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【集落情報発信支援員コラム#9】加美町のグリーン・ツーリズムの取り組み紹介(加美町)

加美町のグリーン・ツーリズムの取り組み紹介(加美町)

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県の北西部に位置する加美町は、世界農業遺産である「大崎耕土」の一角に位置し、シンボルである「薬莱山(やくらいさん)」がそびえ立つ自然豊かな農業のまちです。明治・昭和・平成と合併を繰り返してきたため、現在では県内でも有数の面積を持ちます。
県内でグリーン・ツーリズムが広がっていく先駆けとなったまちの一つが加美町。産直や農家民宿の先駆けでもありました。今回は、そんな加美町のこれまでの取り組み紹介や新たな取り組みなどをご紹介します!

グリーン・ツーリズム×教育旅行で力を入れてきた加美町

 

加美町で長年グリーン・ツーリズムをマネジメントしてきた主な団体に、現在佐藤哲子さんが代表を務める「加美町グリーン・ツーリズム推進会議」という団体があり、平成14年から教育旅行などでの学生体験受け入れを続けてきました。コロナ禍までは毎年1回につき200名以上の受け入れを行ってきた実績があり、コロナ禍以降は1回50名程度と規模は変化しましたが、受け入れを継続しています。私も実際、今年度の稲刈りの時期に実施した体験受け入れにお邪魔させていただきました!

 

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何度も実施しているから稲刈り体験の準備もバッチリ

 

教育旅行のバスが到着する前に、稲刈りの道具や並ばせる準備が抜かりなく整っていて、当日の天気や午後のスケジュールも踏まえた注意事項などがメンバーに伝達されていました。バスが到着する頃には、地域の農家さんや地域おこし協力隊のメンバーたちが勢揃いでお出迎え。地域の一人一人が役割分担をして、段取り通りテキパキと対応しながらも、笑顔でインストラクターとして活躍する様子がとても印象的でした!

 

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陶芸体験の様子

 

体験内容には、田植えや稲刈り、リンゴの収穫などの農業体験に加え、草木染や陶芸体験、キャンドルづくりなどの体験あります。午前中にみんなで農業体験をしたのち、地域のお母さんたちが作ってくれた豚汁と大きなおにぎりをみんなで頬張ってお腹を満たし、午後はそれぞれ選択したものづくりプログラムを体験するという1日です。ちなみに加美町は「切込焼(きりごめやき)」という江戸時代後期から明治初期にかけて生産された陶磁器も有名なんですよ。都会で過ごす学校の子どもたちにとって、地域の文化や生業を体験しながら学べる貴重な機会となっています。

 

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草木染で素敵な模様ができました!

 

 

産直や農家民宿としても県を牽引してきた加美町

 

加美町は、平成10年に宮城県でグリーン・ツーリズムの推進を謳ってから、産直や農家民宿のオープンにもいち早く取り組みました。加美町を代表する農家民宿の一つに、平成13年にオープンした「農家民宿花袋・天王」があります。コブシや彼岸花など四季の花が咲き乱れる袋地区の地名で「花袋」と、屋号の「天王」で名付けられました。

みやぎの農泊サイトでもご紹介しています!)

 

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「農家民宿花袋・天王」に宿泊しました!

 

薬莱山の麓という自然に恵まれた環境で、四季折々の旬の食材や農業体験、自然体験ができます。山菜採り、畑仕事、川遊び、そば打ち等の体験と、地元産の旬の素材を使った色とりどりの健康的な「田舎のおかあさん」の味が人気で、私も宿泊させていただき、写真のような彩り豊かなお食事をいただきました!とうもろこし、かぼちゃ、みょうが、きゅうりなどの旬の野菜たちが優しく味付けられていて、食べるだけで心身共にデトックスできるような、ほっこりした気持ちになりました。

 

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見た目から癒されるごちそうでデトックス

 

寒暖の差が激しく冬は雪深い加美町ですが、その自然がもたらす恵みをふんだんに体感できる農家民宿でのひととき。夕飯をいただきながら、宿主の加藤重子さんが、農家民宿を始めた頃のお話などをたくさん話してくださいました。県で推進することになり、ヨーロッパへ学びに行ったこと、当時共に学んだ仲間たちが今でも友人として繋がっていること、旦那さんが声をかけた農業のお手伝いの人たちに食事を出しながら腕を磨いていったこと、そして、グリーン・ツーリズムは非日常ではなく“自然体の日常”を提供するものだということ。学びの多いお話をたくさんありがとうございました。

 

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宿のすぐそばの田んぼに建っていた石碑に目が行きました

 

 

地域おこし協力隊OBが時代のニーズに合わせた継承を

 

「農家民宿花袋・天王」への宿泊をコーディネートしてくださったのが、加美町の地域おこし協力隊OBである米津岳さんです。米津さんは、2018年に加美町に移住しました。加美町に移住を決意した際に、仕事はすぐに決まったものの住まいがなかなか決まらなかったこと、一方で空き家はたくさんあるという実態を目の当たりにしたことで、その問題解決ができないかと、2021年に「リロカリコクリ株式会社」を設立しました。現在は、その地域課題解決として空き家管理も主としつつ、民泊やシェアオフィス、地場産品商品の開発、農業など、多岐にわたり活躍しています!

 

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奥様と共に、農業も頑張っています!

 

民泊やシェアオフィス事業として拠点になっているのが、元々牛舎だった建物をリノベーションして誕生させたサテライトオフィス「小野田サテライトオフィスMow-Mow」です。牛舎だった面影を残しつつ、多様な人が集い、交流し、時には仕事に集中したり自分だけの空間を作ったりと気軽にカスタマイズできるような空間として、町内外の人たちが活用しています。加美町に訪れる人たちを受け入れて交流し続ける地域の先輩たちの背中を見ながらその想いを継承しつつ、時代のフェーズや次世代のニーズに合ったスタイルで挑戦を続ける米津さんの取り組みにも、ぜひご注目ください。(リロカリコクリ株式会社HP(外部サイトへリンク)

 

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ワーケーションにもぴったりのサテライトオフィス

 

県内の産直の先駆けである「やくらい土産(どさん)センター」もご紹介。加藤重子さんも立ち上げ時のメンバーであり、今では米津さんも生産者の一人として関わっています。ほかにも多くの生産者たちによって、毎日新鮮な旬の食材が配達され、品揃えの豊富さも驚くほどでした。こうして、さまざまな面で、県内のグリーン・ツーリズムを牽引してきた先輩たちがいて、次世代の活躍も注目の加美町ですが、まさに世代交代などの転換期。先に紹介した「加美町グリーン・ツーリズム推進会議」は、令和8年度から「加美町観光まちづくり協会」と統合することになりました。しかし「観光とグリーン・ツーリズムそれぞれの強みを活かしてさらにパワーアップしていきたい」とのことですので、これからの加美町もどうぞお楽しみに!

 

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「やくらい土産センター」外観

 

 

執筆者:宮城県農山漁村集落情報発信支援員-大場黎亜

掲載日:令和8年2月16日

 

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