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研究トピックス(R1)/宮城県基幹種雄牛「茂洋」号が死亡しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年12月2日更新

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宮城県基幹種雄牛「茂洋」号が死亡しました

宮城県畜産試験場

 本県の肉用牛振興及び家畜改良の原動力として長年活躍してきた「茂洋」号が,令和元年9月26日(木曜日),宮城県畜産試験場において死亡したのでお知らせします。

 「茂洋」号は平成13年1月9日生まれの18歳8か月齢で,死因は老衰による心不全でした。

 「茂洋」号は,石巻市桃生町生まれで,父は宮城県を代表する種雄牛「茂勝」,母の父は,第7糸桜の息牛である「糸晴波」です。平成13年6月直接検定候補牛となり岩出山牧場に移動,平成15年4月には後代検定牛となり, それ以降畜産試験場で飼養されてきました。

 平成19年度の現場後代検定の全国評価において,脂肪交雑(BMS No.)7.4,ロース芯面積64cm2と全国1位の成績を収め,平成19年3月から凍結精液の譲渡を開始し,累計配布本数は118,643本となりました。また,子牛生産頭数(子牛登記数)は,52,554頭を数え,繁殖雌牛(登録牛)頭数としては,延べ6,629頭となっています。

 平成22年3月から現場における枝肉の一般出荷が開始されましたが,脂肪交雑(BMS No.)7.8,上物率86%という驚異的な数字をたたき出しました。

 なお,その当時(平成22年度)の全国の黒毛和種去勢牛の脂肪交雑平均は5.6,平均上物率は56%となっています。このため,平成22年9月にはみやぎ総合家畜市場で茂洋産子の雌子牛価格が市場開設以来最高値1,633,085円を記録しました。

 平成24年10月に開催された第10回全国和牛能力共進会長崎大会では茂洋産子が活躍,若雌の1で5位,若雌の2で5位,総合評価群で6位となりました。平成28年の全国肉用牛枝肉共励会においては,本牛の産子が日本一を獲得し,平成29年に宮城県で開催された第11回全国和牛能力共進会においては,本牛の後継牛である「好平茂」号の産子が第2区で日本一に輝くなど,その種牛性,産肉能力は全国的にも高く評価されています。このため凍結精液の生産を中止した平成25年11月以降もその功績を讃え,当試験場で引き続き管理してきました。

 後継の種雄牛では,本牛の初めての後継牛「好平茂」号をはじめ,「勝洋」号,「茂洋美」号,「洋勝忠」号,「洋糸波」号など,毎年度基幹種雄牛に選抜されており,昨年度日本一の脂肪交雑成績となった「茂福久」号も本牛の産子です。

 県といたしましては,「茂洋」号が築いた肉用牛の生産基盤を活かしながら,仙台牛のブランドを向上させるため,今後も肉用牛改良に取り組んでまいります。

在りし日の茂洋号
写真 在りし日の「茂洋」号