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農政部関係記者発表資料

フリーズドライ精子により“世界初”の子牛が誕生

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年4月17日更新
記者発表資料

令和2年4月17日
(窓口)
宮城県農政部畜産課
担当:鈴木(秀),斉藤,矢島
(022-211-2853)

宮城県畜産試験場
担当:及川,植田,菊地
(0229-72-3101)

 

記者発表資料

概要

 高知大学との共同研究により、本県の基幹種雄牛「茂福久」号のフリーズドライ精子による子牛が世界で初めて県内酪農家で誕生したのでお知らせします。
  フリーズドライ精子は人工授精で通常使用される凍結精液とは異なり常温での保存ができるとされ、本技術はウシ精液の新たな保存方法として期待されます。

                フリーズドライ精子によって誕生した子牛

                 【フリーズドライ精子によって誕生した子牛】

1 生年月日

    令和2年4月14日(火曜日)

2 品種、性、生時体重

    黒毛和種、雌、30kg

3 内容

 (1)経緯

○精子の凍結乾燥(フリーズドライ)
平成31年1月18日に共同研究機関である高知大学で「茂福久」号の精子について、フリーズドライを実施しました。
○顕微授精及び受精卵移植
令和元年7月3日に畜産試験場において顕微授精により受精卵(胚)を作出、7月11日に県内酪農家の雌牛に受精卵を移植しました。
○子牛誕生
令和2年4月14日午後3時に雌子牛が誕生しました。

  (2)フリーズドライ技術

  • フリーズドライは、食品や医薬品の安定保存技術として実用化されました。マウスなどの実験動物やウマで産子生産の報告がありますが、ウシでは胚の作出のみで産子生産の報告はありません。
  • 今回、高知大学農林海洋科学部松川准教授との共同研究により、ウシ精子のフリーズドライ方法を改良することで生産効率の高い胚生産方法を開発し、世界で初めて子牛の生産に成功しました。
  • フリーズドライは常温で保存可能とされていますが、今回誕生した子牛は冷凍(-30℃)保存された精子を用いて生産されました。今後、常温保存したフリーズドライ精子を用いた子牛生産を目指します。

  (3)本技術による利点

 現在、ウシ精液は凍結され液体窒素(約-196℃)が充填された専用容器に保管されています。液体窒素は日々蒸発することから、継続的な補給が必要ですが、万が一、自然災害等が発生し、液体窒素等の供給が絶たれた場合には貴重な遺伝資源を失う恐れがあり、本技術がウシ精液の新たな保存方法として期待されます。

4 取材にあたっての注意事項

 新型コロナウイルス感染拡大防止及び家畜防疫上、畜産試験場内及び当該酪農家への立ち入りはできません。取材は電話で対応いたします。