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ツキノワグマの被害を避けるには

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月1日更新

ツキノワグマの被害を避けるには

ツキノワグマ(以下クマ)は,もともとおとなしく臆病な動物で,人の気配を察知すると可能な限り逃げ出します。しかし,子連れの親グマは子供を守るために強気の行動に出ることがあり,好奇心旺盛な若いクマとともに農作物被害や人身被害を起こすことがあります。
春秋は山に入る人が増えると共にクマの活動も活発になりますので,例年,鉢合わせによる人身事故が多くなります。ツキノワグマとの不幸な事故をなくすためには「クマと会わない」「クマを引き寄せない」ことが大切です。

クマと会わない ~山はクマの生息場所~

  • 会わなければ事故もおきない。クマの出没情報を集め,情報の多いところには行かない。
  • 人間の側も譲る気持ちを。クマの活動が活発になる朝夕や霧の出ているときは入山しない。
  • クマに気づいてもらうことも大切。鈴,笛,ラジオ,爆竹などで人間の存在をクマに知らせる。
  • 渓流沿いの事故多し。風音,川音のある時はクマも人間もお互いの存在に気づきにくいので,特に注意する。
  • クマも人も山菜採りに夢中で鉢合わせ!時々周囲を確認し,新しいフンや足跡を見つけたら迷わず引き返す。
  • 子グマの近くに親グマあり。子グマがいたら近づかずそっとその場を離れる。

クマを引き寄せない ~クマは美食家の大食漢~

  • 人間の食べ物はクマにもおいしい。野外で出たゴミは必ず持ち帰る。キャンプ時はテントの中に食料を置かない。
  • たっぷり食べられる場所には何度でもやってくる農作物は早めに収穫し,果樹園や養魚場では廃棄物を放置しない。
  • それはクマを招いているようなもの。人家の周りに残飯を捨てない,埋めない。お墓のお供え物は持ち帰る。

それでも出会ってしまったら! ~あわてない,騒がない,走って逃げない~

  • 遠くにいるときクマを刺激しないようにそっと立ち去る。
  • 近づいてきた!目が合ってしまった!クマの方を見ながらゆっくり後退する。走って逃げるとクマは本能的に襲ってくる。
  • さらに近づいてきた!クマ撃退スプレーを使う。ただし,有効射程距離は4~5m,噴射時間は4~5秒しかないので慎重に。
  • 攻撃が避けられない!地面のくぼみにうつ伏せ,両手で首の後ろをガード。リュックを背負っていれば背中は守られる。
  • クマの攻撃パターンを知る声を出さず一気に突進してくる(仁王立ちにはならない)。攻撃は一撃だけで終わることが多い。

※研究や経験から効果があると思われる方法を記載しました。しかし,クマの性格は様々で,万全の対策はありません。山はクマの生息場所であることを忘れず,慎重に行動しましょう。

参考図書:米田一彦著「生かして防ぐクマの害」(農産漁村文化協会発行)

ツキノワグマってこんな生き物です