掲載日:2020年4月14日

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宮城県知事記者会見(令和2年4月13日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】新型コロナウイルス感染症に対応する医療従事者や療養中の患者及びその家族に対する風評被害根絶に向けた知事メッセージについて

村井知事

まず、私からメッセージを申し上げます。皆さんのお手元にあるメッセージの用紙をご覧いただきながら話を進めます。
ご案内のとおり、新型コロナウイルス感染症が蔓延しているような状況です。ここまで自粛要請をしまして多くの皆さんにご協力いただいていますが、蔓延がまだ防止できているという状況には至っていません。残念ですが、ハブのクラスターの終息が見えてきた段階で、今度新たに保育所においてクラスターが発生しました。仙台市の事案ではありますが、県として非常に重く受け止めています。
本日、仙台市以外の保育所及び幼稚園に対して、英語教育等、新型コロナウイルス感染症罹患の可能性のある事業については自粛していただくように、県として要請することにしました。あらゆる場面で一人一人が気を使うことによって新型コロナウイルス感染症の終息に向けて前に進めることができますので、どうかさらに一歩踏み出してご協力いただきますよう、よろしくお願いします。
緊急事態宣言を他県で独自で出しているところがあります。県においては、今、仙台市とどのようなタイミングでどのような発出をするか調整中ですので、今日はこの場では特に宣言はする予定はありません。
メッセージですが、医療機関及び医師、看護師など医療従事者の皆さんが偏見や風評被害に大変苦しんでおられます。お子さんの保育所への受け入れ拒否やいじめなど、いわれのない差別や偏見にさらされているという、嘆きの声が私のところに多数寄せられています。
医療従事者、関係者の皆さんは、大変危険を感じながら厳しい環境の中で懸命に頑張っていただいているところです。感謝することはあったとしても、批判をする、あるいはいじめの対象にするということはあってはなりません。どうか県民の皆さんにおかれましては、医療従事者、関係者の皆さんに感謝の気持ちを持って接していただくようお願いします。
具体的なメッセージの内容については、皆さんのお手元にお配りしています。

記者発表資料(新型コロナウイルス感染症に対応する医療従事者や療養中の患者及びその家族に対する風評被害根絶に向けた知事メッセージ)(PDF:96KB)

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【知事発表項目】新型コロナウイルス感染症に係る学校の臨時休業の延長について

新型コロナウイルス感染症に係る学校の臨時休業の延長についてです。
ここまで、県立高校は4月14日まで臨時休業にする、また、県立特別支援学校においては4月19日まで臨時休業にするとしていましたが、専門医のアドバイスを受けて、臨時休業の期間を来月5月6日水曜日まで延長することにしましたので、報告します。
なお、特別支援学校においては、居場所確保のため、希望する児童生徒は登校できるものとします。通学バスも出します。
また、市町村立学校については、本来、市町村が判断するところですが、先般の市町村長会議において、県の考え方が市町村の判断に大きく影響するので早めに伝えてほしいということがありました。それをもって、原則、県立学校と同様に5月6日水曜日まで臨時休業としていただくよう、各市町村教育委員会に対し依頼することにしました。この土曜日、日曜日で、既に市町村教育委員会へ県の方針はお伝えしています。従って、前回よりも時間の余裕があるということになります。

Q

週末にもかなり感染者がまた拡大したが、土日にもう既に伝えていたということで、保育園のクラスターと見られる件についてのことを受けての対応というよりは、これは緊急事態宣言とか県内の全体的な状況を見ての判断なのか。

村井知事

先週の末から県教育委員会と打ち合わせをしていました。最終的に県教育委員会が専門医のアドバイスをいただいたのが先週の木曜日でした。それを受けて県教育委員会と協議しまして、このような結論になりました。
また、市長村長会議で、県教育委員会の判断を早めに伝えてほしいという要望がありましたので、この土日にお伝えしました。

Q

5月6日を前にして、7日から再開するかどうかということの検討をされると思うが、再開できるようになるためにはどのような条件が必要だと現時点で考えているか。

村井知事

これはあらゆる場面が想定できますので、簡単に申し上げることはできません。当然、患者数がどのようになっているのかということは非常に大きな指標になると思います。

Q

休校が2カ月以上続くことになるが、子どもたちの学習や健康、精神面への影響が懸念されると思う。その点について知事の考えを聞かせてほしい。

村井知事

間違いなく子どもたちに影響が出ていると危惧しています。学習時間については、県教育委員会としては夏休みや秋休みといった時間をうまく活用してフォローをしたいとの考えを持っているようです。しかし、健康面、精神的な影響、このようなことは非常に大きいと思いますので、それに対するフォローを県教育委員会でしっかり検討してほしいと伝えています。

Q

保護者もだいぶ戸惑いというか、育児ができない、仕事ができないという保護者の方もいらっしゃると思うが、こういった点への配慮とか支援のほうは何か考えていることはあるか。

村井知事

引き続き今までと同じように放課後児童クラブなどを有効に活用しまして、保護者の負担が少しでも軽減するように努めていきたいと思います。

記者発表資料(新型コロナウイルス感染症に係る学校の臨時休業の延長について)(PDF:151KB)

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【知事発表項目】新型コロナウイルス感染症の軽症者及び症状がない方の宿泊施設における受け入れについて

村井知事

軽症者及び症状がない方の宿泊施設についての情報提供です。
9日の対策本部会議の席上で、新型コロナウイルス感染症罹患者受け入れの民間宿泊施設200室の確保について報告しました。今日はここで施設名を公表します。
ご協力いただく施設は、仙台市青葉区作並にありますLa楽リゾートホテルグリーングリーン様です。1棟全棟をお借りすることになりました。現在、専門家のご協力をいただきながら、施設内のゾーニングや動線確認、従業員に対する研修などを実施しているところであり、二次感染防止の観点から、さらに細部の調整を行っています。
なお、明日14日、施設で対応することとなっている職員に対する研修会を実施します。仙台市の職員と県職員に対する研修を行います。仙台市と県が共同で対応します。施設の従業員に対する研修は既に終わっています。
現在、ホテル内の撮影や職員に対する研修会について、日時を決めて取材できるよう検討を進めていますので、マスコミの皆さんにおいては、直接の取材はご遠慮ください。患者がホテルを利用する前には、ホテル内も取材できるように、そういう時間も設けたいと思っていますので、われわれから連絡があるまではホテルグリーングリーン様に問い合わせをすることのないようにお願いします。必ず皆さんが施設の中まで取材できるようにしたいと思っていますので、それまでは、行動を起こさないように協力をお願いします。名前は出して結構です。
県としては、従業員などに対する感染防止に万全を期したいと思っています。

Q

施設名の公表に至った経緯と、その意図を教えてほしい。

村井知事

ホテルグリーングリーン様に、まず利用していいかどうか確認をとりました。その上で、名前の公表をしていいのかどうか確認をとったところ、了承を得られ、公表するに至ったということです。
また、ここに至るまでに、専門医の方に実際現場を見ていただきました。動線も確認していただいて、しっかりと動線が確保されている、二次感染、三次感染の可能性が注意をすれば低い施設であるということを認めていただきました。また、従業員の皆さんも協力的でした。そのようなことを総合的に判断しまして、、公表するに至りました。
従って、今後も同じようにホテルをお借りすることがあろうかと思いますが、同じようなプロセスを経て、公表していいというところだけ公表するということにしたいと思います。

Q

今回の件で公表に関して同意したというのは、宿泊施設にとっても非常に重要な判断というか決断だったと思うが、それについて、知事はどのように受け止めているか。

村井知事

非常に立派だと思います。心から敬意を表しているところです。国難と言われるこのときに、自身の利益よりも公の利益を優先してくださったということですので、心から感謝しています。新型コロナウイルス感染症のこの問題が収まった暁には、ぜひ大勢の皆さんにホテルグリーングリーン様を使っていただきたいと思います。

Q

借り上げの期間とか、それから、借り上げということなので金銭的な県の出費など、そういったものを分かる範囲で教えてほしい。

村井知事

まず、借り上げの期間は決まっていますが、状況によって延びることもありますので、今日の段階では、4月11日から全体施設の借り上げを開始しまして、ホテル従業員への研修会を行いました。確保の時期については、新型コロナウイルス感染症の拡大の状況を踏まえながら臨機応変に判断したいという答えで、今日のところはご理解いただきたいと思います。契約ですから当然いつまでと決めていますが、状況によって延びることはあるかと思いますので、時期の発表は控えさせてください。
それから、費用負担ですが、今回は日本旅行業協会(JATA)との委託契約となっています。委託費の中身としては、建物の確保に要する経費、県が行う対応を補助するための経費などが主な内容です。施設に対してはJATAから必要な経費が支払われることとなりますが、営業補償という観点ではなく、建物確保、それに伴う業務に要する費用が支払われるということになっています。具体的な費用については、現在JATAと細部を詰めている段階です。これについてもいずれ議会に諮ることになりますので数字は出ますが、今日のところは控えたいと思います。

Q

4月11日からということだったが、既にもう土曜日から借り上げという形で始まっていて、先ほど言っていた職員の研修とかも終わっているということでよろしいか。

村井知事

そうです。借り上げなければ職員が立ち入ることもできませんので、自由に使わせていただくために早めに借り上げをスタートさせました。

Q

市の職員、県の職員の方への研修はまだで、従業員の方への研修は終わっているのか。

村井知事

終わっています。

Q

こちらのホテルグリーングリーンが決定に至った経緯というのはどういったところか、改めて伺う。

村井知事

われわれが一つ一つホテルに確認したのではなくて、JATAを通じて探していただきました。

Q

JATAの方にまず打診をして、その中でよい回答が得られたホテルグリーングリーンに、しかも1棟丸ごと借り上げという利点などから、こちらに決まったということでよろしいか。

村井知事

県として条件を出しまして、その条件に合ったところでホテルグリーングリーン様がまず決まりました。仙台市内で200室程度の部屋が確保できることが非常に大きな条件でした。また、部屋の中にトイレとお風呂がある、外に出なくても生活ができる、これが非常に大きな条件となりました。
従って、県の研修所を考えたのですが、研修所はお風呂やトイレが共同になっているおり、なかなか使いづらかったため、ホテルにお願いしました。

Q

実際に軽症患者をそのホテルに移送する時期についてだが、患者の増え具合にもよると思うが、早ければいつごろから入れるようになるか、めどが立っていれば教えてほしい。

村井知事

今週中です。患者が入る前に、その前にマスコミの皆さんに取材をしていただきたい思っています。患者が入ったらもう一切近づくことはできません。

Q

このホテルの付近の住民に対して、何か例えば説明をするとか、そのような方針があったりするか。

村井知事

計画していますが、それはマスコミのいないところで行いたいと思っています。

Q

現時点で、今、感染者がいる中で200室というのは、どのくらい最初の段階で移る予定か。つまり今、50人ぐらい感染者がいるが、最初の段階で200室全てに移って、それともどのくらいの内訳で分けるのか。

村井知事

それは医師の判断によります。われわれが差配するものではないと思います。

Q

現時点ではまだ分からないということか。

村井知事

調整本部というのを今回作りました。保健福祉部の髙橋次長がトップになります。専門の先生方にも入っていただき、そこでトリアージをしまして、どうするのかということを決めていきます。また、現在入院している患者に関しては、入院されている病院のドクターが判断します。従って、一斉に動くということではなく、逐次動いていきます。現在入院されている方はかなり日にちがたっています。そろそろ退院の時期が迫ってきているので、無理して移さないということもあると思います。症状が軽くても、もう退院が迫っているので、そのままでいいでしょうという場合もあるかもしれません。これは一概にこうするということが決まっているわけではないということです。

Q

今後、感染が拡大したとすると、その1棟だけでは足りなくなる可能性もあると思う。現段階で協力してもよいというところはどれくらいあるのか。

村井知事

まだ協力してよいというところまで行っていませんが、比較的前向きに検討していただいているところはあります。そこは今、個別にJATAを通じて当たっているということです。紹介されたところには県職員が行って、いろいろ調整を進めています。私は200室では足りなくなると思いますので、少し多めに準備してくれと指示しています。ただ何人になるか分かりませんので、最初からどんどん確保して税金を無駄に使ったと言われることのないように、200室の状況を見ながらすぐ契約できるように段取りするように指示しています。

Q

そちらの今前向きに検討されているところは、同じような条件、いわゆる個室であったりとか1棟丸ごと借り上げとか、同じ条件下の施設になるということでよろしいか。

村井知事

何とも申し上げられないですが、基本的には似たような条件になると思います。少なくともお風呂とトイレが部屋の中にないと難しいと思います。

Q

先ほど他県で独自に宣言を出しているところも出てきているというお話があったが、具体的にどういう段階、例えば具体的にこれぐらいの患者数が増えてきたらとか、1日でどのぐらい増えてきたらとか、何か基準みたいなものがあるのか。

村井知事

私の頭に今具体的な基準というのはありません。ただ、患者が増えてきているのは事実であす。心配なのは、オオカミ少年的になってはいけないということです。危険だ、危険だ、何とか宣言、何とか宣言と繰り返し出すのはいいですが、だんだん皆さんも記事にしてくれなくなってしまいます。私、一番肝心な時期はゴールデンウイーク前だと思っています。そのタイミングでやはり強く発したいという思いはありますが、現時点において仙台市でまたクラスターが発生しました。調べてみると、どうやらハブから来た四次感染の患者が発信源ではないかと言われています。そう考えると、このタイミングで出すというのも一つの方法ではないかと思います。仙台市内で患者がどんどん増えていますので、やはり仙台市長と一緒になって、どうすればいいのか考えていくべきだろうと思って、今、副知事と副市長が協議しています。明確な基準があるわけではありません。心配なのはオオカミ少年になることです。マスコミが記事にもしてくれない、記事になっても小さい記事になってしまうということを、今、悩んでいます。そこは非常によく考えて打ち出したいと思います。

Q

そうすると、今、仙台市との調整という話があったが、例えば東北の隣県、山形と福島でも感染者が出ていると思うが、そういった県だけではなくて、より広範囲な対応とか、そのような考えはあるか。

村井知事

各県の衛生担当部署が集まって協議する場を今週設けると連絡が来ています。東北・北海道ブロックの幹事県は今青森県でして、青森県からそういう連絡が来ていますので、恐らくウェブ会議になろうかと思いますが、ぜひ参加をして、みんなで協力して、患者が増え続けたときには受け入れを考えようということは提案したいと思っています。

Q

ホテルグリーングリーンの立地が作並ということだが、立地条件として、ある程度、例えば当初から郊外のほうという条件があったのか、もしくは、仙台市中心部でもホテル等を含めて探していたが結果的には作並になったのか、どちらなのか。

村井知事

結果的にです。協力してくださる中で一番いいところということでして、中心部でなければならないとか、中心部を外れなければならないというような条件は設けていません。

Q

結果としてこの作並ということになったのか。

村井知事

そうです。

Q

県独自の緊急事態宣言について、これは今日ではないということだったが、今週中とか、そういう時期のめどとしてはあるのかどうか伺う。

村井知事

現在、仙台市と調整中です。

Q

独自でというのを考えているということで、今、政府が指定して出したものと、県、自治体独自のものと、どんどんいろいろ出てきているが、オオカミ少年という意味で、その辺のダブルスタンダートみたいなものをどのように受け止めているか伺う。

村井知事

私のところにも県会議員を含め、いろいろ緊急事態宣言を出すべきではないかと、そういうタイミングではないかと言われましたが、要は緊急事態宣言というのは国が発出するもので、そしてその対象エリアになったときに相当重く受け止めなければならなりません。そのときに県民に相当厳しいことを私からお願いしなければいけないわけです。その際に、それだけの影響力があるような形で残しておかないといけない言葉だと私は思っています。ですから、仙台市でかなり患者が出てきていますので、そういう意味では、仙台市長がどう考えるのかということをよく聞いた上で、できれば仙台市長と一緒に出せたらよいと思います。そのときにどういう言葉を使えばいいのか、どのタイミングでやればいいのか、非常に微妙な問題だと思いますので、今、調整しています。私は、早く出すというのも一つの方法だと思いますが、繰り返し繰り返し出すことによって、その言葉の重みがなくなってしまうということを非常に恐れています。それも重要ではないかと思っています。一番心配なのは、5月のゴールデンウイークですので、ゴールデンウイーク前に何らかのアクションをした方がよいのではないかという思いもあります。そこは非常に難しいところです。悩ましいところです。

Q

緊急事態宣言に関して1点、国のほうから出されている7都府県に関しては足並みをそろえて緊急事態宣言に伴って休業要請をされている。宮城県としては、独自の緊急事態宣言の発令があった場合に、店舗であったり商業施設等々の休業要請の可能性とか見込みというのはあるのか。

村井知事

可能性はあると思います。ただ、あくまでも要請ベースです。実際、国分町などを車で走ってみたらよく分かりますが、ほとんどお店が開いていません。だから、実質的にはもう皆さん自主的に協力してもらっていると受け止めをしていますが、さらに協力を求めるべきだということであれば、お願いすることもあろうかと思います。現時点においてはまだ調整中です。

Q

先週の外出の自粛要請に関して、人の往来の往の部分はすごい自粛の要請というところができていると思うが、緊急事態宣言を発令されている7都府県からの人の往来の来の部分、要するにほかのエリアから宮城県に来るのは控えてくださいというようなことを他県に向けて自粛の要請みたいなことをする見込みなどはどうか。

村井知事

知事会を通じてお願いしています。なかなか私がここで発した言葉は東京都民、関東圏にお住まいの方、あるいは関西にお住まいの方には伝わりません。。従って、知事会を通じて首都圏あるいは関西圏の人にそういうメッセージが伝わるように今お願いをして、実際にそのようなメッセージを出しているということです。
あと、自分の子どもや親戚に、こっちに帰っておいでと、宮城においでというようなことは言わないでほしいということはお願いしています。

Q

今回、児童生徒の感染や不特定多数が出入りする宿泊施設での感染が確認されたということもあって、非常に県民の間に不安が広がっているかと思うが、PCR検査であったりコールセンターについて、非常に今後、需要がさらに増してくる可能性があるかと思うが、それについての体制の整え方について、何か考えていることがあるか。

村井知事

コールセンターは20回線に増設したので、まだそれほど混んでいるととは聞いていません。混み状況を見て増やすかどうか考えたいと思います。今のところ需要と供給のバランスはとれている、逆に供給の方が多いのではないかと思っています。一時的に時間によっては混むこともありますが、もう全くつながらないというような状況ではないと思います。
それから、PCR検査については、今、大学病院や医師会といろいろ協議していまして、検査を増やせるようにしています。もう少しお時間をいただきたいと思います。

Q

東京都が休業要請に伴って協力金という形で1店舗50万円なり、2店舗以上だと100万円というお金を用意するということだが、宮城県が今後、休業要請を本格的にするときに、そういった協力金を準備する体制ということに関してはいかがか。

村井知事

県の独自財源、一般財源ではできません。これは東京都以外の緊急事態宣言で指定された地域も独自の財源では難しいとおっしゃっています。これは財政的な重要課題です。宮城県も同じだということです。

Q

移動の件だが、山形県で県境の検温などを実施するということだが、隣県なのでうちの県とも非常に行き来も多いところなので影響が大きいと思うが、そういったものをやられるという、まず対策についての所感と、県のほうで何か講じることがあるか伺う。

村井知事

一つのやり方だと思います。ただ、今回、無症状の方も多いです。熱がない方も結構おられて、体温を測るだけで全ての患者を止めるということは難しいです。それよりもPCR検査の検査体制を充実させることを優先するべきではないか、そこに人とお金を投入すべきではないかという結論に至りました。
宮城県、特に仙台市は非常に人の往来が多いです。バス、車、電車、飛行機、あらゆる交通手段でお越しになりますので、それを全て入り口で止めるというのは不可能だろうと思います。それに恐らく職員を充てるとなるとほとんどの職員がもうそれだけにかかりっきりになってしまいますので、現実的には難しいと判断しました。とりあえず検査体制を充実させようと考えています。ただ、山形県がやっていることに対しては、それは一つのやり方だと評価をしています。

Q

うちの県が山形と同じようなことを倣ってやることはないということか。

村井知事

はい、ないです。

Q

今回、改めてまた自衛隊に対して災害派遣の要請をしていると思うが、これについては、前回同様にドライブスルー方式の検査を実施するという考えでよろしいか。

村井知事

はい、そうです。

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新型コロナウイルス感染症について

Q

最初に知事が言及した保育所の感染拡大につながるようなものは自粛してと要望したということだが、それ以外に他県では保育所の閉園を求めるような県もあるようだが、その辺、今後、保育所の運営、クラスター一歩手前の状況を受けて何か考えていることはあるか。

村井知事

現時点においては、原因がかなりはっきり分かっています。パブ関係だというのが分かっています。保育所に子どもを預けて働いたり社会活動を行っている方がいて、直ちに県内の保育所を全て止めてしまうと、そこでまた新たな問題が生じてくると思いますので、現時点では仙台市以外の保育所に対してそういう要請をすることは考えていません。

Q

この週末、特にクラスターからのクラスターというところに焦点が重なっているが、一方で、専門家の皆さんが言うところによると、感染経路が全く想像がつかないような方がどれぐらい増えてくるかというのが市中感染をはかる上で非常に大事な指標だということをお聞きする。宮城県内での今の感染経路が不明な方の割合というのは、どういうふうに分析をしているか。

担当課

確実に確定しているとか確定していないという分け方については、今、分析はしておりません。調査中ということです。

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福島第一原発の処理水放出案について

Q

3月に東京電力に対して福島第一原発事故に関して敷地内で出た汚染水を処理した水を海洋放出か、あるいは水蒸気放出するのが有力だという素案がまとまったが、いずれにしても農林水産業はじめいろいろな風評への懸念が出ていると思うが、現時点で知事としてどのように感じて、どのように受け止めているか。

村井知事

非常に難しい問題です。これに関しては、私は是も否も申し上げていません。議会での質問でも、是も否も申し上げていないということです。海洋放出ですと、何よりも風評被害、特に水産業に対する影響というのは大きいものです。また、空気中に放出するとなると農産物の風評被害という影響が出てくると思いますので、いずれにせよ環境に問題がないとはいえ、そういった心理的な影響は非常に大きいと考えますので、関係者にしっかりと説明をして理解を得るということが最優先ではないか思っています。

Q

その上で、やはり原発の廃炉に関しては処理した水の処分というのが必要なことだが、一方で、県内を見るとホヤの輸出などにいまだに影響しているということで、震災復興への影響というのは非常に大きいのかなと思うが、これに関して、知事として国とか東京電力に対して、現時点でいいのだが、どういった対策などを要望していく考えか。

村井知事

国として聞き取り、ヒアリングなどを行っております。そういう場があれば、今言ったように、風評被害対策というものに対してしっかり取り組んでいくべきであるということは強く申し上げたいと思っています。
また、県議会が全会一致でALPS処理水の放出について反対するということを言っていますので、この議会の議決の重みというものは、東京電力、国に伝えなければならないと思っています。それも私の役割の一つだと思っています。

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広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

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