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第512号 あれコレ!みやぎ 「道の駅『上品の郷』」

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年6月20日更新

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 東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた石巻市。今回は、道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」でお話を伺ってきました。

インタビュー 道の駅「上品の郷」 駅長 太田実さん、農産物直売所所長 小野寺志ずえさん

──道の駅「上品の郷」には、農産物直売所やレストラン、日帰り温泉などの施設があるようですね。ここの特徴や運営にあたっての思いを教えてください。

(太田さん)上品の郷の「上品」は、仏教用語で極楽浄土を意味しています。それにふさわしい道の駅でありたいと思っており、来ていただいた方に、癒やしや安らぎを感じていただきたいということを一番に考えております。建物は木造建築ですし、温泉を併設していますので、ゆったり一日くつろげる施設です。皆さんから、「ここにくると本当にのんびりできるよね」という話をいただいております。

 他の道の駅は、町おこしとか観光主体といった感じですが、上品の郷は経営面を主体に考えております。観光客とともに、地元のお客さまを大事にして、何度も買い物に来ていただく、経営を図っています。そこで、徹底していることは、「心からのおもてなし」です。

 オープンのときから目指しているのが、「ディズニーランド」の経営方針。おいでいただいたお客さまを、心から感謝の気持ちでお迎えし、奉仕の心で接するようにしています。一度感動を受けたお客さまは、「また来たいよね」ということで何度も来ていただけます。ディズニーランドのような心からおもてなしをするサービスを、ミニ版ながら取り入れて頑張っています。

 ディズニーランド流の取り組みの一つとして、トイレの清掃とゴミ拾いを徹底しています。私も、毎朝ゴミ拾いをしています。トイレの清掃は、平日は1日4回、土日は6回行うなど、気持ち良くご利用いただける環境づくりを行っています。

──「震災伝承コーナー」が設置されているようですね。展示の内容を教えてください。

(太田さん)やはり震災も、何か目に見える物で残さないと、記憶はどんどん風化されていきます。震災伝承コーナーでは、被災して壊れた車や看板、船のスクリューや時計などの展示、また、震災前と震災後の沿岸部の写真を対比しながら見られるようなコーナーもあります。それから、震災時のビデオを、1カ月ぐらいのペースで交代しながら放映しています。

──売れ筋やおすすめの商品を教えてください。

(太田さん)一番の売れ筋は、モサッとしたがんづき「モサガン」。蒸しパンのようなもので、ここのは自然薯が入っています。毎日売り切れます。それから、「メンチカツ」。えごまを食べて育った豚の脂は、良質でヘルシーということで、その豚肉を使ったメンチカツも売れています。あとは、「熟成にんにく」「鯨やフランス鴨の加工品」「しじみクッキー」なども人気ですし、石巻専修大学の学生が地元の商店や企業と協力して開発した「サバだしラーメン」というのもあります。また、このあたりは菊の栽培が盛んで、お彼岸やお盆、お正月には特に売れます。

──ホームページで駅長のこだわりの場所を写真で紹介しているようですね。

(太田さん)私は写真を本格的に撮ったことは無かったのですが、上品の郷を紹介するにあたって「地元に何も無いというのはダメだ。あるものを探そう」ということで、今まで表にあんまり出なかった地元の写真を撮って紹介しようと思いました。ここ(レストラン)にも飾っています。隠れた地元の良さ、それを見つけ出してアピールしています。

──農産物直売所では、料理のレシピを設置して、野菜などの食べ方の提案もされているそうですね。

(小野寺さん)直売所にレシピコーナーがあります。また、毎月「上品の郷だより」というチラシを作成して、おすすめレシピやイベント情報を掲載しています。

──今の季節、旬の農産物は何ですか。

(小野寺さん)特に出ているのは、セリですね。石巻市河北はセリの収穫量が県下で2番目に多いのです。セリっていうと、お鍋に少し入れたり、みそ汁の薬味にしたりという感じだと思うのですが、この辺の方たちは、ゆでて漬物にするんです。サッと熱湯にくぐらせたら、ギュッとしぼって、めんつゆにつけ込んで一晩置くんです。すると、シャキシャキした歯ごたえで、すごくおいしいんです。漬物というよりは、おひたしみたいなものですね。ひと丼ぐらいずつ皆さん食べます。
 あとは山菜。今はタケノコ、ワラビ、コゴミです。

──全国の皆さんにメッセージをお願いします。

(太田さん)やはり被災の痛みはまだ残っています。ただ、一方では一生懸命頑張って前に進み出したという方々も出てきていますので、皆さん方には、物でなく、心からの激励をいただきたいなと思います。苦しいけれど、ここだけでなくみんな苦しんでいるんだと、ここから這い上がろうと私も皆を励ましていますが、そういう激励を皆さんからいただければ励みになるのではないかなと、そんな思いです。

──ありがとうございました。

(5月21日インタビュー)

道の駅の様子

 農産物直売所所長の小野寺さんに、案内していただきました。

 まずは、「農産物直売所」。

 レシピコーナーでは、野菜を使った料理のレシピが写真付きで紹介されています。

 
キャベツやナス、ニンジンなどを使った料理のレシピ

 人気商品や旬のものを紹介していただきました。

 
石巻産のいちご。取材者もいただきましたが、大粒でとっても甘くておいしかったです。

 
石巻産の小麦粉を使用した「あぶらふ」

 
ホヤを乾燥させた珍味。東北新幹線で車内販売もされています。水産加工品は、この他「カキのつくだ煮」や「ちりめん小女子」、東松島市特産の「海苔」もおすすめ。

 
クジラ肉。食肉加工品は、この他「カモ肉」、「シカ肉」、「イノシシ肉」もあります。

 
サバだしラーメン。家庭で調理できる商品です。他にも、ご当地グルメ「石巻焼きそば」の家庭調理用商品もあります。

 
めずらしいアイスクリームもあります。「茶色い焼きそばアイス」と「しじみアイス」

 
人気の花コーナー

 
ご当地カレーコーナー。「鯨カレー」や「味噌カレー」、「牛たんカレー」など

 
宮城県、岩手県の一部で伝わる火よけ、魔よけの「釜神(かまがみ)様」。一つ一つ手で掘られています。最近は家の新築が増えていることから、売れ行きが良いそうです。

 続いて、「震災伝承コーナー」。

 
パネルや写真などが展示されています。

 
屋外には被災した道路標識と自動車が展示されています。

 続いて、「日帰り温泉『ふたごの湯』」。

 
日帰り温泉「ふたごの湯」施設内

 
足湯は無料でご利用できます。

 この他、地場産の新鮮食材をバイキングで楽しめるレストランや、コンビニエンスストアもあります。