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未熟堆肥の施用は農作物の生育抑制などを引き起こすので,堆肥の腐熟度判定は重要です。従来の腐熟度判定法は,煩雑な手法や高価な機器を用いるものでした。そこで,写真1のような簡便な器具でできる現場対応型の腐熟度判定法を開発しました。
家畜ふんの堆肥化過程では,有機物が分解され,CO2が放出されます。易分解性有機物の分解が終わり完熟すると,CO2放出速度は低下します。この研究では,堆肥の腐熟度とCO2放出速度に高い相関があることが明らかとなり,CO2放出速度から腐熟度が判定が可能となりました。NaOH液がCO2を吸収するとpHは下がります。pHの低下はフェノールフタレイン指示薬の脱色でわかります。
この原理を利用した簡易腐熟度判定法を開発したので紹介します。
写真1 腐熟度判定に使用する器具,試薬
写真2 培養40分後の未熟堆肥と完熟堆肥によるろ紙の変化
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