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環境保全や化学肥料節減のため,たい肥を使用した農業の取組が増えていますが,たい肥は原料が多種多様なため,施用量をどう決定するかが課題です。そこで,たい肥の主原料と全窒素含量に基づいた,水田での簡易肥効判断指標を作成しました。
たい肥中の窒素を分析したところ,全窒素のうち,稲作1作期間で水稲が吸収できる割合(窒素有効化率)をたい肥の原料と全窒素含量別に設定することができました。また,窒素有効化率はある程度のばらつきが想定されますので,水稲の生育に影響を与えないよう,化学肥料の代替率を設定しました。
留意点として,牛ふんと豚ぷんが混合されたたい肥のように,複数の原料が混合している場合は,混合割合が多い原料で判断します。また,追肥を行う場合は,基肥時に減肥し,追肥は従来どおりに行う方が安全です。
詳しくは,「普及に移す技術」(PDF:284KB)を参照願います。
(土壌肥料部)
(平成22年10月20日掲載)
【たい肥散布の様子】
主な原料 | 全窒素含量(現物当たり%) | 窒素有効化率(%)±標準偏差 | 代替率(上限)(%) |
---|---|---|---|
牛ふん | 1%未満 | 10±4 | 20 |
1~1.5% | 18±6 | 30 | |
1.5~2% | 27±7 | 30 | |
鶏ふん | 2%未満 | 31±6 | 30 |
2~3.5% | 45±7 | 40 | |
3.5~4% | 56±8 | 50 | |
豚ぷん | 0.6~4% | 32±6 | 30 |
食品残さ | 1~3.5% | 34±7 | 30 |
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