掲載日:2020年10月27日

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宮城県知事記者会見(令和2年10月26日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】楽天市場での「宮城県WEB物産展」開催と割引クーポンキャンペーン実施について

村井知事

まず初めに、楽天市場での「宮城県WEB物産展」の開催と割引クーポンキャンペーン実施についてご報告いたします。
新型コロナウイルス感染症で落ち込んだ県産食品の消費拡大を図るため、インターネットショッピングモール「楽天市場」におきまして、「宮城県WEB物産展」を開催すると共に、割引クーポンキャンペーンを実施し、県産食品の販売促進を行いたいと考えております。
10月30日金曜日から楽天市場内に特設ページを開設し、カキや仙台牛、お米などの県産食品約1,600品目を販売する予定となっております。同時に、期間限定で割引クーポンキャンペーンを実施し、第1弾として10月30日より30%割引クーポンを先着1万2,000枚配布いたします。
ぜひこの機会に、新しい生活様式に対応しながら、ご家庭で食材王国みやぎのおいしい逸品をお得に楽しく味わっていただきたいと思います。

記者発表資料(楽天市場での「宮城県WEB物産展」開催と割引クーポンキャンペーン実施について)(PDF:314KB)

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【知事発表項目】みやぎ応援ポケモン「ラプラス」秋冬の誘客企画について

村井知事

次に、2点目でございます。
県内の観光業は、現在、新型コロナウイルス感染症による甚大な影響を受けておりますが、このような中、各種キャンペーンにより徐々に観光需要の回復傾向が見られており、さらなる誘客を図るため、このたび、株式会社ポケモン様の全面協力のもと、みやぎ応援ポケモン「ラプラス」とタイアップした秋冬の誘客企画が決定いたしましたので、お知らせいたします。
私の後ろのバックボードもラプラスの秋冬バージョンになりましたので、お知らせいたします。
まず、皆さまのお手元にお配りをいたしておりますガイドブックでございますが、秋冬の宮城の魅力のほか、ラプラスとの特別企画の情報も多数掲載されております。こちらは、県内の観光案内所などでお配りするほか、JR東日本管内の主要な駅などでもお配りする予定となっております。
次に、ラプラスをデザインしたオリジナルマンホールの追加設置が決定いたしましたので、お知らせいたします。
内陸部の20の市町村に各1枚ずつ、12月上旬から順次設置される予定となっております。昨年度に引き続き、株式会社ポケモンさまから各市町村にご寄贈いただき、県内全35市町村に設置されることになります。
また、11月1日から来年3月1日までの期間内でスタンプラリーを実施いたします。スタンプの獲得個数に応じて、宮城県産品やラプラスの完全オリジナルグッズを抽せんでプレゼントいたします。スポットは県内全36か所となっております。
さらに、株式会社ポケモン様およびホテルメトロポリタン仙台イースト様との共同特別企画、来年開催されます予定の東北デスティネーションキャンペーンへの機運醸成として、「みやぎ応援ポケモン『ラプラス』オリジナルアメニティ付き宿泊プラン」の販売も決定いたしました。完全オリジナルのアメニティがもらえるほか、記念グッズがもらえるクイズ企画など、お楽しみが盛りだくさんでございます。本日はアメニティの実物もご用意いたしましたので、ご覧ください。目の前にあるものでございます。
予約は本日の15時から受付開始となっております。
クッション以外はもらえるということであります。一番前にあるのはお風呂上りにぱっとかぶれるようなフード付きのバスタオル、非常に珍しいものだと思います。
そして、昨年度も実施いたしましたラプラスのスノーチュービングを、今年度も宮城県内全スキー場10か所で実施いたします。昨年度は深刻な雪不足でありましたが、そのような中でもお子さまに大変喜んでいただけた企画でございます。今年度こそは雪が多く降り、より多くのお客さまに楽しんでいただけることを願っております。
最後に、この企画に参加される皆さまにおかれましては、感染症対策の徹底をお願いすると共に、メディアの皆さまにおかれましては、観光需要の一日でも早い回復のため引き続きのご協力をよろしくお願い申し上げます。
私からは以上でございます。

Q

秋冬の誘客企画、ラプラスを活用してということだが、あらためてこの誘客企画の狙い、意義を伺う。

村井知事

ラプラスはポケモン社のキャラクターの中でも非常に人気のあるポケモンでございます。去年もラプラスを活用させていただき、協力していただきまして、非常に多くのお客さまに宮城県に来ていただくことができたと思っております。そういったことから、先週こちらのほうで動画のほうをPRさせていただきましたけれども、ポケモン社、ラプラスとタイアップをいたしましてより多くのお客さまに宮城に来ていただけるものと考えております。
少しずつ観光客が戻ってきておりまして、Go Toキャンペーンの効果もあると思っております。また、昨日皆さん来ていただきましたけれども、沖縄便がLCCで初めて就航するといったようないいニュースも入ってまいりまして、だんだん、まず国内でございますけれども、観光客が戻ってくるようになってまいりましたので、そういったことから、去年に引き続きラプラスとタイアップをいたしまして、より多くのお客さまに宮城に来ていただけるようにしてまいりたいと考えたということであります。
また、非常にポケモン社さんは協力的でして、ほぼほぼ無償でこういったようなものを協力してくださっておりますので、そういった意味で非常にわれわれとしては助かっているところであります。

記者発表資料(みやぎ応援ポケモン「ラプラス」秋冬の誘客企画について)(PDF:1,969KB)

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女川原発再稼働に係る市町村長会議について

Q

先週22日に県議会で賛成請願が採択されて、知事はその際、市町村長会議のスケジュールについて9日周辺を考えているというようなご発言があったと思うが、現時点でこの9日というのは決定しているものなのか、あるいは調整中なのかということを伺いたい。

村井知事

9日を軸で調整をしておりますが、まだ決定しておりません。市町村長の中にはこの日程では難しいという方もおられますので、今、再度の調整をしているということでございます。決まりましたら皆さま方に正式に公表いたしまして、市町村長会議は恐らく全てオープンの形で会議を開く形にやろうと思っております。

Q

市町村長会議だが、もちろんだが全市町村長をお呼びになるというお考えか。

村井知事

はい、そのつもりです。どうしても出られない場合は、代理でナンバーツー、ナンバースリーという方もあるかもしれませんけれども、基本的には全ての市町村長に参加していただければと思って今調整しているということであります。

Q

石巻市長、女川町長からご発言等、どの程度お話を聞くとか、知事の中であったら伺う。

村井知事

女川(町)、石巻(市)の両首長が発言をしたいということで手を挙げられるような場合は発言をしてもらうことになりますけれども、今回は聞き役に回りたいんだということであれば、それもいいのではないかと思ってございまして、私としては、両首長にこういうふうな発言をと、こういう形で意思表示をしてほしいというようなことを申し上げるつもりはありません。

Q

30キロ圏内、30キロ圏外、原発との距離いろいろあるかと思うが、主な論点としてはどういったことをお考えか。

村井知事

そういった境を設けずに、今回は市町村長会議ですので、全ての市町村長のご意見、考え方を聞きたいと思っています。一人一人聞くか、あるいは手を挙げる方だけに発言していただくか、その辺はこれから考えたいと思っていますが、いずれにしても発言をしたいという方は全て発言していただけるようにしたいと思っています。

Q

市町村長会議で例えば全員が賛成もしくは了承すれば問題ないと思うが、ちょっと異議を唱えるとか反対する方がいたとき、これはどのように集約されるのかというのをまずお伺いしたい。

村井知事

それはこれからどうするかということを考えますが、一人でも反対したらできないというものではないだろうと思いまして、総意がどこにあるのかということを見定めたいと思います。

Q

見定める際の判断基準というのはどういったところに置くお考えか。

村井知事

それはそのときの会(市町村長会議)の雰囲気にもよると思いますね。今の段階でこうしたいということを決めているわけでは決してございません。なるべく、決められたルールどおりにやるというよりも、議会ではありませんのでルールがあるわけじゃありませんから、市町村長にいろいろな意見を自由に発言をしていただいて、そして総意がどこにあるのかということをしっかりと見定める、そういう場にできればと思っていますけれども。あまり客観的に何人以上とか過半数だとかそういったような明確な基準ではなくて、市町村長が最後同意してくださるような落としどころというものを考えたいと思っています。

Q

市町村長会議後の石巻市長と女川町長の3者会談に関しては、日時のめどというか、考えは現時点であるか。

村井知事

まだございません。これは、市町村長会議が一度で終わるのか、二度三度になるのか、そこもまだ分かりませんので、これは市町村長会議が終わった後に、次、市町村長会議を再度開催するのか開催しないのか、開催しないならば3者会議でやるのかどうかということをそこで決めたいと思っています。

Q

あともう1点。先日、山形県の吉村知事が再稼働に関して、大災害が起きた際には全く関係ないわけではないので、隣県の考えなども参考にしていただければといったような発言があった。それに関して、山形(県)に限らず隣県の意見を聞くような機会を設けるご予定とかお考えに関してはいかがか。

村井知事

特に公式にということは考えておりませんけれども、近々東北・北海道の知事会議が福島でございます。そういった場でフランクにお話を聞ければなと思っています。

Q

市町村長会議に関してだが、二度三度開くことも場合によってはあり得るということを知事これまでおっしゃっていたかと思うが、想定としてはどういった雰囲気というか、どういった状況であれば二度三度開くことになるであろうかと今考えているか。

村井知事

それは、会議の中でいろいろ議論が出てきてまとまる様子がないと判断をされたならば、また論点を明確にして、何らかの準備をこちらがして、会議をもう一度設けるということもあり得るだろうと思いますし、そうした大きな議論にはならずに、淡々と一人一人が意見を述べて、それで終わるといったような雰囲気であれば、その場でまとめるということもあると思います。

Q

知事からの投げかけとしては、まず、今回こういった形で県議会が賛成請願を採択されましたと、これについての意見を伺いますというようなざっくりとした投げかけという形になるのか。

村井知事

そうですね、はい。今までの経緯、あと、こういうルールで、安全協定に基づいて宮城県と石巻(市)と女川(町)の3人の首長で返事をするという場面を1回設けなければならないし、また、大臣に対して理解を確保したかしなかったかということについて返事をする、そういうこともやらなければならないと。こういう過程で、こういうプロセスで進んできております、今ここまで来ているということを説明した上で、あとはもう皆さん報道でしっかりと熟知されていますので、フランクにぜひご意見を述べてくださいとお願いしようと思います。

Q

テーマがテーマだけに時間が相当かかる可能性もあるかと思うが、大体想定で何時間ぐらいと考えているのか。

村井知事

分からないです。十分時間は取ります。それでとても時間が足りないと、まだまだ発言したい人がいるということで時間が足りなくなったら、もう1回開催ということになるということですね。

Q

知事が政府から求められている理解確保、いわゆる地元同意に対して、その前に福島第一原発を視察する予定はあるのかどうか、そこをまずお伺いする。

村井知事

返事をいつするかにもよりますけれども、今のところ、福島原発の視察をしたいというオーダーを出しているんですけれども、日程的にかなり時間がかかる、行って帰ってくるだけでもかなり時間がかかりますので、直近に行く予定にはなっていないですね。ですから、行くとしてももう少し時間がたってからだと思いますので、どちらのほうが先になるか分かりませんが、今の段階で福島原発にいついつ行くという日程が決まったわけではない。ただ、議会でもそう答弁しましたので、行けるようにしてほしいということを秘書課にはオーダーを出しています。

Q

オーダーを出しているということは、東京電力にはその考え、意思は伝わっているのか。

村井知事

分かりません。今、そういう調整をしているかと思いますけれども。

Q

その視察後でも同意の判断はできるんじゃないかという考えもあるが。

村井知事

それは決して要件にはなっていないですし、他の県の知事も、今回宮城県が震災後初めての原発ではなくて、ほかの原発も複数の県で再稼働の理解を確保しておるわけですよね。それは皆さん福島(県)に行ってからというわけでは決してございませんので、それが必要最低条件ではないだろうと思っています。ただ、議会でも答弁いたしましたし、私自身も関心がありますので、一度視察には行かなければならないと思っています。

Q

その件について確認で、これまで原発事故後、第一原発を視察したことはないのか。

村井知事

はい。震災前も含めてありません。

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一日の新型コロナウイルス感染者数が過去最多となったことについて

Q

先週、立て続けに県内の感染者、過去最高を更新ということがあったと思うが、その件に関して知事のご所感を伺いたい。

村井知事

以前から申し上げているように、秋から冬にかけて気温が下がってまいりますと、どうしても患者が増える可能性が高いと申し上げておりました。やはり思ったとおり患者が多く出てきているようであります。特に仙台市内に患者が集中しておりまして、大都市に出る傾向がそのまま仙台市にあらわれているんだろうと思います。
仙台市とは緊密に意見交換をして連携してやっておりまして、体制はしっかり整えられていると思っています。現時点で医療提供体制が崩壊するといったような状況ではございませんで、30人、昨日の段階で患者が出ましたけれども、10月25日午前10時の段階では、入院している方が22名、入院調整中が13名、それから宿泊療養中が22名、自宅の療養が4名ということでございまして、まだ病院にはかなり余裕がございます。30名の方が今度新たに入院または宿泊療養ということになりますが、その点についても今調整中でございまして、それによって病院あるいは療養施設が不足するということにはなっていません。
ただ、これから急激に増えてくる可能性は十分あると思ってございますので、今日、幹部会で、11月に入りましたらできるだけ早い段階で、県民の皆さまに県はこういう対応をしたいんだ、するんだということをお示しするような対策本部会議を開くようにという指示をいたしました。11月の上旬に対策本部を改めて開きまして、現在の状況、県がどのような体制を取ろうとしているのかということについて発表したいと思っています。そして、了承されましたならば、直ちに次の日から対応してまいりたいと思います。

Q

政府が先日、お正月のお休みをちょっと長めに取る方針というのを示したかと思うが、最長で成人の日の11日までお休みをという方針があるが、これについて知事はどのようなお考えをお持ちか。

村井知事

社会経済活動を行いながらコロナを収束させるということが非常に重要でございますので、できるだけ混乱のない中で両立を図っていただきたいと思ってございます。11日までといいましても、休めない業種、業態もたくさんあろうかと思いますので、そういった全体を見ながら政府として方針を示していただきたいと思います。

Q

毎回、夏休みとかゴールデンウイークの際には、知事と(仙台)市長が共同で分散であるとか、お休みの分散の呼びかけなどもされていたかと思うが、今回、また年末年始の長期のお休みに関してはどういった方針で県民に呼びかけをするのか教えてほしい。

村井知事

まだ時間がございますし、これからの患者がどれぐらい出てくるのか、どういう形で出てくるのかということを見定めた上で、よく仙台市長はじめ県内の市町村長と意見、考えを詰めていきたいと思っております。

Q

その関連で、県庁としては11日まで休みにする方針なのか、現段階で考えはあるのか。

村井知事

今の段階ではそういうことは考えておりません。ただ、政府から官庁もそのようにしてほしいということがあれば、そのときは考えたいと思います。

Q

関連するが、これから年末年始を迎えるに当たって人の往来がすごい多くなると思うが、県として県民に呼びかけるのは、11月の早い段階で何かしらの形で呼びかけたいという認識か。

村井知事

それも含めて今度の対策本部会議で意思決定したいと思っております。ただ、いたずらに動かないでください、と言うことが結果として皆さんのためになるのかどうかということも考えなければならないと思っていまして、繰り返しになりますが、コロナ対策とそして経済活動というものの両立を図るというのが国の方針であり宮城県の方針でございますので、そこの折衷をよく図るということが重要だと思っています。

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白石・多賀城両市長選挙について

Q

昨日、投開票が行われた白石(市)と多賀城(市)の選挙についてのご所感をお願いする。

村井知事

白石市長選挙は現職の山田市長が再選されました。心からお祝いを申し上げたいと思います。最大の争点になりましたのが刈田(綜合)病院の問題でございました。宮城県の立場といたしましては、民営化というよりも、公設公営で県南中核病院としっかり連携を取っていただきたいという考え方に変わりはございません。ただ、市長が選挙で公約に掲げておりますので、今後市長がどういう判断をされるのか。どのような形になっても支えていかなければならないと思っておりますが、この問題が解決しなければ白石市の財政状況は間違いなく好転することはないと思いますので、まずはそちらにしっかりと力を置いて支援してまいりたいと思います。繰り返しになりますが、やはり東北大学の協力を得て県南中核(病院)と連携をしていくと、公立病院として連携していくのが一番望ましい姿であるという考え方には変わりはないと。そういったことはしっかりと山田市長に伝えていきたいと思います。
それから、多賀城(市)については深谷元県議が当選をされました。大変大差がついて、ダブルスコアでの勝利ということでありました。心からお祝いを申し上げたいと思います。多賀城市につきましては、間もなく創建1,300年を迎え、非常に歴史のある自治体でございますので、われわれといたしましても、県の一つの中核的な自治体として引き続きサポートしていかなければならないと思ってございます。今までずっと仲よくお付き合いをしておりましたので、気軽に電話をしたりメールをしたりやり取りができる関係でございますので、スムーズに菊地現市長から引き継ぎをしていただいて協力関係に持っていけるものと思っております。

Q

白石(市)の件でお伺いする。刈田綜合病院については、山田市長が一丁目一番地ということで掲げてやっていらっしゃった。今回、県の考え方と市長の公約とが逆になる、逆というか正反対になるわけだが、その辺について今後の協議のあり方についてどのように考えるか。

村井知事

これは白石市だけの病院ではなくて、蔵王(町)、そして七ヶ宿(町)も関係してくる病院でございますので、まずはそちらのほうで話し合っていただきたいたいと思います。その上で公設民営ということでいいんだということであれば、これはもう、決めるのはわれわれではなくて、あちら側にありますので、その際にはそれで、それに応じたサポートをしたいと思いますが、現段階において何が選択肢としてベストですかと言われましたら、私としましては公設公営のほうがいいのではないでしょうかと、そして県南中核(病院)と連携を取って、東北大学に引き続き医者の派遣などのサポートをお願いしながら、穏やかな形で着地点を見いだしたほうがいいのではないでしょうかというアドバイスはさせていただくと思います。ただ、これはあくまでもアドバイスです。選択する権限はあちら側にあると。ただ、白石市の問題だけではなくて、周辺の自治体の影響もある、また県南中核(病院)の関係者との問題もありますので、この点については慎重に事を進めていただきたいということもお願いをしたいと思います。

Q

先ほどの刈田(綜合)病院の関係で、知事としては、公設公営がいいということの理由としては一番はどういったところに置いているのか。

村井知事

今、もう既に県も間に入りまして、県南中核病院と刈田(綜合)病院と連携に向けてかなり話が進んできておりまして、医師派遣、そして看護師の融通、医療スタッフの融通ですね、こういったようなことまで具体的に話が進んできておりますので、このまま進めたほうが収まりがいいのではないかとは思っております。ただ、市長がどうしてもというお考えであれば、これを止める権限はわれわれにはありませんので、それは白石市及び蔵王(町)、七ヶ宿(町)の中で話し合っていただいて、一番いいベストな選択をしていただきたいと考えているということであります。

Q

現状においては、公設公営が最もベターというか、やっていけると知事としては思っているのか。

村井知事

そうですね。私としてはそれが一番スムーズにいくのではないかと思ってございますが、これは市長がどうお考えなのか、われわれが強要することはできないと思っているということであります。

Q

別の観点だが、今回お二方は40代で当選されていて、知事も初当選は40代だったかと思うが、若いトップ、自治体トップが生まれる現状についてどのように受け止めているか。

村井知事

若ければいいということではないですが、若さに対する期待というのも非常に大きいのではないかなと思います。私も45歳で知事になりまして、若いうちは県職員もみんな室長以上が人生の先輩でしたので、非常にやりづらい面もありましたけれども、逆に思い切っていろいろ失敗を恐れずやれたという面もあります。若くして首長になるということは苦労も多いと思うんですが、その分いろいろなことにチャレンジできる可能性があるということでございますので、せっかく有権者からいただいたチャンスですから、思い切って伸び伸びと思ったとおりの市政運営をしていただければとエールを送りたいと思います。

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県内3病院の連携・統合について

Q

仙台市内、あと名取(市)の3病院の統合についてお伺いする。協議の進捗についてどの程度なのか、あと決定をいつ頃に見通しとして立てておられるのか教えてほしい。

村井知事

今、各病院ごと課題の洗い出しをしております。それから、3者でお金を出し合ってコンサルにいろいろ試算をしていただいています。つまり、どういう組み合わせで、ベッド数をどうすればいいのか、どういう場所がいいのかというふうなことをコンサルが今コンサルティングをしているという段階です。あわせて、各病院ごと課題を抽出しているということです。今後はそれを具体的にすり合わせていきます。
まとまる時期ですけれども、できれば年内にとは思ってございますが、これは相手のあることですので、必ずしもいつになるということを今の段階で申し上げることは難しいということです。

Q

赤十字病院の地元からなんかは、地元の町内会からは市に対し動かさないでくれみたいな要望等あるが、やっぱり病院の利用者の声をどうくみ取っていかれるかというのを教えてほしい。

村井知事

これはちょっと勘違いをされているなと思うのは、これは私が、私とか仙台市長が病院全体をこうするということを決める権限は何もございませんで、私はがんセンターをどうするのかということだけ責任がある。そして、日赤仙台病院は日赤仙台病院、そして労災病院は労災病院ということで、それぞれ独立した病院が統合するか連携するかということで今話し合っておりますので、そういったご要望は私どもではなくて日赤さんのほうにじゃないと、われわれ受け止めようがないんです。われわれで、日赤さん要りません、こうしてください、ああしてくださいと言うわけにいかないので、ですから、仙台市長もどうすればいいのか大変お困りではないかなと思っております。しかし、いずれにしても、当然それぞれの病院、住民の皆さんの意見なんかも聞きながら総合的に判断をすることが重要なことだと思います。
宮城県が日赤の地域住民の皆さんにご意見を聞いたり、労災病院の近くの方にご意見を聞いたりというようなことは私はできないと。そういうことをするべきではないと思います。また、がんセンターについては、今は名取(市)にありますけれども、がんセンターというのは宮城県全体の中のがんの拠点病院という位置付けでございますので、名取市のため、名取の周辺の自治体のためだけにある病院では決してないということはご理解をいただきたいと思います。

Q

一応確認だが、先ほど、できれば年内だけれども、相手もいるしということで必ずしもどうたらという話だったが、要するに年をまたいでという可能性もあるということか。

村井知事

可能性としては当然いろいろな可能性はあると思いますが、できるだけ年内にまとめたいという思いで、今、急いでいろいろ調整をさせていただいております。

Q

今、目標としては年内は変わらないと。

村井知事

そうですね、当然。

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文部科学省による児童生徒の不登校等調査結果について

Q

先週公表された文科省の調査で、児童生徒の不登校の割合が4年連続全国最多だったということに関して、知事の受け止めを伺う。

村井知事

これは深刻に受け止めております。ただ、いたずらに不登校がだめだだめだということになってしまうと、今度また不登校させないような無理な力が働くというのもよくないだろうということです。今、宮城県は、教育委員会と連携いたしまして、不登校の子どもたちを学校に無理やり行かせるというのではなくて、議会でも議論になりましたけれども、いろいろな機関と連携を取りながら、そして、いずれ成長した段階でしっかりと社会になじんで、適応して、社会活動ができるような人間に育てていくということに力を注いでございますので、この数字だけを捉えて、学校に行かない生徒が多いから、だから宮城県はだめなんだ、だから学校に行かせなければだめなんだという力を働かせないように逆にしているということです。もちろん不登校率を下げていくというのは非常に重要なことでありますけれども、数字だけを見て、率を下げることだけにエネルギーを注ぐということも、かえってマイナスに働くこともあると思いますので、そこは慎重に対応しているということは分かっていただければと思います。
いずれにしても、ただ全国で非常に悪い、そして東日本大震災の影響という言い訳も決してできないだろうと。もう10年たっていますし、沿岸部だけではなくて内陸もかなり悪い。そして、岩手(県)や福島(県)に比べて宮城(県)は特に悪いということでありますので、東日本大震災を言い訳にもできないと私は思っておりますので、そこは市町村の教育委員会ともしっかり連携を取りながら、子どもたちがより学校に魅力を感じてもらえるようにする。そして、不登校に仮になったとしても、いろいろな形で社会に適応できるような人材に育てていく。ここに力を入れて教育をしていければと思っています。

Q

数字だけに捉われず慎重な対応が求められるということだが、震災前から不登校の数というのは宮城県は多かったと思うが、なかなか対策が進まなかったというところはどの辺に原因があると見ているか。

村井知事

教育委員会と協議しても、明確な理由というのはなかなか分からないんです。出生率が低いのもよく分からないんですね。ですから、原因がよく分からないんですけれども、一つのきっかけになったのは東日本大震災であるのは間違いないと思いますが、それだけでは決してないだろうと思います。また、不登校に対して、宮城県全体、社会として寛容である、学校として寛容であるというのも一つの理由なのかもしれないです。繰り返しになりますけれども、不登校イコールだめだから、だから学校に行かせなければならないとの安直な考え方では、かえって将来ある子どもさん方を潰してしまうことになりかねませんので、無理やり学校に引っ張って連れていって座らせるということよりも、私は、子どもさん方が大きくなってからひきこもりにならないようなサポートをしていくということが重要ではないかなと思います。
あと、統計をよく見ていただくと分かるんですけれども、以前調べて意外に思ったんですけれども、不登校率、不登校というのはたしか1か月以上学校に来ない子どもです。(「30日」の声あり)(年間)30日なんですよ。宮城県は30日をちょっと超えた子どもたちが結構多いんです、不登校の中で。ですから、完全に学校に来ない子どもたちというのは意外と宮城は少ないです。ですから、マスコミの皆さんもぜひ1回分析してみたらおもしろいと思います。不登校の子どもさん方を宮城県がワーストワン、ワーストワンと言うよりも、宮城県は不登校を分析して、30日から40日、40日を50日、あるいは学校に全く来ない子、それをほかの県と比較してみたら意外と宮城県は、週に一、二回学校に来ないという子が結構多いんです。それが宮城県の特徴でもあるということですので、そういう子どもたちに対するケアと全く学校に来ない子どもたちのケア、こういったようなものもよく考え、分析しながら検討していくべきだろうと私は思って、教育長には、そういう子どもに合った対応をしていただきたい、ただ数字だけ見て、登校率を上げるように週に一、二回学校に来ないような子どもさん方を無理やりどうするというよりも、学校に全然来ない子どもさん方、こういう子どもさん方をしっかりケアをしていって、将来大人になってからひきこもりにならないようにする、それが本当に子どもたちのためになるのではないかというようなことを、子どもの側に立って考えるべきじゃないかということをお話をしていただいているということであります。
中には、学校に来ないけれども部活だけ来る子どもとかですね、週休3日にしてしまうと、50週ありますから、夏休みを抜いてもだいたい30日ぐらいになっちゃうんですよね。だから、週休3日で土日月と休んでしまうともう不登校になってしまう可能性もあるんですよ。そういう結構自由に来ている子どもも中にはいるということなので、そこはよく1回分析したみたらマスコミとしてもおもしろいんじゃないかなと思います。宮城の特徴ということでね。

Q

要するに、数字的に言うと出ているけれども、それほど深刻ではないということか。

村井知事

いいえ、そう言うとまた問題があるから。そういうことではないんです。深刻に受け止めています。先ほど冒頭に申し上げたとおり深刻に受け止めておりますけれども、だから宮城県は、不登校率ワーストワンから脱するために、無理やり子どもさん方を、学校に行くのを30日以内にするように無理に誘導するといったようなことをしてしまうことが、子どもさん方のためになるのかどうかという、そこに力点を置いてよく考えなければならないということを私は言っているということです。
ですから、30日をちょっと超える子どもさん方結構多いんですよ、30日から50日ぐらい学校に来ないという。その子どもたち、年間20日ぐらい学校に来てもらえば不登校でなくなるのでかなり下がるんですけれども、そんなことばかりやって、数字だけ追って宮城県は不登校率ワーストワンから脱しました、よかったよかったといったって、私は問題の根本的な解決にならないんじゃないかなと思っていまして、数字的なものよりも、議会では厳しく怒られますけれども、数字的なことよりも、本当に一番大変なお子さん方がどこにいてどうなっているのかと。問題は、大きくなってからひきこもりになってしまって、家から一歩も出なくなってしまうような大人にならないようにする、ここが一番重要なんだということです。ひきこもりになっている大人の大半が子どもの頃から不登校だったという方が多いらしいんです。ですから、大人になってから社会で活躍できるような人材を育てていく。学校に行く行かないも重要なんですけれども、そこに一番軸足を置くのが私は本当の教育じゃないかなと思って、教育委員会にそう申し上げているということであります。

Q

ちょっと先ほどとかぶるが、学校で寛容であるのも理由の一つというのは、もう少し分かりやすく……

村井知事

学校でなく社会、宮城県の社会で、宮城県全体が不登校に対して比較的寛容な社会なのかもしれませんねと話しました。寛容な社会だからとは言っていません。なのかもしれませんねと。

Q

学校というよりも宮城県全体……

村井知事

そうですよね。

Q

その寛容な社会というのは知事はどう評価するか。

村井知事

まあ、それはもういいとも悪いとも言えませんね。やはり教育委員会としては、税金を使って学校運営をしているわけですから、できれば100%子どもさん方が学校に来ていただいて、決められたカリキュラムでしっかりと教育をして立派な人材を育てていく、これはもう何よりも重要なことです。でも、今回議会でもいろいろ言われたように、そうはいっても学校に来れない子どもさん方がいて、それを今の仕組みの中に無理やり当てはめようとするのは無理があるから、フリースクールのようなものももっと有効に活用しろ。それももっともであるとわれわれは思っていますが、やはり基本的には学校に来ていただいて勉強していただくということが最優先だとは思っていますが、それを無理やり押し付けることによって子どもが潰れてしまって、本当の学校に全く来ない子どもさん方になってしまう、これはやっぱり一番よくないことですので、将来大人になってからひきこもりになってしまうようなことのないようにしていくと。これが宮城の本当の教育であるべきではないかなと私は思っているんですけれどもね。

Q

きっかけが震災だったかというところがあったかと思うが、言いやすい環境づくりみたいなものを宮城として積極的に推し進めてきたのか、それとも、たまたまそういった空気が醸成されて、伝えやすいというか、休みやすい空気になっていると分析されているのか、その辺というのがもしあれば教えてほしい。

村井知事

言いやすい空気。この問題とまた全然違いますが、いじめの件数も宮城県は正直に小さいものも全部数として入れていきましょうと言っています。それによっていじめが多い県だと言われるかもしれませんけれども、数字を隠さずに正直に小さな数字も積み上げていきましょうと言っていますので、不登校についても、子どもさん方がこういう状況であれば、不登校であれば、それはもう確実に不登校としてカウントしていって、数を直していくというようなことではなくて、本質をちゃんと見極めようとやって、それが結果として、今おっしゃったような言いやすいような雰囲気になっているということなのかもしれません。決して私は悪いことではないと思うんですよね。

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女川原発再稼働に同意しないよう求めた仮処分の即時抗告棄却について

Q

先週、女川原発の再稼働について仮処分の申し立ての棄却があったかと思うが、それに関して、棄却の文章の中では避難計画が不十分だった点について指摘があったかと思うが、それについての受け止めについてお願いする。

村井知事

裁判所からそういう指摘があったということです。これは裁判所の指摘があるまでもなく、私どもも完璧な計画だとは決して思っておりません。議会でも完全な計画と申し上げたことはございませんが、少なくとも国の防災会議においてオーソライズされたと、これは事実として認めるべきである。ただ、その上で、訓練を繰り返しやりながら課題を抽出をしていきたいと考えているということであります。

Q

指摘の中で具体的に言われていたのが、避難にかかる時間がかなり長いんじゃないかという点について具体的には触れられていたが、それに対してはどのように対応したいと考えているか。

村井知事

今の段階では、PAZ(女川原発から5キロメートル圏内の予防的防護措置区域)内は速やかに、そしてUPZ(女川原発から5~30キロメートル圏内の緊急防護措置区域)内は屋内退避ということになってございまして、これをちゃんと決められたとおり手順どおりやっていただければ、しっかりと避難はできるものと私は思っております。ただ、みんなで慌てて一斉に逃げると道路が当然詰まってしまいますので、混乱が起こってしまいますから、こういったようなことは訓練をしながら、また、今の原発の安全性、重大事故が起こったとしても一気に放射能が福島原発のように出ることはありませんし、仮にあったとしても、ちゃんと放射能を吸収するフィルタベントが付いていて、さらに水素が出ても吸着装置(訂正:再結合装置)が付いているということをしっかり説明をした上で、慌てる必要は決してないんだということをちゃんとレクチャーをしながら、併せて訓練をしていく、そして課題がまた出てくる、それをまた改正してというのが何よりも重要ではないかなと思います。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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