掲載日:2020年2月26日

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宮城県知事記者会見(令和2年2月25日)

知事定例記者会見

新型コロナウイルスへの対応について

Q

新型肺炎の関係だが、政府は昨日の専門家会議の見解を踏まえて基本方針を決定する見込みである。宮城県としての感染拡大の阻止に向けた対策の現状と、この間のクルーズ船の事例など、国の対応について知事の所見を伺う。

村井知事

既に公表しているとおり、ダイヤモンド・プリンセス号に乗船されていた乗客の一人、発熱症状等はないようですが、陽性であったということで、県内の感染症指定医療機関に搬送し、現在、治療しています。60歳代の男性であることを公表しています。
その他について、問い合わせがあって疑わしい方はためらうことなく県内2カ所の検査機関で検査していますが、現状のところ、本日の朝までの状況では全て陰性でした。
しかし、これだけ患者が全国に広がってきていますので、いずれ近いうちに県内でも患者が出るであろうと想定をしています。そのために、検査機関をさらに増やすように、また、感染症指定医療機関以外に患者を受け入れてくれる病院を、現在、調整しているところです。
現時点においては、検査ができる機関はあと1機関、医師会の持っている検査機関で検査ができるのではないか、今週中にできるのではないかというところまで来ています。
また、感染症指定医療機関以外の病院についても、現在、いくつかの病院が協力してくださることになっています。3病院、協力してくださることになりました。従って、7つプラス3で10の病院が協力してくれます。その病院は感染症指定医療機関ではありませんが、しっかりと動線が分かれていて、患者が重複することがない、医療機関です。
また、国の専門家会議で基本方針が出されるということですが、それが出ましたらすぐに県としての対応方針が出せるように、朝、幹部会で指示しました。また、患者が出た場合の公表基準やいろいろなイベントへの参加、実施、こういったことについての県の考え方を早めに県民の皆さんにお示しするように、朝、指示したところです。
これから受験が終わりまして入学・卒業式、こういったものも行われますし、就職説明会なども行われますので、こういったことに県がどのような方針を示すのかを検討しているところです。卒業式などが間もなく始まりますので、今週中にも、少なくとも県立の学校については示したいと思っています。
それから国の対策に対する所感です。フェーズが段階を追って時間と共に変わってきていますので、その時々に懸命に対処されていると私は評価していますが、現状で患者が増えてきていることについては重く受け止めなければならないと思います。隣の韓国でもかなり患者が出ているようであり、先進国で同じような状況が続いていますので、日本政府が私は決して対応が遅れたとは捉えていません、しっかりと対応していただいていると思いますが、患者の発生が少なくとも減少する段階に至るまでは、懸命に対応していただきたいと思っています。この1~2週間が勝負だということですので、国から指示がありましたら、県としても全力で対応していきたいと思います。

Q

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗っていた方が宮城県内在住者9人いたということだ。全て陰性ということだが、陰性から陽性に転じるケースもあったという報告もあるが、今後の県の対応について改めて聞かせてほしい。

村井知事

保健所から9名の方には毎日連絡をとって状態の確認をしています。既に2週間経過観察して、問題がないということで宮城県に戻ってこられたということです。可能性は低いと思いますが、他の地域で陽性に転じたということですので、保健所には引き続きしっかりと情報をとるように、それで、もし何かあったときにはすぐに検査機関に検体を送るようにという指示をしています。

Q

毎日確認をしているということか。

村井知事

はい、毎日確認をしています。

Q

県民に対して、コロナ対策の注意の呼びかけをいただけるか。

村井知事

私は素人ですので詳しいことは分かりませんが、われわれが通常かかる風邪もコロナウイルスが原因のものがあると言われています。ピーク時には3割ぐらいがコロナウイルスによってかかる風邪だと言われていまして、今回は、その中で新しい新型のコロナウイルスということです。
大切なことは、通常われわれが風邪予防でやっていることをもっとさらに徹底するということが何よりも重要だと思います。しっかりとした手洗い、そしてせきエチケット、何かあったときには、心配であれば人込みを少し避けるということをやりながら日常生活を行うことによって、予防できると思います。新型ということで非常に、確かに重症化する場合もありますが、正しく恐れるということが何よりも重要だと私は考えています。通常の風邪の対策をしっかりとることによって、この感染を防ぐことにもつながると思いますので、ぜひとも協力をお願いします。

Q

学校行事に関連して、先ほど方針を示したいというお話だが、これは卒業式であるとか入学式を縮小するとか、例えば体育館に集めないようにするとか、そういう方針を示すということか。

村井知事

県立学校の場合どうするのかについて、教育委員会で考え、それを一定の方針を各学校にお示しすることになります。今日、教育長からは、細部については教育長の判断にお任せいただきたいという話もありました。現在、そういったことで、教育委員会で検討しています。間もなく卒業式が行われますので、卒業式の前早めに、保護者の方への連絡をしたいと教育長は話していたということです。私もそれでよろしいのではないかと思っています。

Q

卒業式の前に受験もあるが、知事の考えとしてはいかがか。

村井知事

これも教育委員会から後で発表があると思いますけれども、今回、新型コロナウイルスに罹患(りかん)をした関係で当日受験ができなかった子どもさんに関しましては、再チャレンジの機会を設けたいと今日話していました。
また、市立の高校などもありますので、こういったところにも影響が出てきますから、早めに県として方針を出して、市教委にも連絡したいと、今日教育長は話していました。詳しくは教育委員会に確認していただきたいと思います。

Q

先ほど病床数の拡大の話があったが、3病院で、計、病床は何床確保されたのか。

担当課

病床数につきましては、入院患者受け入れ時の空き状況によりますことから、具体的な数はお答えできません。いずれそのときの病院との調整になります。

Q

指定医療機関ではないということで、動線の確保以外、例えば整備面で何か対策というか、そういった準備というか、そういうのはどうか。

担当課

国で、本来であれば陰圧室などが必要ですが、簡易な陰圧機の補助も国で今、補助メニューとして準備していますので、その辺も紹介させていただきながら、感染しないように進めたいと思っています。

Q

先ほど県立学校の卒業式については早く方針を示したいということだったが、東日本大震災の追悼式が3月11日に各地で開かれると思う。これについて何か県として方針を示すことはあるのか伺う。

村井知事

まだ3月11日のことは、宮城県で行うものについてはまだ決めていませんが、各市町村で行います追悼式については、市町村のご判断でということになります。県幹部がそちらに赴くことについては予定どおり、市町村が開催した場合は、県幹部は予定どおり赴きたいと思っています。

Q

先ほど国の対応に対する所感があったが、感染症自体、いくら防ごうとしてもある程度広がってしまうという側面はあるとは思うが、今回クルーズ船から降りるときに検査漏れがあった状況についてはどのように考えるか。

村井知事

乗船されている方の心理的なストレスを考えまして、あそこが限界だと判断されたのだと思います。結果として、乗船された方が後日陽性反応が出てしまったことは非常に残念だと思いますが、いつまでもとどめるということはかえってマイナスになる側面もあったのだと思います。非常に苦しい判断であったと思いますし、現在、そういうことに対して批判が出ているのも事実だと思いますが、誰があそこで判断するにしても、やはり同じような判断になったのではないかと私は思います。

Q

もう1点だが、患者を宮城県内で出たときの公表基準ということで、これから庁内でもむことだと思うが、今、知事として何か考えはあるか。

村井知事

もうだいたい形はでき上がっていますが、他県の事例なども見ながら、今、再度しっかりと検証しています。患者が仮に今日出たということであれば、今日しっかり対応できるような準備はでき上がっていますので、それほど心配していただかなくても大丈夫です。

Q

公表する基準というところで、知事が改善したい部分とか、県民の方にやっぱり広がらないということが一番のポイントだと思うが、そのあたりはいかがか。

村井知事

私も今日改めて指示しましたのは、患者さんのプライバシーを守ることも非常に重要ですが、同時に重要なのは拡散しないように手を打つということで、メディアを通じてその地域にそういう患者さんがいますよとお伝えすることによって、皆さんがしっかりと対策をとっていただけるようにする。先ほど言ったように、まず自分の身は自分で守ることが何よりも大切ですので、よりしっかり守っていただきたいというメッセージを伝える意味でも、伝えられるところはできるだけ詳細に伝えた方が良いのではないかと指示しています。そこを言ったので、もう一度今見直ししています。

Q

他県だと、かなり経路とかも、どういうところを使ったのかということも出ているが、そのあたりについてもということか。

村井知事

そういったところもできるだけ伝えた方が良いのではないかと私は今思っています。ただ、国との調整があるので、よくその辺を調整しながらできるだけ県民の皆さんに正しい情報が伝わって、より身を守れる対応をとれるようにしていきたいと思っています。

Q

先ほど病床数の調整の話を聞かせていただいたが、1機関、検査を増やすという方針で検査機関も増やすような形でやられているかと思う。知事が理解していればぜひ教えていただきたいのだが、今、県内で1日にどれぐらいの患者さんの検査ができるのか、いわゆる県の検査能力について教えてほしい。

村井知事

現在、県の保健環境センターで10検体、それから、仙台市の衛生研究所で10検体、合計20検体です。それに宮城県医師会の健康センターで検査ができるように今調整しています。それができれば検体数がどれだけ増えるかということは、今はまだ分からない状況です。PCRという機械で調べるらしいですが、PCRという機械があるだけではだめで、プライマーというものが一緒にないと検査できないそうです。ウイルスを殖やして調べないといけないということです。そのプライマーがないとだめで、プライマーが今週中に届きますので、これが届くと県の医師会の健康センターでも調べることができるということだそうです。
コールセンターを24時間化してから、土・日・祝日3日間で、土曜日は143件、日曜日は144件、昨日177件問い合わせがありました。コールセンター開設から2月24日まで見ると、1,551件問い合わせがあったそうです。だいたい1日あたり200件弱の問い合わせが来ているということです。

Q

関連してだが、これまでこの問題が発生してから、二つの市と県の機関で1日10検体ずつという話だったが、どれぐらいの検体を検査したのかという数はどうか。

担当課

数は厚労省のほうで一元的に公表していますので、各県何件というのはちょっと今お答えしていません。

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宿泊税について

Q

先週の県議会で知事は修学旅行などの教育旅行を広く免税の対象とするという方針を示した。2月12日の自民党・県民会議への回答では、シンプルに徴収して還元策で負担を減らすと言っていたと思うが、今回の方針転換の理由について教えてほしい。

村井知事

これは、宿泊事業者の皆さん、また県議会から、そういった声が強く寄せられたということです。修学旅行でお越しになる皆さんに、あるいは部活動などで宮城県にお越しになる、あるいはお泊まりになるお子さんに対してそこまで負担を求めるのは、これは行き過ぎではないかといった声に耳を傾けたということです。

Q

最大会派の自民党から要望が出されたからということだが、どの時点で、また、どの部分が一番響いたというか、知事の中で方針が決まった理由がもしあれば教えてほしい。

村井知事

決して自民党に言われたからそのようにしたというわけでは決してありませんで、広く県民の声、宿泊事業者の声を考えたときに、それが適切だと考え、自民党・県民会議の代表質問で答えたということです。決して自民党・県民会議に言われたからやったということではないことはご理解いただきたいと思います。決断したのは代表質問の答弁をする前日の夜、答弁調整する中で、幹部といろいろ話し合う中で、これはこのような答弁にした方が良いだろうということにしたということです。

Q

たくさんのこれまで要望書を受け取ったりだとか関係団体からの声を踏まえた上で最終的な結論に至ったということか。

村井知事

そうですね。両副知事からも担当部長からも、そうする方が県民の考えに沿う形になるのではないかという声が出たということです。

Q

知事は税制度はできるだけシンプルな方が良いということを言っていたが、今後、手続とかそういう意味で学校の負担になるかと思うが、それについて考えがあれば教えてほしい。

村井知事

私は、宿泊税に限らず、税というのはできるだけシンプルな方が分かりやすいし協力もしやすいと思っていました。今もその考えには変わりはありませんが、一部、同時に、ご負担をおかけする対象者、そういった方たちの立場、考え方、こういったようなものをよく尊重しなければならないと思っています。そういったことから、今回そのように至りました。修学旅行の皆さんにたくさん来ていただくというのは非常に重要なことでありますので、これに限らず、非課税にするということだけではなくて、いろいろな対策も考えていきたいと思っています。
学校に対して迷惑をかけるというのはそのとおりで、学校長の証明書がないとやはり役所として非課税というわけにはいきませんので、学校にはご迷惑をおかけすることも出てきますが、その点についてはご協力をいただけるようにしっかりと説明をしたいと思っています。

Q

宿泊税を修学旅行生をはじめ学校行事も免除ということだが、当初、なかなか学校行事で来ているのか修学旅行で来ているのか分からないということで、部活動とかという区別だが、その辺も全部含めたという理由は何か教えてほしい。

村井知事

京都は修学旅行だけにしています。修学旅行だけで良いのではないかという声もあったのですが、やはり子どもの教育ということは非常に重要で、教育のために、部活動を含め教育だと思っていますので、そのために宮城県に来てくださる、あるいは宮城県の子どもが県内のいろいろなところに行って宿泊していただくということは、いろいろな子どもの成長面でも非常に重要なことだと思いました。そういう意味から、修学旅行に限らず、教育的な側面から修学旅行に限らず広く免税にした方が良いのではないかと考えました。
ただ、子ども同士が何人かで連れ添って遊びに来るところまでは、さすがに教育というもので配慮できないと考えたので、そこは学校長の判断でしっかりと証明書を出していただけるかどうかというところで線引きをしようということになりました。

Q

もう1点だが、この修学旅行生はじめ学校行事を免除にしたというのは一つ前進だとは思うが、ただ、一方で、事業者の方としては、そもそも宿泊税を導入すること自体に反対であったりとか、300円は高過ぎるんじゃないかとか、あと、事業者の負担が大きいのではないかといういろいろな意見があると思う。そちらのほうにはどういうふうに知事は対応していこうと思っているか。

村井知事

基本的にこれは泊まった方です、泊まる方がお支払いするものですので、宿泊事業者にお金を求めるものでは決してないということです。これは宿泊事業者の説明会でも話しましたが、消費税は事業者にかかる税です。税金を取らないで自分が税金を支払いすることは認められるのです。それは別に違法ではないのです。商品に税金をかけないで、その分私がかぶりますというのは、それは別に問題ないのです。ただ、宿泊税は宿泊者にかける税ということですので、事業者がそれを立て替えるということはあってはならないということです。それは条例違反になりますので、しっかりと300円はお泊まりいただいたところからは取っていただかなければならないということをまずご理解をいただかなければならないと思います。
また、300円についても、要はいろいろ施策をやる上で必要な事業を組み立てていって、結果として総額を、出たものを1,000万人で割った金額が300円ということなので、これについてもご理解をいただけるように説明をしていきたいと思っています。
説明不足であるということは、われわれ側ではなくて、協力する側が説明不足であると言うのであればそのとおりだと思いますので、引き続き、みんなで手分けをしてしっかり説明に回りたいと思っています。

Q

特に事業者の方の負担というところは、非常に、会計のときに300円を求めるということに対して、非常に皆さん負担感を感じていらっしゃると。かつ、今まで消費税増税であったりとか、いろいろな手数料がかかるのを、皆さん、かなり事業者の方ってずっとこれまで身銭を切ってきた、そういった歴史があって、その上で、これからまた300円身銭を切らないといけないのかというふうな感情があるんだと思うが、その点についてご理解を得るのがお互いが難しいのかなと思うが、いかがか。

村井知事

当然、最初スタートするときは非常に難しいと思います。私がその立場でもそうだろうなと思います。
ただ、決してこの宿泊税を導入した動機が宿泊事業者に迷惑をかけるためとか、宿泊事業者をいじめるためとか、そういうことではなく、このまま行くと、たった25年間で5分の1ぐらい人口が減少します。そして、特に反対されている宿泊事業者の皆さんのお宿は、3割ぐらいが宮城県民のお客さん、2割ぐらいが東北のお客さん、合わせて5割ぐらいが近県から、宮城県も入れて近県からお客さんを呼び込んでいるのですが、そこが25年間で5分の1以上お客が減少するということは、黙ってこのまま何もしなければ、恐らく皆さん、ばたばたとなくなっていくと思います。それを防ぐための税。ご迷惑をおかけしてお客さんに負担を求めるというのは非常に大変な苦しいことかもしれませんが、でも、それをやっていただくことによって、後々、時間はかかりますが、自分たちの宿泊事業に対して必ず効果が出るような形になってくる。これはしっかり説明をしなきゃいけないと思います。県会議員と話をしていたら、なるほどと思ったのは、県会議員が、そういうふうな説明を自分たちの選挙区の宿泊事業者に説明をしたら、ああ、そういうことなのか、それならいいなとおっしゃっていた方がたくさんいるんですよ。やっぱり説明不足というのはあると思います。
ですから、議会終わって仮に可決されたことになれば、このようなことをしっかり説明をして、そしてすぐに観光振興会議、仮称ですが、を圏域ごとに作り、具体的に今年の秋口、再来年度の新年度予算を組むまでに具体的なものを地方振興事務所単位で作って、それを再来年度の予算に積み上げることによって、皆さんのご理解を深めていきたいなと思っています。
それはもう説明不足であると言われたらそのとおりだと思いますが、本当に宿泊事業者のため、そして宮城県のためを思って一生懸命やっているということは説明すれば分かっていただけると、私はそう信じています。

Q

議会側が質問の中で、事業社の全て、1,000カ所を一軒一軒歩いたらどうだという話があったと思うが、それについては知事はいかがか。

村井知事

これは歩かないといけません。システムを改修しなければならないので、どこまで、全て本当に1,000軒全部かと言われたら、間違いなくとは言えませんが、ほぼほぼ全て歩くと思います。歩かなきゃいけないのです。それに、システムを改修する前に説明するという必要があると思っています。地方振興事務所に協力してもらって、みんなで説明に回るような工夫をしたいなと思っています。

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県有施設の再編について

Q

先週、最終案の答申が出た。検討を重ね、移転の方向と示されているが、この答申について改めて知事の所感と、今後の対応について何か考えがあれば伺う。

村井知事

(懇話会から答申を受けたということではなく,県として)最終案を取りまとめました。拙速であると言われることのないように、しっかりと検討を重ねて、関係者にも、特に現在の美術館に対して思い入れの強い皆さんに対して、説明をしていきたいと思っています。
今後の対応についてはこれから検討することになりますが、すぐに結果ありきで時間を区切ってというよりも、ある程度時間をかけて説明をする場を設けたいなと思っています。今の美術館の駐車場の下が西道路になっていて、非常に工事が難しい場所であることやあの場所で増築をするという計画なのですが、増築をしたとしても、40年近い建物なので、その次にという段階ではあの場所では絶対できなくなってしまう。建物もいつまでもというわけにはいきません、そういった構造上の問題。また、一人でも多くの方に美術品を見ていただくような機会を設けるためにはどこが最適なのか。財政的な理由から新しい建物を次々壊し建てというような時代ではなくなってきているので、そうした中で一日でも長く、同じような経費をかけて長く使えるようにするにはどうすればいいのか。国の支援を得るためにはどうすればいいのか。こういったようなことを丁寧に説明すれば、ご理解いただけるのではないかと思っています。

Q

現在の建物のあり方について、何かしらの形で活用してほしいとか、そういった声も専門家も含めた団体等から上がっているが、その辺について何か考えとかはあるか。

村井知事

まだそういう段階にはなっていなくて、移転が決まっていないのにそういう話をするのは、まだちょっと拙速だろうなと思います。

Q

こういった移転の構想を固めた上で。

村井知事

移転ということがないと、現在の場所をどうするのかというようなことについて議論はできないです。

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女川原発2号機再稼働について

Q

規制委員会が26日にも審査を行って合格になるのではないかという報道があるが、今後、国からボールが投げられてくると思うが、見通しや考えがあれば伺う。

村井知事

明日行われる原子力規制委員会において、女川原子力発電所2号機の原子炉設置変更許可に関する議論が行われるということは承知をしていますが、どのような議論が行われるのかということはまだ結論が出ていません。現時点においてはまだ何ともコメントのしようがない。慎重にご審議をいただきたいと考えているということ以外はお話しできません。

Q

結論が出た段階では何かしらの県の対応は?

村井知事

もしそうなりましたら、当然、皆さん関心がおありでしょうから、幹事社から要請があればですが、ぶら下がりなどは考えたいと思います。

Q

議会とかの中で避難計画のあり方について住民説明を、仮定ではあったが複数箇所で行うことも検討したいということを言っていたが、設置変更許可後の住民説明について伺う。

村井知事

住民説明の場は県で設定しますが、説明するのは国の方に来ていただいてご説明をいただくことになるだろうと思っています。その中で、避難計画などの問題も住民の皆さんから質問が出るかもしれませんが、私どもは場を設定するということで考えています。そして、場所については、UPZの中に入っている住民の方、つまり原発から30キロ圏内に入っている方たちが通えるような場所で数カ所設けたいと考えています。

Q

住民に説明する場を県としても設定するということか。

村井知事

そういうことです。

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宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

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