トピックス(H21)/シルバー人材センター活用に関する先進事例調査

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シルバー人材センター活用に関する先進事例調査（農園研　情報経営部）

当研究所では,重点課題「高齢者人材資源活用システムの構築」として,シルバー人材センターの農業への活用について研究を進めています。
昨年,山形県酒田市シルバー人材センターとナシの生産者団体が連携して,雇用の確保・調整やシルバー会員の作業技術向上等のために実施している研修制度についてアンケート調査を行いました。
組合員への顧客満足度調査（CS分析）からは,「利用の手続きが楽」と「変更の融通性」で評価が高い一方,「人材が豊富」と「作業内容の信頼性」の面でやや改善が必要ということがわかりました。また,研修の受講がシルバー会員の農作業技術の向上に役立っていることもわかりました。
これらのことは,宮城県内のシルバー人材センターについて実施したアンケート調査と同様の結果となりました。
また,当研究所からは,これまでに行ったトマト収穫作業,イチゴ定植作業,キク摘芽作業,リンゴ収穫作業などの作業別難易度では,イチゴ定植作業がもっとも難しいと判断され,請負意欲はキク摘芽作業とイチゴ収穫作業で高い結果となったことなどを庄内・最上地区のシルバー人材センター職員の研修会で紹介しました。
農業分野と連携し積極的な取り組みを行う酒田市シルバー人材センターは,当研究所の高齢者関連課題の解決に参考になる事例も多いことから,今後も農の雇用と作業効率の向上などに向けて交流を続けていく計画です。

（平成22年2月18日掲載）

【ナシ摘果作業研修会】（酒田市）

【ナシ生産組合のシルバー人材センターに対する満足度調査】

【キク摘芽作業研修会受講者へのアンケート調査】

【ナシ収穫作業研修会】（酒田市）