掲載日:2021年7月21日

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宮城県知事記者会見(令和3年7月19日)

知事定例記者会見

※【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています。

【知事発表項目】「宮城県時短要請等関連事業者支援金」の申請受付開始について

村井知事

まず、1点目です。「宮城県時短要請等関連事業者支援金」の申請受付開始についてお知らせいたします。
まず、支援金の概要ですが、本年4月から5月の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置に伴う飲食店の営業時間短縮の協力要請や不要不急の外出・移動の自粛要請により、事業活動に影響を受けた事業者のうち、売上要件が国の支援制度の対象にならない事業者に対して支援金を支給いたします。
具体的には、飲食店の営業時間短縮または外出・移動の自粛の影響を受けた県内に本社・本店を有する中小企業・小規模事業者等で、本年4月または5月の売上げが前年または前々年の同月比で30%以上50%未満減少していることなどが要件となっております。50%以上の方は国の制度で救われるということですね。
国の月次支援金や県の新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金第5期、第5期延長、第6期の支給対象となっている事業者は、本支援金の対象とはなりません。
支援金支給額は、定額で法人20万円、個人事業者10万円となっております。
申請受付期間は明後日7月21日から9月21日まで、郵送での受付となります。申請書類の提出先など詳しい内容は、本日開設いたしました事務局ホームページに掲載しております。また、本日から、申請受付に係るコールセンターを開設しておりますので、ご利用いただければと思います。
この件に関しましては以上でございます。

記者発表資料(PDF:347KB)

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【知事発表項目】「東北大学ワクチン接種センター」における夜間接種の開始及び村井知事の接種について

村井知事

次に、2点目でございます。「東北大学ワクチン接種センター」における夜間接種の開始と私の2回目のワクチン接種についてであります。
東北大学ワクチン接種センターでは、既に約9万人の方が接種を受けておりますが、本日19日からは東北大学病院や県看護協会のご協力の下、夜間接種が始まります。日中働いている方々であっても利用しやすくなると思いますので、ぜひご利用いただきたいと思います。
また、私も本日、2回目のワクチン接種をいたします。なるべく多くの世代の皆さまにワクチンを早く接種していただきたいと考えておりますので、マスコミの皆さまの取材をお受けし、PRをしたいと思います。ぶら下がり取材もお受けいたしますので、希望される報道の方はお配りをしております資料の担当課にご連絡ください。
前回はいつ接種するか分からなかったので、4時半にならないと分からないということだったので、皆さんにご案内できませんでしたが、前回接種したときにもう今日決まっておりましたので、ご案内するものであります。
新規陽性患者数も増加しており、感染が拡大しております。体調が優れない方のご来場はご遠慮いただくと共に、3密を回避するため、決められた予約時間にご来場くださいますようよろしくお願いいたします。
また、接種会場での会話はお控えいただくと共に、接種後は速やかにご退場いただくなど、安全な接種に県民の皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。

記者発表資料(PDF:103KB)

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【知事発表項目】熱中症の予防について

村井知事

次、3点目でございます。熱中症の予防についてのお願いであります。
3日連続で本日も県内に熱中症警戒アラートが発表されました。熱中症警戒アラートは、今年度から発表地域が全国に拡大され、熱中症の危険性が極めて高い日に出されるものであります。
外出はなるべく避けて、涼しい室内に移動し、運動を中止するなどの対策を行ってください。特に高齢者は安静状態でも発症する危険性が高く、一層の注意が必要です。
熱中症の発生場所で最も多いのは実は住居で、半数近くに上ることから、部屋の中でも温度や湿度を測り、我慢せずにエアコンを使用してください。
また、新型コロナウイルス感染症の予防対策と熱中症対策との両立も必要であります。マスクをつけると熱中症のリスクが高まります。屋外で人と十分な距離を保っているときはマスクを外しましょう。
隣近所など周囲の方にも気を配り、声をかけ合って、熱中症に注意するようによろしくお願い申し上げます。
昨年、私の義理の父、九州にいる義理の父が熱中症になりまして、家にいて、もうちょっとで死ぬところでした。早めに見つかったので助かりましたけれども、今は元気になりましたけれども、やっぱり家にいてエアコンつけずに寝ていて熱中症になって大変な状況になったので、くれぐれも注意していただきたいと思います。
以上です。

Q

熱中症対策ということで、昨年度、県立学校へのエアコン設置を決めたかと思うが、今年度の設置状況等を教えてほしい。

村井知事

後で投げ込みます。順調に進んでいると思いますけれども、何か問題あったら報告が来ると思います。後で投げ込みするようにします。

記者発表資料(PDF:975KB)

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仙台市で新型コロナの感染が判明した東京五輪関係者について

Q

先日、仙台市でも大会関係者の感染が明らかになったが、これに対する受け止めと、組織委員会に対して情報の提供であるとか、詳細な情報提供の在り方など、求めたいことがあるかというところで伺う。

村井知事

まず、受け止めですけれども、水際で防ぐ、そしてバブル方式で固まって移動していただき、できるだけホテルから出ないというようなことで、対策はやっていただいていますけれども、どうしても外出をなさる方に対して、無理やり鎖をつけてとどめ置くわけにはいかないというような難しい問題があるかと思いますが、少なくともコロナ患者を今回来られた方から広げないようにするというのは非常に重要なことだと思います。
今回の件につきましては、組織委員会と仙台市の保健所がやり取りを始めた時点で、私どもに一報が入りました。しかし、詳しいことにつきましては、仙台市の保健所と組織委員会との間でやり取りをしておりますので詳しいことは分かりません。しっかりと患者さんを宮城県民と同じように治療するということが重要なことではないかなと思っております。

Q

組織委員会の対応として、非常に自治体側への情報提供が遅いという指摘が他県も含めて見受けられるが、組織委員会からの情報提供の在り方について知事は何か考えはあるか。

村井知事

私もそれに対しては問題であると考えておりまして、橋本組織委員会会長には直接私の口から、しっかりと対応していただかなければ困りますということは申し上げました。

Q

ちなみに、それはいつ申し上げたのか。

村井知事

金曜日です。

Q

携帯、電話でということか。

村井知事

そうです。電話です。木曜日だっけ。木曜日だね。木曜日です、ごめんなさい。木曜日です。先週木曜日。

Q

具体的には、情報提供をしっかりと(してほしいという内容か)。

村井知事

情報提供をしっかりすると共に、こちらに来られた、全国にオリンピック関係者当然散らばるわけですけれども、そうした人たちが決められたとおり対応していただくように、組織委員会としてしっかりと実行し、そして、もし問題があれば、組織委員会として指導していただきたいというお願いをいたしました。

Q

あちらからの反応というか回答はあったか。

村井知事

はい。重く受け止めております。他の自治体からもそのような声は届いておりますので、組織委員会としてはできるだけのことをさせていただきたいと思っております。また足りないことがあれば遠慮なくお話しくださいということでありました。

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「復興五輪」発信の取り組みについて

Q

復興五輪ということで、これまで知事も被災地の今を多くの方に発信したいと言っていた。6月末の記者会見では、海外の人が来られなくなったことで、多くの人に直接足を運んで見てもらうのは難しいので、組織委や国を通じて海外のマスコミに被災地を歩いてもらえるようにお願いしたいと思うという話をしていたが、その後、働きかけというか具体的な取り組みをしたかということが1点。一方、国内のお客さんに向けては、語り部ボランティアの方が仙台駅や空港にいらっしゃるということで、改めて語り部ボランティアにどんなことを期待するかを教えてほしい。

村井知事

組織委員会などに被災地の現状をできるだけ伝えていただきたいというお願いをいたしました。残念ながら、海外のメディアの方がどういう方が来られるのかということまで私ども把握できませんので、組織委員会を通じてお願いするということにしております。
それから、語り部ボランティアに対する期待ですけれども、これだけ広い県の、福島から岩手まで入れますと相当広い面積になりますので、これを見て回るというのは簡単なことではないと思います。また、被災地に足を運びましても、当時の状況というのは一変しておりますので分からないと思います。そういった意味では、気軽に立ち寄れる場所で震災の状況、それから復興の状況といったようなものを、パネルなどを使いながら、また、震災を経験した方が語り部として伝えていただくということは、非常に私は有意義なことだと思っております。期待しております。

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東京五輪宮城県会場の観客について

Q

いよいよ明後日に五輪のサッカー競技が迫ったが、ここで直接聞くしかないかなと思って、改めて観客については今どういう考えか教えてほしい。

村井知事

全く何の変更もございませんで、少ない日は3,000人、多い日は1万人の観客を入れて有観客で行いたいと思います。その準備を今着々と進めております。また、ボランティアの皆さまにもご協力をいただけるように、今、最後の詰めを行っているところであります。

Q

この土日も2桁の感染者数で、先週の会議でも、出席した関係者の方から直接知事も聞いたと思うが、無観客が望ましいという声もいまだにある。結果を見てみないとというところも知事お話あったと思うが、結果的に感染者が増えて苦労するのはやはり医療関係者の方だとは思うのだが、統一感を持たせるという知事の話ももちろん分かるが、そういった医療関係者の方の意見、最新で先週もあったが、そういうところの意見を優先させなければいけないという考えは今のところ持っているか。

村井知事

もちろん非常に重い発言だと受け止めておりますけれども、全体のバランスを見て考えなければならない。繰り返しになりますけれども、いろいろな意見をお聞きし、総合的に判断する、これが私の役割だと思っています。総合的な判断をし、スタジアムの中でクラスターが発生することはないだろうと。また、終わった後、外に出ることがあっても、結果としてですけれども、21日から時短がスタートいたしますので、夜遅くまで飲酒を伴いながらの会食というのはできなくなりますので、そう考えると、より安全性は高まったものと思っております。

Q

結果的に訪れた観客の方たちの行動というのも自粛というか制限をお願いする形になると思う。先ほどの質問でもあったが、復興をアピールということが以前の状況に比べるとかなり難しい状況になると思うが、改めて、今、知事が観客を宮城の会場で入れてやるというところにどういった意義を感じているのか教えてほしい。

村井知事

これは、やはり直接被災地に足を運んでいただけるということですね。中には沿岸部のほうに足を運ぶ、そして震災遺構に足を運ぶ方もおられるでしょうし、先ほどお話あったように語り部の方から駅のような人が集まる場所で開設しておりますブースでお話を聞いていただくということもあるかもしれません。また、やはり何よりも、メディアの方がかなりこちらのほうに、宮城のほうにお越しになる、海外メディアの方もお越しになるようでありますので、そういった方は当然、復興五輪であり、東日本大震災のことを取り上げながら、ご自身の国にニュースを配信するでしょうから、そういった効果というものは非常に大きいのではないかと期待をしております。

Q

今月末まで競技自体は続くと思うが、31日まで。仮に途中で今以上に感染が広がったりし、3月の状況、もしくはそれを超えるような状況になったときに、改めて無観客を組織委員会に要請するといったような考えは現状あるか。

村井知事

今のところはないんですけれども、もちろん感染の状況次第ですよね。爆発的に300人、500人ということでばたばた倒れたということになれば、これは状況が変わってくると思いますけれども、恐らくこの土日の患者数、日月か、今日のまだ発表になっていないんですけれども、日曜日は今日間もなく発表になる数字を見ると、前の週より減っているんですよね。ですから、今のところは時短の影響も出てくれば何とか31日までは開催はできるんじゃないかなと思っておりますけれども。もちろん油断はできませんから、厳しい状況になればすぐに組織委員会や国と相談をさせていただきたいと思っています。

Q

21日から競技がスタジアムで始まるわけだが、知事自身はサッカーの会場に直接足を運ぶ予定があるかどうかを伺う。

村井知事

私は21日、初日に感染対策などの視察も兼ねて会場に行く予定となっております。ここにおられます皆さんは、多分中に入れないですよね。ですから、希望があれば、連絡して、どこかで私が到着するとき、あるいは外を視察する状況などを取材していただけるようにいたします。そのようにしたほうがよろしいですかね。したほうがいいですよね。幹事社に連絡させていただきます。

Q

21日は試合もご覧になるのか。

村井知事

試合も見ます。ちょっとその後、出張も入りそうなので、全部は見れないかと思いますけれども、スタジアムの中の状況なども見て、初日は女子の中国・ブラジル戦ですかね。そこは拝見したいと思います。

Q

知事は以前からずっと有観客でということで考えを堅持されてきたが、市長や医療関係の方は強い懸念も示されている中でのスタートになると思う。今後、コロナ対策などで連携に対する影響というか不安というのは知事自身は持っているか。

村井知事

いや、全くないですよ。終わった後も医師会長だとか郡さんと連絡を取り合っていますし、昨日は郡さんの選挙の第一声にも行きましたし、コロナ対策に関して特に今回の件で有観客にしたことによってぎくしゃくするといったようなことは全くないです。賀来先生も、最終的には知事が高度な政治判断をなさるとおっしゃいました。当然、私がお医者さんであれば、私もあのような主張をしたと思います。やはり専門家の立場からすると、一人でも患者を出さないほうがいいわけですから、治療よりも患者を出さないほうがいいわけですから、今回のコロナは人と人が接することによって飛沫感染するというのははっきり分かっていますからね。ですから、できれば全ての経済活動を止めて、2か月くらいみんな家にいてくれたらコロナ収まるのに、私が専門家でもそう思うと思うんですよ。その発言は当然のことだと思っておりますが、同時に、そうでないという人もたくさんおられるわけで、そういったような声を全体的に把握をして、やれる、やれないということを私なりに判断をいたしました。そこは皆さん、理解をしていただいていると思います。郡さんも、そこはもう理解をしてくれていると思いますけれども。

Q

関連して、今週末も大きなスポーツイベントとかコンサートが宮城県内でも行われて、知事も、五輪の競技と民間のスポーツイベントを比べるのもどうなのかという意見もあるが、その中で、知事は以前から、ほかのスポーツイベントがいいのに五輪だけ駄目というのは不平等という見解を示した。このあたり、開催地として難しい部分もあると思うが、整合性というか、そのあたりについてどう考えているか。

村井知事

全く同一に考えるべきだと思っていますけれども。主催者がどうであるというよりも、やはり感染リスクがどうなのか。つまり感染対策がしっかり取られていないものであれば、それは開催すべきではないと思いますけれども、プロスポーツについては感染対策をしっかりなされていると、専門家の先生方もそうおっしゃっているわけで、今回のオリンピックも感染対策がしっかり取られていれば問題ないだろうと思います。
ただ、野球場などは飲酒、お酒飲んでいますよね。今回、オリンピックはお酒を一切飲みませんので、そういった意味では逆にリスクは低いと思いますけれどもね。先ほどの質問に答えるとするならば、同じ、同列に扱うべきだと思います。

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営業時間短縮要請等について

Q

感染者数が増えてきて、度重なる時短という形になるかと思うが、これは飲食店の協力というものがなくして成り立たないものだと思うが、エビデンスに基づいた形でないかもしれないが、五輪有観客という決断をされる一方で、時短を要請するということについて、心理的な部分が多いかと思うが、飲食店の方々にご協力を得られる説明になっていると考えるか。

村井知事

今までも時短をやっているときにいろいろなイベントをやっていましたし、上限を決めてやっておりましたので、逆に五輪だけ特別やめるとかというのも変な話だと思いますけれども。

Q

前回の時短のときには、それまで結構協力をしてきたけれどももうもたないということで、協力をやむを得ずできなかったというような飲食店の話も多く聞いた。非常に疲弊した状態になっていると思う。こういう点については、五輪と絡めなくてもいいが、飲食店の方々の体力という部分を考えるとどうか。

村井知事

そうですね、これは本当に申し訳ないと思います。ただ、今回、オリンピックのあるなし、仮に宮城でサッカー競技がなくても、この時短をやらざるを得なかった。ただ、かなり状況は変わってきまして、高齢者の患者が非常に少なくなってきて、その分、重症者が少なくなってきて、死亡者がずっとゼロが続いているわけですよ。そう考えると、今回も波はなるべく低く抑えていく、今回低く抑えることができれば、次はまた波は来るでしょうけれども、その波をさらに低く抑えることもできると思いますので、ワクチン接種がどんどん進んでいて、今日からついに夜間のワクチン接種も開始して、今日、私、ワクチン接種するときに、接種センターの責任者の方とお会いして、さらに数を増やしてもらうようにお願いをしようと思っています。今、ファイザーがちょっと入りづらくなってきているということがあるので、モデルナをもっと増やしたいんだと。モデルナの量の確保は私のほうで頑張りますので、何とか数を増やしてほしいというお願いをしようと思っています。ちょっと質問の趣旨から逸れていますけれども、さらにワクチンのスピードを速めれば、今回のような期間の時短というようなことはこれで最後になる可能性もあると私は思っていますから、これをずっとこの先何年も続けるわけではありませんので、もうしばらくの辛抱、我慢してほしい。もしかしたらこれが最後になるかもしれませんので、そういう思いでわれわれのほうも取り組みますので、よろしくとお話をしたいと思いますけれども。もう1回あるかもしれませんけれどもね。それくらいの気持ちで今臨んでいるということです。分かりませんよ、もう1回あるかもしれませんけれども、でもそれくらいの気持ちを持って臨んでいるということです。

Q

時短の関係で、経済関係者のほうから何か時短をやることについての反論というのは知事もしくは県のほうに届いているか。

村井知事

今のところ私にはないです。誰か担当、何か時短の関係で来ていますか。賛成とか反対とかやめてくれとか。

担当課

中小企業支援室です。時短をすることに関して、直接の要望はありません。時短そのものではなく、支援ということで、支援策の問い合わせはございます。時短を行うことの是非について、何か賛否だったり、そういったものが県のほうに届いているというわけではないです。

村井知事

ないよね。

担当課

要望ということでは、一切いただいておりません。

村井知事

おかげさまで仙台市さんがすごく頑張ってくれて、協力金の支給が宮城はスピーディーなんですよ。関東などでは、東京などでは、協力金が全然振り込まれないということですごく不満出ていますけれども、仙台市さんは本当に頑張っていただいて、協力金の支給がほかの地域に比べて、この大きな仙台市のような同じ規模の自治体と比べたら極めて早いんです。ですから、そういうことも影響しているのかもしれないですね。県と仙台市が非常に連携が取れているという一つの例だと思いますけれども。何か、仲悪い、仲悪いってみんな言うけれども、仲いいんですからね。昨日マイク持って分かったでしょう。

Q

知事は先週の会見で、時短はできるだけ狭い範囲でやったほうがいいんじゃないかという見解を示していた。ただ、今回、仙台市全域ということで、郡市長からも強い要望があったということだが、そのあたりを決めた理由などがあれば教えてほしい。

村井知事

やはり患者の発生数を見ると、仙台市が突出していると。どうしても仙台市がコアになって、そこから同心円状に患者が広まっていくので仙台を抑えていく。また、青葉区という意見もあったんですけれども、野球だとか強化試合、今度、土日、強化試合ありますよね。そのようなものは東口でありますので、分けるというのも非常に難しいだろうというようなことで、結果的には全市、仙台市だけにしたほうがいいのではないかという意見になったということであります。
いろいろご意見はありました、県庁内でもですね。ただ、郡さんからそのような意見もあり、また、今の患者の出方が3月の急激に患者が増えたときと非常に似ている、状況は違いますけれども、若い人たちが多いというのはあるんですけれども、似ているということで、やはり仙台市が中心となって爆発的に患者の数が広がる可能性もありますので、今回は3月よりも10日ほど早く時短をかけ、そしてエリアを仙台市に限定し、ということにさせていただきました。様子を見ながら、臨機応変、また対応を考えていきたいと思っています。

Q

そうすると、郡市長の要望を受けてというのは、譲歩したということではなくて、総合的に考えたということか。

村井知事

当然、郡さんの意見も参考に、強く参考にさせていただきました。ただ、前回は郡さんの仙台市全域というのを私、青葉区にしましたので、当然、地元の首長の意見はお聞きはしますけれども、それだけで意思決定するということはないということです。それこそ総合的に判断するということです。

Q

前回も青葉区だけに絞って、その後、感染者が少なくなったが、そのときの判断というのは知事はどのように考えているか。

村井知事

結果が全てですからね。正しかったと私は思っていますけれども。

Q

時短に関わるというところだが、前回の時短の解除から結果としておよそ1か月くらいで改めてまた時短を要請するという形になったが、その間のリバウンド防止徹底期間というもののメッセージだったり位置づけを、知事はこれはうまく県民に伝えられたかということについてはどういう所感を持っているか。

村井知事

1か月間、ずっと落ち着いていたということを考えると、県民の皆さんも理解し協力してくださっていたものと思います。ただ、どうしても、暖かくなってきて、暑くなってきて、外に出て活動する機会が多くなってきた。また、関東圏などから人がくるようになってきました。新幹線もだんだん混み始めましたからね。そう考えると、この時期に、まだワクチンが高齢者だけにとどまっているこの段階で、もう一度感染者数を抑えなければ、東京のようになってしまうのではないかと心配したということです。東京が出ると、どうしても数週間遅れて宮城も出てきますので、恐らくこのまま何もしなければ、また200、300というそういう数字になるんじゃないかなと考え、今回は早めに手を打ったということであります。

Q

時短によって患者が減るというのはこれまでも傾向としてあって、それが解除された後の感染対策というか注意喚起の伝え方というのはすごく難しいなと思うのだが、来月まで時短が続くが、時短以外の先を見据えた対策というのは、何かメッセージの発信の仕方はあるか。

村井知事

取りあえずワクチンとの競争ですよね。ワクチンをとにかくしっかりと県民の7割、打ちたいと思う方がほぼ打ち終わるまでは、どうしてもこういったことの繰り返しになってしまう。ただ、やはりワクチンの効果が如実に出ていますので、高齢者の方が少なくなってきた、今度はその次の世代に移っていきますから、そうすると全体として収まってくるのは間違いないと思いますので、とにかくワクチンを早くということです。
国に対しても、ファイザーのワクチンも早くしっかりと支給してほしいというお願いもしておりますし、モデルナについては、宮城の分はしっかりと確保できるようでありますので、そちらについてはかなり数を増やします。
また、今回、楽天さんも協力してくれて、スタジアムですよね、楽天の球場を使ってワクチン接種をして、楽天グループだけではなくて、地元の商工会議所などにも開放するということなので、さらにスピードが上がってくると思いますから、そうやってとにかくワクチンのスピードを上げていくということが何よりも重要だと考えているということです。

Q

今回、認証店は時短の対象外ということだが、この認証店に人が集まってまたリスクが高まるということも十分考えられると思うが、これに関してはどう考えているか。

村井知事

確かにその心配はあるんですよ。認証店が、お店が、全てお店が悪いわけではないんですよね。お店は多かれ少なかれそれなりの感染対策を取っているんです。どうしてもお客さんがマスクを取って大きな声で会話をしたり、一緒に箸をつついたりすることによって、感染がどうしても広がっていってしまうということですね。ですから、認証店だから絶対安全だということでは決してないと思います。
ただし、認証店はお客さんとの距離をしっかり取るといったようなことであったり、こういったシールドをお客さんとお客さんの間につける、そういったかなり厳しいチェックをわれわれはしておりますので、このチェックを通ったお店でございますから、そこで1回やっぱりやってみるべきじゃないかと。それで認証店で次々とクラスターが発生するということであれば、認証店も時短の対象にしてくださいということを改めてお願いすることもあると思います。従って、認証店だからクラスターが発生しても大丈夫なんだではなくて、クラスターが発生したら、そのお店は当然店名を公表することもあると思いますし、もしそれが数が増えるようであれば、認証店であったとしてもこういう状況になれば危険だ、危ないという判断をし、全て時短の対象にするということも十分あり得ると思います。

Q

今回、認証店を除いたという判断を感染対策と経済活動の両立という意味でいうと、真価を問われるというか、期待もあるのではないかと思うが、そのあたりの期待があれば伺う。

村井知事

認証店に手を挙げ、厳しいチェックを受け、ぱっと見に行ってオーケーではなく、かなり厳しくチェックをしているようです。従って、数が思ったよりどっと増えないんですよね。1店1店しっかりとチェックをしております。それにクリアしたお店ですので、私は、そういったお店で経済対策と感染対策が両立できるかどうかというのをある意味大きな宮城県における社会実験にもなるんじゃないかなと思っています。不安はあります。従って、先ほど言ったように、うまくいかなかったら、素直にうまくいかなかったということを認めて、時短に全てのお店に協力してもらうこともあると思いますので、認証店につきましては、くれぐれも新規感染者が出ないように、特にクラスターが発生しないように、くれぐれも留意をしていただきたいと思います。

Q

接待を伴う飲食店さんについては、現状では認証を受けたくても受けられないこういう状況だと不公平感があるのではないかという声もあると思うが、そのあたりはどのように理解しているか。

村井知事

そうですね、そこは非常に難しいところなんですけれども、今回は飲食店のみにさせていただきました。理由何だったっけ。何か理由あったんだよね。

担当課

接待を伴う店を除外した理由は、まず距離が取れない場合があり得るということと、あとインセンティブの対象にできない場合があるということの2点です。

村井知事

一つは、これはちょっと制度的な問題、制度的というよりもお客さんとの距離を非常に、隣同士の距離を1メートル空けるなんていうことはなかなかできないというようなことが一つと、もう一つ、これがうまくいったときに、食事券、「認証店おうえん食事券」を出そうという準備をしていたんですけれども、これは国の事業、農水省の事業を使ってやるんですが、この対象店の中に接待を伴う店が入っていないんですよ。ですから、認証は取ったんだけれども、結果的におうえん食事券というインセンティブを与えることができない。それは不公平ですよね。かなり厳しいチェックで、接待を伴うお店というのはそう大きなお店ではないですから、狭いお店でぎりぎりのお客さんを座らせてとやっているんですけれども、それを距離空けてくださいとか、こういうシールドをつけてくださいとか、マスクをつけてくださいとか、そういうお願いをして、結果的には何のインセンティブもないというのは、大変申し訳ないというようなことで外すことにしたということです。ですから、非常に申し訳ないと思うんですけれども、そういったルール、国から示されたルールがそうなっているということなんですよね。私もおかしいなとは思ったんですけれども、ただ、なかなかそこは、農水省の事業で接待を伴うお店というのはなかなか難しかったということなんですよね。そこの事情も分かってほしいんですよ。

Q

食事券の制度設計との絡みはそのとおりなんだろうなと思うが、こういう状況だと食事券が仮に使えないとしても、時短の対象外になるのであればしっかり対策をして来ていただけるような、また別の認証制度みたいなものをつくってほしいという声ももしかしたらあるのかもしれないなと想像したのだが、そのあたりはいかがか。

村井知事

そうですね、それは今後の検討材料でしょうね。ただ、今回はもうそういうふうにしてスタートしていますし、また新たな制度をつくってというのも、8月16日までには間に合いませんので、今回はまずはこのスキームでご協力をお願いしたいと思います。

Q

時短の関係で確認だが、前回の感染の波が落ち着いてから最近急増する間に、飲食店を起点としたような感染というのはどれくらいだったのか。クラスターとしてはそんなに多くなかったような感じなのだが。

村井知事

今回は一つ特徴としては、単発的に出ているのと、行政検査ではなくて病院検査で分かった人が多いんです。そこがまず私が踏み切った大きな理由の一つなんですよね。行政検査で患者がどんどん分かっていっているということは、つまりわれわれとして患者を追える、どこが起点でと分かっているということなんですけれども、自分の体調が悪い、風邪引いたのかなということで、夏風邪かなと思って病院へ行って先生にじゃあちょっとPCRも調べましょうといったら陽性でした、そういう方が結構多いんですよ。ですから、そういう方たちがどこで感染したかが分からない、分からないんです。ですから、今おっしゃったように飲食店で出たのかどこで出たのか分からないんですけれども、でもご案内のとおり学校の授業であったり職場にいるときはみんなマスクしていますので、マスクを取ったときにやはり飛沫感染している確率が極めて高い。そこはやはり会食時だろうと。特に若い人たちはこの時期みんな外に出て、暑くなってきていますので、いろいろなところに行って友達同士や家族で会食をする機会が非常に多いということもあり、やはり飲食店が起点となっている可能性が極めて高いと判断をしたということであります。
原因不明、経路不明というのが非常に多いんです。ただ、仙台市内の青葉区のお店でクラスターも発生しました。ですから、やはりクラスターが発生している場合もあるんですけれども、何割ぐらい、何%ぐらいが飲食店が起点となっているということが分かるわけではないということであります。

Q

そうすると、飲食店での感染が多いわけではないが、予防的にあえて時短を進めるという根拠になるのか。

村井知事

明確な根拠というのはないんですけれども、可能性は極めて高いと判断をしているということですね。これは専門家の皆さんの意見もそういう意見が多いですね。

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みやぎ宿泊割キャンペーンと、認証店おうえん食事券の発行について

Q

様子を見ようかなという話になっているかなと思うものがあるが、宿泊施設への割引キャンペーンなどを7月半ばから始めたいというお考えを前々回の対策本部会議で示されたと思うが、そちらの扱いと、あと、今話題に上がっている飲食店、食事券の件である。こちらも併せて、今の段階でどのあたりから始めたいとお考えか。

村井知事

時短を再開をいたしましたので、現時点においては感染リスクがまだ高いと判断をいたしまして、宿泊の割引制度についても「認証店おうえん食事券」についても様子を見るべきだと判断をしております。いつ再開するか、いつスタートするかということについてはまだ未定です。

Q

飲食店の食事の割引、食事券に関しては、時短もあるわけで理解もできるが、やはりホテル、宿泊施設の割引制度、こちらに関しては、ホテルとか宿泊施設を起点としたクラスターとか感染が急拡大しているという例はないと見受けられるので、そこのところに関してはもう少し早めにスタートできたりとかはしないのか。

村井知事

いろいろ検討いたしましたけれども、今、感染者がずっと増え続けている状況ですので、もう少し様子を見るべきだと判断をしたということです。

Q

それは、その業種・業態のところで感染が広がっているわけではないけれども、県全体の感染(状況を踏まえてということか)。

村井知事

そうですね、そういうことです。

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女川原子力発電所におけるトラブル等について

Q

先週、硫化水素の件とか、あるいは部品がいろいろ落ちていたとかというようなことで立入調査に入られたかと思う。さらには、16日に、これは特にシステム上の問題等ではなかったようだが、エックス線のほうが感知したというような事例もあった。再稼働を目指している女川原発2号機のこのようなトラブル等について、知事はどのように受け止めになっていらっしゃるか。

村井知事

大きな事故の前には必ず小さな事故あるいは小さな不具合、こういったようなものがある。それが積み重なることによって、だんだん大きな事故につながるとよく言われています。今お話しいただいたことについては、県の職員が立入検査をいたしまして厳しくチェックをし、原因がまだ分からないものについてはさらにしっかりと詳細な調査を行って報告するように伝えております。私としては、こういったようなものは一つ一つ見逃すことのできない事案であると考え、しっかりと対策を取るべきだと思います。東北電力には厳しく申入れをしているところであります。指導といえばいいかな、立入検査、指導をしております。

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石巻市震災遺構大川小学校について

Q

石巻市が整備した震災遺構の大川小の伝承施設が昨日開館した。まず、知事としてどういう意義があるとお考えになるのかということと、あと展示内容で何か課題があるとお考えがあれば聞かせてほしい。

村井知事

大川小の伝承施設は、昨日、遠藤副知事が私の名代として出席をしております。また、教育長も参加をいたしました。宮城県の中にある震災遺構・伝承施設の中でも、大川小学校は非常に大きな意味を持っていると思います。あの場で救える命が救えなかったというのは非常に重いことだと思います。県民の方のみならず、県外の方、また教育関係者の方があの施設に立ち寄ることによって、いざというときの備えの重要性というものをみんな認識していただけるものと思っております。
展示内容については、私、現場には足を運べなかったものですから、今日、教育長から報告がありましたけれども、ご遺族の方からは一部展示内容をもう少し変えたらという意見もあるようでありますので、そういった意見を聞きながら少しずつ展示内容を変えていくということも重要なのではないかなと思います。ただ、県の施設ではありませんので、ああせいこうせいというようなことはなかなか申し上げられないということであります。

Q

現時点で知事はまだ見学に行かれていないと思うが、今後現地に赴かれる予定があるのかどうか。

村井知事

今のところ、いついつという予定はないですけれども、周辺市町に行くようなことがあれば立ち寄ることは十分あると思います。

Q

最後に1点、教育長に伺うべきなのかもしれないが、県内の教職員の方が例えば視察に行ったほうがいいのかどうか、その辺の考えはいかがか。

村井知事

管理職の方はプログラムの中に組み込まれているようなことは報道で知っております。なるべく多くの教員の方に足を運んでいただきたい施設ではありますね。

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兵庫県知事選挙について

Q

昨日投開票された兵庫県知事選で知事が応援された方が当選したが、受け止めと、兵庫県とは震災後特に連携などされているが、今後期待されることがあれば伺う。

村井知事

斎藤元彦さんが当選をされました。宮城県の市町村課長、財政課長をやられた方でありますので、私も、7月1日だったでしょうかね、初日にあちらに行きまして2か所でマイクを持ちました。当選して本当によかったと思います。宮城県のことをよくご存じの方が兵庫県の知事になられたと。実は現職の井戸さんも宮城県の財政課長を務めた方で、そういうご縁があり、東日本大震災が起こりましてから、阪神・淡路大震災を経験した兵庫県としても、また宮城県のことをよく知っている兵庫県井戸知事としても応援をしたいということで、関西広域連合の中で兵庫県は宮城県を応援するんだということでずっとここまで応援をいただいておりました。そういう意味で、新しい知事さんがまた宮城にご縁があるという方であるということですので、心強く感じております。
今朝、斎藤さんから当選をしたと電話をいただいたときに、県職員、幹部がみんな集まっておりましたので、みんなが喜んでおりますというお話をしたら、県職員が、幹部がですね、みんな拍手をして、その拍手も斎藤さんには届いたと思います。逆に、兵庫県で何かあったときには宮城県としても全力でご恩返しをさせていただきたいと思っていますので、いい関係を築けるようになったのではないかなと思います。

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