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イチゴのクラウン温度制御技術は,(独)九州・沖縄農業研究センター・久留米拠点で開発されました。チューブを使用して,クラウン部を直接冷やしたり,暖めたりするものです。高温時には,クラウン部を冷却して果実肥大や花芽分化を促進させ,低温時には,クラウン部を加温して生育を促進させます。
夏季の雷峰栽培で,花芽分化を安定させるため,昨年と今年の2年間,当研究所と栗原市耕英地区の(有)ファーム千葉との共同でクラウン温度制御試験を行っています。今夏の高温時には,耕英地区でも平年の仙台市並の気温でしたが,クラウン部を15~20℃に冷却することで果実の肥大が良くなり,また,花芽分化も安定し,秋季にも連続で出蕾しました。
この技術は,夏秋イチゴ栽培農家だけでなく,促成栽培農家にも注目されていますので,これまでの試験成績をまとめ,マニュアルを作成する予定です。
(野菜チーム)
(平成22年11月19日掲載)
【クラウン温度制御の様子(昨年・ファーム千葉)】
昨年はチューブの設置が夏になったので,マルチ上にチューブがありますが,今年はマルチの下にチューブを設置しています。
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