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稲作の省力・低コスト化が期待できる乾田直播栽培を確立し,平成22年度の普及技術に指定されましたので,その概要を御紹介します。
播種方法は,アップカットロータリ+播種機で,大豆,麦類と同様なものを使用し,ロータリの刃を一部入れ替えることにより広畝が形成されます(図1,2)。
水稲乾田直播では,溝に通水することで出芽が早まり,苗立ち率が向上します(写真1)。また,大豆,麦類では,湿害対策になります。
除草体系は,選択性の茎葉処理剤(イネ1.5~2葉またはヒエ5葉期まで)散布→3日程度経過後に全面湛水→水位が安定ししだい,初中期一発処理剤を散布します。
施肥体系は,窒素は肥効調節型肥料(リニア型100日タイプ等)を用い,移植栽培時の基肥+追肥量を全層施用します。リン酸,カリはPK化成等を施用します。
実証ほ場での作業時間は,慣行の播種・移植作業などの組作業員数の低下や,育苗・代掻き作業の削減によって,食用一般水稲栽培で4割,稲WCS栽培(収穫作業前まで)で6割の削減が見込まれます。
(水田利用部)
(平成22年7月15日掲載)
図1 広畝成形同時播種の作業と耕耘爪の交換
ひとめぼれ | まなむすめ | |
---|---|---|
10a当たり収量 | 480~540kg | 510~570kg |
平方メートル当たり穂数 | 400~450本 | 400~450本 |
一穂籾数 | 65~70粒 | 65~70粒 |
平方メートル当たり総籾数 | 28,000粒前後 | 28,000粒前後 |
登熟歩合 | 80~85% | 80~85% |
玄米千粒重 | 23.0~23.5g | 24.4~25.0g |
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