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あれコレ!みやぎ・・・了美ヴィンヤード・アンド・ワイナリー

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年12月11日更新

■ あれコレ!みやぎ・・・了美(りょうみ)ヴィンヤード・アンド・ワイナリー ■

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●始めに
 今回は、大和町の七ツ森を望む山の中腹にある2017年に完成したワイン醸造所「了美(りょうみ)ヴィンヤード・アンド・ワイナリー」へ取材に行きました。2020年にはワインに合う料理を提供するレストランをオープンしました。
 創設者である早坂了悦さん美代子さんご夫妻と、ワインを醸造している樫原信元さんにお話を聞きました。

◆編集部早坂夫妻の写真1
 大和町でワイナリーを始めたきっかけは。

■早坂ご夫妻
 大和町は私(了悦さん)の出身地であり、昔は子どもが多くにぎやかでしたが、現在は過疎化が進んでいます。当時のにぎわいを取り戻したい、観光資源となる何かを作りたいと考えるようになりました。30代の頃に山形のワイナリーを視察した際、そこには人が集まり、ワインもおいしく感動しました。その頃からワイナリーに興味を持ち、2017年にワイン醸造所「了美(りょうみ)ヴィンヤード・アンド・ワイナリー」を開きました。

◆編集部
 ワイン製造の魅力について教えてください。

■早坂ご夫妻
 ワイン製造は、水を一切使用せず、その土地の養分で育ったブドウがそのままワインとなります。そのため、土地特有の特徴(テロワール)がワインに現れます。土地の可能性を最大限に表現できることが魅力です。

◆編集部早坂夫妻の写真2
 ワイン製造に使用するブドウについて教えてください。

■早坂ご夫妻
 山形県などでは果樹栽培が盛んで、食用ブドウでワインを製造していますが、了美ワイナリーでは、欧州系のワイン専用品種を主に植えています。赤ワイン用はボジョレーヌーボーで有名なガメイやメルロー、ピノ・ノワールなど、白ワイン用はシャルドネやゲヴェルツトラミネールなどを植えています。
 食用ブドウと比較し、ワイン専用品種は小粒でみずみずしさがありませんが、糖度が非常に高いのが特徴です。また、糖分がアルコールに変化するため、ワイン製造に向いています。ブドウの皮部分は香りや色素など多くの成分が含まれており、粒が小さいと皮部分の割合が多くなるため、味わいが深くなります。

◆編集部
 どのようにブドウを育てているのですか?

■早坂ご夫妻
 基本的には全て手作業です。
 了美ワイナリーでは、ブドウを凝縮させ糖度を上げるため、棚栽培(※1)ではなく垣根栽培(※2)を行っています。
また、ブドウの樹になる房をいくつか落とす摘果作業をし、糖度を上げています。
 (※1)ブドウ棚を作り、そこにブドウの枝を誘因させる栽培方法
 (※2)針金と柱を用いて枝を地面と垂直方向に伸ばし、垣根のように平たく栽培する方法

◆編集部
 今年収穫したブドウについて教えてください。

■早坂ご夫妻
 ブドウは湿気を嫌いますが、了美ワイナリーは標高が高く風通しも良いため、白ワインは程よい酸味で飲み応えのあるものになる予定です。
 赤ワインの出来は、ブドウの凝縮度によって変わるため、いかに果皮の部分に栄養を蓄えられるかが重要となります。今年のものは、十分に栄養と糖度があったので、赤ワインもおいしく仕上がると思います。

ブドウ畑の写真2ブドウ畑の写真1

◆編集部
 昨年オープンしたレストランについて教えてください。

■早坂ご夫妻
 おかげさまで毎日たくさんのお客様に来ていただいています。
 レストランでは県産、大和町産食材を使用しています。大和町の土地で作ったワインとの相性はばっちりです。他には仙台牛や伊達いわななどを使用したメニューや、季節ごとのメニューも用意しています。
 了美ワイナリーは七ツ森という山々に囲まれています。この場所は、「おおきなかぶ」の絵でも有名な大和町出身の彫刻家、佐藤忠良(ちゅうりょう)が愛した場所であり、素晴らしい景色が広がっています。
 自然を感じながらの食事を楽しめると思いますので、ぜひ一度お越しください。

レストラン料理_画像

◆編集部
 ワインはどのように醸造するのですか。

■樫原さん樽の画像
 ワインは“たる”か“ステンレスタンク”で寝かせて醸造します。ステンレスタンクで醸造したワインは、ブドウ本来の味を楽しむことができます。たるで醸造したワインは、ブドウの味に加え、たるの風味も味わうことができます。
 了美ワイナリーは、半年から1年間ほどたるとステンレスタンクで寝かせています。寝かす長さは、ワインの種類やブドウのポテンシャルによってさまざまです。基本的には、ブドウの凝縮度合いで熟成期間が決まります。凝縮度合いが低い場合、熟成期間が長すぎるとブドウの香りよりたるの香りが勝ってしまうからです。

◆編集部
 今後、どのようなワインを醸造する予定ですか。

■樫原さん
 現在、了美ワイナリーの畑はブドウを植えてから3~4年が経ち、やっと収穫ができるようになった段階です。そのため自社ブドウだけでのワイン作りが難しく、県外のブドウも使用しています。
 将来的には、自社ブドウのみを使用し、世界へ挑戦できる日本を代表するようなワインを作りたいと思っています。

編集部から一言
 取材対応していただいた早坂ご夫妻は、とても活気があふれており、何事にも挑戦する意識をお持ちでした。
 了美ヴィンヤード・アンド・ワイナリーでは、「Retreat了美七ツ森」というコテージがあり、ワイナリーに泊まることができます。自然と星に囲まれて飲むワインは格別でしょうね。
 自然豊かな大和町で、大和町産ワインを飲んでみてはいかがでしょうか。

コテージ外装_画像

 『了美 Vineyard and Winery』HP
 -≫ https://ryomi-wine.jp/
 『了美ワイン&ダイン』HP(宿泊施設)
 -≫ https://ryomi-winevalley.com/hotel

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