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「東北189号(PDF:151KB)」は古川農業試験場(農林水産省指定試験地)において「北陸188号」と「まなむすめ」の交配後代から育成された水稲新品種で,平成22年2月の宮城県品種審査会において新しい奨励品種に採用されました。
特長は,別表のとおりで,「ひとめぼれ」よりやや遅い熟期の耐冷性・耐倒伏性の強い良質多収品種です。
大豆転作跡地等で安定して良質米を低コストで生産できるため、米粉用米、外食業務用米、加工用米(日本酒、みそ等醸造用)、飼料米等幅広い用途に利用できます。
平成21年度の米粉用現地栽培試験(登米市・大豆跡)では「まなむすめ」に比較して20%程度多収であったことから,新規需要米用品種として期待が高まっています。
平成22年度も県内5か所で米粉用現地試験栽培が行われます。
平成22年度中には品種名が決まり,平成24年度の一般作付けに向けた準備が進んでいます。
→(「東北189号」の原種生産についてのトピックスはこちら)
(作物育種部)
(平成22年6月3日掲載)
品種・系統名 | 東北189号 | まなむすめ | ひとめぼれ |
---|---|---|---|
草型 | 中間型 | 中間型 | 偏穂数型 |
早晩性 | 中生の晩 | 中生の晩 | 中生の晩 |
出穂期(月日) | 8.11 | 8.08 | 8.01 |
稈長(cm) | 86.1 | 81.1 | 85.5 |
穂数(本/平方メートル) | 375 | 407 | 480 |
耐倒伏性 | 強 | やや強 | やや弱 |
耐冷性 | 極強-強 | 極強-強 | 極強 |
玄米収量(kg/a) | 67.6 | 63.5 | 63.3 |
玄米千粒重(g) | 24.1 | 23.2 | 22.1 |
玄米品質 | 上中 | 上中 | 上中 |
2005~2009古川農業試験場作物育種部多肥区
【左:東北189号,右:まなむすめ(古川農試作物育種部ほ場 平成21年9月)】
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