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平成20年9月から21年11月までの約1年間,畜産試験場では各関係機関の協力を得ながら,「茂洋」の産子調査をみやぎ総合家畜市場の子牛市場開催日に実施しました。
抜群の枝肉成績でスタートした,「茂洋」の子牛市場での産子調査結果を報告します。
産子調査の項目は,体高,十字部高,胸囲,腹囲とし,併せて出荷日齢,体重,日齢体重(体重を日齢で割ったもの),販売価格ですが,今回は,この中から,抜粋して掲載します。なお,発育と胸囲は,黒毛和種正常発育曲線(発行:(社)全国和牛登録協会)をもとに算出した,発育程度(標準を3とし,良:5~悪:1とした5段階評価)を産子の評価に使用しています。
適切な交配が行われることにより,種雄牛の能力を十分に発揮することができます。今回,最も多い産子の血統は「茂洋-平茂勝(ひらしげかつ)」という組み合わせで,去勢牛,雌牛ともに発育に優れ,日増体量も平均を上回る値となっています。
去勢牛産子の発育は,どの系統においても,標準を上まわる結果となっています。特に気高系,栄光系への交配は胸囲の発育も充実しており,最適な組み合わせと考えられます。逆に注意を要するのは,「茂勝」との兄弟交配で,特に雌牛では発育が標準を下回っていました。
今後,子牛時の発育等が枝肉成績にどのように影響するのかが明らかになってくると思います。これらの情報を活用し,「茂洋」の適切な交配が行われるようお願いします。(→枝肉成績へ)
(酪農肉牛部肉牛チーム)
(平成22年5月20日掲載)
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