トップページ > しごと・産業 > 林業 > 森林整備 > 松くい虫被害 > ツヤハダゴマダラカミキリについて

掲載日:2022年11月28日

ここから本文です。

ツヤハダゴマダラカミキリについて

宮城県では,2021年以降,仙台市や名取市等において,ツヤハダゴマダラカミキリによる被害木が多数発見されています。

ツヤハダゴマダラカミキリとは

国際自然保護連合により「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されている外来生物で,海外では幅広い樹種の樹木に激甚な被害を及ぼしています。

 

tuya

出典:林野庁「外来種ツヤハダゴマダラカミキリの被害モニタリング等について」

 

特徴

体長は約20~35mmである。在来種であるゴマダラカミキリに似ているが,胸部の白紋(しろもん)がないことや,

上翅基部(胸部に近い翅部分)は白紋がなく顆粒状突起(かりゅうじょうとっき)を持たないことなどが違いとしてあげられる。

生態

幼虫はしばらく樹木の内部で過ごし,成虫になると木から出てくる。成虫は5~10月に出現し,産卵を行う。

被害

幼虫が樹木の内部を食い荒らすため,被害が進行すると樹木は枯死してしまう。枯死してしまうと,落枝や倒木の恐れがある。

国内では令和4年1月現在,宮城県,福島県,茨城県,千葉県,埼玉県,神奈川県,富山県,愛知県,兵庫県,山口県の10県で確認されています。

 

本虫の詳しい情報については,下記の国立環境研究所Webサイト及び下記のPDFをご参照ください。

【侵入生物データベース「ツヤハダゴマダラカミキリ」】

https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60310.html

★林野庁通知「外来種ツヤハダゴマダラカミキリの被害モニタリング等について」(PDF:783KB)

★林野庁「ツヤハダゴマダラカミキリに関するチラシ」(PDF:747KB)

 

県内の発生状況

現在,県内の被害木は,仙台市や名取市等の公園,街路樹等で発生しており,穿孔やフラス(幼虫が食べた木くずと糞が混ざったもの)など,ツヤハダゴマダラカミキリによる被害が多数発見されています。

現在,農地や林地での被害は確認されていませんが,今後,農林業への被害拡大を防止していく必要があります。

higainokuhigai

県内における主な被害樹種・・・・カツラ,トチノキ,イタヤカエデ等

目撃・被害発生状況一覧(PDF:62KB)

対策方法

伐採処理

被害木を伐採し,伐採後速やかに焼却または細かく破砕する。

伐採は被害エリアの拡散防止のため,成虫の発生しない時期に実行する。(10~4月)

上記時期以外に伐採する場合は,網で覆うなど,確実に逸出措置を行う。

薬剤処理

樹体に薬剤を注入し,殺虫する。

成虫の発生直前や発生時期に樹幹に薬剤を散布し,成虫を殺虫する。

使用に際して,樹木類,カミキリムシ類に登録のある農薬を使用する。

網掛け

被害のある木にネットを巻くことで成虫の飛散防止を図る。巻いた後は定期的に見回り,成虫を見つけたら捕殺する。

注意・お願い

被害エリアの拡大を防止するため,生きたままの個体の移動は行わないよう御注意願います。
被害木処理対策等の実施についてご協力ください。
ツヤハダゴマダラカミキリの個体及び被害木を確認した場合は,施設等の管理者又は宮城県庁森林整備課森林育成班まで情報提供願います。

 

 

 

お問い合わせ先

森林整備課森林育成班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2921

ファックス番号:022-211-2929

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は