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いちじく生育情報(9月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月4日更新

「いちじく生育情報(9月)」PDF版(PDFファイル335KB)は,こちらをご覧ください。

生育状況

調査園では春季の施肥時期が例年より遅くなったため,果実肥大は昨年より小さく推移しています。ただし,果実肥大には7月の少雨も影響しているものと思われます。
今年は昨年と比較して,少なくとも1週間は果実成熟が遅れています。また,達観観察ですが,10段前後から上位段の果実肥大が例年より小さい傾向にあります。これらは,8月の日照不足や低温の影響と思われます。

図1 亘理アメダスデータ

図2 いちじく果実肥大データ

病害虫発生状況

キボシカミキリ成虫の被害(枝幹,葉)が確認されています。また,アザミウマ類による果実被害が散見されます。

これからの栽培管理

収穫

市場では,冷涼となる10月に加工用いちじくがよく売れるため,10月末まで収穫が途切れないよう,計画的な出荷に努めてください。

直売所販売でも,収穫盛期にいちじく入荷が大量となり,商品が売れ残ることがあるようです。いちじくは棚持ちが悪いので,店頭で果実の痛みが進んだり,ショウジョウバエの寄生が見られます。直売所販売用でも,収穫時期にムラが出ないよう,計画的な出荷に努めてください。

果実の熟期促進処理

エチレン剤の「エスレル10」を果面散布(果面がぬれる程度)することで,熟期が前進し,無処理果実とくらべて7~10日早く収穫できます。ただし,処理時期に注意が必要です。処理が早過ぎると,果実がきちんと成熟せず,萎凋して落果してしまいます。
今年は果実成熟が遅れているため,昨年と同じ時期にエスレル処理すると,果実の萎凋・落果を引き起こす恐れがあります。果実成熟を観察して,適期にエスレル処理してください。

処理時期は,次の状態を目安にして判断してください。
エチレン処理は,下の段から数えて3段ずつの同時処理が可能です。

  • 果皮色が濃緑色からやや薄い緑色に変化する
  • 果実の目の部分が赤くなる
  • 数個果実を割ってみて,小果の部分が赤くなっている
表1 エスレル10の登録内容( 「作物名:いちじく」,「使用目的:熟期促進」の登録内容)
農薬名希釈倍数使用時期本剤の使用回数
平成29年8月30日現在農薬登録情報
エスレル10500~1000倍

成熟予定15日前
(果実生長第2期終期)

1果当り1回

図3 エスレル処理適期のいちじく果実縦断面

追肥

収穫期後半で肥料切れを起こす場合があるため,9月末~10月初旬頃に,追肥をしても構いません。ただし,過量・遅効きで,過繁茂や熟期の遅れにならないように注意してください。

9月末~10月初旬頃
追肥用肥料
窒素成分で1~2kg/10a(「燐加安S550」の場合,10kg程度)
硫酸加里
2kg/10a(複合肥料で窒素施用する場合は,必要ありません。)

※ただし,樹齢によって次のように施用量を加減してください。
1年生は30%,3年生は50%,5年生は70%,7年生以上は100%


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