掲載日:2021年2月16日

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宮城県知事記者会見(令和3年2月15日)

知事定例記者会見

※会見動画を試行的にYouTubeに掲載しています。

福島県沖震度6強の地震への対応について

Q

今回の地震で初動対応があると思うが、間もなく10年になる東日本大震災の経験が、今回の地震の初動対応に生かされた部分などあれば伺いたい。

村井知事

今回に限らず、東日本大震災の経験というものは各地で生かされております。例えば、今回は発災後2時間以内に対策本部会議を開くことができました。職員にこちらから連絡することなく、三々五々自主的に職員が集まってきて、すぐに情報収集等が始まりました。また、各地方機関の判断で市町村に対してリエゾン派遣し、自ら情報を取るといったようなこともできました。東日本大震災の教訓が相当程度生かされているのではないかと思っております。

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コロナ禍での避難所運営と被災者支援について

Q

これまでに避難所も開設されたと思う。今コロナが蔓延している状況で、避難所運営に関して現段階で課題が見えていたら教えていただきたい。

村井知事

今回の地震におきましては、確認を取りましたら入り口での消毒や検温、体調確認、十分な距離の確保、換気対策、こういったものが行われておりました。従って、大丈夫であったと思います。昨日の話でありますので、あと1週間、10日前後は様子を見てみたいと思います。課題というのは今のところございませんが、今後大規模な災害が起こり、そしてたくさんの方が一気に避難をするといったような場合に、今言ったようなことがしっかり対応できるかどうかということはまだ分かりません。今後こういったこと、大規模な災害を想定して、しっかり訓練を行っていくということが重要だと思います。

Q

今日の夕方から大分大雨、暴風雨が予想されている。それに対する県の地震も含めた土砂崩れなどの警戒が必要だと思うが、そのあたりの対応があれば教えてほしい。

村井知事

特に今回の地震によって特別な対応をするということはございませんで、通常の監視体制を取りまして、何かあったらすぐ道路であれば道路を封鎖する、通行止めにするといったような対応をしていきたいと思っています。時に大雨が降ることは今までもありましたので、通常の体制で十分対応できると思っております。

Q

農業被害とか、山元町のイチゴ園等で水道が通水できていない状況があったり、経済被害はこれから見えてくるかと思うが、それについての手当てや考えがあれば教えてほしい。

村井知事

農業に関しては、基本的には皆さん共済に入っておられると思いますので、そちらで対応されることになるだろうと思います。それ以外の農業被害、共済に入っていない方といったような場合は、お金の貸付けなどによって対応していただくことになるだろうと思います。

Q

特段県として大きな支援をするほどのことではないということか。

村井知事

そうです。

Q

今回の震度6強、県内でも観測された。規模の大きい地震ということで人的被害も心配されたが、亡くなった方は現在のところいない。そういった県民の対応、その点についてはどのようにお考えか。

村井知事

皆さんそれぞれ、まずは自分の命は自分で守るといったようなことをしっかり行っていただけたものと思います。何よりも優先なのは自助であります。まずそこがしっかりできた。報道を見ておりますと、また10年前のことを思い出して、津波が来たらすぐ逃げようと思って準備をしたというお話もありました。今回は幸い津波がありませんでしたけれども、いつ何どきまた大きな地震、大きな津波ということが起こるかもしれませんので、あの10年前のことを忘れないようにしていただきたいと思います。しっかりと県民の皆さんも対応していただいたものと思います。

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新型コロナワクチン接種について

Q

新型コロナウイルスについて伺う。初めての海外製のワクチンが承認された。改めてワクチン接種に向けた現在の状況について伺う。

村井知事

昨日、厚生労働省がファイザー社製のワクチンに関し、国内で初めて製造販売を承認いたしました。今後、このワクチンをまず接種をしていくことになるのではないかと期待をしているところであります。しかしながら、最初に接種を行う国が実施する医療従事者、先行の接種、その後の医療従事者優先接種など、今後の具体的なスケジュールやワクチンの供給計画につきましては、現時点において国からまだ正式に示されておりません。国に対して引き続き供給されるワクチンの種類や供給開始時期、供給量また接種の優先順位など、体制確保を進める上で必要な情報やワクチンの効果、副反応など接種の可否を判断する上で必要な情報を速やかに提供するように要請をしております。
県では、医療従事者等への優先接種が円滑に進められるよう、県の医師会、郡市医師会や市町村、卸業者などと接種機関の選定や想定規模の設定など、接種実施体制について現時点で国から示されている情報を基に、各地域において検討や調整を進めているところでございまして、今後示されるワクチンの供給スケジュールなどを踏まえまして、接種計画の具体化を進めたいと考えております。現時点においてはこれ以上のことは申し上げられないということであります。

Q

現時点ではまだ具体的に検討が始まったばかりだと思うが、いつ頃までに接種を終えたいとか、大まかな見通しでもあれば伺いたい。

村井知事

できるだけ早くとしか申し上げられないと思います。やはり肝心なのは(接種順が)医療従事者、そして高齢者となるんですけれども、感染を広げる若い人たちに接種が終わらないと、若い人たちに対する接種が6割程度終わらなければ、このコロナを抑えることはできないと思います。恐らく春先にはとても終わりそうにありません。今後暑くなってくる、湿度が高くなり暑くなってくる夏場になると、また恐らく患者がぐっと減ってくると思いますので、その先、秋にまた感染が広がる、そのタイミングまでには若い人たちまでしっかりと接種が終わるということが重要だと思います。オリンピック・パラリンピックもございますので、できるだけ前倒しで実施をしたほうがいいと私は思います。

Q

そうすると、あくまで見通し、希望的な部分もあると思うが、オリンピック・パラリンピック、そのあたりまでには何とか。

村井知事

そうですね。できるだけ早く打ったほうがいいと思いますね。

Q

できるだけ早くというところがある中で、国の情報提供の体制に関しては、現段階までどのように評価をされているか。

村井知事

どうしても誤った情報が流布されますとそれが一気に広がってしまいますので、どうしても丁寧に確実にというのは当然のことだと思います。ただ、なかなか情報がわれわれにも伝わってまいりませんので、それを準備する市町村が、実質具体的に接種を行う市町村が非常に困惑しているのは事実であります。先ほども言いましたように、必要な情報をなるべく早くわれわれには流していただきたいと思います。

Q

改めて今回のワクチン接種、これからスケジュールが固まっていくことを期待するが、今回の地震の影響で市町村も繁忙な自治体もあると思うが、やはりそこはワクチン接種にある程度影響するという考えはお持ちか。

村井知事

幸いなことに今のこの状況で終われば、私は問題ないだろうと思います。ただ、1週間以内に大きな余震が来る可能性もあるということでありますので、油断はできないと思います。

Q

接種に関わる冷凍庫などの機材は、今回影響はなかったか。

村井知事

被害があったという報告は上がってきておりません。

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県内の新型コロナ患者減少について

Q

ここ数日、新型コロナの患者が非常に抑えられている状況が続いていると思うが、まずこの減少傾向にある状況を、どのように知事は受け止めているか、改めて聞かせてほしい。

村井知事

ここ数日は、先日の対策本部会議以降、新規感染者が連日一桁あるいは10人前後で抑え込まれておりまして、ほっとしております。ただ、一旦クラスターが発生いたしますとすぐに数十人、100人という規模で患者が出てくることもございますので、ワクチンの接種が行き届くまでは油断できないと思っております。

Q

街の状況を見ていると、まだ人出は相当抑えられていると思うが、経済に少しでも活力というか、そちらにシフトしていくに当たって知事のお考えがあれば聞かせてほしい。

村井知事

そうですね、相当落ち着いてきているということも勘案しなければならないと思います。今日、朝の幹部会では、Go Toイートの再開などは検討を始めてもいいのではないかと指示をいたしました。他県の状況なども見ながらGo Toイートの再開をどうすればいいのかということを考えていきたいと思います。ただ、絆の宿キャンペーンとか、あるいはすずめのお宿キャンペーン、これはもう少し丁寧に様子を見なければならないだろうと。Go Toトラベルとの関連もよく考えながら判断すべきではないかと指示をしております。

Q

人の移動を伴う旅行とか観光もそうだが、全般的な経済対策も含めて、いつぐらいをめどに始めたいと考えているか。

村井知事

今の段階ではそれは申し上げられないです。まずは感染の抑制、ワクチンの接種が始まって、一定程度大丈夫だという見通しが立つまでは、いたずらに景気対策だけを優先するというわけにはいかないと思っています。

Q

トラベルやイートを再開する場合は専門家の意見を仰ぐのか、また対策本部会議を開いたりするのか。

村井知事

Go Toイートに関しましては、他県の状況などを見ながら専門家の意見を聞いて判断をしていきたいと思います。

Q

トラベルについてはまだこれからか。

村井知事

そうですね。Go Toトラベルになりますと人が大きく動くことになりますので、他県からのお客さんの流入ということも考えなければなりませんので、よく考えたいと思います。
これまで発表した患者さんの中には、やはり東京との往来で罹患したという方もおられます。そういうことを考えると、人の移動というのは少し丁寧に慎重に考えなければならないだろうと。ここで東京も患者がずっと収まっておりますので、関東圏の方にも迷惑をかけないようにするということも重要じゃないかなと思います。

Q

今、感染者が抑えられている。医療体制は大分充実されているかと思うが、感染者の減少に応じて医療体制を縮小していくような考えは今のところあるか。

村井知事

現時点では、まだ余裕があるとは思っておりません。いつ何どきクラスターが発生して、患者が激増する可能性もあるだろうという危機感を持って対応する必要があると思いますので、すぐに縮小するということは考えておりません。

Q

縮小するような局面になったときは、どういった手続を取って減らしていくのか。

村井知事

これは専門家のご意見を聞きながら、また政府の動きと歩調を合わせながら考えていくことになります。相当慎重に考えることになるだろうと思います。

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新幹線運転見合わせに伴う県への影響について

Q

新幹線が10日ほど再開の見通しが立たないことに関する県内への、受験などにも影響がある可能性があると思うが、県内の影響を知事はどう考えておられるか、改めて伺う。

村井知事

特に(今は)受験シーズンであるということです。高校や大学の受験がございますので、これに対する影響というのは非常に危惧をしております。飛行機を活用して、仙台-羽田便は臨時便が飛ぶといったような情報もありました。あるいはバスを運行するというお話もありました。特に受験生が一番影響を受けますので、そうした方たちに影響が及ばないようにしっかりするということが重要ではないかと思います。今は人の移動を極力抑えている時期でありますので、オンラインなどを活用すれば仕事は何とかこなしていけるんじゃないかなと思います。そういったことから、やはり一番影響を受ける受験生、こういった人たちへの対策をしっかり考えていくことが重要かと思っております。

Q

コロナの影響で出張なども相当数減っていると思うので、経済的な影響は、(新幹線の)10日ほどの不通はあまり影響しないというところか。

村井知事

そうですね、かなり新幹線も今お客さんが少なくなっておりますので、これによっての影響というよりも、受験生への影響が一番心配されるということです。とはいえ、一日も早く復旧していただきたいと思います。

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オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長交代について

Q

(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の)森喜朗会長が辞任したが、それについての受け止めを伺う。

村井知事

自らの発言によって大変厳しい批判を受け、結果的にはIOCからの厳しいコメントが出て、辞任せざるを得なくなってしまったということであります。組織委員会の責任者でありますので、やはりオリンピック精神というものをしっかりと踏まえた上での発言、発言の重さといったようなものをよく勘案した上で行動なさるべきではなかったのかなと思います。大変残念に思います。

Q

あの発言は全文読まれたかと思うが、どのような印象をお持ちか。

村井知事

全体の発言を読めば、決して森前会長が女性を蔑視する目的で発言したわけではないだろうということは分かるんですが、ただ、そうは言っても、いろいろな方に誤解を与えかねない発言であったことは間違いないだろうと思います。

Q

次の会長に期待したいこと、またどういった方がなるべきと考えるか。

村井知事

そうですね、これはちょっと私が発言するのは難しいんですけれども、やはり少なくともオリンピックのことについて詳しい方であり、そしてあれだけ大きな組織であり、なおかつ東京都であり国であり、あるいはいろいろな国と調整をしていかなければなりませんし、IOCとも調整をしていかなければなりませんから、相当な調整力を持った方、リーダーシップを発揮できる方でないと務まらないのではないかなとは思います。

Q

誰か思いつく方はいるか。

村井知事

まあ、いないわけではないですけれども、具体的にはあえて申し上げません。

Q

広い視野で見ると、今回世界的に日本はどういう国かと見られる面もあると思うが、その点についてはどのように考えるか。

村井知事

そうですね、報道によると、いろいろな国のニュースでこの問題が時事問題として取り上げられたということでありますので、あまり日本に対するいいイメージを与えたことにはならないだろうと思います。

Q

復興五輪と言われて被災地の復興をアピールする絶好の機会でもある。そのような中でこういった発言が取り上げられ、会長が辞任するということになった点についてはどのように受け止めているか。

村井知事

10年前、あの大震災を受けてオリンピックに名乗りを上げるときに、復興五輪ということを大きく掲げて選ばれたわけでありますので、やはり復興五輪というものを前面に押し出して、そして10年たって復興した姿を世界に見ていただき、なおかつ感謝する気持ちを伝える、そういうオリンピックにしたいと思っておりますので、そういったもの以外の部分で世界に注目をされるというのは宮城県の県民からすると、決して望ましいものではないだろうと思います。

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