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【集落情報発信支援員コラム#6】令和7年度農泊セミナー&交流会

多様なメンバーで多様な在り方!農泊セミナー&交流会開催レポート

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好評だった昨年度に引き続き、令和7年度の農泊地域の広域連携促進による活性化支援業務として、9月17日(水曜日)・26日(金曜日)の2回、宮城県主催の農泊セミナーが開催されました。運営は(一社)くりはらツーリズムネットワーク、その他協力としてみやぎグリーン・ツーリズム推進協議会、栗原市農泊推進協議会の協力のもと、1回目を川崎町、2回目を南三陸町で実施。昨年度に引き続き、今年度の農泊セミナーも集落情報発信支援員の目線でお伝えします!

9月17日(水曜日)「地産地消の居場所づくり」in川崎町

 

9月17日(水曜日)は、川崎町で活躍する「株式会社百(もも)」の取り組みをもとに、代表の朏(みかづき)昌汰さんが講師となり「地産地消の居場所づくり」というテーマでセミナーを実施。地域の集落センターを会場に、13名の参加者が集いました。朏さんの講話では、川崎町に移住するまでの経緯や百の仲間たちとの出会い、宿をオープンするまでの歩み、食やエネルギーの自給自足を目指していく百の実践、そして関係人口を増やしていく「まきこめいと」の取り組みなどが紹介されました。百メンバーの一人である宮川卓士さんも同席し、終始百の仲の良さを伺える和やかな講話となりました。

 

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講話中笑顔の宮川さんと朏さん

 

百の多様なメンバーにはそれぞれカラーがあり、代表の朏さんは“レッド”、森林担当の宮川さんは“グリーン”、そのほかにもブルー、ブラウン、オレンジ、ゴールドなど、愉快なメンバーで構成されており、それぞれに役割があります。活動全般で「食料とエネルギーの地産地消」を目指して活動しており、薪と米づくりの活動については、地域内外でつながっていった仲間たち「まきこめいと」と一緒に活動しています。(詳細は「株式会社百」HP(外部サイトへリンク)参照)

 

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「百のやど」内を見学の様子

 

昼食に地元食材をふんだんに使ったお弁当を美味しくいただいた後は、2022年にオープンした「Ecommodation百のやど」の見学へ。野菜の収穫体験や薪割り体験、餅つき体験等、里山の暮らしを体験することができる宿です。自分たちで獲得した山林から伐り出して製材した木材で建てた宿で、エネルギーも太陽光や冷水・薪活用、あるいは小型メタン発酵機を使ったガス利用などさまざまに工夫されています。また、宿の見学のあとは、宮川さんに導かれながら整備されている森林も見学しました。

 

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宮川さんと共に道をつけた森林を見学

 

 

9月26日(金曜日)「多様な世代が集い地域づくり」in南三陸町

 

9月26日(金曜日)は南三陸町の入谷地区を中心に活動する「入谷の里山活性化協議会」の取り組みから「多様な世代が集い地域づくり」というテーマでセミナーを開催。集落情報発信支援員の目線で、と言いつつ、実はこの協議会のメンバーとしてプレイヤーでもある私は、僭越ながらこの回での講師を務めさせていただきました。とはいえ、私も東日本大震災後の移住者で、当然地域のことは地域の先輩たちの方が詳しいので、講話には地域の大先輩2名も同席。加えて、果樹を育てながらクレープ販売もしている若い女性の仲間にも同席してもらい、チーム入谷としてのプレゼンテーションになりました。

 

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「いりやど」での講話の様子

 

テーマにある「多様な世代が集い」のとおり、20代から70代までが活躍する協議会。構成メンバーには、宿泊や飲食を提供する事業者や地域の文化財を運営する団体、ものづくり体験工房、農業体験事業者、そして私も含め個人のグリーン・ツーリズムにおけるインストラクター及びコーディネーターが在籍しています。東日本大震災前からグリーン・ツーリズムには力を入れていた入谷地区。数十年実践を続けてきた先輩もいれば、震災後Iターン、Uターンで仲間になったよそ者・若者も活躍しています。それができているのは、地域の未来を守りたいと願う先輩たちの「若い人や面白いことができる人に任せていこう!」という懐の広さがあるから。時に厳しく、時にアツい想いを示しつつ、自由にやらせてくれる先輩たちです。

 

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「東北GYROs」で整備している森林案内

 

講話のあとは、メンバーの果樹園や森林整備をしている「東北GYROs」の活動フィールドへ。誰でも入りやすいように手入れした広葉樹林や今年さまざまな関係者と共に作り完成した炭窯などを見学したのち、文化材である「ひころの里」の松笠屋敷へ移動しました。昼食は、歴史あるお屋敷の座敷にて、ひころの里名物でもあるお膳ランチ。その時期地域で収穫できるものを中心に地域のお母さんたちが手作りする優しい味のお膳です。ランチしながら交流も深まり、食後にはお屋敷も含め地域の歴史を学びました。

 

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「ひころの里」松笠屋敷でお膳ランチ

 

 

ワールドカフェで大交流会!

 

後半は(一社)くりはらツーリズムネットワーク主導のもと、参加者だけでなく講師受け入れをしてくださった地域の皆さんも一緒になって、恒例となっているワールドカフェ形式の交流会を実施しました。川崎町では「今に至るまでのストーリーと実行力が凄い!」「私も仲間に入ってみたくなった!」というご意見、南三陸町では「地域の先輩たちと若者たちのチームワークが素敵!」「地域力が段違い!」などのご意見がありました。

 

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ワールドカフェの様子in川崎町

 

今回は受け入れ側としても関わらせていただきましたが、宮城県農山漁村集落情報発信支援員としても、活動の中で出会うさまざまな実践者たちを紹介し、繋いでいくような取り組みを続けていきたいと思います。準備や当日の受け入れにご尽力いただいた(一社)くりはらツーリズムネットワークの皆さんや講師はじめ関係者の皆さん、ありがとうございました!

 

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ワールドカフェの様子in南三陸町

 

今回両方の運営を担ってくださった(一社)くりはらツーリズムネットワークのFacebookイベントページにお写真をたくさん掲載してくださっていたので、こちらもシェアします。

 

イベントページ(川崎町)

https://fb.me/e/30locuVe0(外部サイトへリンク)

イベントページ(南三陸町)

https://fb.me/e/2Yy4xdtmr(外部サイトへリンク)

 

 

執筆者:宮城県農山漁村集落情報発信支援員-大場黎亜

 

このページに関するお問い合わせ先

農山漁村なりわい課 
宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号 行政庁舎10階

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