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宮城県内では,環境保全米の生産が広がりをみせています。化学肥料由来の窒素量を慣行栽培の半分以下に抑えた,いわゆる「化学肥料節減栽培(以下,節減栽培)」では,これまでに慣行栽培と同一施肥窒素量の場合,収量は慣行栽培の90%以上確保できることが確認されています。しかし,葉色や窒素吸収量の推移等,指標を策定するためのデータが不足しています。
そこで,牛ふんたい肥と有機入り化成肥料を用いて「ひとめぼれ」の収量・適正籾数と品質等について検討した結果,収量構成要素等の目安が得られたので紹介します。
(土壌肥料部)
(平成22年12月28日掲載)
表1 節減栽培におけるひとめぼれの生育の目安 項目 7月1日頃 幼穂形成期
項目 | 節減 | 慣行 |
---|---|---|
収量(kg/10a) | 500~540 | 550 |
収量比(慣行比%) | 92~98 | 100 |
穂数(本/平方メートル) | 430~460 | 480~500 |
籾数(千粒/平方メートル) | 28~30 | 28~30 |
登熟歩合(%) | 77~87 | 85~90 |
玄米千粒重(g) | 22.3~23.5 | 22.3 |
※1 慣行は稲作指導指針のひとめぼれ栽培ごよみより引用
※2 収量は粒厚1.9mm以上の玄米
試験区名 | 窒素量(kg/10a) | |
---|---|---|
基肥 | 追肥 | |
節減(N500) | 5 | 無し |
節減(N520) | 5 | 出穂前30日2 |
節減(N502) | 5 | 出穂前20日2 |
慣行(N511) | 5 | 幼穂形成期1,減数分裂期1 |
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