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掲載日:2012年9月10日

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トピックス(H22)/広畝成形同時播種方式による水稲乾田直播栽培

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広畝成形同時播種方式による水稲乾田直播栽培(古川農業試験場)

稲作の省力・低コスト化が期待できる乾田直播栽培を確立し,平成22年度の普及技術に指定されましたので,その概要を御紹介します。

播種方法は,アップカットロータリ+播種機で,大豆,麦類と同様なものを使用し,ロータリの刃を一部入れ替えることにより広畝が形成されます(図1,2)。
水稲乾田直播では,溝に通水することで出芽が早まり,苗立ち率が向上します(写真1)。また,大豆,麦類では,湿害対策になります。
除草体系は,選択性の茎葉処理剤(イネ1.5~2葉またはヒエ5葉期まで)散布→3日程度経過後に全面湛水→水位が安定ししだい,初中期一発処理剤を散布します。
施肥体系は,窒素は肥効調節型肥料(リニア型100日タイプ等)を用い,移植栽培時の基肥+追肥量を全層施用します。リン酸,カリはPK化成等を施用します。
実証ほ場での作業時間は,慣行の播種・移植作業などの組作業員数の低下や,育苗・代掻き作業の削減によって,食用一般水稲栽培で4割,稲WCS栽培(収穫作業前まで)で6割の削減が見込まれます。

(水田利用部)
(平成22年7月15日掲載)

広畝成形同時播種の作業と耕耘爪の交換
図1 広畝成形同時播種の作業と耕耘爪の交換

図2 作土底面への通水浸透(水稲乾田直播) 写真1 畝間に通水している様子

目標収量及び収量構成要素
  ひとめぼれ まなむすめ
10a当たり収量 480~540kg 510~570kg
平方メートル当たり穂数 400~450本 400~450本
一穂籾数 65~70粒 65~70粒
平方メートル当たり総籾数 28,000粒前後 28,000粒前後
登熟歩合 80~85% 80~85%
玄米千粒重 23.0~23.5g 24.4~25.0g

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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