感染爆発を回避するため、今がまさに正念場であり、感染対策の点検と徹底をお願いいたします。
また、医療、福祉、教育、警察など、いわゆるエッセンシャルワーカーが、感染や濃厚接触により仕事を続けられなくなった場合、医療提供やライフライン、生活必需品などにも大きな影響を及ぼすおそれがありますことから、こうした方々が早期にワクチン接種できるよう、本日関係部局に指示をいたしました。東北大学ワクチン接種センターでは、1月4日より2回目接種日から6か月以上が経過した高齢者を対象に加えております。接種券はお住まいの市町村から対象者に順次送付されておりますが、仙台市を除く各市町村では、東北大学ワクチン接種センターでのワクチン接種を希望される高齢者に対して、電話受付等により接種券を個別に前倒し発行すると伺っております。もう一度言います。仙台市を除く県内の残りの市町村では、東北大学ワクチン接種センターでのワクチン接種を希望される高齢者に対して、電話受付等により、接種券を個別に前倒しで発行すると伺っております。まだ届いていない方で2回目接種から6か月以上が経過した高齢者の皆さんは、できるだけ早め早めに接種をするよう、希望されるならば自分のお住まいの市町村に接種券を早く送ってくれと電話をしていただきたいと思います。接種券がまだ届いていない方も、県市町村の担当窓口にお問合せをいただきまして、早期に接種をしていただきたいと思います。
私からは以上でございます。

記者発表資料(PDF:1,408KB)

Q

今、感染が拡大している傾向があるということで、対策本部会議とかを開いて何か今後の対策などを協議される予定はあるのか。また、先ほど知事から説明あったように、1人から9人にうつるということで、感染力がかなり高いと思うが、県主催のイベントなど大人数が集まるような式典などの開催についてはどのような方針か。

村井知事

現在はレベル1以下であります。今後、患者が恐らく増えると思いますので、その状況を見ながらレベル2以上に上げるかどうかという検討をしなければならないと思っております。従って、できるだけ早く、できれば今週中に対策本部会議を開きたいと思いまして、今日朝、幹部会で指示をいたしました。
県主催のイベント等につきましては、その際、協議することになるということであります。現在はレベル1以下でございますので、特に何も変化はございません。

Q

レベル1以下ということで、まだその局面ではないと思うが、全国的にはもうまん延防止措置が適用されているところもある。その中で飲食店の営業の考え方、都や県で対応の仕方が違っているが、もし(まん延防止措置が適用された場合)知事はどのようにするべきだと考えるか。

村井知事

まん延防止等重点措置が適用された場合ということでありますが、その際に改めて対策本部会議で方針を決めることになりますので、今ここで私の考えを申し上げるのは控えなければならないと思います。ただ、何よりも重要なのは、病床稼働率がどうなのか、重症者の数がどうなのか、そういったことを考えながらオミクロン株とどう付き合っていけばいいのかということを考えるべきだと思っております。実は重症者が今のところゼロなのですね。先ほどいろいろ調べてみましたら、今確保病床が510床なのですが、そのうち今入院されている方が22人、22床です。この22人の方がどういう状況なのかということで、現在病床使用率は4.3%でありまして、この方たちが今どういう状態なのかということを確認いたしました。ランクでいうと重症者、それから中等症の2、中等症の1、軽症と4つの分類に分けて考えるらしいですけれども、重症というのは本当に人工呼吸器が必要なかなり重い方ですね。それから中等症の2というのは、酸素飽和度、指に挟んだ器械で酸素飽和度が93%未満の方、その方は酸素吸入をつける方、これが中等症の2です。そうではないですけれども、肺炎の所見等があったんですが、まだ酸素吸入をする必要がない、そういった方は中等症の1、そして軽症という形ですね。感染はしているけれども、何でもない、軽症という方。
現在、その22人を調べたら、中等症の1以下らしいです。中等症の1か軽症という方ですので、現在はそれほど重症化するリスクはないようです。これはオミクロンの特性はありますけれども、ワクチンを皆さんが打っているということが非常に大きいのではないかなと思います。従って、昨年の同じ時期と全く違うのは、皆さんワクチンを2回ほぼ8割以上打ち終わっている。そして、3回目を打とうとしているということです。そういったことも考えながら経済活動というものも考えていく必要が、私はあるのではないかという気がしています。ただし、これは最終的には専門家の意見を聴きながら、県庁全体で対策本部会議を開いて決定することでありますので、現時点においてはまだ分かりません。繰り返しお話ししますが、若い方たちが今多いです。この22人。しかし、今後高齢者の方がかかった場合にブレークスルー感染をした場合にどうなるかということが、オミクロン株ではまだはっきり判明していないということもありますので、あまり安心し過ぎるのはよくないのではないかと。従って、まずは感染をしないように県民の皆さまにご協力をいただく、事業者の皆さまにご協力をいただくということを、今日は皆さんに説明をさせていただいたということであります。

Q

先ほど飲食店の質問で、時短という話が出ていましたけれども、人数制限を東京都では4人以下にするということも先週やっていましたけれども、そういう人数制限というのを今どう考えるか、考えがあるのかどうかも含めて伺いたい。あと、10月から県民割という旅行キャンペーンをやっていて、先月からは臨県3県に対象拡大しているが、その見直し等を含め、どういうお考えなのか伺いたい。

村井知事

まず、人数制限につきましても、感染者が増えてくれば考えなければならないかもしれません。ただ現在は、まだレベル1以下であって、対策本部会議を開催する前でありますので、今のところは変更なしと考えています。
それから、宿泊割、おうえん食事券も同じなんですけれども、宿泊割につきましては現在実施しております宿泊需要喚起策、泊まって応援宿泊割引&クーポン券つきプランにつきましては、国の予算の制度上、これは国が決めているルールなんですけれども、新たなレベル分類でレベル3相当になった段階で事業を停止するということになっております。従って、今レベル1以下ですので、止める理由がない。
それから、おうえん食事券ですけれども、認証店おうえん食事券につきましては、新たなレベル分類に基づく運用方針が国から示されておりません。従って、現在従来どおり新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言に沿った運用として、基本的に前のステージ3相当で販売停止及び利用自粛の呼びかけを行うこととなります。ステージ3というのはレベルにするとどれくらいかということですが、ややこしいんです。簡単に言えないのですが、現在511床ベッドを準備しておりますが、102床を超える、20%を超えたあたりです。県全体で100床(訂正:102床)、仙台市全体で66床、要は20%ぐらいベッドが埋まってくるということになればレベル2の後半になるんです。レベル2の後半なので、その段階になるとステージ3、昔のステージ3になります。ちょっとややこしいんですけれども、そうなってくるとおうえん食事券につきましても止めるということになる可能性はあります。残念ながら、おうえん食事券につきましては農水省からあまり具体的なレベルに合わせた方針が示されていないので分からないです。どちらも現時点で即停止等の対応が必要な段階にはなっておりませんけれども、今後の状況を慎重に見極めて、早めに対策を取る可能性は十分あるということであります。

Q

知事としては今は、旅行という意味では逆行している考えがあるというのも一部あるが、対策を取りながら旅行を楽しんでほしいと、そういう考えか。

村井知事

そうですね。患者が増えてはいますけれども、まだ決められた基準まで達していないということ。それから、患者さんは発生はしておりますけれども、まだ今のところ中等症1、軽症の方が全てだということでありますので、そういった状況などを見ながら、経済活動というものとコロナ対策というものを両方回していくということを今考えているということであります。今後、劇的に患者が爆発的に増えるということになれば、また新たな考え方が必要になるかもしれません。そのためにも、どうか県民の皆さまにご協力をいただきたいということです。

Q

今週にも対策本部会議で協議したいという項目事項についてだが、今挙がっていたイベントについての扱いと飲食店の扱いもその場でお話しされるのか。あとその他どういったことが今回の話合いで想定されているか、教えてほしい。

村井知事

まだ、そこは何も決まっていないです。そういった内容も含めて、もう少し詰めまして、今週中に会議を開催したいと思っています。レベルだとかステージだとか非常にややこしくて、こんがらがっちゃうんですよね。前はまん延防止等重点措置というのは全県はないんです。各地域に、その県の中の一地域を抑え込むんですと言われたんですが、沖縄は全県になっちゃったんですよね。言うことがだいぶ、国もどんどん変わってくるんですね。われわれもそれにいろいろ合わせて修正をしていかなければなりませんので、非常に混乱するんですけれども、その辺しっかり整理をいたしまして、皆さまにも分かりやすく説明できるようにしてから会議に臨みたいと思っています。

Q

今の知事のお話を聞いていると、今レベル1以下ということだが、現状では感染防止対策をもちろん主眼に置きながらも経済との両立を図るというのが知事の今のお考えということか。

村井知事

はい、そうです。できるだけ両立を図っていきたいと考えています。

Q

オミクロン株への対応のところで、無料のPCR検査を実施されているかと思うが、この中でオミクロン株も含めたコロナ感染者が実際に発見された例はあるのか。

担当課

疾病・感染症対策課です。現在、確認中ではあるのですけれども、現時点ではそういった方は確認しておりません。

Q

岸田総理のほうから、感染者が増えてITを活用した保健所に頼らないネットワークの整備を各都道府県に知事に直接依頼するというような、朝のぶら下がり発言があったようで、それについて既に知事のほうに何か指示が来ているかがまず1点。
あと今無料のPCR検査などがかなり増えていると思うが、現状の体制は逼迫するような状況にはなっていないのかどうか。

村井知事

特に国からは何も指示、少なくとも私のところには来ていないです。担当聞いていますか。国から何か。岸田総理のぶら下がりの関係で。

担当課

今のところは来ていません。

村井知事

今のところまだ来ていないですね。
それから、無料のPCR検査については、これは希望される方、回数制限なしで続けていただきたいと思います。おかげさまでだいぶ協力してくださるお店が増えてまいりまして、24か所まで増えました。まだ、どんどん増やしていきたいと思って、なるべく全県しっかり網羅できるように協力してくださる事業者の方、研究所等、病院等、協力してくださるところを増やすようにという指示は出しています。
県のホームページに全部載っております。

Q

先ほど、軽症と中等症の1が今回多い傾向があるというお話だが、そうすると病床もさることながら、宿泊療養施設の確保が課題になるかと思う。今の実効再生産数が9という中で、宿泊療養施設がパンクしてしまわないかという、ここに対する懸案とか問題意識はお持ちなのか。それとも、ここに関しては割といけるという感触があるのか、伺う。

村井知事

まず、療養者用のホテルの使用状況をお話しいたしますが、県全体で1,250床準備しておりまして、うち54床がもう使われております。4.3%です。今までは濃厚接触者の方も全員ホテルにということでしたけれども、先週末公表いたしましたとおり、濃厚接触者につきましては基本的に自宅待機という形にさせていただきましたので、感染していない、PCR検査をしても陰性であるという方で濃厚接触者の方はホテルに入らないで自宅で待機をしていただくとお話ししました。その分、ホテルの負担を軽くしたということです。現在、1,250床ということで、さらに増やして最大2,600まで増やしたいと思っています。ただし、この1,250床は比較的早く部屋を確保できるんですけれども、今後劇的に増えてきたときにはホテルをすぐに空けてもらえませんので、予約をキャンセルする必要も出てきますので、これを2,600にするまでにはやはり1か月、1か月半という時間がかかることは間違いないと思いますので、決して余裕があるわけではないということです。
ただ、県としては何よりも優先は、病院のベッドをなるべく空けると。そして、病院の負担を軽くすると。そして、調子の悪くなった患者さんはすぐに病院に搬送するということでありますので、多少無理があっても症状のない方、軽症の方はホテルに入っていただけるように、ホテルのベッドをできるだけ確保するように今日指示したところであります。

Q

あらためて、最初にもおっしゃっていたが、現在の認識として全てほぼオミクロン株に置き替わったという認識でよろしいか。
また、これだけの実効再生産数というところで、あらためて保健所の体制について強化という指示をされているか、今後の考えなどを教えてほしい。

村井知事

ほぼ全てオミクロン株に置き替わったと考えていいと思います。もともと宮城はデルタ株の患者も含めて、もうずっとゼロ、1、2くらいで止まっておりましたから、ここに一気に患者が来たということは外から入ってきた、もう間違いないわけですから、それは今のところほぼ全てオミクロン株でございますので、今後県内で広がる患者はオミクロン株に罹患した患者さんだと考えて間違いないだろうと思います。
それから、保健所の体制ですが、当然これから厳しくなってくると思いますので、今までと同様に全庁挙げて応援体制に入るようにしてまいりたいと思います。

Q

エッセンシャルワーカーの方への早期ワクチン接種を指示したというが、例えばどのようなやり方で早期に接種できる体制をつくるのか。まだ接種券が届いていなかったり、年齢の制限などいろいろあるかと思うが。

担当課

新型コロナ調整室でございます。今、各関係部署、所管しております部署と各団体の方々にどのようなアプローチをすることが最も早期に接種できるのか、早急に打合せをする予定としております。

村井知事

接種券が届いていない場合があるじゃないですか、若い方ですとか、警察官だとか。その方たちは接種券がなくても打てるようになるの。打てないの。

担当課

今現在、国から示されております接種の制度でございますと、早期前倒しの方針などは示されてございませんが、情勢的にはかなり陽性者数が増えているというところもありますので、国のほうでも現在検討しているようではございますが、今のところは示されておりません。ただ、そうなってもすぐに接種できるように、その準備は進める必要があると考えております。
(訂正:医療、警察、物流など、いわゆるエッセンシャルワーカーが、感染や濃厚接触により仕事を続けられなくなった場合、医療提供やライフライン、生活必需品などにも大きな影響を及ぼす恐れがあることから、こうした方々については、接種券が届いていなくても年齢に関わらず早期に東北大学ワクチン接種センターで接種できるよう、最終調整に入っております。)

村井知事

準備は進めて、接種券ができるだけ早く届くように国にお願いをしながら、知事会などを通じて国のほうにもお願いをする。そして、接種券が届かなくても打てるということであれば、すぐ打てるような準備はしておくということ。今のところはルールとして接種券がないと打ってはいけないということなので、各団体とどうすればいいかということで調整中ということでいいですよね。

担当課

はい。

Q

国の指示を待って、大規模接種会場の対象者とかも国の指示に従って広げていく可能性もあるということか。

村井知事

あります。大規模接種センターはおかげさまで、まだかなり余裕がありますので。

Q

今の関連で、仙台市を除く県内の各市町村で高齢者の方対象に、希望者には接種券を、東北大のセンターで接種を希望する方には個別に接種券を交付しますという話があったが、これは前提として2回目から6か月以上というところでいいのか。

村井知事

そうです。

Q

これは仙台市ではまだ実施に至らないというのは、どういう要因なのか。

村井知事

仙台市はもう間もなく発送するんです。ですから、仙台市は心配しなくても、もう65歳以上の高齢者へはもうすぐ届くと。14日から発送するということなので、手続が早く進んでいると捉えています。いいほうに捉えています。
(訂正:仙台市は、1月14日に、2月に8か月を経過する対象者に対し、1月31日に、3月に8か月を経過する対象者に接種券を発送する予定で、65歳以上の高齢者に限って接種券前倒し発送や電話による個別対応は困難であると伺っております。詳細については、仙台市にお問い合わせください。)

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豚熱の防疫措置完了および今後の対策について

Q

午前中、対策本部会議が開かれたが、豚熱の防疫措置が今日で終了した。あらためて知事の受け止めと、今後の対策について、ワクチンの接種などについても触れられていたが、あらためて今後の対策について教えてほしい。

村井知事

まず受け止めですが、年末年始にまたがったわけですけれども、全国から職員の応援をいただきました。また、地元の建設業協会の皆さんも(休日を)返上して埋却の作業をお手伝いをいただきました。そして、県職員もたくさんの職員が、年末年始、休暇返上で手伝ってくれまして、中には複数回現場に行った職員もおりまして、大変な作業だったんですけれども、無事、けがをすることなく終了することができました。
今回非常に、丸森の一番奥のほうで、そちらに行くまでの道路も狭くて、しかも非常に寒くて雪が降ってぬかるんでいて、非常に劣悪な作業環境だったんですけれども、その中でも粛々と作業をしまして無事終えたということでほっとしております。
ただ、対策本部会議でも申し上げたように、イノシシが直接豚舎に来てうつったわけではなくて、何らかの別の要因で、小動物なり鳥なんかが原因でうつったんだろうと思いますので、今までと同じように、今まで以上に防疫体制をきちっと取ったとしても、また再発する可能性は十分あると私は考えております。そういったことから考えますと、ワクチンというのは非常に重要だと、豚熱ワクチンは重要だと考えております。今までは、県職員が家畜防疫員となっておりまして、家畜防疫員である県職員がワクチン接種をしなければならないということで、ワクチンを打つことはできたんですけれども、(十分な抗体がついていない場合)複数回打つことはできたんですけれども、人手も足りないということで大変だったんですね。そこで、昨年の4月から知事認定獣医師制度が導入されまして、私が認定した獣医師は、民間の獣医師さんですけれども、ワクチンを接種することができるように変わりました。これを1月1日から宮城県も導入いたしましたので、民間の豚舎の経営者の方とお付き合いのある獣医師さん、日頃からお付き合いのある獣医師さんにお願いをしてワクチン接種してもらえるようになりましたので、(経営者の希望する時期に)回数を増やすことは可能になったということです。
ワクチン接種の費用を低くするために条例改正をしましたので、今は1頭につき70円支払えばワクチンが接種できるように、非常に安くワクチンを接種できるようになりましたので、特に大河原についても丸森についても小さな子豚が罹患をしてしまいましたので、小さな子豚に(適切なタイミングで)複数回接種するようにして防いでいただきたいなと考えているということでございます。それが一番効果が高いのではないかと思います。なかなか豚舎をしっかり仕切っても、ネズミなどは普通に入ってくるんじゃないかなと思いますので、やはりそういうのが一番いい方法だと思います。

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女川原発の避難計画について

Q

先ほどの自民党の県民会議のほうからの要望の中に、原子力災害時の避難計画の中で、これから道路整備なんかが進むという状況を鑑みて、いろんな計画の見直しというか、シミュレーションの在り方についても検討していかなくてはならないというようなことを知事おっしゃっていたかと思うが、その辺について何かお考えがあれば教えてほしい。

村井知事

今回、自民党県民会議の皆さんからいただいた50項目の要望の中に、原発の避難計画、これに多くのストレスを与えて、どれが重要なのかというシミュレーションをいたしましたけれども、道路整備等、環境が随分変わったのでもう一度やり直すべきではないかという意見をいただきました。非常になるほどなと思って聞かせていただきました。今日、要望をいただいたばかりですのでまだ白紙でありますが、自由民主党県民会議の皆さんからいただいたご要望、県議会の過半数以上を占める県議会議員の皆さんからのご要望でございますので、重く受け止めたいと思っています。

Q

何かしらの見直しの可能性もあるということなのか、シミュレーションに関して。

村井知事

まだ分かりません。これからです。

Q

現状の阻害要因調査の結果についてだが、非常に交通の負荷が高い状態なので、皆さんが避難し終わるまでに相当日数もかかるような数字になっている。もし今後もう一度調査をした場合、どのような結果になると知事はお考えか。

村井知事

分からないです。これはその当時調べたシミュレーションですので、全く分からないです。ただ、今回398号も国直轄で調査をしてくださるということになりましたし、その他いろいろな道路が整備をされているということ、また、避難退避検査場もポイント数を増やすとか、いろいろなことが変わってきているのは事実ですので、そういったようなことを見越してもう一度ちゃんと見直すべきではないのかというのは筋の通ったお話だろうなと受け止めをしています。

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令和3年度原子力防災訓練について

Q

今の前の質問にちょっと関連すると思うが、女川原発の防災訓練、国と合同でやる予定のことだが、2月に予定されていると思うが、現時点では予定どおりやる方向なのかどうか、お考えを伺う。

村井知事

私は何も変化があるとは聞いていませんので、今年度中に開催をするので、日程調整も含めて、やり方を含めて現在調整中と報告を受けています。

Q

予定どおりやるという前提になると思うが、知事としてはどういう課題を今回特に検証したいとお考えか。

村井知事

特定の問題点を探るためだけの訓練ではなくて、原子力災害全体を見て行う訓練でありますので、ここをポイントということを申し上げるのは非常に難しいんですが、少なくとも私は、住民の避難がスムーズにいくかどうかということをチェックをしていく。どこで人が集まっていくのか、どこで避難が遅れるのかというようなことをしっかり見定めるということが重要だろうと思っています。私も数日間ずっと県庁にいるのではなくて、当然、私は立場上、県庁から自由に動ける立場ではないので、県庁に基本的にはいるんですけれども、状況を見て現地に行って現状というものを調査してみたいなと思います。

Q

避難するという動きと、あと感染症対策の両立というのがかなり難しいのかなと思うが、この点についてはどのように考えるか。

村井知事

そうですね。そこは非常に、そのときの感染状況にもよりますけれども、難しいとは思います。もちろん訓練に参加するとなれば、参加者は全員PCR検査を受けて、感染がないかどうかということを確認した上で訓練に臨むということが重要ではないかなと思います。

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県内4病院の再編について

Q

4病院の件でお伺いしたいが、先週、県立病院機構の理事長が県議会のほうにいらして研修会を行ったが、その中でオープンな議論を要望したいとおっしゃっていたが、当事者である県立病院機構の理事長がそうおっしゃっていることについて、知事としてはどう受け止めていらっしゃるかということと、あと、今後、理事長なども含めた会議が行われると思うが、そのスケジュール感についてお伺いする。

村井知事

オープンな議論というのは、議論をやっているのを全部マスコミにオープンにしてということではなくて、恐らくおっしゃったのは、理事会と調整をしてある程度固まって、それぞれの病院がここまで公表してもいいよということを公表した上で、県議会などで、あるいはその他何らかの場所でこういう状況だという話をした上で、皆さんからいろいろご意見を伺うと、そういう意味でおっしゃったのではないかなと私は受け止めております。何もかもフルオープンという意味ではなかったのではないかなと思います。
それから、スケジュールについてはまだ全く分からないです。大きな目標として、来年度中に、要は1年以内ぐらいに基本的合意を目指したいということぐらいしかまだ内容は決まっていない。それもあくまでも私の希望的な話でありまして、先方がどう捉えるのか、まだもっともっと時間をかけてということになるかもしれません。それは分からないです。

Q

今は事務的な議論ということで進めていく……

村井知事

そうです、そういうことですね。そんなにすぐ動くことはありませんから、心配しなくても大丈夫です。

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認証店への時短営業協力金について

Q

話がまたコロナに戻ってしまうが、沖縄のほうで、まん延防止等重点措置が適用された場合に、認証店よりも認証店じゃない店のほうに協力金が高かった問題について、知事のお考えをお願いしたい。

村井知事

非常に私はそれは問題だという認識を持っていまして、昨年のいつだったですかね、11月だか10月かに行われた全国知事会議で私これ言っているんですよね。議事録を見たら載っていると思います。必ずこういう問題が起こって、認証店は、営業時間を延ばせるけれども、給付金が少なくなりますよと、なくなりますよ、ゼロですよ、そうなると自分は結構ですから返上しますというところが必ず出ますよということを申し上げたんですけれども、国は全然動かなかったんですよね。その結果、やはり沖縄でもそのような問題になってしまった。
今、広島などは同一にしているんですけれども、それは足りない分のお金を広島県が負担しているのかどうか、そこをちょっと確認してくれと今日の朝指示をいたしました。山口県は地域が岩国ですから対象店が少ないんですが、広島県は広島市が対象になっていますので、非常に対象店が多いんですよ。ですから、それを一部でも広島県が持っていたとしたら、どうやって広島県がその財政負担をやっているのか調べたいので、指示をしたところです。
恐らくこれは、今のやり方を継続だとみんな認証店を返上すると思いますね。宮城県ももし同じようにしてしまって時短を要請します、認証店は、多少営業時間を延ばせますけれども、お金はもっと減らしますよとかそういう言い方をしてしまうと、恐らく認証店を返上しますと出てしまいますので、今までやってきた努力が元の木阿弥になってしまう可能性は十分あると思いますので、私はこれはもうそういうことをやめて、本来の一番重要な目的に照らし合わせて、そういったことをしないで、認証店のほうが多少有利になるような形にしなければいけないのではないかなと思いますけれども。例えば、営業時間は多少延ばせるけれども、給付金は同額であるとか認証店のほうが若干有利であるというふうな形にしなければ、認証店になった苦労した意味が全くなくなってしまうんじゃないかなと私は思います。それは今回の、今週また知事会がありますので、その場でもまた言おうかなと思っていました。

Q

これに関連して、仙台市の郡市長が午前中の会見で、県とちょっとすり合わせていきたいというようなお話があったが、合わせるとしたら、やはり飲食店の営業時間について協議するという話に……、お金のことと営業時間の兼ね合いのことで調整するという形になるのか。

村井知事

当然そうでしょうね。ただ、まだそういう話には、レベル1以下ですのでそういう話にはなりませんけれども、当然、今の段階からほかの県の状況なども今言ったように情報を取って、宮城県としてそうなったときにはどうすればいいのかということは当然計算をしている。頭に入れている。財政的な負担も当然生じますし、2月議会が間もなくありますので、そういったような情報を取りながら、今、議会の準備を進めているということです。常に最悪のことを考えながら考えるということですね。

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