ここから本文です。
ここ三陸沿岸には黒潮、親潮に育まれた多くの魚介藻類が四季折々に出現します。普段、私達は何気なく見過ごしていますが、目の前の海にこれだけ多くの自然の恵みがあり、朝夕の食卓を豊かにしてくれることについて深く感謝するところです。
ところで全国津々浦々の浜にはそのような海からの恵みが最初に姿をあらわす場所があります。ご当地の魚市場です。私達は朝早い魚市場の水揚げを見回ることにより、漁船に乗らなくてもその地先における海中の様子や季節の魚の来遊状況などある程度まで想像出来ます。
その意味で魚市場はその地域の海とさかな達をリアルタイムで理解するには最高の現といえる訳です。
(グラフ)気仙沼魚市場の主要魚種別水揚げ量と金額(平成20年)
当気仙沼水産試験場が位置する気仙沼市の魚市場に水揚げされる主要魚種を上図にまとめました。数量的にはサンマ、カツオ、金額的にはカツオなど沖を季節回遊する魚種が上位を占めています。しかし、「その他」として実に多くのさかな達がリアス式海岸の海中で繁殖しており、四季折々私達の前に姿をあらわし季節感を与えてくれます。
ここでは三陸沿岸におけるさかな達をあらためて見直す機会になればと思い平成20年から21年に気仙沼市魚市場に水揚げされた多くのさかな達の四季を春・夏・秋・冬に分けて紹介いたします。
ところで、海中(水温)と陸上(気温)では1ヶ月ほど季節感のちがいがあるので、ここでは海のカレンダーとして春(4月から6月)、夏(7月から9月)、秋(10月から12月)、冬(1月から3月)としました。なお、大きさの目安となるよう魚市場と印字されたメモ用紙(通称、ペーパー)を画面に時折り入れましたが、そのサイズは短辺6cm、長辺17cmです
春(4月から6月)のカレンダー>>>気仙沼魚市場 春〈東日本大震災前〉
夏(7月から9月)のカレンダー>>>気仙沼魚市場 夏〈東日本大震災前〉
秋(10月から12月)のカレンダー>>>気仙沼魚市場 秋〈東日本大震災前〉
冬(1月から3月)のカレンダー>>>気仙沼魚市場 冬〈東日本大震災前〉
お問い合わせ先