ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ組織でさがす自然保護課宮城で見られる緑化木・樹木の病害虫(幹・枝・新芽の病気 )

宮城で見られる緑化木・樹木の病害虫(幹・枝・新芽の病気 )

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年1月6日更新

””宮城で見られる ””
緑化木・樹木の病害虫
幹・枝・新芽の病気

 

目次

  1. サクラてんぐ巣病
  2. ナラ枯れ
  3. 灰色こうやく病
  4. ヒノキこうやく病
  5. ヒノキ漏脂病
  6. マツ材線虫病

緑化木・樹木の病害虫一覧に戻る

 

サクラてんぐ巣病(さくらてんぐすびょう)

被害樹種

  • サクラ(特にソメイヨシノが被害を受けやすい)

 

病気の生態と被害の発症

  • 枝の一部が膨らみ,その部分から多数の小枝をホウキ状に出す。病枝は数年後に枯死する
  • ソメイヨシノに被害がよく出る
  • 被害を受けた部分には,花がまだ咲かない時期から小さな葉をまとまりつけるので,花が満開になってもきれいに見えない

 

防除法

  • 病菌の着いた越冬枝は,被害が拡大しないよう除去,焼却する
  • 病枝を切り取った切り口には,必ずトップジンMペーストなどの殺菌剤を塗布し,樹幹に腐れが入らないよう防腐処理を行う
  • 全身病とも言われるが,こまめに病患部を除去し,焼却すること が大切である

 

サクラてんぐ巣病の表
冬枝の状況罹病枝には花を付けない(黒川郡大和町)
冬枝の状況

罹病枝には花を付けない(黒川郡大和町)

 

ナラ枯れ(ならがれ)

被害樹種

  • ナラ類,シイ,カシ類

 

病気の生態と被害の発症

  • 梅雨明けから夏場にかけて,ナラ類などの樹木が急に集団的,大量に葉が茶色になり枯れる
  • カシノナガキクイムシという甲虫が,樹幹内に病原菌(ナラ菌)を伝播することによって発生させる
  • 樹幹部の2m位の高さまで,虫の穿入穴が無数に開き,そこから出された大量の木くずや虫糞が根元に堆積する
  • ナラ菌に感染した樹木は,導管が目詰まりを起こすため,通水障害により枯死する

 

防除法

  • 健全な森林づくり,特に高齢林の若返り施業を行う
  • 被害を受けた樹木の伐倒駆除や薬剤(駆除剤,誘因剤)処理により,カシノナガキクイムシ又はナラ菌を駆除する

 

ナラ枯れの表
被害木の根元には木くずや虫糞が堆積する紅葉にはまだ早いのに木々が赤茶に変色している
被害木の根元には木くずや虫糞が堆積する

紅葉にはまだ早いのに木々が赤茶に変色している

 

灰色こうやく病(はいいろこうやくびょう)

被害樹種

  • キリ,クワ,サクラ,ケヤキ,ウメ,ナシなど

 

病気の生態と被害の発症

  • カビの一種である糸状菌により起こる病気である
  • 樹幹や枝の表面を,厚みのあるビロード状の膏薬を貼り付けたようなカビが覆う
  • 罹患部の表面は,古くなると亀裂が入る。ひどくなると,その先の枝は次第に衰弱し,枯死することがある

 

防除法

  • 病原菌はカイガラムシ類と共生関係があるので,カイガラムシの防除を行う
  • 対症療法として,ワイヤーブラシで削り落とし,その部分にトップジンMペーストを塗布する

 

灰色こうやく病の表
ケヤキに発症した被害
ケヤキに発症した被害

 

ヒノキ樹脂胴枯病(ひのきじゅしどうがれびょう)

被害樹種

  • ヒノキ,サワラ,ビャクシン類

 

病気の生態と被害の発症

  • 樹幹部の樹皮に縦の割れ目を生じさせ,病患部から多量のヤニを漏出させる
  • 流れ出たヤニは,時間が経過すると乾燥し,白いロウ物質となり樹幹に張り付き残る
  • ヒノキは罹患しても枯れることは希だが,生垣や幼齢樹は,枝枯れや葉枯れ病状が拡大し,枯れる場合もある

 

防除法

  • 病枝,病葉は早めに除去して焼却処分する
  • 目的樹種以外の縮主となる樹種は,近くに植栽しない

 

ヒノキ樹脂胴枯病の表
チャボヒバの被害(仙台市泉区)枝枯れしたヒヨクヒバ(亘理郡亘理町)
チャボヒバの被害(仙台市泉区)

枝枯れしたヒヨクヒバ(亘理郡亘理町)

 

ヒノキ漏脂病(ひのきろうしびょう)

被害樹種

  • ヒノキ

 

病気の生態と被害の発症

  • ヒノキの代表的な病気で,樹齢10年生頃から被害が出現する
  • 被害を受けた樹木は,樹幹部から多量のヤニを漏出させ,流れ出たヤニはやがて乾燥し黒色になる
  • 罹患した部分は肥大成長が止まることから,その部分の横断面は扁平した形になり,用材としての利用価値はほぼ無くなる

 

防除法

  • 発生原因及び防除法の調査研究は進められているものの,確定的な原因は未だわからない部分が多い
  • このようなことから,適確な防除法はないものの,健全な森林造成をすることが大切である

 

 

ヒノキ漏脂病の表
幹から盛んに樹脂を漏出させる被害が進むと幹は陥没・変形する

幹から盛んに樹脂を漏出させる

被害が進むと幹は陥没・変形する

 

マツ材線虫病(まつざいせんちゅうびょう)

被害樹種

  • アカマツ,クロマツなど

 

病気の生態と被害の発症

  • 西日本など温暖な地方では,9月頃から樹木全体が急にしおれ赤褐変して枯れる
  • しかし,本県など寒冷な地方では,翌年に枯れが出現する例が多い。この症状を「年越し枯れ」という
  • 被害木から羽化脱出したマツノマダラカミキリが体内に保持したマツノザイセンチュウを健全なマツの樹冠に運び,若枝に傷つけたマツノマダラカミキリの後食痕から樹体内に移行し,感染・枯死に至らしめる
  • マダラカミキリは線虫により枯死した被害木に産卵する。樹皮下でふ化した幼虫は,生育とともに材内に穿入する。やがて初夏に羽化脱出する際,線虫を体内に保持し,新たな伝播行為を行う

 

防除法

 予防

  • 地上散布又は空中散布によりMEP等の殺虫剤を散布する
  • 貴重な樹木を守るためは,樹幹注入が効果である

 

 駆除

  • 被害木は伐倒し,薬剤による燻蒸や焼却処分を行う

 

マツ材線虫病の表
マツは感染後 急激に赤褐色に変色し枯死するマツノザイセンチュウマツノマダラカミキリ

マツは感染後 急激に赤褐色に変色し枯死する

マツノザイセンチュウマツノマダラカミキリ