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宮城で見られる緑化木・樹木の病害虫(葉を食う害虫)

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年2月12日更新

””宮城で見られる ””
緑化木・樹木の病害虫
葉を食う害虫

 

目次

  1. アカアシノミゾウムシ
  2. アカスジチュウレンジ
  3. アメリカシロヒトリ
  4. オビカレハ
  5. カラマツツツミノガ
  6. サンゴジュハムシ
  7. チャノハモグリバエ
  8. ツゲノメイガ
  9. ニレチュウレンジ
  10. ニレハムシ
  11. ヘリグロテントウノミハムシ
  12. マイマイガ
  13. マツカレハ
  14. マツノクロホシハバチ
  15. モンクロシャチホコ

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アカアシノミゾウムシ

被害樹種

  • ケヤキ,ハルニレ,アキニレ
  • 主に森林内で多く発生するが,時に庭木にも発生する

 

病気の生態と被害の発症

  • 幼虫,成虫は,ともに葉脈を網目状に残しながら食害する
  • 季節外に紅葉したように見え,一見して公害にも見える
  • 被害を受けた木は枯れることはないが,美観を損ねる

 

虫の特徴

  • 成虫は2~3mmの甲虫で飛び方,形,色がノミによく似る
  • 発生は周期的に見られる。成虫で越冬する

 

防除法

  • 5月中下旬にスミチオン乳剤の散布が効果的である
  • 大径木での発生が多いため,薬剤散布は困難が多い

 

アカスジチュウレンジ

被害樹種

  • バラ

 

病気の生態と被害の発症

  • 群生して葉を食害するため,バラの木が丸坊主にされることがある

 

虫の特徴

  • 幼虫はうすい緑色をし,大きめの黒い斑点を体側に配置し,小さな斑点を背に持つ
  • 3対の黒い前足で葉につかまり,体をくの字に曲げる習性がある

 

防除法

  • 葉裏に群生する幼虫を捕殺する
  • 5~6月にディプテレックス,スミチオン乳剤が有効である

 

アカスジチュウレンジの表
バラを集団で食害(仙台市泉区)

バラを集団で食害(仙台市泉区)

 

アメリカシロヒトリ

被害樹種

  • サクラ,ポプラ,クワ,クルミなど広範囲に発生する雑食性

 

病気の生態と被害の発症

  • 都市,人家周辺に発生する傾向があり森林での発生は少ない
  • 多発すると樹木全体が丸坊主にされることがある

 

虫の特徴

  • 幼虫は年2回発生し,葉を食害し被害を与える
  • 若齢の幼虫は,枝先の葉を丸めテント状の巣を作り,白っぽい ケムシが群生する
    この頃までは,その部分の葉だけが褐変する
  • 幼虫が大きくなるにつれて分散して,単独で被害を与える

 

防除法

  • 群生する若齢幼虫を捕殺する
  • ディプテレックス,スミチオンの乳剤が有効である

 

アメリカシロヒトリの表
群生食害後に拡散する(仙台市泉区)
群生食害後に拡散する(仙台市泉区)

 

オビカレハ

被害樹種

  • サクラ,ウメなどのバラ科樹木,ヤナギ,クリなど多種
  • 特にサクラ並木などに異常発生する場合が多い
  • ウメケムシやテンマクケムシとも呼ばれる

 

病気の生態と被害の発症

  • サクラにあっては,葉が開いた直後に食害されるので,樹木の成長に与える影響が大きい

 

虫の特徴

  • 若齢幼虫は枝に糸を張ったテント状の中で群生する
  • 昼はテント内で,夜にテントから出て新芽や葉を食害する
  • 大きくなると分散して,単独で食害・加害する

 

防除法

  • 群生する若齢幼虫をテント状の巣毎切り取り,捕殺する
  • ディプテレックス,スミチオン乳剤が有効である

 

オビカレハの表
若齢幼虫は天幕を作り生息する(石巻市)
若齢幼虫は天幕を作り生息する(石巻市)

 

カラマツツツミノガ

被害樹種

  • カラマツ

 

病気の生態と被害の発症

  • 初夏にカラマツ林の全体を赤褐色に変えるほどの被害を与えることがある。遠望すると一見,山火事にあったかに見える
  • 激害になっても枯れることはないが,成長の減退は著しい

 

虫の特徴

  • 幼虫は小型のミノの中で過ごし,頭だけ出して葉を食害する
  • 庭木のカラマツにもごく普通に発生する

 

防除法

  • 幼虫の食害期に,ディプテレックス,スミチオン乳剤を散布する

 

カラマツツツミノガの表
被害を受けた林食害された葉の状況

被害を受けた林

食害された葉の状況

 

サンゴジュハムシ

被害樹種

  • サンゴジュ,ガマズミ,ニワトコ
  • 特に,名のごとくサンゴジュに激しく発生する

 

病気の生態と被害の発症

  • 生垣や庭木の葉を激しく食害する
  • 葉に褐色の食い傷や穴を開ける。被害を受けた傷跡は茶色や黒色に変色するため,美観を損ねる

 

虫の特徴

  • 4~5月に体長1cmのウジ虫状の幼虫が葉裏をなめ食う
  • 成虫は,6月から秋までの間,葉を食害する
  • 葉の中に産卵された卵は虫糞で蓋をして越冬する

 

防除法

  • 成虫の発生時に,下に敷いたネットに叩き落とし捕殺する
  • 幼虫,成虫ともにオルトラン,スミチオン,デナポン液剤が有効

 

サンゴジュハムシの表
檄害木摂食中の幼虫被害葉

檄害木

摂食中の幼虫被害葉

 

チャノハモグリバエ

被害樹種

  • マサキ,ニシキギ,ツバキ,モクセイなど

 

病気の生態と被害の発症

  • 幼虫が葉の中に潜り,表皮下の組織を食害する
  • 被害を受けた葉は不規則な食痕を残すため,美観を損ねる
  • 毎年定着して発生する傾向がある

 

虫の特徴

  • 成虫は新葉の組織内に卵を1個ずつ産み付ける
  • ふ化した幼虫は表皮を残し内部組織を食害するため,表皮が不規則に半透明状に残る
  • このような症状を呈すハモグリバエ類を総称して 「エカキムシ」 と呼ぶ

 

防除法

  • 幼虫の食害初期にスミチオン,スプラサイドなどの浸透性薬剤を散布する

 

チャノハモグリバエの表
マサキでのチャノハモグリバエ(勾当台公園)ツバキに着いたエカキムシ類(仙台市青葉区)

マサキでのチャノハモグリバエ(勾当台公園)

ツバキに着いたエカキムシ類(仙台市青葉区)

 

ツゲノメイガ

被害樹種

  • ツゲ(イヌツゲを加害するクロネハイイロハマキは別種である)
  • 本県ではクサツゲ(チョウセンヒメツゲ)での発生が多い

 

病気の生態と被害の発症

  • 幼虫が新梢に糸を張り,葉脈を残して食害する
  • 毎年同じ場所に発生する傾向がある
  • 激害を受けた樹木は美観を損ねる上,枯れることもある

 

虫の特徴

  • 若齢幼虫は枝に糸を張って表皮と葉肉を食害するため,一部の皮が半透明状に残る

 

防除法

  • 幼虫の食害初期にスミチオン,バイジットなどの乳剤を丁寧に散布する

 

ツゲノメイガの表
被害で枯れたクサツゲの生垣(仙台市青葉区)食害中の幼虫
被害で枯れたクサツゲの生垣(仙台市青葉区)食害中の幼虫

 

ニレチュウレンジ

被害樹種

  • ハルニレ,アキニレなどニレ科樹木

 

病気の生態と被害の発症

  • 葉が食い尽くされて,早い落葉にあったかと見違える
  • 県内でもよく見られる被害で,公園などでは美観を著しく損なう
  • 激害になっても枯れるまでにはならないが,樹勢を衰弱させる

 

虫の特徴

  • 幼虫は6月ころから葉裏に群がって食害する
  • 7月に成虫になり産卵,その幼虫が8~9月に再び食害する

 

防除法

  • 葉裏に群生する幼虫を切除し処分する
  • スミチオン,ディプテレックス乳剤の1000倍が有効である

 

ニレチュウレンジの表
ほとんどの葉を食い尽くされたハルニレ(県民の森)

ほとんどの葉を食い尽くされたハルニレ(県民の森)

 

ニレハムシ

被害樹種

  • ケヤキ,ハルニレなどニレ科樹木

 

病気の生態と被害の発症

  • 成虫は葉脈を残して食害し,樹木全体を枯葉状にする
  • 幼虫は6月頃,葉表の表皮をなめ食う。穴は開けない
  • 森林よりも公園,庭木等の緑化木に発生が多い

 

虫の特徴

  • 成虫は7月初めから発生し,幼虫は9月まで見られる

 

防除法

  • 成虫,幼虫ともにスミチオン,ディプテレックス乳剤の1000倍が有効である

 

ヘリグロテントウノミハムシ

被害樹種

  • ヒラギモクセイ,ヒイラギ,モクセイ,イボタなど

 

病気の生態と被害の発症

  • 越冬した成虫は5月中旬頃から葉肉を不規則に食い,産卵する
  • その後,孵化した幼虫は6月に,葉に潜って葉肉を食い荒らす
  • このため残った葉はヤケド状に変わり,美観を大きく損ねる

 

虫の特徴

  • 成虫はテントウムシに似て黒色で赤い斑点が背中にある。後足が太く,人が近づくとピョンと飛び逃げるので,見つけにくい
  • 幼虫は葉の内部に潜り,不規則な斑紋を作りながら葉を食い進む

 

防除法

  • そっと近づき,幼虫をネットなどにたたき落とし捕殺する
  • スミチオン,スミソンなどの乳剤を散布する

 

ヘリグロテントウノミハムシの表
被害に遭った葉は外見上醜くなる。幼虫(利府町)

被害に遭った葉は外見上醜くなる。

幼虫(利府町)

 

マイマイガ

被害樹種

  • ほとんどの落葉広葉樹,針葉樹を加害する雑食性
  • 特に,クリ,クヌギ,コナラ,ポプラ,サクラ,カラマツに多い

 

病気の生態と被害の発症

  • 発生が突発的で森林害虫の特性を示す害虫である
  • 時に農作物にまで移動し,大被害を起こすことがある

 

虫の特徴

  • 若齢幼虫は糸を吐いて葉に垂れ下がることから,ブランコケムシともいわれる。老熟幼虫は体長6.0cm位になる
  • 成虫の開帳幅は5.0~6.5cmの大型の蛾である

 

防除法

  • スミチオン,ディプテレックス乳剤を散布する。4月下旬から5月上旬までの適期に散布することが重要である

 

マイマイガの表
マイマイガ(幼虫)

マイマイガ(幼虫)

 

マツカレハ

被害樹種

  • アカマツ,クロマツ,ゴヨウマツなどのマツ類

 

病気の生態と被害の発症

  • 森林に大発生するが,緑化木,庭木にもよく発生する

 

虫の特徴

  • 晩夏にふ化した幼虫が,当年に伸びた葉を集団食害する
  • その後,幼虫は根際や粗皮部で越冬する
  • 翌春に再び樹冠に上り,前年に伸びた葉を食害する

 

防除法

  • 10月に樹幹下部にコモなどを巻き,ここに集まった幼虫を翌春に焼却処分する。この時,取り外す時期を失しないことが重要
  • 幼虫にスミチオン,ディプテレックス粉剤又は乳剤を散布する
  • 老熟幼虫には効果が薄いので,適期防除が重要である

 

マツカレハの表
ヒマラヤスギに着いた近似種の「ツガカレハ」(南三陸町) 
ヒマラヤスギに着いた近似種の「ツガカレハ」(南三陸町)

 

マツノクロホシハバチ

被害樹種

  • アカマツ,クロマツ,カラマツ,五葉松など

 

病気の生態と被害の発症

  • 日の当たる森林部に多いが,公園,庭木等でもよく発生する
  • 毎年の発生は少ないが,一度発生すると若い木ではほとんどの葉を食い尽くされることがある

 

虫の特徴

  • 頭部が黒く,薄黄緑色の1~1.5cm位の幼虫で群食する
  • 年2回発生。1回目の食害は7月初めから。2回目は10月まで食害する。その後,粗皮や落葉内で繭を作り幼虫で越冬する

 

防除法

  • スミチオン,ディプテレックス乳剤の1000倍が有効である

 

マツノクロホシハバチの表
10月初旬に食害する幼虫頭が黒く黄色の体はよく目立つ(名取市)
10月初旬に食害する幼虫頭が黒く黄色の体はよく目立つ(名取市)

 

モンクロシャチホコ

被害樹種

  • サクラ,リンゴ,ウメ,モモ,クヌギ,シラカバなど
  • 特に,サクラに広範囲,単木的に異常発生する

 

病気の生態と被害の発症

  • 秋による食害であるため,樹木への影響は少ないが,花芽が食われるため翌年の開花に影響が大きい

 

虫の特徴

  • 9~10月に赤褐色の毛虫が葉裏に群生し葉を食害する
  • 多発すると樹木全体が丸坊主になる(写真左下参照)

 

防除法

  • 集団,群生する幼虫を枝ごと切り取り,焼却処分する
  • 幼虫にはディプテレックス,スミチオン乳剤が有効である
  • 幼虫は葉裏に群生するので,薬液が葉裏まで散布されるよう,ていねいに行う

 

モンクロシャチホコの表
食害木群生する幼虫(登米市東和町)

食害木

群生する幼虫(登米市東和町)