ここから本文です。
宮城県は宮崎県に家畜改良の基礎となる県有基幹種雄牛凍結精液を無償提供することになり,平成22年11月29日に当場から(社)宮崎県家畜改良事業団に向けて,凍結精液250本を発送しました。
平成22年4月に宮崎県で発生した口蹄(こうてい)疫は,県飼養頭数の2割にあたる29万頭が殺処分されるなど,畜産農家や地域経済に大きな被害を及ぼしました。中でも,名牛「安平」や,代表牛「忠富士」などを含む貴重な種雄牛50頭が殺処分されました。関係者の懸命な防疫努力により他県に被害が拡大することがなく,8月に終息宣言が発表されましたが,わずかな遺伝資源からの種雄牛造成は相当の年月を要すると思われます。
宮城県は,宮崎県の一日も早い肉用牛復興と家畜改良に役立てるため,県有遺伝資源である県有基幹種雄牛「奥北茂」,「茂洋」,「安敏波」,「南安平」,「勝利波」の凍結精液各50本を提供しました。
特に,高品質な肉質で注目されている「茂洋」や,「安平」の子牛である「安敏波」,「南安平」などが,新たな宮崎県の肉用牛改良の礎になり,肉用牛の早期復興に役立つことを期待したいと思います。
(酪農肉牛部)
(平成22年12月3日掲載)
【輸送専用木箱に凍結精液を入れた液体窒素ボンベを詰めて発送】
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す