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研究トピックス(R1)/宮城県養豚研究会 令和元年度第1回研究集会について

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年10月4日更新

 

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宮城県養豚研究会 令和元年度第1回研究集会について

畜産試験場 種豚家きん部

 令和元年7月26日,宮城県養豚研究会(事務局:宮城県畜産試験場)主催による令和元年度第1回研究集会がグランド平成(大崎市古川)にて開催されました。本研究会は,養豚に関する研究の促進並びに技術の普及を図り,養豚の振興に寄与することを目的として活動し,研究集会を毎年2回開催しています。

 今回の研究集会には,生産者や関連団体から65名の参加があり,盛大に開催されました。研究集会テーマとして,「豚肉の肉質について考える」を取り上げ,肉質向上につながる飼養管理や育種改良技術について,講師2名からご講演いただきました。肉質について勉強した後は,県内銘柄豚2種と海外産豚肉の試食を行い,それぞれの違いを自らの舌で感じていただきました。

 初めに,鈴木啓一氏(東北大学大学院)に「おいしい豚肉生産のためのワンポイントアドバイス」と題してご講演いただきました。豚肉は筋肉の部位や品種によっておいしさが異なり,筋肉を構成する筋繊維型の違いが,肉の保水性や肉色に影響を与えている可能性があると説明がありました。また,おいしい豚肉生産のためには,生産者が実際に豚肉を食べ,自農場の豚肉の特性を考えながら生産に取り組むべきであると述べられました。

 次に,木全(きまた)誠氏(株式会社シムコ)から「豚肉の肉質改善への取り組みと課題」と題してご講演いただきました。近年,多産系の海外種豚を導入する農家が増加しているが,海外種豚は飼料要求率を重視して改良されているため,国内産豚肉の肉質悪化が懸念されると説明がありました。高品質な豚肉生産のために,今後は雌系の海外種豚に適した国産デュロックを改良していく必要があると述べられました。

 最後に,デュロック純粋肉豚「しもふりレッド」,三元交雑種(LWD)「宮城野豚」,アメリカ産豚肉の3種の試食会を実施しました。豚肉は冷しゃぶで提供しました。試食後に実施したアンケート調査によると,3種の中でしもふりレッドの評価が最も高く,特に柔らかさ,ジューシーさについて,好ましいとの回答が多くよせられました。

 また,平成30年度をもって,平成16年から宮城県養豚研究会会長を務められた鈴木啓一氏(東北大学大学院)が退任されました。令和元年度からは,新たに須田義人氏(宮城大学)が会長として就任されます。

 なお,令和元年度第2回研究集会は,令和2年3月の開催を予定しています。
 

総合討論の様子
写真1 総合討論

試食会の様子
写真2  試食会の様子