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宮城で見られる緑化木・樹木の病害虫(葉の病気)

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年1月6日更新

 ””宮城で見られる ””
緑化木・樹木の病害虫
葉の病気

 

目次

  1. 赤星病(さび病)
  2. うどんこ病
  3. 褐色円斑病
  4. 首垂細菌病
  5. 黒星病
  6. 黒点枝枯病
  7. ごま色斑点病
  8. 縮葉病
  9. すす病
  10. マツ葉ふるい病
  11. もち病

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赤星病(あかぼしびょう)・さび病

被害樹種

  • 宿 主:カイヅカイブキ,ビャクシン類,ネズミサシなど
  • 中間寄主:ナシ,ボケ,カイドウ,リンゴなどバラ科樹木

 

病気の生態と被害の発症

  • 病原菌は宿主に「さび病」として発症し,中間寄主に「赤星病」 として行き来しながら樹木間を伝播する

 

さび病

  • 宿主(針葉樹)の葉や枝の分岐部に,4~5月の雨など湿った時,黄橙色のゼリー状又は寒天状にふくらむ塊をつくる
  • 病患部はこぶ状に肥大し折れやすくなる
  • 病原菌は冬に寄主する

 

赤星病

  • 中間寄主(広葉樹)の葉表面に赤橙色の円形病斑をつくる
  • 葉裏面には,6月頃に太く短い毛状の菌体を群生させる
  • 病原菌は春から秋に寄主する

 

防除法

  • 守るべき樹木外の病原菌を寄主する樹木は近くに植栽しない
  • 厳冬期に宿主側に石灰硫黄合剤を,春から秋の間に中間寄主側にマネージ乳剤,バシダック水和剤を散布する

 

赤星病・さび病の表
ボケに着いた赤星病カリンの被害木(登米市中田町)
ボケに着いた赤星病

カリンの被害木

 

うどんこ病

被害樹種

  • サルスベリ,マサキ,カエデ,カシ,ナラ類など

 

病気の生態と被害の発症

  • 若い葉や茎の表面をうどん粉を振りかけたように,白いカビが一面を覆う
  • 菌の種類により,褐色や紫褐色に出るものもある
  • 若い枝は萎縮して縮れ,生育が阻害されることがある
  • 通風や日当たりの悪い場所に多く発生する傾向がある

 

防除法

  • 被害を受けた枝葉を集めて焼却する
  • 厳冬期に石灰硫黄合剤を散布する
  • 発病初期にマネージ乳剤やトリフミン乳剤,ミラネシン水溶剤を散布する

 

うどんこ病の表
ハナミズキの被害「紫かび病」もうどんこ菌によるもの葉裏の状況

ハナミズキの被害

「紫かび病」もうどんこ菌によるもの葉裏の状況

 

褐色円斑病(かっしょくまるはんびょう)

被害樹種

  • キヅタ,ブドウ

 

病気の生態と被害の発症

  • 春から秋にかけて葉に小さな斑点が多数出現する。病徴がひどくなると斑点が重なり合い,不整斑に広がる。その斑点の周囲は, 褐色に縁取られる
  • 新葉が展開する時に病気にかかった場合には,葉がよじれたり縮れたりする
  • 被害がひどい場合には,季節外の時期に早期落葉する

 

防除法

  • 被害を受けた枝葉は,集めて焼却処分する
  • 発病初期に,ジマンダイセン水和剤等を散布する

 

褐色円斑病の表
発生すると葉に斑点がでて美観を損なう 

発生すると葉に斑点がでて美観を損なう

 

首垂細菌病(くびたれさいきんびょう)

被害樹種

  • カエデ類,特にトウカエデに顕著に出現する

 

病気の生態と被害の発症

  • 4月下旬~5月にかけて,新梢の柔らかい枝葉がしおれる激しい場合には,新葉を付けた枝全体がしおれ垂れ,枯れたように見える
  • 気温が上昇する6月頃には治まり,8月頃には緑枝が正常に復活する

 

防除法

  • 街路樹などで強く剪定した場合に発病が見られることから,強剪定を避け,自然樹形に仕立てる
  • 落葉,落枝の焼却や罹患枝の切除などの方法では防除効果は認められず,防除は困難である
  • 一度発生すると防除は極めて難しい

 

首垂細菌病の表
激害になると全ての枝で発症する(仙台市泉 区)

激害になると全ての枝で発症する

 

黒星病(くろほしびょう)

被害樹種

  • バラ,ウメ,モモなどのバラ科樹木

 

病気の生態と被害の発症

  • 5月~9月頃まで,葉,葉柄,幼茎枝,つぼみ,果実など全身に黒い円形の斑紋が出る
  • 葉に出た病斑の中央部は灰黒色になり,周辺部が黄変する被害を受けた葉は容易に落葉する
  • 降雨が多い年や多雨期に発生が多い

 

防除法

  • 被害を受けた落葉,落枝等は,翌年の発生源になるので焼却処分する
  • ジマンダイセン水和剤やマネージ乳剤を発病初期に定期的に散布する
  • 果実への被害予防には袋掛けが有効である

 

黒星病の表
バラの木に発症した黒星 病

バラの木に発症した黒星病

 

黒点枝枯病(こくてんえだがれびょう)

被害樹種

  • スギ

 

病気の生態と被害の発症

  • 枝先端の緑枝に,赤褐色から灰褐色の病斑が作られ,それが枝を一周すると,先の枝が赤褐色に変わり枯れる
  • 樹齢を問わずに発生し,慢性的な発症を見ることから,成長を著 しく阻害される原因になる
  • 本病と似たような発症を呈する病気に「黒粒葉枯病」や「枝枯菌核病」などがあるが,菌体や菌核の発症を確認するなどにより,病名を同定すること

 

防除法

  • 除伐,間伐,枝打ち等の保育作業が遅れた不良林に多く発生することから,適切な保育作業を徹底する
  • 被害を受けた枝の除去は有効であるので,枝打ちと兼ねて実施することが効果的である

 

黒点枝枯病の表
一度発生すると慢性的な発生をみる  

一度発生すると慢性的な発生をみる

 

ごま色斑点病(ごまいろはんてんびょう)

被害樹種

  • カナメモチ,シャリンバイ,サンザシなどバラ科樹木

 

病気の生態と被害の発症

  • カナメモチでは4月頃から葉の表面に,紅色の小斑点が多数できる。その後,紫紅色から紫黒色の3~5mmの円形斑点になる。
  • 病斑点上にはカサブタ状のものがでて,ここから白い胞子を出す
  • ベニカナメモチでは,紅葉して激しく落葉するため,成長が阻害される
  • 被害を受けた葉の放置や降雨のしずく,昆虫が伝染源となる

 

防除法

  • 生育条件の悪い場所に発生する傾向があるので,土壌改良を行うなど生育環境の改善に努める
  • 被害を受けた枝葉や落葉は集めて焼却処分する
  • 薬剤により完全に抑止することは難しいが,発生初期にトップジンM,ベンレートの各水和剤を散布する

 

ごま色斑点病の表
ベニカナメに出現した病斑激害になると 枯れることもある
ベニカナメに出現した病斑

激害になると枯れることもある

 

縮葉病(しゅくようびょう)

被害樹種

  • モモ,スモモなどに多い

 

病気の生態と被害の発症

  • 新葉が展開すると同時に,葉の色が薄くなり,火ぶくれ状になる。その後,葉は厚くなったり,ゆがみや縮れなどの奇形が出る
  • 被害を受けた葉は,白い粉に覆われ,その後に黒変して落葉する
  • 夏過ぎには正常な葉が出るので,元に戻ったように思えるが,菌は枝で越冬し来春の伝染源になる

 

防除法

  • 厳冬期に,幹や枝全体に石灰硫黄合剤を散布する
  • 葉が開く前から,カスミンボルドー水和剤やキノンドー水和剤40などの薬剤を散布する

 

縮葉病の表
予防が大切 一度発生すると防除 は難しい

予防が大切 一度発生すると防除は難しい

 

すす病

被害樹種

  • アオキ,クチナシ,サルスベリ,ツバキ,トベラ,ヒサカキなど多くの樹木で発生する

 

病気の生態と被害の発症

  • カビにより葉や茎,枝の表面が黒色のすす状物質で覆われる
  • アブラムシやカイガラムシが排泄した有機物を栄養源に繁殖 したり,日当たりや風通しが悪い条件など,生育環境の悪化などでも発生する

 

防除法

  • 通風及び日当たりをよくする
  • すす状の物質を水で洗い流したり,ブラシ等でこすり落とす
  • 病気の原因(カビ)となるアブラムシ類やカイガラムシ類などを防除する

 

すす病の表
サンゴジュの被害(県議会庁舎裏)サザンカの被害(仙台市泉区) 
サンゴジュの被害(県議会庁舎裏)

サザンカの被害(仙台市泉区)

 

マツ葉ふるい病(まつばふるいびょう)

被害樹種

  • アカマツ,クロマツなど

 

病気の生態と被害の発症

  • 夏から秋に,針葉に淡褐色の斑点ができ,針葉の枯れが進み, 激しく落葉する
  • 激害を受けた場合には,翌年の5月頃に緑の葉が殆ど見られなくなることもある
  • 県内では写真のように庭木に発生する例が多い
  • 枯れることは希であるが,生育に大きく影響する

 

防除法

  • 落葉した葉は,こまめに集めて焼却処分する
  • 樹勢が衰えると発生する傾向があるので,樹勢を保つように,緩効性肥料の施用や土壌改良を行う
  • 梅雨時期と夏場の降雨後に,ドウグリン又はキノンドー水和剤40を散布する

 

マツ葉ふるい病の表
被害を受けた庭園樹(登米市米山町) 被害を受けた針葉(登米市米山町)

被害を受けた庭園樹(登米市米山町)

被害を受けた針葉(登米市米山町)

 

もち病

被害樹種

  • ツバキ,サザンカ,ツツジ類,シャクナゲなど

 

病気の生態と被害の発症

  • 春に伸びた葉や花の一部が,厚みをおびたモチ状に膨らみ,その表面がつるつるして光る
  • 膨らんだ部分はやがて白い粉で覆われ,その後,黒く固くなり,そのまま乾燥し落下する

 

防除法

  • 日当たりが悪い場所,降雨の多い年に発生することが多いので生育環境を改善することが大切である
  • 被害を受けた葉や花は摘み取り,焼却処分する
  • 発病初期に,バシタック水和剤75を散布する

 

もち病の表
サザンカに発生した「もち病」

サザンカに発生した「もち病」