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業務評価/「平成18年度終了研究課題」事後評価・「平成20年度新規研究課題」事前評価

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

 

平成19年度農業関係試験研究機関評価部会
「平成18年度終了研究課題」事後評価・
「平成19年度継続研究課題」中間評価・
「平成20年度新規研究課題」事前評価実施結果

1 開催時期及び場所

   時期 : 平成19年10月23日
   場所 : 漁信基ビル(仙台市)

2 評価部会委員

評価部会委員表
 氏名所属職名等摘要 
三枝 正彦東北大学大学院農学研究科客員教授部会長
國分 牧衛東北大学大学院農学研究科教授 
鈴木 啓一東北大学大学院農学研究科教授 
伊藤  房雄東北大学大学院農学研究科准教授 
芦立 千佳子NPO法人まちづくり政策フォーラム常務理事・事務局長 
二瓶  幸次農事組合法人 荒浜農産専務理事副部会長

3 評価対象課題

評価対象課題表
課題名 概要実施期間予算額(千円)摘要
ブランド宮城米の”おいしさ指標”とその判定技術の開発水稲の移植後から生育を監視追跡し,適正生育量で推移させるための生育診断手法の確立を図る。平成16~18年10,220事後評価
やませ気象下の水稲生育・被害予測モデルと冷害回避技術の開発多様な栽培法による冷害危険期の分散効果,被害軽減効果の有効性の検証を行い,水稲冷害回避技術の確立を図る。平成16~18年9,000事後評価
生乳生産性向上のための飼養管理技術及び生産病予防技術の確立高泌乳牛の分娩前後の栄養管理,運動を取り入れた飼養管理並びに疾病(乳房炎)予防法の検討平成11~18年17,477事後評価
豚の慢性疾病病変に関する品種内QTL解析とリソース集団の維持抗病性機能に関するQTLを探索することで,効率的な抗病性育種法を確立する。平成16~18年9,450事後評価
リンゴ品種の単植化に向けた新しい結実安定化技術の開発授粉専用品種の省力的な着花管理技術の開発平成16~20年9,309中間評価
効率的な黒毛和種種雄牛造成とその活用法に関する試験地域ブランド確立に貢献する種雄牛の造成,種牛性に優れた繁殖牛群の造成,効率的高級牛肉生産技術の確立平成15年~7,831
(H15~19)
中間評価
高齢者向け農作業指標を利用した高齢者人材資源活用システムの構築地域ニーズに応じた高齢者向け作業指標の実証とシルバー人材センターを活用した質の高い高齢者労力を活用する仕組みを構築平成20~22年3,000事前評価
復元田における倒伏診断指標の策定と倒伏軽減技術の確立復元田初年目における土壌肥沃度に応じた倒伏診断指標を策定し,倒伏軽減技術の体系化を図る。平成20~22年4,500事前評価

4 評価結果

(1)事後評価

評価基準 1:優れた研究であった  2:有意義な研究であった  3:あまり有意義でない研究であった  4:乏しい研究であった

事後評価表
課題 名研究実施機関評価基準別の配点(6委員)総合評価
1234平均点
ブランド宮城米の”おいしさ指標”とその判定技術の開発古川農業試験場15  1.82
やませ気象下の水稲生育・被害予測モデルと冷害回避技術の開発古川農業試験場 6  2.02
生乳生産性向上のための飼養管理技術及び生産病予防技術の確立畜産試験場33  1.52
豚の慢性疾病病変に関する品種内QTL解析とリソース集団の維持畜産試験場 6  2.02

(2)中間評価

評価基準 1:計画以上に進捗している  2:概ね妥当である  3:試験研究計画、手法等の部分的見直しが必要である  4:本課題を中止すべきである

中間評価表
 課題名研究実施機関評価基準別の配点(6委員)総合評価
1234平均点
リンゴ品種の単植化に向けた新しい結実安定技術の開発農業・園芸総合研究所 6  2.02
効率的な黒毛和種種雄牛造成とその活用法とその活用法に関する試験畜産試験場 6  2.02

(3)事前評価

評価基準 1:ぜひ採択すべきである  2:採択した方が良い  3:計画を見直した上で採択しても良い  4:採択すべきではない

事前評価表
 課題名研究実施機関評価基準別の配点(6委員)総合評価
1234平均点
高齢者向け農作業指標を利用した高齢者人材資源活用システムの構築農業・園芸総合研究所 24 2.63
復元田における倒伏診断指標の策定と倒伏軽減技術の確立古川農業試験場141 2.0

5 評価への対応

(1)高齢者向け農作業指標を利用した高齢者人材資源活用システムの構築 《主な意見》

  1. 高齢者人材活用システムの重要性は理解されるが,これまでのシルバーセンターの役割とどの様に違うのか。
    また,焦点を絞って計画を作っていただきたい。
  2. 現状の分析(雇用者と従事者の実態・意識分析)をより詳細に行い,その分析を基礎に本研究で目指すシステムの内容骨格がより明確に意識されているのが望ましい。
  3. 試験研究サイドが取り組むよりも,行政などの施策一環として別組織が取り組むことが重要な課題ではないかと感じる。
  4. システムの構築プロセスで当該研究チームがいかなる立場で他の関係機関や団体とどのように関わっていくのかが不明である。

《対応》

  1. 個々の農家がシルバー人材センターを利用することはありましたが,作業内容の統一性に欠けることや作業者の能力にばらつき等が見られ,雇用者・被雇用者共に非効率的なものであったと言えます。
    これらの問題を解決し, 各シルバー人材センターには,これまでの「点」としての農業への対応から,「面的な広がり」をもつ農業への対応として位置付け,高齢者雇用の場創出の拡大と地域農業を振興するための労働力需給調整機関の一つとして重要な役割を担ってもらう必要があります。
    なお,研究計画においては,生産者へ労働力の需要調査を行いながら,需要の多い,緊急性の高い品目・産地に焦点を絞って高齢者人材活用システムの研究を進めていくような内容にしたいと思います。
  2. 対象となる地域において,導入前と導入後の調査を詳細に行い,このシステムの有用性の確認や改善を進めることで,より実用性の高いシステムの構築を目指してまいります。
  3. シルバー会員は高齢者であるため,農作業の身体的負担について数値等の目安が必要と思いますが,全国的にみても高齢者向けの農作業指標はないのが現状です。
    行政が施策として取り組む前に,試験研究的手法を取り入れながら,このような身体的負担についての指標作成や雇用者・被雇用者の意識調査等を実施し,現地で農作業の「人材バンク」のようなシステムを構築していくことが必要であると考えます。
  4. 対象地域の現状分析や農作業研修の効果調査等を行いながら,関係機関のコーディネーターのような立場 で研究を進めます。
    また,システム構築にあたっては,対象地域の関係機関の要望等を取り入れ,役割を明確にしたシステムを考えています。

 

(2)復元田における倒伏診断指標の策定と倒伏軽減技術の確立 《主な意見》

  1. 宮城県として復元田では「まなむすめ」を推奨しているのであるから,「まなむすめ」を中心とし下層土への根の侵入を防ぐ技術を開発して頂きたい(耕盤強化など)。
    「ひとめぼれ」を対象とした転作復元田での栽培技術の研究には疑問がある。
  2. 田畑輪換の年数が経過した圃場では地力低下がいわれているので,試験圃場はこの点を考慮して選定すべきである。
  3. ブロックローテーションの意義と基本形についての見直しをして欲しい。
  4. 生産現場の要請などからも出来る限り早急に推進することを期待したい。
    農家の現場としては復元田における水稲栽培技術確立は重要なので,結果が待たれます。

《対応》

  1. 復元田への作付誘導品種は「まなむすめ」であり,本課題は「まなむすめ」の復元田での倒伏診断指標の策定と倒伏軽減技術の確立が中心になります。
    「ひとめぼれ」は,連作田と復元田での地力評価や倒伏リスク評価に用い,あくまでも対照品種としての位置づけと考えています。
  2. 古川農試内だけでは対応できないので,普及センターの協力を得ながら現場の状況に応じた適切なほ場を選定するようにします。
  3. 本課題での結果を参考にしながら,水田輪作班と協力し宮城県に適したブロックローテーションの形について検討したいと考えています。
  4. 成果を速やかに現場にフィードバックし,安定した水稲,大豆の輪作が両立できるように貢献していきたい。