ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ組織でさがす農村振興課みやぎ型グリーン・ツーリズム/基本方針

みやぎ型グリーン・ツーリズム/基本方針

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

みやぎのグリーン・ツーリズム 

 

  農山漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する基本方針

                                  平成10年11月

                               宮城県

第1 基本的な考え方

第2 農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関すること

第3 山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関すること

第4 漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関すること

第5 その他

 

第1 基本的な考え方

 近年,経済的発展に伴う所得水準の向上や余暇時間の増大等により,心の豊かさや食に対するこだわり等の国民の価値観の変化に伴い,自然が豊かな農山漁村とそこで営まれる農林漁業への期待や関心が高まり,都市住民の中には余暇を利用して農山漁村に滞在し,農作業,森林施業,漁ろう等地域の農林漁業や自然等を体験しこれに親しもうとする動きがみられる。

  このような農山漁村での滞在型の余暇活動は,ゆとりある国民生活を実現する上で極めて重要な要素であり,都市住民との交流や農林水産物の販売等を通じて新たな文化的・経済的な効果が生まれることから,農山漁村における定住の促進や地域活性化の有力な手段としてとらえることができる。

  本県は,日本三景の松島をはじめ陸中海岸国立公園や南三陸,栗駒,蔵王国定公園等の景勝の地に囲まれ,蔵王,船形,栗駒山等の秀峰と美しい森林,広大な水田,海,河川・湖沼,温泉等の豊かな自然に恵まれている。これらの自然環境を活かした水稲,畜産,園芸等の農業やスギ等の多様な木材やきのこ、山菜等の特用林産物を生産している林業、沿岸の漁業や養殖業等が盛んに営まれ,おいしい宮城米やきのこ、山菜、魚介類、水産加工品等の多彩で豊かな農林水産物を豊かに生産している。 

 また,古くから奥州における政治経済の要衝の地だったことから多くの史跡や伝統文化を有しており,現在は政令指定都市仙台を中心に高速道路・新幹線・空港等の交通基盤が整備され,県内外の交流人口は拡大を続けている。

 このような多彩な農林漁業をはじめとする豊富な自然的,文化的資源を活かしながら体験交流の拡大を図り,一層の地域活性化を推進するため,農山漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備を促進することとし,本基本方針を定めるものとする。

第2 農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する事項 

1 農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する基本的な事項  

(1)農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に当たっては,都市住民等に農業に対する理解を深め,農業・農村の活性化に資するよう,次のような性格及び機能を有する地域を目指すものとする。

ア 自然環境の保全や秩序ある土地利用に対する配慮がなされ,農用地その他の農業資源と周囲の環境が一体となって,農村滞在型余暇活動を行うのにふさわしい良好な景観が形成されている地域。    

イ 地域の農業者による農業体験指導等質の高いサービスの提供が行われ,地域の農業生産活動や自然資源,地域で伝承されている食・工芸・芸能等といった諸資源を活かし,特色ある多様な余暇活動の提供ができる地域。 

ウ 農村滞在型余暇活動の機能の整備が農業や関連産業の振興に寄与し,就業機会の確保,農家所得の向上等が図られる地域。           

エ 農業・農村に関する体験施設,宿泊施設等が計画的・総合的に整備された地域。

(2)農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備は,次の事項に留意しつつ計画的・総合的に行うものとする。

ア 地域資源及び農業者等地域住民の主体性と創意工夫を最大限に活用する。

イ 自然環境の保全との調和,農業の健全な発展との調和,居住機能との調和等に配慮する。  

ウ 農村滞在型余暇活動の場にふさわしい景観形成や優良農地の維持・保全等を図るため,地域の農業者等との調整の上,土地利用関係法令の適切な運用等により,秩序ある土地利用の推進に努める。

エ 整備地区における農業者や農作業体験施設等の運営者等の組織化を図るとともに,市町村,農業団体等との連携及び民間活力の活用に努める。

オ 施設等の利用者の安全の確保や農業に対する理解の促進,農作業体験施設等の効率的な運営を図るため,農作業体験等の指導や施設の運営等を行う人材の育成に努める。また,女性・高齢者の能力の活用に配慮し,地域住民の参加を推進する。

カ 農産物の販売促進,農産加工品の開発・生産等,地域の農業及び関連産業等の振興に努める。

2 農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備を促進するために必要な措置を講ずべき地区の設定に関する事項

 農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備を促進するために必要な措置を講ずべき地区(以下「整備地区」という。)の設定は,次の要件を満たす地域について行うものとする。

(1)自然環境の保全等に配慮がなされ,農地等の農業生産が行われている場とその周辺の環境とが相まって良好な農村の景観が形成されていること。

(2)自然資源・伝統文化が豊かであり,整備をすることにより十分な機能の発揮が見込まれ,地域の所得,就業機会の確保の観点から農村滞在型余暇活動への取組みに対する地域的な意識が高く,農村滞在型余暇活動における役割を発揮できる人材がいること。

(3)農用地等が整備地区内の土地の相当部分を占め,かつ,適正に管理され有効に活用されていること。     

(4)農業者等の合意形成が図られており,農業者等の主体的かつ一体的取組みのもとに,農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備が促進されると認められること。

(5)農業生産活動及び伝統文化の伝承等の地域社会活動が活発に行われ,余暇活動に資するための機能を整備することにより,地域の特性を生かした多様な農村滞在型余暇活動の提供が行われると認められること。 

(6)市町村内において複数の整備地区を設定する場合には,各整備地区がそれぞれに特色ある余暇活動の機能の整備がなされ,それらの地区が有機的な連携のもとに,その成果の確保が図られること。

(7)当該地域が農業振興地域の整備に関する法律第6条第1項の規定により指定された農業振興地域内にあること。

3 整備地区における農用地その他の農業資源の保健機能の増進を図るための農用地等その他の土地利用に関する事項    

(1)整備地区における農用地その他の農業資源の有する多面的な機能の十分な発揮を図るとともに,農用地その他の農業資源,森林,水辺地等について,地域の固有の自然景観に配慮しつつ良好な農村景観の確保を図ることにより,農村滞在型余暇活動に資するための農業資源の保健機能を増進するものとする。

(2)整備地区における良好な農村景観の保全に関する措置,農作業体験の場を設定するための農用地等の保全・利用に関する措置等,土地利用に関する協定等を活用するものとする。

4 整備地区における農作業体験施設等の整備に関する事項

(1)農業者等自らの創意と工夫を凝らし,地域の特性や自然条件等を配慮した特色ある魅力的な施設等の整備に努める。

(2)都市住民等が滞在して農業の体験その他の農業及び農村地域社会に対する理解を深めるための活動ができるよう,都市住民等の多様なニーズに対応した施設等の整備に努める。

(3)施設等の整備に当たっては,四季を通じて効率的な利用が図られるよう機能・内容等について,地域住民の意向を十分反映させて整備に努める。特に,女性,高齢者の能力の発揮の場の確保に努める。

(4)各施設等は総合的・計画的に配置して既存の施設等との調和を図るとともに,相互に有機的な連携を確保するものとする。特に,類似の施設等との重複がないように留意するものとする。

(5)施設の整備に際しては,地域の自然環境の保全や農業生産活動との調和,良好な景観や生活環境の保持・形成,水質の保全,秩序ある土地利用にも十分配慮する。

5 その他農村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関し必要な事項

(1)農業振興地域整備計画その他農業の振興又は農村の整備に関する計画との調和を図るものとする。

(2)市町村内に複数の整備地区を定めた場合には,整備地区間の連携に配慮するものとする。

(3)農作業体験施設等の効率的かつ効果的な運営及び地域農産物の販売促進等を図るため,サービス水準の向上・平準化や加工体験施設,食堂,宿泊施設等で利用する原材料・食材等の地場産品の活用・安定供給等についての協定づくり等地区の関係者の連携による取組みを推進するものとする。

第3 山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する事項         

1 山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する基本的事項

(1)山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備のあり方については,第2の1の(1)と同様であるが,そのほか次のような性格及び機能を有する地域を目指すものとする。

ア 都市住民が森林・林業体験その他森林・林業に対する理解を深めるための多様な 余暇活動の提供が可能となるよう,地域の特性を活かし保健機能を増進する森林が整備され,山村滞在型余暇活動を行うのにふさわしい緑豊かな山村景観を有する地域。

イ 機能の整備が林業や関連産業の振興に寄与し,林業所得の向上や就業機会の確保のほか,国土の保全等森林の持つ多面的機能が高度に発揮される森林・林業地域を有する地域。

(2)山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備の進め方については,第2の1の(2)と同様であるが,そのほか以下の事項について留意するものとする。

ア 地域の森林・林業に関する認識及び理解を深め,森林整備に対する支援や参加の推進等地域林業の振興に寄与するよう努める。     

イ 都市住民等の余暇活動と地域の森林の保全・整備及び林業生産活動と地域社会活動との調和ある共存に努める。

ウ 地域の森林所有者,森林組合等の意向を勘案して,森林の施業と森林保健施設の計画的かつ一体的な整備を図る等森林の多面的な機能の発揮に努める。

エ 森林施業等の体験については,地質,地形,気象,植生等を勘案して体験区域を選定するとともに,区域の明示,作業内容や手順についての適切な指導を行い,快適で安全な体験をするための措置に努める。

オ 森林インストラクター等の森林・林業体験を指導・案内する人材の活用とその育成に努める。

2 その他山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関し必要な事項    

(1)山村滞在型余暇活動に資するために利用されることを目的とする施設等の整備に当たっては,第2の4と同様の考え方に基づき行うものとするが,特に森林法等関係法令と適正な調整を行うものとする。

(2)その他山村滞在型余暇活動に資するための機能の整備については,第2の5と同様の考え方に基づき行うものとするが,山村の現状を考慮し必要な措置を講ずるほか,山村滞在型余暇活動の効果的な推進を図るため,地域森林計画,市町村森林整備計画その他林業の振興又は山村の整備に関する計画との調和を図りつつ,森林地域の生物資源の保全,その他周辺環境の整備等に努めるものとする。

第4 漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する事項         

1 漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関する基本的な事項

(1)漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備のあり方については,第2の1の(1)と同様であるが,そのほか,次のような性格及び機能を有する地域を目指すものとする。

ア 都市住民等に漁業の体験その他漁業に対する理解を深めるための多様な余暇活動の提供が可能となるよう,良好な自然的環境を有する漁場及び漁村滞在型余暇活動を行うのにふさわしい良好な漁村景観を有する地域。

イ 漁ろうの体験等について,地域の漁業者等により安全に対する配慮がなされた質の高いサービスの提供がなされる地域。

ウ 機能の整備が漁業や関連産業の振興に寄与し,漁業所得の向上や就業機会の確保等地域の活性化が図られる地域。

(2)漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備の進め方については,第2の1の(2)と同様であるが,特に以下の事項について留意するものとする。

ア 漁村滞在型余暇活動のための機能の整備が地域の漁業生産との有機的な結びつきのもとに水産物の販売促進等地域漁業の振興に寄与するよう配慮する。

イ 漁場の適正,円滑な利用を図る等地域の漁業者と調整の上,漁場環境の維持・保全に努めつつ関係法令の適切な運用等により,地域の漁業生産活動や地域社会活動との調和ある共存に配慮した整備推進に努める。    

ウ 漁ろうの体験等における利用者の安全の確保や漁業に対する理解の促進を図るため,体験区域を選定するとともに,区域の明示,作業体験の内容や手順について適切な指導を行う人材の活用と育成に努める。

2 その他漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備に関し必要な事項     

(1)漁村滞在型余暇活動のために利用されることを目的とする施設等の整備に当たっては,第2の4と同様の考え方に基づき行うものとするが,特に漁業法等関係法令  と適正な調整を行うものとする。

(2)その他漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備については,第2の5と同様の考え方に基づき行うものとするが,漁村の現状を考慮しつつ,必要な措置を講じるほか,漁村滞在型余暇活動を効果的に実施するため漁港の整備計画その他漁業の振興又は漁村の整備に関する計画との調和を図りつつ,海洋の生物や資源の保全その他周辺環境の整備等に努める。

第5 その他 

1 交流人口の安定確保                           

  農山漁村滞在型余暇活動機能の整備の成果を確保するため,施設等の運営や誘客に工夫を凝らすとともに,都市側の自治体,企業,団体等との連携交流や都市住民等への積極的なPR活動や各種情報システムを活用した情報の受発信等により都市住民のニーズに常に対応できる受け入れ態勢を整備し,年間を通じた交流人口の確保に努めるものとする。

2 市町村間の連携活動の推進

  個々の地域が特色ある機能の整備を推進すると同時に,これらをより効果的に機能させるため,他の市町村と広域的なネットワークを構築して都市側への情報提供,誘客等を行う等連携活動を積極的に行うものとする。

3 支援体制の整備

   市町村は,関係機関及び農林漁業団体,観光団体等と協力して支援体制を整備し,農林漁業者等に対して指導・助言等を行う等,農山漁村滞在型余暇活動に資するための機能の整備の適正かつ円滑な推進に努めるものとする。    

4 国際化への対応

  本県は国際化に向けて空港・港湾等の施設整備や国際友好姉妹都市等の結びつきが進んでおり,国際的な交流をも推進する観点から,PRパンフレット,地区・施設の案内板等の表示方法や人材の養成等に配慮するものとする。