掲載日:2020年9月24日

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宮城県知事記者会見(令和2年9月23日)

知事定例記者会見

平沢新復興大臣に期待することについて

Q

今日、新しい復興大臣が宮城県庁を訪れられる予定だが、改めて新大臣に期待することを一言お願いする。

村井知事

何といいましても、復興計画、あと半年で完了いたしますが、その後、第2期復興・創生期間がスタートいたします。宮城県の場合は、ハード事業からソフト事業に、心のケアであったり不登校の問題、あとコミュニティーの再生に軸足を置きたいと考えてございます。とはいえ、やはりこういった問題は一人一人個別に対応しなければならない問題でございますので、より問題は複雑になるのではないかと考えてございます。復興庁、国の支援なしにはなかなか事業を前に進めることはできません。ぜひわれわれに寄り添ってしっかりと対応していただきたいと思います。今日、大臣がお越しになりましたら、そういったようなことをお話ししようと思っています。
ただ、平沢大臣は以前からよく存じ上げておりまして、お互いの電話番号も大臣になる前から知っております。特に医学部を宮城県で作る際にはいろいろアドバイスをしていただき、相談に乗っていただきました。そういうこともあり、大臣就任後、発表になってすぐに私ショートメールを送りましたら、こちらこそよろしくという返事もいただきました。そういう間柄でございますので、何でもフランクに相談をさせていただきたいと思います。

Q

今、さっきソフト(事業)でおっしゃったコミュニティーの再生というのは非常に重要な問題だと思うが、具体的に県として取り組みたい施策、あるいは国により支援を求めていくものなど、今、思いつくものがありましたらお聞きする。

村井知事

こうやればすぐうまくいくというものではないんですけれども、いろいろな地域のイベントへの支援であったり、あるいはセミナーを開催をするといったようなこと、市町村と一緒になって人を派遣をするといったような事業ですね、そういったようなことを市町村と一緒になって考えていこうと思います。やはりこれ、主体は市町村になると思います。住民の皆さんとよりつながりのある市町村が中心となってやるわけですが、その中で県としてお手伝いできることがいろいろあろうかと思いますので、一緒になって考えていきたいと思います。

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女川原子力発電所2号機再稼働について

Q

今日、県議会の9月定例会が開会する。原発再稼働の問題については、特に、知事、県議会の議論の行方というのを重視するとこれまで述べられているが、この節目ともなり得る県議会での議論に期待すること、代表質問、一般質問で質問も飛び交うとは思うが、知事としてどのような姿勢でこの議会に臨まれるのか改めて伺う。

村井知事

まず、どのような議論を期待するのかということでございますが、これはもう議員個人がよく考え、そして会派の考え方というものを取りまとめていただきたいと思います。
私の姿勢ですけれども、今までマスコミにこの場で、あるいはいろいろな場で発表したことと同じ質問であれば、同じような回答をしようと思ってございまして、特に改めて私の意思を申し上げることはないと思います。新しいことを何か申し上げることはないと思います。今までいろいろなところから上がった質問に対する答え、これを自分なりに分かりやすくさらに説明をしたいと思ってございます。今回、県議会がどのような判断を、意思表示をするのか、それをしっかりと見定めたいと思っております。

Q

知事は今回、県議会の結論を踏まえた後、県内の市町村長、そして立地自治体と意見交換をして最終的に結論を示されると以前からおっしゃっていたかと思うが、県内の市町村長との会談だが、これは市町村長会議という形で意見交換をするのか、もしくは個別に会うことは可能なのかどうか、もしくはUPZ(女川原発から5~30キロメートル圏内の緊急防護措置区域)の首長のみまた別で会うのか、そのあたりについては何かお考えというのはあるか。

村井知事

市町村長会議という形で皆さんまとまった中で行いたいと思っております。個別に一人一人会う予定はございません。もし個別にどうしても会ってお話がしたいということであれば、それはお断りすることはありませんけれども、基本的に私のほうから個別に会いましょうということをどなたかにお話しすることはないということです。
それから、UPZにつきましても、UPZの中でそれは意思決定をしていただきたいと思っています。私と意見交換をしたいということであれば、それはその場に応じることは可能でありますけれども、私のほうから働きかけることは今のところないということです。ただし、東北電力に対して、協定に基づいて、原子炉内の建屋内の増改築について県と石巻市と女川町のほうに事前了解を求められておりますので、いずれ女川町と石巻市とは個別に会わなければならないと考えております。

Q

UPZ内では、現時点で美里町の町長が反対を示しているわけだが、基本的にはまずはUPZ内で意思統一をした上で話し合うというか、まずはそこが先とお考えになっているのか。

村井知事

そうですね。そういうことです。必ず事前了解する際にはUPZの意見を添えてということでございますので、UPZにご意見は伺うことにはなるなと思います。(訂正:UPZで意見を統一するのではなく、おのおのの自治体の意見を県が受領し、それを県が事前了解する際に添えるもの)

Q

本日、県議会が開会ということで、賛成反対両方から請願が出されるということだが、となると再稼働をめぐる議論が活発化になるということは想定される。そうすると、今定例会で県議会の意思が示されるという可能性は十分あると思う。今回の定例会が知事の判断にかなり重要な影響を与えると思うが、その点についてまずお伺いしたいのと、今後、先ほど市長村長の会議とかそういった話もあったが、可能性として年内に知事が判断する可能性が出てくるのかどうか、その2点お伺いする。

村井知事

県議会から、請願が出るということ、間違いないのでしょうか。ちょっとよく分からないんですけれども、まず賛成反対、請願が出れば委員会に諮り、そして本会議で議会としての意思を表すことになるだろうと思います。これは、そういうことになれば私の判断に大きな影響を及ぼすことになることは間違いないと思います。
それから、市町村長会議を年内に行う可能性があるのかということですが、これはもう県議会が意思決定を、自分が県議会の意思表示をしたと捉えたならば、速やかに市町村長会議の開催の日程を決めたいと思っております。従って、年内の可能性もあるだろうと思います。

Q

県議会が例えば再稼働を求める意見に賛成する、反対する、その意見を知事は尊重するというお考えでよろしいのか。

村井知事

それを受けて、今度は市町村長会議に諮って、県民のもう一つの大きな代表である市町村長のご意見も聞いて総合的に判断するということです。

Q

その際に、市町村長誰か1人でも反対していれば判断しないとか、逆に市町村長の過半数が判断していれば、それは県民の総意として判断するのか、この辺についてどのようにお考えか。

村井知事

1人反対していたらできないということはおかしいですよね。それはおかしいと思いますが、それはその場に臨む際によく考えたいと思います。今回の県議会の結果を見て、市町村長会議の前にどのような形にするのかということをよく考えたいと思います。今のところまだ分かりません。ただ、1人が反対していたら何もできないということはおかしいですよね。それはないと思いますけれども。

Q

同じく女川原発について伺う。県議会が仮に結論を持った、結論を出す。それを受けて市町村長会議が開かれて、そこで結論が出るという状況になって、さらに立地自治体と話し合ったら知事が判断するタイミングになると思うが、今までのお話を伺っていると、議会の判断あるいは市町村長の判断を重視すると。たとえ自分の考えと異なっていたとしても、そこでこれでいこうというのが出た場合には、それを答えていくような趣旨のお話をされているが、その答えを、地元同意の答えを返すのは知事なわけだが、責任の所在はどのようにお考えになっているのかということと、もっと突き詰めて言えば、万が一にも何か有事の際、地元同意を返すのは知事だが、別の人の判断に基づいて答えた場合、そして再稼働となった場合に、責任の所在というのはどこにあるというふうにお考えになっているのかお伺いする。

村井知事

まず、今回のお答えの責任の所在ですけれども、知事に対して理解を求めると言われまして、私が答えるわけですから、いわば答えた責任は当然知事にあると思います。ただ、何度も言いますけれども、私個人、村井嘉浩さん個人の意見を聞かせてくれと大臣からボールが投げかけられたわけではなくて、宮城県知事に聞いてきたということです。村井嘉浩さんに聞いてきたことではなくて、知事に対して聞いてきたと私は受け止めてございますので、私としては、県民の意見を代弁をする、この役割だと捉えてございます。その答えの責任は当然私にあるということです。
もし稼働ということになって、その後、何か問題があったときにはどうなるのかということですが、これはしっかりと国と東北電力とそういったようなことが起これば話合いをする必要があるだろうと思いますが、少なくとも福島原発の事故に対して、福島県並びに福島県知事に対して何らかの責任をということは何も起こっていないということでありますので、これはやはりエネルギーを所管している国または事業を行っている東北電力、これがやはり一義的には大きな責任を負うことは間違いないだろうと思います。

Q

福一(福島第一原発)の事故の後、やはり原発に対する見方というものが変わっていると思う。あのときの事故はもちろん重複になっているが、あのときを踏襲するというような状況にはならないのが実際の問題でして、と思うのだが、そういう中で、地元同意を求められている地元自治体……、電力会社の責任というのはもちろん大きいと思うが、結局地元自治体、石巻市、女川町も含めてだが、その責任というのはある程度非常に重みを持ってくるんじゃないかと思うが、その辺についてはどう考えるか。

村井知事

当然重みはあります。ただ、勘違いされているのは、同意ではないのです。国からは理解をしてくれと来ているんです。同意してくれとは一言も言われていないんですよ。私はそれに対して理解をいたしません、理解いたしました(と回答し)、それを受けて国がどう判断するかということになっています。実質的には、前例を見ると理解を示さない場合はなかなか稼働に進めないというのはありますけれども、同意を求められているわけでは決してないということです。従って、責任の所在ということも含めて恐らく国はそういう言い方をされているのではないかと私は思ってはいるのですけれども。私は同意するということは一言も今回の議会では申し上げません。分かりやすく今まで同意と言われていますので(同意)というような表現はするかもしれませんけれども、理解をするかしないかということになります。

Q

明日24日、石巻市議会で意思が示される見通しだが、女川町に続いて石巻市も立地の議会が同意するかどうか判断すると。その点についてどのように率直に受け止めるか、お伺いする。

村井知事

これは石巻市議会が判断することでありまして、私はそれに対してコメントするべきではないと思います。してはいけないと思います。これを受けて石巻市長がどう判断されるかということが重要なことであります。

Q

女川町、石巻市に続いて、本日県議会が開会する。やはりその議論に少なからず影響するのではないかと思われるが、その点についてはどのように考えるか。

村井知事

それは分かりません。それぞれ県会議員個々人がご判断なさることだと思います。

Q

立地自治体の議会の判断、それは一定程度重いものだと思うが、その点についてどのように考えるか。

村井知事

当然、立地している女川町と石巻市の議会の判断でございますので、これは少なからず県議会に影響があるだろうと思いますが、それに対してあまり言及すると議員個々人の判断に影響が出る可能性もあります。私は無色透明な立場で様子を見ておきたいと思います。

村井知事

1点訂正させていただきます。
先ほどUPZで意見を統一してと申し上げましたけれども、(原発の件ですね、)市町村長会議が終わった後、UPZのおのおのの自治体の意見を県が受領するという形になっているそうであります。訂正させていただきます。従って、そこで会議を開いてということであれば会議を開く方向で検討しますし、うちの市は、町はこういう意見だということで、あえてそれ以上何も(求めていない)ということであれば、意見をまとめて、それを東北電力に返事する際につけてお返事をするということになっております。訂正させていただきます。

Q

今の訂正の内容についてだが、つまりUPZから要望があればUPZの首長と知事がお会いになるということはあるということか。

村井知事

あるということです。UPZで集まるので、そこに知事が来てくれというようなことであれば、UPZ内でちゃんと調整が整えばですけれども、私が行くこともあろうと思います。ただ、市町村長会議がありますので、その中で皆さんそれぞれ発言なされるので、その意見はしっかりと受け止めたいと思ってございます。また、個別にUPZは改めて個別にご意見はということで聞くことになるということであります。そこで改めてやってくれと、また別枠でやってくれという要望が強く出れば、調整をしてやることもやぶさかではないということです。やらないということでは決してないということです。

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県内3病院の連携・統合について

Q

統合・移転を想定して富谷市や名取市が誘致に名乗りを上げているが、知事としてはどう受け止めているか。

村井知事

これは、それぞれの自治体がお考えを示すということは大切なことだと思っております。県にいただいたものにつきましては、5者会議の場でしっかりと説明をさせていただきたいと思います。ただし、統合するのか、連携するのか、場所をどうするのかということはまだ何も決まっておりませんので、その際には重要な資料になるだろうと思っております。今後協議する上でですね。

Q

二つの病院が所在する仙台市からは特に動きがないようだが、その点はどう考えるか。

村井知事

今のところ、少なくとも私のところには仙台市からはまだ何もございませんが、これはもう仙台市のお考えがあるでしょうから、それは私としては様子を見ているということであります。

Q

一定の方向が決まるまで、病院の地域住民の方の不安というのもずっとあると思うが、そういった地域の方の意見を吸い上げるような機会というのは今後あるのか。

村井知事

今のところはないですね。まず5者で方針も何も決まっていないのに、住民の皆さんにさあどうですかというのもおかしな話ですので、まずは方針をしっかり決めるということが重要だろうと思っております。

Q

方針が一定程度定まった後に、地域の方の声を聞く機会というのは予定されているのか。

村井知事

今のところまだ計画はありません。将来どうなるかまだ分かりません。その5者協議が破談するかもしれませんので、まだそこまで、その段階まで至っていないということですね。

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多賀城市長選について

Q

今日の午後に深谷(前県会議員)さんも立候補を表明されるということで、現時点で、知事は、ご支援をどちらにするというのがご意向があれば教えてほしい。

村井知事

深谷さんは県議会で県議会議員としてずっと私を支えてくださっておりました。また、さきの知事選挙でもいろいろ支援をしていただいたということもございます。鈴木さんは副市長としてずっと多賀城現市長を支えてこられました。そういった意味ではお二人とも素晴らしい方であることは間違いないのですけれども、今までの人間関係での関わり、また県議会でのいろいろ発言を聞いていると、市長としてふさわしいと私は思いましたので、深谷さんを応援したいと思います。

Q

鈴木さんのほうには現職の仁田県議がついていたそうだが。

村井知事

よく知っているね。

Q

そのように保守分裂のような様相かと思うが、仁田さんも知事を支える県政与党ということで、その辺についてはいかがか。

村井知事

仁田さんがもし市長選挙に出れば、これはもう私、中立になっていたと思いますが、鈴木さんとも当然お付き合いはあるんですけれども、選挙のときにお手伝いを深谷さんはいただいたと。また、県議会で苦しいときにずっと支えてくれたというようなものもありましたし、また、県議会での質問を聞いておりますと、非常に素晴らしい質問をいつもされておられましたので、私は深谷さんのほうが市長としてふさわしいのではないかと思いますので、今回は深谷さんを応援させていただきます。

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新型コロナウイルス感染症宮城県緊急警報(9月18日)について

Q

4連休前にコロナの緊急警報というのを出したと思うが、まずこれの意図と、あと効果をどのように、大分4連休中は人出が多かったと思うが、その辺をどういうふうに感じているか。

村井知事

やはり4連休で人の動きが活発になるだろうというのはもう予測されておりました。従って、行動しないでくれではなくて、行動される際には、マスクの着用であったり手洗いの励行であったり、感染対策、これを個々人でしっかり取っていただきたいという思いで発出したものでございます。決して動かないでくれという意味で出したものではありません。
今回の効果はどうだったのかということでございますが、人の動きは、経済活動とコロナ対策を両立させるということを考えますと、私は、人の動きはあって、併せてしっかりとしたマスクをつけての行動をしていただいていたとに思いますので、一定の効果はあったものと思ってございます。ここから1週間、10日すると具体的に罹患したかどうかというのが分かりますので、心配ではありますけれども、しばらく様子を見たいと思っております。

Q

今後も患者等が増えてきたら、ああいう形で警報とか、市長と知事が一緒にというのはやり続けるのか。

村井知事

そうですね。可能性はあります。

Q

一時期、あまりやり過ぎると、狼少年じゃないけれども、効果が下がるという話が、知事自身もおっしゃっていたと思うが、その辺はある程度控えることも考えたりしていたのか。

村井知事

そうですね。国もGo Toトラベルを東京都も入れていよいよスタートをさせるということもあり、日本全体を見ながら、今後どうこのコロナ対策をコントロールしていくのかということをまた新たに方針を定めると思いますので、そういったようなものも見定めながら県としての対策を考えていきたいと思っております。

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県美術館の移転構想について

Q

県美術館の関係だが、仙台市民オンブズマンが、現地存続か移転についての分析をすることについての業務委託が不正支出に当たるとして、住民監査請求を準備しているということだが、これに関して知事はどのように受け止めるか。

村井知事

基本方針(訂正:基本構想)の策定の業務委託の件ですよね。一般的には、こういう大きな事業の場合は業務委託をしているようであります。例えば、広域防災拠点の構想・計画に関する調査検討の業務委託ですね、こういったようなものもさせていただきました。こういうもののために新たな職員をつけるとなると、今、人手が足りませんので、また人を増やすということになりますので、人を雇うとその人をずっと定年まで置いておくということになりますから、県としては今ぎりぎりの人数で、職員の中でやって、新たに仕事がポッと一時的に仕事量が増えたときには、民間の外部の力を使って仕事をやるということでありますので、一般的なやり方だと思います。他県も同じようにされているんじゃないでしょうか。

Q

それに関連してだが、存続を求める方々の動きが活発化しているというのと、あと、佐藤忠良記念館の、娘さんの女優の佐藤オリエさんなんかも移転反対というような声明を出したが、それに関してはどのように受け止めているか。

村井知事

何をやるにしても賛成の意見もあり反対の意見もあるわけですから、そういったような意見をしっかり聞きながら行政をコントロールしていくということが何よりも重要だろうと思います。反対があるからできない、賛成があるからやらなければならないということでは決してないということです。いろいろな意見を聞きながら、あの美術館に対する非常に強い思い入れを持っている方もおられれば、新しい場所にという方もおられるでしょうから、いろいろな意見を聞きながら判断をしていくことになるだろうと思います。

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広報課企画報道班

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