宮城県名取市の特別養護老人ホームうらやすにおいて、遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」を世界で初めて実用化に向け導入することとなり、それに合わせてウェルカムセレモニーを開催しました。
これは、本県が平成26年度から取り組んできたロボット介護機器開発企業等の技術(シーズ)と県内施設の課題(ニーズ)とのマッチング事業の成果であり、県内施設に全く新しいロボット等介護機器が本格導入される初めての事例となります。
導入後には、施設及び開発企業や学術機関と協働して継続的にその効果等を検証しながら、この取組を県内外へ広く発信するとともに、今後もロボット等介護機器の開発・導入促進の支援を行っていきます。
なお、高齢化世界一となった日本の地域の取組として、日本の海外向け番組により、欧州にも広く紹介される予定です。
『テレノイド ウェルカムセレモニー』の様子
出席者
【テレノイド登場】 【石黒教授御挨拶】
【テレノイド引渡し(1)】 【テレノイド引渡し(2)】
【記念撮影】 【石黒教授とうらやす職員】
【むすび丸(甲冑)衣装のテレノイド】 【入居者のようす】
<テレノイドとは>
アンドロイド研究の第一人者、大阪大学の石黒浩教授が開発した「テレノイド」は、人間としての必要最小限の見かけと動きの要素のみを備えたロボットで、AIや自動で動くものではなく、オペレーターが遠隔で操作しコミュニケーションをとるものです。
そのため、利用者は自分の思い描く人を「テレノイド」に投影しやすく、特に認知症の高齢者が抱きかかえて会話をすると著しい情緒安定効果等が見られるといわれており、実際に県内の5施設で行ったトライアル(体験試用)等において、普段口数の少ない入所者が優しげに一生懸命に「テレノイド」に話しかけている姿が数多く見られています。
2016年
2017年