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県内の肉用牛改良を推進するため,市場性の高い子牛を生産することができる優れた種雄牛を造成しています。このため,種雄牛の肉質や肉量等の能力を評価する検定(産肉能力検定)を実施しています。産肉能力検定の結果,今年度,新たに「茂福久」号,「皐月彰(さつきしょう)」号,「平勝美(ひらかつみ)」号の3頭が基幹種雄牛に認定されました。
なお,この3頭の家畜人工授精用凍結精液の県内人工授精師への一般配布は,7月から開始しています。
宮城県の和牛改良を牽引し,昨年開催された第11回全国和牛能力共進会宮城大会での宮城県の大躍進に貢献した基幹種雄牛「茂洋(しげひろ)」号を父に持ち,歴代基幹種雄牛を超える成績となった「茂福久」号が基幹種雄牛に選抜されました。
「茂福久」号は今年度実施した種雄牛の能力を評価するための検定において,霜降りの度合い(脂肪交雑 BMS No.)が10.9(検定17頭中16頭がBMS10以上)となり国内歴代最高,ロースの大きさ(ロース芯面積)は県内歴代1位の好成績を収め,去る5月7日に開催された宮城県の和牛改良について協議する委員会において,基幹種雄牛として認定されました。通常,上物率とはA4等級とA5等級を併せて計算していますが,今回の検定牛では,全頭がA5等級となり,A5率は100%という偉業を成し遂げました。
<利活用の留意点>
「茂福久」号は,「茂洋」を父に持つ繁殖雌牛との交配では,近交係数が10%を超え,近交退化の恐れがあるので注意願います。
表1 検定成績
写真1 「茂福久」号
写真2 検定牛のロース写真(BMSNo.12)
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