掲載日:2025年8月22日

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県指定文化財の指定について

記者発表資料
令和7年8月22日
教育庁文化財課保存活用班
担当:秋山沙織
電話:022-211-3683

令和7年8月22日(金曜日)、宮城県文化財保護審議会(会長:永井康雄)は、宮城県教育委員会に下記の文化財を県指定文化財に指定するよう答申したので、お知らせします。

登録有形文化財(絵画)

躑躅ヶ岡花見図 一隻(つつじがおかはなみず いっせき)

所在地

仙台市青葉区川内26(仙台市博物館)

宮城県指定文化財の指定について

  • 答申を受け、教育委員会の議決を経て、公報に登載されると、宮城県指定文化財の総数は248件となります。
  • 有形文化財(美術工芸品)の指定は、「類聚三代格(抄本)」(仙台市・令和6年指定)以来105件目となります。
  • 有形文化財(美術工芸品/絵画)の指定は、「仙台城本丸大広間障壁画鳳凰図」(松島町・平成5年指定)、「仙台城本丸大広間障壁画扇面図」(仙台市・平成5年指定)以来15件目となります。

今回指定される有形文化財(絵画)の概要

躑躅ヶ岡花見図

紙本著色(しほんちゃくしょく)、屏風装、六曲一隻(ろっきょくいっせき)

縦151.0cm 横318.0cm

現代に続く名所、榴岡・榴岡天満宮の江戸時代中期のようすを描いた屏風です。作者は不明ですが、制作年代は、描かれている景観や画中の人々の衣装・風俗から江戸時代中期と考えられます。

本作品は、実際の風景に基づいて描かれており、当時の榴岡の景観を知ることができます。また、枝垂(しだれ)桜が咲き誇る榴岡の地を舞台に、緋毛氈(ひもうせん)を敷いて幕を張り豪華な宴会を楽しんだり、家族連れでそぞろ歩いたりする花見の光景が描かれています。他にも、榴岡天満宮への参詣や、桜の馬場での流鏑馬(やぶさめ)、露店や茶店などが描かれ、当時の人々の様子や風俗をうかがい知ることができます。さらに、本作品は、古くから画題とされてきた名所である塩竈・松島に加え、新たに生まれた名所である仙台城下の景観・風俗を描いた初期の作品としても稀少です。本作品は、江戸時代中期の榴岡の景観や、人々の様子をうかがい知ることのできる大変貴重なものです。

躑躅ヶ岡花見図

記者発表資料(PDF:705KB)

※本発表の内容についてはページ上のボックス内の担当課までお問い合わせください。

お問い合わせ先

文化財課保存活用班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-3683

ファックス番号:022-211-3693

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