ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ亘理農業改良普及センターりんご生育情報(平成30年度第1号)

りんご生育情報(平成30年度第1号)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月11日更新

「りんご生育情報(平成30年度第1号)」PDF版(PDFファイル318KB)は,こちらをご覧ください。

生育状況

これまでの気象の推移は,冬季は低温少雨(雪)で,3月下旬から4月初旬にかけては平年より高温多雨で推移しました(図1)。発芽期は平年より早くなりました。展葉期は,昨年及び平年より早く経過しています(表1)。仙台の「ソメイヨシノ」満開日(4月4日)を基にした推定から,「ふじ」の開花始めは4月22日頃と予想しています(図2)。
これからの時期は晩霜害の危険がありますので,気象情報に注意してください。一般に降霜害は,晴天無風で前日午後6時頃の気温が10℃以下の場合に危険性が高くなります。

図1亘理アメダスデータ

表1りんご生育状況
項目発芽期展葉期開花始期満開期落花期
  • 調査地点:亘理町神宮寺,「ふじ/マルバカイドウ」,57年生
  • 平年差及び前年差のマイナスは,平年又は前年より早いことを示す
本年3月27日3月31日   
平年4月1日4月12日4月29日5月4日5月9日
平年差-5日-12日   
前年4月7日4月10日4月28日5月4日5月7日
前年差-11日-10日   

図2「ソメイヨシノ」満開(仙台)と「ふじ」開花始め(亘理町神宮寺)比較

4月13日現在,作況ほ「ふじ」は花蕾着色期(図3)に入っています。
花蕾着色期の安全限界温度(植物体が1時間遭遇した場合に障害を受ける恐れがある温度)は,-2℃程度といわれています。また,開花期間の安全限界温度は,-1.5℃程度といわれています。

図3「ふじ」の花蕾着色期の様子

病害虫発生状況

4月13日現在,管内のりんご園で発生が確認された病害虫は,次のとおりです。
病害:無し
害虫:ナシヒメシンクイの越冬成虫,アブラムシ類
※ナシヒメシンクイ越冬成虫の初確認は,昨年と同じ4月第1半旬でした。

宮城県病害虫防除所が発表した病害虫発生予察情報から抜粋
3月16日発行(ハダニ類の越冬状況)
リンゴハダニ:発生量は平年並,ナミハダニ:発生量はやや少

これからの栽培管理

摘果作業

満開期から30日頃までは,果実の細胞数が決まる時期です。その後は細胞数は増えず,細胞1個1個が肥大し,果実が大きくなります。細胞個々の肥大量には限界があるため,この時期に細胞数をどれだけ増やせるかによって,今後の肥大状況が変わってきます。細胞数が少ないと肥大が不良になるだけでなく,キメの細やかさに欠けるため肉質も粗く,また,裂果等,障害果の発生率も高まります。

摘花

作業可能なら,少なくとも腋芽は花のうちに摘み取りましょう。裏年であっても,腋芽に着生した花・果実は摘み取る必要があります。

予備摘果(一輪摘果)

満開後30日頃までに仕上げましょう。
落花14日頃になると,結実割合や果実形質の良し悪しが概ね明らかになるので,早ければ,その頃から仕上げ摘果に入りましょう。

裏年で結実割合が少ない年であっても,腋花や開花の遅れた花そうに着生した果実は良品質な果実にはならないので,なるべく早く摘み取り,無駄な養分を消費しないように努めましょう。

注意!

「シナノスイート」で問題となる心かび病は,予備摘果時期が早いと発生が多くなると言われています。そのため,「シナノスイート」の予備摘果は,満開後3~4週間頃に行いましょう。前年に心かび病の発生が少ない園地では,予備摘果時期を早めても構いません。

摘果剤の使い方

摘果剤を使用する場合は,気温の高くなりそうな午前中に,薬剤が果実にしっかり付着するよう十分な散布水量を散布しましょう。乾燥していると,効果が低くなります。
摘果剤の効果は,散布後2週間頃から確認できます。果柄が黄色味を帯びる,果実の生気がなくなる等といった症状が見られれば,効果が出ています。効果が確認できるまでは,摘果剤を使用しなかった園地や樹の摘果を進めましょう。
品種によって,摘果剤の感受性が大きく異なり,特に「つがる」や「秋映」等は感受性が高いので,摘果剤を散布する際は注意しましょう。また,樹勢の弱い樹や生理落果の多い樹でも過剰摘果となる可能性があるので,注意しましょう。
詳しくは,摘果剤の使用方法や使用上の注意事項を,使用前にしっかり確認してください。


Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)